心のリミッター

小春かぜね

文字の大きさ
上 下
116 / 364

第116話 悪魔

しおりを挟む
 また、私の中に悪魔が出てきた……
 人の幸せを妬み……それを破壊したがる悪魔が、時々私の目の前に現れる!!

 悪魔はこう言う……

『もう良いだろ……かぜね!』
『お前は頑張ったけど……無意味な努力だった!!』

『周りを見てみろ!!』
『何も努力をしない人間でも、そいつを好く奴が居るのに、お前を好いてくれる人間は何人いる? 0人だろ……』

『そして、お前のその活動を、賛美してくれている人間は居るのか?』
『反対意見しか聞かないだろうが……』

『この世で苦しい生活を頑張ったご褒美だ!!』
『楽して、のうのうと生きている奴らに、天誅と言うご褒美を喰らわしてやれ!!!』

 その様に悪魔が私にささやいてくる!!
 確かにあぶく銭や親のすねをかじって、一人前の姿をしている奴は許せないと思うが……それをして、何の意味が有る。
 脛をかじった、息子や娘を潰しても、本当に喜ぶのは両親だけで有るし、あぶく銭も一生続く訳でもない。

 一時の感情に身を任せるのは悪いことだ。
 感情だけで先走っては行けないのは、頭が理解しているが……人の幸せを妬む私が居る。

 しかし……私は悪魔の言葉に負けそうに成っている。
 この詰まらない人生を、表の世界で生きるのか、裏の世界で生きて行くかの差で有る。
 私は何時まで、この悪魔と対峙出来るのだろうか?
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

詩の隠れ家

凛七星
現代文学
ここには、いろいろな詩が身をひそめています。

超実験 醜き若者達のすべての詩

フランク太宰
エッセイ・ノンフィクション
支離滅裂に感じられるかもしれませんが、実験をしたいと思い書きました。

独絶

仲葉彗
現代文学
孤独と絶望、それが私の本質でした

感情ベクトル

西野低気圧
青春
単発六回目。『青春』についてものすごく考えてみるとやはり「駄菓子」の存在は見逃せないのではないでしょうか?特に私は辛い系のが大好きです。甘いのももちろんいけますよ。たとえ安くても、青春ですから。いつかそういう物語を書きたいですね。では。

天空からのメッセージ vol.2 ~魂の旅路~

天空の愛
エッセイ・ノンフィクション
輪廻であろうが転生であろうが魂の旅は続く。なぜ生きるのか。答えは内側に

日本の御輿

dragon49
現代文学
御輿の詩。

痛み

麒麟の椛
恋愛
最近不幸になる麒麟ですはい 気まぐれとは別に描きたくなったから 描きます 完結させてこっちメインにしようかな…… まあみんな次第ですね

神の手違い転生。悪と理不尽と運命を無双します!

yoshikazu
ファンタジー
橘 涼太。高校1年生。突然の交通事故で命を落としてしまう。 しかしそれは神のミスによるものだった。 神は橘 涼太の魂を神界に呼び謝罪する。その時、神は橘 涼太を気に入ってしまう。 そして橘 涼太に提案をする。 『魔法と剣の世界に転生してみないか?』と。 橘 涼太は快く承諾して記憶を消されて転生先へと旅立ちミハエルとなる。 しかし神は転生先のステータスの平均設定を勘違いして気付いた時には100倍の設定になっていた。 さらにミハエルは〈光の加護〉を受けておりステータスが合わせて1000倍になりスキルも数と質がパワーアップしていたのだ。 これは神の手違いでミハエルがとてつもないステータスとスキルを提げて世の中の悪と理不尽と運命に立ち向かう物語である。

処理中です...