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第30話 家族で料理 その1
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それから1時間位談笑してから、いよいよ晩ご飯作りが始まろうとしていた。
「さて、そろそろ、作り始めようかな♪」
「時間的にも丁度良いし♪」
母さんの音頭で晩ご飯作りが始まる。
「お母さん! 私(咲子)は何をすれば良い!!」
「じゃあ、咲子は約束通りマカロニを茹でて貰おうかな♪」
母さんは咲子にマカロニの袋を手渡す。
「どれ位? 一袋全部茹でちゃうの?」
「ねぇ、お母さん?」
「マカロニが、何グラム入ってるかだね」
「えっとね……300グラムだって!」
咲子は袋の表示部分を見て、それを母さんに伝える。
「まあ、200グラム位で良いのじゃ無い!」
「んっ、分かった!」
「母さん! 父さんと真央は何をすれば良い?」
「なら、お父さんと真央は、鶏肉の味付けをして貰おうかな♪」
「味付け出来るよね?」
「野菜類は母さんと咲子で切るから♪」
母さんはそう言って、唐揚げ用に切り分けられた鶏肉パックを冷蔵庫から取り出して、パックをポンポンと俺の方に渡す。鶏肉の入ったパックが3パック。
4人分とも成ると結構大変そうだ。味付けは何時も通りで良いのだろうか?
「じゃあ、真央とお願いね♪」
「ああ、任せておけ!」
「母さん。味付けは、何時も通りで良いのだよね?」
「えぇ、それで大丈夫だよ♪」
こう言った作業は台所で行うのが普通なのだが、台所は母さんと咲子が使っている。
鶏肉の味付けと言っても、ボウルで鶏肉を混ぜるというか捏ねるだけなので、居間で行う事にした。
ビニール袋を使って、振って混ぜる事も考えたが、大きいビニール袋も家に無いし、ボウルの方が確実かなと思ったのでボウルを使って混ぜる事にする。
こんな時の為に用意して置いた? 大きいサイズのボウルに鶏肉3パックを一気に入れる。大きいサイズのボウルだが、一気にボウル7分目近くまで鶏肉で埋まってしまう。
(凄い量だな…。でも、今日で食べ切ってしまうんだろうな……)
「……お父さん。これ? 混ぜられるの?」
真央はあまりの量の多さに、少々びっくりしている。
「はねても良いように、新聞紙を引いてから混ぜるか」
居間の座卓に新聞紙を引いてから鶏肉を混ぜる事にする。新聞は本来の家から持って来た物で有る。有れば便利。新聞紙!
座卓に新聞紙を引いて、その上にボウルを置いて、鶏肉の入ったボウルに味付をする。
チューブ生姜、チューブニンニク、醤油、みりんの代わりに料理酒を適当にボウルに入れていく。鶏肉の量が量なので醤油を『ジョボジョボ』入れていくと、直ぐに醤油の水たまりが出来上がる。本当は計量した方が良いのだが、ついつい感覚で入れてしまう。
(加減が分からんから、様子を見ながら行った方が良いな)
(後はこれを味が染みこむに混ぜ込むだけだが、どうやって混ぜ込むべきか?)
