上 下
202 / 539
イギリス 編

今すぐ優美がほしい ☆

しおりを挟む
 つまるところ、ただの嫉妬だ。

「気にならなかったって言ったら嘘になるけど、大丈夫だよ。変な事してなかったでしょ?」

 冗談半分に確認すると、慎也と正樹が顔を見合わせた。

「俺がシャーロットと〝変な事〟なんてあり得ない」

「僕もだよ。万が一誘われたとしても絶対に応じない」

「ん……」

(あれは接待、接待)

 自分に言い聞かせ、私はごまかすように笑った。

「買い物、何を買ってたの?」

 そう尋ねると、彼ら二人はまた顔を見合わせる。

「あー……」

「今はちょっと言えないかな」

「ん、分かった」

 心の中が不安と嫉妬でグルグルしているけれど、私は物わかり良く頷いた。
 けれど、どうしてもムカムカしてしまう。

「おわっ」

 私はガバッと起き上がり、隣で仰向けになっていた慎也の腰の上に跨がる。
 そしてほんのすこーしだけ不機嫌な顔で彼を見つめ、両手で頬を包むと、ちう……とキスをした。

「ん……」

 慎也は私の頭を撫で、背中、お尻にもう片方の手を這わせる。

「優美ちゃん、僕にも」

 ――と、正樹が私の背後からのしかかり、私の首筋にキスをしてきた。

「ちょ……っ、重い……っ、わっ」

 ベシャッと慎也の体の上に崩れ落ちると、思わず三人して笑う。

 私は脚を慎也の体に絡ませ、彼に負担が掛からないよう体を横にずらした。
 正樹はさらにその横に寝て、私の体に脚を絡めて胸に手を這わせてきた。

「……こら。人様の家だってば」

「大きい声を出す訳じゃないでしょ」

 正樹の手は私のTシャツの下から潜り込み、ブラ越しに胸をぱふんと包む。
 と思うと、背中のホックが外されて直接胸を揉まれた。

「ん……」

 乳首をスリスリと撫でられると、すぐに気持ちよくなってしまう。

 アボットさんの家に厄介になって、イチャイチャできないと思っていたからか、とても久しぶりに愛撫された気がした。

「優美、俺もちょっと触ってもいい?」

 慎也に甘えるように言われ、私は戸惑う。

「でも……。誰か来たら……」

「大丈夫。十八時まで寝てるって伝えたし、来ないよ」

 正樹は芯を持って来た私の乳首を、コロコロと転がす。

「ん……っ、ん……」

 気持ちよくて声が出そうになり、私は必死に自分の手で口を塞ぐ。
 慎也は私のホットパンツに手を掛け、ボタンを外しファスナーを下ろすと、下着ごと引きずり下ろした。

「ちょ……っ、待って……。シャワー浴びさせて」

 小声で窘めるが、彼はにんまり笑って首を横に振る。

「今すぐ優美がほしい」

 そう言って私の片脚を正樹の脚に掛けさせると、秘部に指を滑らせてきた。

「ん……っ」

 まだ準備のできていなくて、それほど濡れていない。
 けれど慎也にキスをされ、正樹に乳首を弄られているうちに、どんどん体の奥に熱が宿っていく。

「はぁ……っ、あ……」

 慎也はチュッと私の唇をついばんだあと、反応を確かめるように私の顔を見つめ、それからまたキスをしてくる。

「あー……、我慢できない……」

 後ろから正樹が呟いたのが聞こえたかと思うと、彼はジーンズごと下着を下げたようだった。

「優美ちゃん、触って」

 片手を掴まれ誘導された先には、芯を持った正樹の欲棒がある。

「もぉ……」

 口では文句を言いながらも、手を動かしてしまう私も私だ。

(すっごい……、もうこんなに硬くなってる)

 スリスリと手を上下に動かして少ししごくだけで、正樹のそこはすぐ膨張していった。
 手の中で大きくなっていく質量を感じながら、私は慎也に舌を吸われて色めいた吐息を漏らす。

「ん……、ぅ、う……」

 肉芽を指で優しく捏ねられ、甘えるような声が出る。
 声を出したらいけないと思っているからか、目の前にいる慎也に哀願するような目を向けてしまう。

「優美ちゃん、気持ちよくなって」

 耳元で正樹が囁き、私の耳の輪郭に沿って舌を這わせた。
しおりを挟む
感想 42

あなたにおすすめの小説

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

×一夜の過ち→◎毎晩大正解!

名乃坂
恋愛
一夜の過ちを犯した相手が不幸にもたまたまヤンデレストーカー男だったヒロインのお話です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

上司は初恋の幼馴染です~社内での秘め事は控えめに~

けもこ
恋愛
高辻綾香はホテルグループの秘書課で働いている。先輩の退職に伴って、その後の仕事を引き継ぎ、専務秘書となったが、その専務は自分の幼馴染だった。 秘めた思いを抱えながら、オフィスで毎日ドキドキしながら過ごしていると、彼がアメリカ時代に一緒に暮らしていたという女性が現れ、心中は穏やかではない。 グイグイと距離を縮めようとする幼馴染に自分の思いをどうしていいかわからない日々。 初恋こじらせオフィスラブ

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

ハイスペック上司からのドSな溺愛

鳴宮鶉子
恋愛
ハイスペック上司からのドSな溺愛

処理中です...