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完結篇
第2話 気付くまでに⑤
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取り戻せた。
手の中には白い炎だった。
「燃えちゃえ!」
白い炎を投げ、魔女の顔を燃やす。
「ああああああああああああああああああああああああああ」
魔女がもがいている。
棘は力を尽きたようにしおれていき、ルチア様は解放された。
「燃えてる燃えてる燃えてる~」
燃えていく魔女は見つめる。
魔女ってあんなに燃えるんだ。
「ガキが!」
髪が燃え、火傷の顔した魔女が、棘を伸ばしていくが、白い炎で燃やす。
魔女に飛び込み、口の中に手を入れる。
「燃えろ!」
魔女の口の中に白い炎を注ぐ。
「燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えちまえ!」
魔女は白い炎で燃やしつくした。ちゃんと自分の力で殺せたんだ。
「ルチア様・・・」
地面に伏せているルチア様と目が合う。
生きている。助けられた。早く一緒に・・・
「魔女だ・・・」
声をした方へ向けば、一人の男が指を差していった。
魔女は消えたよ。何を言っているの。
「何よそれ・・・」
歩く。
「私を・・・」
手の中に白い炎を歩く。
「私を・・・魔女と一緒にするな!」
白い炎を人に向ける。
「あああああああああああああああああああああああああ」
人も燃えた。
「あ・・・人って燃えるんだ・・・」
村人は逃げていく。早く燃やしてやらなくきゃ。
急に腕を掴まれる。
「触るな!」
手に白い炎を鋭い刃に変え、思いっきり、振り向いて刺す。
けど、刺したのはルチア様だった。
「ルチア様・・・」
ルチア様は右腕で抱き寄せる。
「ごめんね・・・」
力を尽きたようにルチア様が倒れた。それっきり動かなくなった。
その時の私は、ルチアさんの全ての行動が分からなかった。
なぜ、治療を断ったのか。ジル司祭を襲ったのか。何も教えてくれなかったのか。どうしてあの言葉を言ったのか。
本当にあの時は何も分からなかった。
あれ・・・私、何をしたかったんだっけ。
ルチア様を止めようとしたんだっけ。
魔女からルチア様を助けたかったっけ。
なんで人を殺しているんだっけ。
なんで目の前にルチア様が動かなくなっているの。
なんだっけなんだっけなんだっけなんだっけ
「あ・・・あ・・・あ」
「止まったぞ」
「早く殺さないと・・・」
村人たちが農具を持って近づいていた時だった。
銃声がなり、叫び声が上がる。
「え・・・」
また銃声と叫び声が響く。
「聖女様!」
声をした方へ向けば、騎士団がいた。
「ご安心を。今すぐに異端者を対処いたします」
「異端者?」
待って。彼らは異端者じゃない。
騎士団たちは村人を殺していく。
タスケテタスケテタスケテと響く。
耳に残る。塞いででも聞こえる。あの言葉が。あの時と同じ。
目の前に転がってきた村人と目が合う。腹に血が溢れて、助けを求めるように手を伸ばしてく。
タスケテ。
みんな・・・殺しちゃった。
手の中には白い炎だった。
「燃えちゃえ!」
白い炎を投げ、魔女の顔を燃やす。
「ああああああああああああああああああああああああああ」
魔女がもがいている。
棘は力を尽きたようにしおれていき、ルチア様は解放された。
「燃えてる燃えてる燃えてる~」
燃えていく魔女は見つめる。
魔女ってあんなに燃えるんだ。
「ガキが!」
髪が燃え、火傷の顔した魔女が、棘を伸ばしていくが、白い炎で燃やす。
魔女に飛び込み、口の中に手を入れる。
「燃えろ!」
魔女の口の中に白い炎を注ぐ。
「燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えちまえ!」
魔女は白い炎で燃やしつくした。ちゃんと自分の力で殺せたんだ。
「ルチア様・・・」
地面に伏せているルチア様と目が合う。
生きている。助けられた。早く一緒に・・・
「魔女だ・・・」
声をした方へ向けば、一人の男が指を差していった。
魔女は消えたよ。何を言っているの。
「何よそれ・・・」
歩く。
「私を・・・」
手の中に白い炎を歩く。
「私を・・・魔女と一緒にするな!」
白い炎を人に向ける。
「あああああああああああああああああああああああああ」
人も燃えた。
「あ・・・人って燃えるんだ・・・」
村人は逃げていく。早く燃やしてやらなくきゃ。
急に腕を掴まれる。
「触るな!」
手に白い炎を鋭い刃に変え、思いっきり、振り向いて刺す。
けど、刺したのはルチア様だった。
「ルチア様・・・」
ルチア様は右腕で抱き寄せる。
「ごめんね・・・」
力を尽きたようにルチア様が倒れた。それっきり動かなくなった。
その時の私は、ルチアさんの全ての行動が分からなかった。
なぜ、治療を断ったのか。ジル司祭を襲ったのか。何も教えてくれなかったのか。どうしてあの言葉を言ったのか。
本当にあの時は何も分からなかった。
あれ・・・私、何をしたかったんだっけ。
ルチア様を止めようとしたんだっけ。
魔女からルチア様を助けたかったっけ。
なんで人を殺しているんだっけ。
なんで目の前にルチア様が動かなくなっているの。
なんだっけなんだっけなんだっけなんだっけ
「あ・・・あ・・・あ」
「止まったぞ」
「早く殺さないと・・・」
村人たちが農具を持って近づいていた時だった。
銃声がなり、叫び声が上がる。
「え・・・」
また銃声と叫び声が響く。
「聖女様!」
声をした方へ向けば、騎士団がいた。
「ご安心を。今すぐに異端者を対処いたします」
「異端者?」
待って。彼らは異端者じゃない。
騎士団たちは村人を殺していく。
タスケテタスケテタスケテと響く。
耳に残る。塞いででも聞こえる。あの言葉が。あの時と同じ。
目の前に転がってきた村人と目が合う。腹に血が溢れて、助けを求めるように手を伸ばしてく。
タスケテ。
みんな・・・殺しちゃった。
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