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【R-15】鈴音編 第2章
第274話 親友同士で行くキャンプ その4
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「稀子…。稀子は此処でキャンプをした事は有るのか?」
「有るよ!」
「私が小学生の時に、このキャンプ場が出来て、その時は家族と良くしたよ!」
「そうなんだ…」
「稀子と鈴音さんの関係は大分長いのに、鈴音さんとはキャンプをしなかったの?」
俺が稀子にそう聞くが、稀子は普通の表情で返事をする。
「あぁ、それね!」
「私も鈴ちゃんをアウトドアに誘おうとはしたけど、あの時は美作の鈴ちゃんだからね!!」
「鈴ちゃんの家も私の両親も、鈴ちゃんが怪我をする事を恐れて居たからね!!」
「あ~~、そう言った理由か!」
「……鈴音さんに傷が残る怪我をしてしまったら、大事に成るからな…!」
「そんな感じ!」
「学園内なら学園の総合保険で何とか成るけど、親友同士の事故と成ると、学園の保険が使えないから……家の田畑全部売っても、鈴ちゃんの両親は許してくれないと思う!」
「鈴音さんの父親なら有り得そうだな……」
鈴音さんの父親は、母親で有る凉子さんにDVを振るい、更に鈴音さんを政略結婚の道具に使おうとした。
女性の体に傷が付くと言う事は、悪い風で言えば、商品価値が無く成る事で有る。
稀子の両親で有る、幸村さんや楓さんもその辺を意識していたのだろう……
「私としては、念願の鈴ちゃんとキャンプが出来て、さらに比叡君も一緒だから、嬉しさは倍増だよ♪」
稀子は笑顔で言いながら、クッキーを頬張る。
稀子は俺達とキャンプをしている事を、心底嬉しがっている。
「稀子さん。この後の予定は?」
俺と稀子の話が一段落した所で、鈴音さんが稀子に聞く。
「この後?」
「う~ん…。折角だし、少し川で遊ぼうか♪」
「……えっ、川遊びです…?」
「稀子さんはキャンプに来て、心まで童心に戻りましたか…?」
鈴音さんは、凄く嫌そうな表情と声で言う。
水着持参とは聞いてないので、仮に川で遊ぶならこの姿だろう。
(でも、ワンピース姿の鈴音さんと川遊びも悪くないな!)
(ワザと胸元に水を掛けて―――)
「……比叡さんの場合は、童心どころか、疚しい心まで出て来ています!」
「!」
何時の間にか、鈴音さんが俺をジト目で見ていた!?
俺の心を読まれてしまったか!?
「私は川遊びがしたいけど、比叡君がスケベ心が丸出しだから……やっぱり止めようか!」
「比叡君と遊ぶと、ワザと私や鈴ちゃんの服に水を掛けてきそう!♪」
稀子は和やかに言う!?
「はい!」
「川遊びは止めましょう!!」
「水着も有りませんし、着替えも沢山は持ってきては居ません」
「濡れた服で、これからの時間を過ごすのは嫌です!!」
鈴音さんは、きっぱりと断言した。
う~ん。残念!!
……
お茶の時間後は、少しだが自由時間と成った。
鈴音さんは本を持って来ていて、バンガローの窓際に椅子を移動させて、其処で読書をしている。
読書姿の鈴音さんも絵に成りそうだ!
稀子は小川に足を入れて、その足を“ぱちゃぱちゃ”と水音を立てて、川遊びをしている。
山の冷たい水が、稀子にとっては気持ちいいのだろう。
俺も同じ事をしたが、10分で寒気を感じたので止めた。
冷たく成った足を温めるのをも兼ねて俺は今、屋外のベンチで足を伸ばしている。
何気なく空を見上げると、まだまだきれいな夏空が見える!
