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第7.1章 個別ルート 虹心・小鞠編

第647話 三人で通う。通学路

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 ……

 それから、しばらくの時が過ぎる……

 今日は、学園新学期の初日日で有る。
 前日。虹心と小鞠ちゃん二人の妹は、葉月学園。高等部入園式を終えている。

 俺も進学して、高等部三年生と成る。
 虹心と小鞠ちゃんはピカピカの高等部一年生で有る!

 二人の妹と、春休み中に少しHな出来事が有ったが……二人に妹は少女で有る!

 ……

 今日から俺たち三人は同じ学び舎に通う事となる。
 葉月学園中等部は給食制度で有ったが、高等部は給食が無いので弁当類を持参するか、学園内の購買で昼食を買う事となる。

 だが、昼食時の購買は本当に戦場へなるし、人気のある惣菜パンやサンドイッチ、菓子パン類は直ぐに売り切れるので、確実な物を食べたければ持参した方が良い。
 俺は今まで購買などで昼食を買っていたが、虹心が高等部生に進学したことも有って、三年生からは虹心が俺の分の弁当も用意してくれる事となった。

 だが、その影響で今まで昼食用に貰っていた小遣いは、虹心が弁当を用意してくれる関係上で減額と言うか没収されて、その金額がそのまま虹心の方にスライドした。
 虹心の作る料理は旨いが、事実上の小遣い減額は俺に結構なダメージを与えた///

 ☆

「行ってきまーす!」

 虹心は和やかな表情で、玄関に向けて一人しゃべりをする。
 母親は前日夜勤のため。まだ家に帰って来ていない。

 兄の方も今日は日勤の早出らしいので、早朝から家を出ている。
 だが虹心は、誰もいない家に向けて出掛けの挨拶をする?

 しかし、これ毎回の事だ。
 その挨拶の後。虹心は俺の方に顔を向けて、嬉しそうな表情で話し始める。

「やっと今日から、兄ちゃんと一緒に学園へ行けるね♪」
「今までは同じ学園でも、校舎の関係上でそれが出来なかったけど、兄ちゃんが学園を卒園するまでは、毎日一緒に通って上げるね!♪」

 虹心は妹の癖に、俺だけには上から目線で物を平気で言う……
 だが、これも慣れた者だ。

 俺はでも好きで有る。
 俺は穏やかな表情で、虹心に話し始める。

「玄関前での立ち話も其処までにして、学園に行こうか!」
「虹心!!」

「だね、兄ちゃん!」

 虹心は笑顔で返事をする。
 俺と虹心は横歩きで、三國家から学園に向う。

 歩き始めると早速。虹心は笑顔で会話を再開させる。

「兄ちゃん!」
「今日の授業は午前中までだけど、お昼はどうしようか?♪」

 今日は新学期初日なので、学園授業は午前中まである。
 明日から授業は始まるが……4月中の間は短縮授業である。←各授業時間が5分短縮される

「昼か……でも、虹心?」
「演劇部の方は良いのか?」

 俺は尋ねる表情で虹心に聞く。
 虹心は幽霊部員であるが、演劇部に所属している。

 だが虹心は、和やかな表情で俺に話し始める。

「部活の方は何も問題無いよ。兄ちゃん!」
「それに私は幽霊部員であるから、いてもいなくても問題ないし♪」

「……そうか!」
「なら、良いけど……(汗)」

 俺は微妙な表情で虹心に話す。
 虹心は高等部に進学したが、演劇部の方は幽霊部員を継続するらしい?

 俺が昼食の続きを虹心に話そうと思ったタイミングで、道の前方から小鞠ちゃんがやって来る。
 小鞠ちゃん普段は、虹心と一緒に学園に通っている。小鞠ちゃんは俺と虹心を迎えに来たのだろう。

「!」

『タタッ』

 俺と虹心を見た小鞠ちゃんは、小走りで俺と虹心の側にやって来て、嬉しそうな表情で俺と虹心に話し始める。

「おはようございます♪」
「武蔵さんと虹心ちゃん!♪」

「おはよう、小鞠ちゃん!」

「小鞠ちゃん。おはよう!」

 俺と虹心は和やかな表情で、小鞠ちゃんに挨拶をする。
 ここから先は三人で学園に向う。

 俺はさっきの昼食の事を、虹心に穏やかな表情で話し始める。

「虹心。さっきの昼食の事だけど、偶には外食でもしないか?」
「春休み中の殆どを、虹心が昼食を用意してくれていたし…!」

 俺と虹心の関係はほぼ恋人関係と言える状況なので、春休み中の昼食殆どを虹心が用意してくれた。
 虹心が部活や用事が有る時は、態々わざわざ俺用の弁当を作ってくれるレベルで有った。

 これに対しては、流石の母親も呆れていた。

『虹心もかなり本気のようだね……』
『あぁ……武蔵が虹心を選んだ時は、津和野さん(母親)に何て言い訳をしよう///』

 と、母親は一人で頭を抱えて、悩んだ表情で一人しゃべりをしていた。
 虹心が本気の本気で、俺の事を好きだったとは思っていなかったらしい?

 すると、俺と虹心の会話を聞いていた小鞠ちゃんが、和やかな表情で話しに割って入った来た。
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