「真央、これをどうやって混ぜようか?」
真央に試しに聞いてみる。
「菜箸じゃ駄目なの?」
サラッと答える真央。
「菜箸で出来ない事は無いが、菜箸は1組しか無いし、大分難しいかも…」
「じゃあ、手で混ぜるしか無いね!」
「それが一番確実かもな!」
鶏肉を手で混ぜ込む事に決め、真央に手本を見せるためにも、最初の内は俺が混ぜる事にする。
「……こんな感じで、周りに調味液がはねないように注意しながら混ぜる」
「うん。分かった!」
「じゃあ、後は真央が混ぜて!」
そう言いながら俺は混ぜるのを止めて、ボウルを真央の方に渡す。まあ、殆ど混ざってしまってはいるが……
真央はぎこちない手つきで鶏肉を混ぜ始める。しばらく混ぜていると真央が聞いてくる。
「もう、良いかな?」
「混ざったと思うけど…」
「そうだな。俺が殆ど混ぜてしまったからな…」
「じゃあ、OK! 手袋もう要らないね!!」
真央はそう言い、混ぜるのを止めて手袋を取ろうとするが……
「あっ、真央。ここで取ると汚れるかも知れないから台所で取ろうか?」
「あっ、そうだね///」
俺も真央も、炊事用の大人用使い捨て手袋を使っていて、真央がはめていた手袋の内側には唐揚げの調味液が結構入り込んでいた。
真央は手袋したまま台所に向かい、俺も鶏肉の入ったボウルを持って台所に向かう。
台所では先ほどの通り、母さんと咲子が分担作業をしている。
母さんはキャベツやサラダ用のキュウリを切っており、咲子はマカロニを茹でていた。
俺は母さんに声を掛ける。
「母さん、鶏肉、味付け出来たよ!」
「そう、ありがと~♪」
「邪魔に成らない場所に置いてね♪」
「後、真央に手を洗わせたいのだが…」
「手? ああ、もうちょっと待って」
「後少しで切り終わるから…」
今の状態でも手を洗えない事は無いが、洗った時の水しぶきが切ったばかりの食材に付着する恐れが有るので、しばらく待つ事にしようとした所で、会話を聞いていた咲子が声を掛けてくる。
「ねぇ、お父さんと真央。別に洗面台でも手洗えない? 洗面台を汚したくないのなら別だけど」
「ああ、それもそうだな。気がつかなかったよ!」
「真央、洗面台で手を洗おう!」
「は~い!!」
俺は真央を連れて洗面台で手袋外して、手をハンドソープで洗って貰う。俺もハンドソープで手を洗って、2人で台所に戻る。
母さんは食材を切り終わったらしく、包丁やまな板類を洗っていた。咲子の方はまだマカロニを茹でているようだ。
「お母さん。もう、マカロニ茹で上がるよ!」
「あっ、もうすぐ空けるから!」
「ちょっと、待って!」
母さんはそう言って、忙しなく包丁やまな板類を片付ける。
「空いたよ! 咲子」
「じゃあ、マカロニのお湯を切るね」
マカロニと一緒に茹でた人参をザルで切って、マカロニを茹でていたお鍋をサラダボウル代わりにする。
「粗熱が取れたら、キュウリとマヨネーズで和えれば完成だね」
咲子はその様に言って、コンロが空いた事で母さんは言う。
「じゃあ、コンロの方も空いたし、唐揚げを揚げる準備をしますか♪」
いよいよ唐揚げの調理が始まろうとしていた……
「さて、そろそろ、作り始めようかな♪」
「時間的にも丁度良いし♪」
母さんの音頭で晩ご飯作りが始まる。
「お母さん! 私(咲子)は何をすれば良い!!」
「じゃあ、咲子は約束通りマカロニを茹でて貰おうかな♪」
母さんは咲子にマカロニの袋を手渡す。
「どれ位? 一袋全部茹でちゃうの?」
「ねぇ、お母さん?」
「マカロニが、何グラム入ってるかだね」
「えっとね……300グラムだって!」
咲子は袋の表示部分を見て、それを母さんに伝える。
「まあ、200グラム位で良いのじゃ無い!」
「んっ、分かった!」
「母さん! 父さんと真央は何をすれば良い?」
「なら、お父さんと真央は、鶏肉の味付けをして貰おうかな♪」
「味付け出来るよね?」
「野菜類は母さんと咲子で切るから♪」
母さんはそう言って、唐揚げ用に切り分けられた鶏肉パックを冷蔵庫から取り出して、パックをポンポンと俺の方に渡す。鶏肉の入ったパックが3パック。
4人分とも成ると結構大変そうだ。味付けは何時も通りで良いのだろうか?
「じゃあ、真央とお願いね♪」
「ああ、任せておけ!」
「母さん。味付けは、何時も通りで良いのだよね?」
「えぇ、それで大丈夫だよ♪」
こう言った作業は台所で行うのが普通なのだが、台所は母さんと咲子が使っている。
鶏肉の味付けと言っても、ボウルで鶏肉を混ぜるというか捏ねるだけなので、居間で行う事にした。
ビニール袋を使って、振って混ぜる事も考えたが、大きいビニール袋も家に無いし、ボウルの方が確実かなと思ったのでボウルを使って混ぜる事にする。
こんな時の為に用意して置いた? 大きいサイズのボウルに鶏肉3パックを一気に入れる。大きいサイズのボウルだが、一気にボウル7分目近くまで鶏肉で埋まってしまう。
(凄い量だな…。でも、今日で食べ切ってしまうんだろうな……)
「……お父さん。これ? 混ぜられるの?」
真央はあまりの量の多さに、少々びっくりしている。
「はねても良いように、新聞紙を引いてから混ぜるか」
居間の座卓に新聞紙を引いてから鶏肉を混ぜる事にする。新聞は本来の家から持って来た物で有る。有れば便利。新聞紙!