(こんな時間も、必要かも知れないな……)
(稀子の地区に来て、直ぐに就農がスタートしたからな…)
(鈴音さんもまだ遊びたい年頃だと思うのに…)
車の運転こそは拒絶した鈴音さんだが、それ以外の事で文句を言う事は無かった。
状況を理解していて文句を言わないのか、文句を言っても仕方ないと感じているのかは不明だが……
(本当は遊んでいる暇では無いが、それでも上手に遊ぶ事も、これからは考えなくては成らないな…。特に家族が出来てからは……)
俺は夏空を見ながら、そんな事を考えた……
「有るよ!」
「私が小学生の時に、このキャンプ場が出来て、その時は家族と良くしたよ!」
「そうなんだ…」
「稀子と鈴音さんの関係は大分長いのに、鈴音さんとはキャンプをしなかったの?」
俺が稀子にそう聞くが、稀子は普通の表情で返事をする。
「あぁ、それね!」
「私も鈴ちゃんをアウトドアに誘おうとはしたけど、あの時は美作の鈴ちゃんだからね!!」
「鈴ちゃんの家も私の両親も、鈴ちゃんが怪我をする事を恐れて居たからね!!」
「あ~~、そう言った理由か!」
「……鈴音さんに傷が残る怪我をしてしまったら、大事に成るからな…!」
「そんな感じ!」
「学園内なら学園の総合保険で何とか成るけど、親友同士の事故と成ると、学園の保険が使えないから……家の田畑全部売っても、鈴ちゃんの両親は許してくれないと思う!」
「鈴音さんの父親なら有り得そうだな……」
鈴音さんの父親は、母親で有る凉子さんにDVを振るい、更に鈴音さんを政略結婚の道具に使おうとした。
女性の体に傷が付くと言う事は、悪い風で言えば、商品価値が無く成る事で有る。
稀子の両親で有る、幸村さんや楓さんもその辺を意識していたのだろう……
「私としては、念願の鈴ちゃんとキャンプが出来て、さらに比叡君も一緒だから、嬉しさは倍増だよ♪」
稀子は笑顔で言いながら、クッキーを頬張る。
稀子は俺達とキャンプをしている事を、心底嬉しがっている。
「稀子さん。この後の予定は?」
俺と稀子の話が一段落した所で、鈴音さんが稀子に聞く。
「この後?」
「う~ん…。折角だし、少し川で遊ぼうか♪」
「……えっ、川遊びです…?」
「稀子さんはキャンプに来て、心まで童心に戻りましたか…?」
鈴音さんは、凄く嫌そうな表情と声で言う。
水着持参とは聞いてないので、仮に川で遊ぶならこの姿だろう。
(でも、ワンピース姿の鈴音さんと川遊びも悪くないな!)
(ワザと胸元に水を掛けて―――)
「……比叡さんの場合は、童心どころか、疚しい心まで出て来ています!」
「!」
何時の間にか、鈴音さんが俺をジト目で見ていた!?
俺の心を読まれてしまったか!?
「私は川遊びがしたいけど、比叡君がスケベ心が丸出しだから……やっぱり止めようか!」
「比叡君と遊ぶと、ワザと私や鈴ちゃんの服に水を掛けてきそう!♪」
稀子は和やかに言う!?
「はい!」
「川遊びは止めましょう!!」
「水着も有りませんし、着替えも沢山は持ってきては居ません」
「濡れた服で、これからの時間を過ごすのは嫌です!!」
鈴音さんは、きっぱりと断言した。
う~ん。残念!!
……
お茶の時間後は、少しだが自由時間と成った。
鈴音さんは本を持って来ていて、バンガローの窓際に椅子を移動させて、其処で読書をしている。
読書姿の鈴音さんも絵に成りそうだ!
稀子は小川に足を入れて、その足を“ぱちゃぱちゃ”と水音を立てて、川遊びをしている。
山の冷たい水が、稀子にとっては気持ちいいのだろう。
俺も同じ事をしたが、10分で寒気を感じたので止めた。
冷たく成った足を温めるのをも兼ねて俺は今、屋外のベンチで足を伸ばしている。
何気なく空を見上げると、まだまだきれいな夏空が見える!
(こんな時間も、必要かも知れないな……)
(稀子の地区に来て、直ぐに就農がスタートしたからな…)
(鈴音さんもまだ遊びたい年頃だと思うのに…)
車の運転こそは拒絶した鈴音さんだが、それ以外の事で文句を言う事は無かった。
状況を理解していて文句を言わないのか、文句を言っても仕方ないと感じているのかは不明だが……
(本当は遊んでいる暇では無いが、それでも上手に遊ぶ事も、これからは考えなくては成らないな…。特に家族が出来てからは……)
俺は夏空を見ながら、そんな事を考えた……
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