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【R-15】稀子編 第2章
第371話 羽津音神社 その2
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本殿からお守り等が授かれる場所に、2人で向かい始めると稀子が陽気な声で掛けてくる。
「ねぇ、比叡君!」
「比叡君はやっぱり、保育士さんの資格が取れる事を願った…?」
「それしか、無いだろう~~。稀子!」
「それ以外に叶えたい事も有るけど、今は資格が一番重要だからね!!」
俺は当たり前の事を言う。
『稀子とHが出来ますように……』も願掛けすべきだと感じるが、Hが出来ても保育士資格が取得出来なきゃ意味が無い……
「だよね!」
「私も、比叡君が学童保育の仕事に就けます様にと頼んで置いたから、これでバッチリだね♪」
稀子は笑顔で言う。
稀子は自分の願いだけで無く、俺の事もお願いしてくれた様だ!!
可愛い奴め!!
『稀子と更に関係が深まりますように』と、俺は願掛けはしていないが、そんな事をしなくても十分関係が深いだろう!!
俺と稀子は、お守りを授かれる場所に向かった。
俺も稀子はお守りが授かれる場所で、合格祈願と厄除けのお守りをそれぞれ授かる。
俺は合格祈願だけで良かったが稀子が『もう、比叡君とは赤の他人では無いから、これも持つ!』と言われて、厄除けのお守りも授かった。
それを公衆の面前で稀子は言ったが、その様な言い方をすると、俺と稀子は結婚間近の関係か、若しくは大人の関係を持った様に、聞こえてしまうのは俺だけだろうが?
現に巫女さんの目の前で稀子は言ったが、巫女さんは無反応に近かった?
俺の考えすぎかな……
お守りを授かった後は、いよいよおみくじで有る。
昔は1回100円で引けた覚えが有るが、今は1回200円かららしい……
実は言うと、おみくじを引くのは俺の中では久しぶりで有った。
冗談抜きで学生以来で有る。
社会人に成ってからは、休暇の関係で親友とも縁が切れてしまった!
その為、初詣も1人で来る事ばかりに成って、1人でおみくじを引いても、それを共感出来る人が居ないからだ……
おみくじの場所に、おみくじも何種類か有るようだが、俺と稀子は一番安いでは無く、スタンダードのおみくじを引くことにする。
おみくじの横に設置して有る料金箱にお金を入れて、おみくじが入っている箱からおみくじを1枚引いて、周りの迷惑に成るからその場では開かず、少し離れた場所で結果を見る。
結果は、お互い同時に見る事にして有る!
「比叡君! 大吉来るかな~~♪」
手におみくじを持ちながら、嬉しい表情で言う稀子!
「どうだろうね。稀子?♪」
「俺も引いた以上は……大吉が来て欲しいな!」
「じゃあ、一緒に見ようか。比叡君!!」
稀子の陽気な掛け声で、俺と稀子はおみくじの封を開く。
(さて……結果はどうだ!?)
「……」
「……」
俺と稀子は無言でおみくじを開いて、運勢の結果欄を見始めると……稀子は歓声を上げた!?
「やった~~。私、大吉~~♪」
「比叡君に寝込みを襲われたけど、大吉~~♪♪」
稀子は嬉しさの余り、かなりの大声で言っているが、後半の言葉は不味いだろ!?
バス車内の出来事をまだ、稀子は完全には許していなかった様だ。
「稀子!」
「大吉おめでとう~~!!」
幸い、稀子がさっき言った言葉に、周り人々は反応を示した感じはしなかったので、あの話しは聞き流して、俺は稀子に祝福の言葉を掛ける。
「ありがとう~~。比叡君!!」
「それで、比叡君の方は!?」
稀子は笑顔で聞いてくるが、稀子が先に歓声を上げた為、まだ俺のおみくじ結果は確認していない。
「えっと……俺はね……んんっ!?」
俺のおみくじ結果は……末吉で有った!?
お金を払っておみくじ引いて、末吉なら引かない方がマシで有る!?