座卓に新聞紙を引いて、その上にボウルを置いて、鶏肉の入ったボウルに味付をする。
チューブ生姜、チューブニンニク、醤油、みりんの代わりに料理酒を適当にボウルに入れていく。鶏肉の量が量なので醤油を『ジョボジョボ』入れていくと、直ぐに醤油の水たまりが出来上がる。本当は計量した方が良いのだが、ついつい感覚で入れてしまう。
(加減が分からんから、様子を見ながら行った方が良いな)
(後はこれを味が染みこむに混ぜ込むだけだが、どうやって混ぜ込むべきか?)
「真央、これをどうやって混ぜようか?」
真央に試しに聞いてみる。
「菜箸じゃ駄目なの?」
サラッと答える真央。
「菜箸で出来ない事は無いが、菜箸は1組しか無いし、大分難しいかも…」
「じゃあ、手で混ぜるしか無いね!」
「それが一番確実かもな!」
鶏肉を手で混ぜ込む事に決め、真央に手本を見せるためにも、最初の内は俺が混ぜる事にする。
「……こんな感じで、周りに調味液がはねないように注意しながら混ぜる」
「うん。分かった!」
「じゃあ、後は真央が混ぜて!」
そう言いながら俺は混ぜるのを止めて、ボウルを真央の方に渡す。まあ、殆ど混ざってしまってはいるが……
真央はぎこちない手つきで鶏肉を混ぜ始める。しばらく混ぜていると真央が聞いてくる。
「もう、良いかな?」
「混ざったと思うけど…」
「そうだな。俺が殆ど混ぜてしまったからな…」
「じゃあ、OK! 手袋もう要らないね!!」
真央はそう言い、混ぜるのを止めて手袋を取ろうとするが……
「あっ、真央。ここで取ると汚れるかも知れないから台所で取ろうか?」
「あっ、そうだね///」
俺も真央も、炊事用の大人用使い捨て手袋を使っていて、真央がはめていた手袋の内側には唐揚げの調味液が結構入り込んでいた。
真央は手袋したまま台所に向かい、俺も鶏肉の入ったボウルを持って台所に向かう。
台所では先ほどの通り、母さんと咲子が分担作業をしている。
母さんはキャベツやサラダ用のキュウリを切っており、咲子はマカロニを茹でていた。
俺は母さんに声を掛ける。
「母さん、鶏肉、味付け出来たよ!」
「そう、ありがと~♪」
「邪魔に成らない場所に置いてね♪」
「後、真央に手を洗わせたいのだが…」
「手? ああ、もうちょっと待って」
「後少しで切り終わるから…」
今の状態でも手を洗えない事は無いが、洗った時の水しぶきが切ったばかりの食材に付着する恐れが有るので、しばらく待つ事にしようとした所で、会話を聞いていた咲子が声を掛けてくる。
「ねぇ、お父さんと真央。別に洗面台でも手洗えない? 洗面台を汚したくないのなら別だけど」
「ああ、それもそうだな。気がつかなかったよ!」
「真央、洗面台で手を洗おう!」
「は~い!!」
俺は真央を連れて洗面台で手袋外して、手をハンドソープで洗って貰う。俺もハンドソープで手を洗って、2人で台所に戻る。
母さんは食材を切り終わったらしく、包丁やまな板類を洗っていた。咲子の方はまだマカロニを茹でているようだ。
「お母さん。もう、マカロニ茹で上がるよ!」
「あっ、もうすぐ空けるから!」
「ちょっと、待って!」
母さんはそう言って、忙しなく包丁やまな板類を片付ける。
「空いたよ! 咲子」
「じゃあ、マカロニのお湯を切るね」
マカロニと一緒に茹でた人参をザルで切って、マカロニを茹でていたお鍋をサラダボウル代わりにする。
「粗熱が取れたら、キュウリとマヨネーズで和えれば完成だね」
咲子はその様に言って、コンロが空いた事で母さんは言う。
「じゃあ、コンロの方も空いたし、唐揚げを揚げる準備をしますか♪」
いよいよ唐揚げの調理が始まろうとしていた……
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