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利佳 編

お仕置き ☆

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「ヤリチンにビンタして、お仕置きして、服従させたいぐらいムカついた」

「ぶ……っ、ははははは!!」

 正樹が笑いだし、慎也も俯いて拳でドンドンとマットレスを叩いている。

「好きなようにしていいよ?」

 正樹は妖艶に笑い、私のお尻を撫でた。

「…………そう言うなら。今日ばかりは『許して』って言っても許してやらないんだから」

 乱暴に溜め息をつき、私は素肌の上に着ていたTシャツを脱ぐ。
 そして腰を浮かせると正樹の下着をずらし、屹立を軽く握った。

「……もうこんなに硬くしてるくせに。本当は『嫉妬してる』って言わせて、弄ってほしかっただけなんでしょ?」

 私はムカつきのままに、ねちねち言葉でいじめながら正樹のそれを上下にしごく。

「そうだよ。それで、優美ちゃんに虐められたかったんだ」

「もう……。変態! あっ……」

 いつのまに私の後ろにまわっていた慎也が、私の穿いていたハーフパンツのウエストに手を掛け、膝まで下げてくる。
 そして下着越しに秘唇をクニクニと弄ってきた。

「ちょ……っ、慎也。私が今お仕置きしてるんだから……っ」

 手を動かしながら不満を表すと、よく分からない理屈を捏ねられた。

「じゃあ、俺が優美のお仕置きをするしかないじゃないか」

「は……?」

 なんでやねん、と思わず心の中で突っ込みを入れたけれど、クロッチの隙間から慎也の指がスルリと入り込んできた。

「ん……っ!」

「へぇ? 優美、嫉妬して怒って濡らすタイプなんだ?」

「ちょ……っ、やっ、やだっ」

 正樹にお仕置きしている途中なのに、慎也に指でヌルヌルと秘唇を撫でられて、気持ちが散ってしまう。

「優美ちゃん? お仕置きしてくれるんでしょ?」

 そんな時に正樹に声を掛けられ、私は「あーっ、もう!」とうなってから、彼の亀頭を口に含んだ。

「ん……っ、ん、ぷ」

 裏筋を舌の表面に滑らせるようにして、顔を前後させる。
 正樹は腕を伸ばして枕元の明かりをつけ、彼を睨んでいる私の顔を見て満足げに笑った。

「やっぱり、エッチする時はよく顔が見えるようにしないとね」

 今までも室内に間接照明がついていたので、まったくの真っ暗ではなかった。
 おまけに高層階で、基本的にカーテンを閉めない事が多いので、街の光も微かに入ってくる。

 でも正樹が言うように、きちんとライトをつけたほうが、お互いの顔やあれやそれやが見えるのは当然だ。

「んぅ……、う」

 私は眉間に皺を寄せ、恥ずかしくて困った顔をしつつも、まだ怒っているので正樹を睨みながら亀頭をしゃぶる。

「んう! んーっ……」

 けれど慎也の指がツプリと蜜口に侵入し、思わず強く吸ってしまった。

「あぁ……っ、あんまり強くすると出ちゃうから」

 正樹の腰が一瞬震えたけれど、それは私の怒りと性欲をより駆り立てるだけだ。

「ん……っ、ぷ。は……っ、じゃあ、出したら? あちこちに種撒いてきたんでしょ?」

 私が悪態をつくと、正樹が嬉しそうに笑った。

 この変態。

「あんっ! ん! ん……っ、し、慎也……っ」

 蜜壷を指の腹でこすられ、私は甘ったるい声を上げて腰を揺らす。

「優美ちゃん? お仕置きしてくれるんでしょ?」

 正樹に頭を撫でられ、私は「言われなくても」という意味を込めて彼を睨む。
 そして慎也にジュプジュプと膣壁を擦られながら、懸命に正樹の亀頭に吸い付き、肉竿を手でしごいた。

「優美、玉も舐めてあげて。正樹、そこ弱いから」

「そうなの?」

 男性にフェラをするのはこの二人が初めてだ。
 だから正直、どこが気持ちいいのかなどは、ネットで得た知識程度しかない。

 男性の体は、男性に聞くのが一番。

 そう思って、私は舌を出してツゥ……と竿を舐め下ろすと、手で亀頭を撫でながら陰嚢にチロチロと舌を這わせた。

「ん……っ、くすぐった……っ」

 正樹が腰を浮かし、私はニヤリと笑う。

 噛んだら駄目なのは分かってる。
 お仕置きであっても、急所を痛くするのは論外だ。
 あくまで気持ち良くさせて、私以外の女性を抱かないって誓わせるのが目的であって……。

 そこまで考え、私の思考が止まる。

 陰嚢や竿にキスをしていたのも止まったからか、正樹が「ん?」と顔を上げた。

「どうしたの? 優美ちゃん」

 様子がおかしいと察して、慎也も一度私の蜜孔から指を引き抜く。

「……あのね。前からずっと思ってて、言う機会を見つけられなかったんだけど」

「うん」

 正樹は起き上がり、私を膝の上にのせた状態で顔を覗き込んでくる。
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