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箱根クリスマス旅行 編

助けがいる時はすぐに言ってね ☆

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 何とも言えずに赤面して黙っていると、正樹にチュッと耳をしゃぶられた。

「可愛いね、優美ちゃん。君の性格だと嫉妬しないのかと思ってた。ちょっと安心したな」

「だな。俺も嬉しい」

「えっ、……と……」

 嫉妬なんて醜い感情、人に見せたくない。
 それなのに、嫉妬されて嬉しいと言われて私は戸惑った。

「教えてくれたから、気持ち良くしてあげる」

「えっ、えぇっ!? あ、きゃあっ!」

 ズチュンッと突き上げられ、私は歓喜の声を迸らせる。

「優美ちゃん、素直でいい子だね」

 正樹も再度私の乳首を両手でスリスリと撫で、後孔に挿入した肉棒を突き入れた。

「んっ、んぅっ、んぁあああぁ……っ!」

 いきなり激しく二人が動き始め、悦楽が加速して目の前が真っ白に弾ける。
 絶頂の感覚が訪れると理解する間もなく、グンッとせり上がった喜悦に混乱したまま、私は小さな孔からプシャッと愛潮を漏らしていた。

 いつものように「出てしまう」と恥ずかしさを感じる間もなく、愛潮を漏らした自覚すらない。
 ただ強すぎる淫悦に翻弄され、ただただ二人の律動と手によって生まれる快楽に、本能的に体を痙攣させるしかできない。

「待ってぇ……っ! 達く……っ、また、――――い、……く、からぁっ」

「達っていいよ。何回でも達ってみせて」

 慎也が陶然とした表情で言い、親指でクリクリと私の陰核を撫でた。

「んぅっ、――――ぁ! あぁあああぁあっ!!」

 二つの孔、それに乳首と陰核を攻められ続け、私は大きく身を震わせたあと、激しく息んで膣を引き絞った。

「っ締まる……っ」

「ぁ……っ、出る……っ」

 私は目を閉じて深すぎる喜悦を貪るしかできず、慎也と正樹が仕上げといわんばかりに腰を突き上げてきても、されるがままだった。

 二人の肉棒が私の体内でグゥッと大きくなり、ビクビクと震えて薄膜の中に吐精しているのを知る。

 何度も二人に抱かれ、この瞬間を知るのが一番気持ち良く思える自分がいた。

 激しい絶頂のあとは、全身の力が抜けて指一本動かせなくなる。

 脱力した私の深部まで貫いた二人は、荒い呼吸を繰り返して絶頂の余韻を得ていた。





 疲れ切って脱力した私は、慎也に抱えられて露天風呂に入っていた。

 正樹も一緒に入っていて、ドロドロになった体は綺麗になっている。

「いやぁ、優美も人の子だな」

「なにそれ」

 突っ込みを入れると、慎也が胸を揉んでくる。

「優美ってさ、まっすぐでキラキラしてて、凄く尊いんだ」

「それはちょっと、夢を見すぎだと思う」

「そうかな? 僕も慎也に同意だけど」

「だからー。私は〝普通〟なの。妙にハードル上げると、今後やりづらいからやめて」

 反抗しても、二人は顔を見合わせて「ねー」と言い合っている。

「多分、うちの家族は無条件で優美を気に入ると思う」

「それは……、そうだといいけど」

 ご家族への紹介の話になり、私はスンッと大人しくなる。

「問題は僕だから、家族に挨拶する時は、優美ちゃんは堂々としてていいからね?」

「んー……。助けがいる時はすぐに言ってね。全力でフォローするから。伊達に営業成績いい訳じゃないからね? 説得するのは得意!」

「あっはは! 頼もしい! そーいやそうだったね。慎也も『追いつけそうでなかなか追いつけない』って言ってたっけ」

「あっ、正樹……」

 慎也が舌打ちをする。
 彼はちょいちょい、E&Eフーズ時代に私に憧れていた過去を隠したがる。

「んっふふ。〝岬くん〟より歴が長いんだから、負けてらんないよ」

「優美はできる女だもんなぁ……」

 慎也が私を抱き締めたまま、体を揺らして笑う。

「何か、優美ちゃんの事が好きすぎて、予定よりずっと早く指輪を作っちゃったな」

 正樹の言葉を聞き、私は濡れないように浴槽の縁に置いてある指輪を見る。

「ありがとうね、あんなに立派なの」

「どう致しまして。気に入ったなら、もっと沢山プレゼントしてあげるから」

「いやいや、いい」

「俺が贈ったネックレスもつけてくれよ?」

「う、うーん、分かった……」

 正直、ウン百万のアクセサリーを身につけると考えただけで、気が重い。
 それでも、彼らのとっておきの気持ちなんだから……と、自分に言い聞かせる事にした。

「ねぇ、どうせなら正月にうち来る?」

「えっ?」

 正樹に唐突に言われ、私は声を上げる。
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