「……残念。俺は末吉だ…」
俺は、残念な結果を稀子に見せる。
新年早々、出鼻を挫かれた瞬間だった……
「ねぇ、比叡君!」
「比叡君はやっぱり、保育士さんの資格が取れる事を願った…?」
「それしか、無いだろう~~。稀子!」
「それ以外に叶えたい事も有るけど、今は資格が一番重要だからね!!」
俺は当たり前の事を言う。
『稀子とHが出来ますように……』も願掛けすべきだと感じるが、Hが出来ても保育士資格が取得出来なきゃ意味が無い……
「だよね!」
「私も、比叡君が学童保育の仕事に就けます様にと頼んで置いたから、これでバッチリだね♪」
稀子は笑顔で言う。
稀子は自分の願いだけで無く、俺の事もお願いしてくれた様だ!!
可愛い奴め!!
『稀子と更に関係が深まりますように』と、俺は願掛けはしていないが、そんな事をしなくても十分関係が深いだろう!!
俺と稀子は、お守りを授かれる場所に向かった。
俺も稀子はお守りが授かれる場所で、合格祈願と厄除けのお守りをそれぞれ授かる。
俺は合格祈願だけで良かったが稀子が『もう、比叡君とは赤の他人では無いから、これも持つ!』と言われて、厄除けのお守りも授かった。
それを公衆の面前で稀子は言ったが、その様な言い方をすると、俺と稀子は結婚間近の関係か、若しくは大人の関係を持った様に、聞こえてしまうのは俺だけだろうが?
現に巫女さんの目の前で稀子は言ったが、巫女さんは無反応に近かった?
俺の考えすぎかな……
お守りを授かった後は、いよいよおみくじで有る。
昔は1回100円で引けた覚えが有るが、今は1回200円かららしい……
実は言うと、おみくじを引くのは俺の中では久しぶりで有った。
冗談抜きで学生以来で有る。
社会人に成ってからは、休暇の関係で親友とも縁が切れてしまった!
その為、初詣も1人で来る事ばかりに成って、1人でおみくじを引いても、それを共感出来る人が居ないからだ……
おみくじの場所に、おみくじも何種類か有るようだが、俺と稀子は一番安いでは無く、スタンダードのおみくじを引くことにする。
おみくじの横に設置して有る料金箱にお金を入れて、おみくじが入っている箱からおみくじを1枚引いて、周りの迷惑に成るからその場では開かず、少し離れた場所で結果を見る。
結果は、お互い同時に見る事にして有る!
「比叡君! 大吉来るかな~~♪」
手におみくじを持ちながら、嬉しい表情で言う稀子!
「どうだろうね。稀子?♪」
「俺も引いた以上は……大吉が来て欲しいな!」
「じゃあ、一緒に見ようか。比叡君!!」
稀子の陽気な掛け声で、俺と稀子はおみくじの封を開く。
(さて……結果はどうだ!?)
「……」
「……」
俺と稀子は無言でおみくじを開いて、運勢の結果欄を見始めると……稀子は歓声を上げた!?
「やった~~。私、大吉~~♪」
「比叡君に寝込みを襲われたけど、大吉~~♪♪」
稀子は嬉しさの余り、かなりの大声で言っているが、後半の言葉は不味いだろ!?
バス車内の出来事をまだ、稀子は完全には許していなかった様だ。
「稀子!」
「大吉おめでとう~~!!」
幸い、稀子がさっき言った言葉に、周り人々は反応を示した感じはしなかったので、あの話しは聞き流して、俺は稀子に祝福の言葉を掛ける。
「ありがとう~~。比叡君!!」
「それで、比叡君の方は!?」
稀子は笑顔で聞いてくるが、稀子が先に歓声を上げた為、まだ俺のおみくじ結果は確認していない。
「えっと……俺はね……んんっ!?」
俺のおみくじ結果は……末吉で有った!?
お金を払っておみくじ引いて、末吉なら引かない方がマシで有る!?
「……残念。俺は末吉だ…」
俺は、残念な結果を稀子に見せる。
新年早々、出鼻を挫かれた瞬間だった……
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