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第7章 個別ルート 三國虹心編
第595話 冗談かと言いたいが……
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「…………」
俺は、母親の言葉で当然固まる。
俺は三國家の……子ども(実子)では無いからだ。
けど、俺は一体誰の子どもなんだ……
母親は俺が聞く前に、目を瞑った表情で勝手に語り始める。
「あなたは……私の妹の子なの」
「幸恵が、私の妹で有るのは以前話したでしょ?」
「…………」
(そうだっけ?)
(何か……今初めて聞いた気がするが??)
「幸恵は難産で有って……あなたを産むのを引き換えに命を落とした……」
「あなたの父親は天涯孤独の上。不慮の事故であなたを産む前に亡くなっている」
「私はあなたを……引き取り。武蔵と名付けた」
「武蔵のように育って欲しいと……」
「…………」
(それは……宮本武蔵の意味で言っているのか?)
(剣の達人でも有るが、芸術性も優れている)
(でも、俺はてんで駄目だな///)
(超弩級戦艦の『武蔵』で付けたなら……最後の運命は悲運過ぎるしな///)
「母さん……俺も、兄と虹心と比べて、何処か見劣りしているのは感じていた」
「でも、まさか……俺が母さんの子どもでは無かったとは……」
俺は……何とも言えない表情と、悲観を含めた口調で(義理の)母親に話す。
だけど今の今まで、この人は俺を実子のように扱ってきた。
俺は落ち込んだ表情で、母親に話し始める。
「……虹心がとある日から過剰に好いて来たし、妹のデッドラインを越えそうな日も多かった」
「虹心は、事情を知っているんだよね……母さん?」
「えぇ、知っているわ。武蔵」
「航平や虹心も知っている…。武蔵が私の子で無いことを……」
「今の今まで……知らなかったのは俺だけか…!」
俺は吐き捨て居る口調で母親に言う。
母親に八つ当たりをしても意味は無いが、この心のやり場を母親にぶつけるしか無かった。
母親は困った表情で、俺に話し始める。
「この事は……武蔵が結婚するまで黙っておくつもりで有った」
「だけど、虹心が過剰にあなたを好いてしまい、更に津和野さんもあなたと再度関係を持ちたいと、虹心から聞いてしまった///」
「武蔵は勿論。私たちと養子縁組をしているけど、養子縁組を解消すれば、あなたは虹心と法律上結婚が出来るように成る」
「世間はその行為を奇抜な行為と見るだろうけど、あなたが本気で虹心を愛するならそれも可能だと……」
「…………」
俺は目が点に成るしか無かった。
母親から行き成り、俺は他人の子と言われ、更にはさっきまで実妹だと思っていた虹心と、結婚の話まで飛躍するからだ!///
(母さんは虹心と俺の関係を、間接的に応援していたのか……)
(だからこそ、俺と虹心の仲が過剰に良くても干渉をして来なかったのか……)
「……話しはそれだけ」
「私がこれを話したからと言って、今後も武蔵は実子で扱うし親の責任はキチンと果たす」
「けど、虹心の気持ちも汲んで上げてね///」
母親は慈愛を含めた表情で俺に話すが、最後の文章は微笑みながら話す。
俺は本当の母親の顔を見たこと無いし、父親も俺が産まれる前に死んでいたら見ようが無い。
(心の何処かで、俺か虹心のどちらかが義理の関係だとは思っていたが、まさかそれが本当だったとは…)
(ショックは大きいが、物心付いた時から俺は三國家に居るし、両親や兄弟を本物で見てきた)
(俺と兄に微妙な距離感が有ったのは、其処からなんだな……)
(虹心の場合は兄が大好きだったけど、現実味が有る俺に乗り換えたと!?)
「武蔵」
「誰だって、こんな話しを聞けばショックを受けるし、質問もしにくいと思う」
「幸恵に関することは聞かれれば、何でも答えるから安心してね」
母親は微笑みながら俺に話す。
俺がこれを聞いたからと言って、何かが変わる訳でも無い。
(あっ……養子縁組を解消すれば、虹心と結婚が出来るから変化は有る訳か!)
俺はこれを良い機会と見るのか、不運な人生を背負っていたことに気付いたのか……
俺は、母親の言葉で当然固まる。
俺は三國家の……子ども(実子)では無いからだ。
けど、俺は一体誰の子どもなんだ……
母親は俺が聞く前に、目を瞑った表情で勝手に語り始める。
「あなたは……私の妹の子なの」
「幸恵が、私の妹で有るのは以前話したでしょ?」
「…………」
(そうだっけ?)
(何か……今初めて聞いた気がするが??)
「幸恵は難産で有って……あなたを産むのを引き換えに命を落とした……」
「あなたの父親は天涯孤独の上。不慮の事故であなたを産む前に亡くなっている」
「私はあなたを……引き取り。武蔵と名付けた」
「武蔵のように育って欲しいと……」
「…………」
(それは……宮本武蔵の意味で言っているのか?)
(剣の達人でも有るが、芸術性も優れている)
(でも、俺はてんで駄目だな///)
(超弩級戦艦の『武蔵』で付けたなら……最後の運命は悲運過ぎるしな///)
「母さん……俺も、兄と虹心と比べて、何処か見劣りしているのは感じていた」
「でも、まさか……俺が母さんの子どもでは無かったとは……」
俺は……何とも言えない表情と、悲観を含めた口調で(義理の)母親に話す。
だけど今の今まで、この人は俺を実子のように扱ってきた。
俺は落ち込んだ表情で、母親に話し始める。
「……虹心がとある日から過剰に好いて来たし、妹のデッドラインを越えそうな日も多かった」
「虹心は、事情を知っているんだよね……母さん?」
「えぇ、知っているわ。武蔵」
「航平や虹心も知っている…。武蔵が私の子で無いことを……」
「今の今まで……知らなかったのは俺だけか…!」
俺は吐き捨て居る口調で母親に言う。
母親に八つ当たりをしても意味は無いが、この心のやり場を母親にぶつけるしか無かった。
母親は困った表情で、俺に話し始める。
「この事は……武蔵が結婚するまで黙っておくつもりで有った」
「だけど、虹心が過剰にあなたを好いてしまい、更に津和野さんもあなたと再度関係を持ちたいと、虹心から聞いてしまった///」
「武蔵は勿論。私たちと養子縁組をしているけど、養子縁組を解消すれば、あなたは虹心と法律上結婚が出来るように成る」
「世間はその行為を奇抜な行為と見るだろうけど、あなたが本気で虹心を愛するならそれも可能だと……」
「…………」
俺は目が点に成るしか無かった。
母親から行き成り、俺は他人の子と言われ、更にはさっきまで実妹だと思っていた虹心と、結婚の話まで飛躍するからだ!///
(母さんは虹心と俺の関係を、間接的に応援していたのか……)
(だからこそ、俺と虹心の仲が過剰に良くても干渉をして来なかったのか……)
「……話しはそれだけ」
「私がこれを話したからと言って、今後も武蔵は実子で扱うし親の責任はキチンと果たす」
「けど、虹心の気持ちも汲んで上げてね///」
母親は慈愛を含めた表情で俺に話すが、最後の文章は微笑みながら話す。
俺は本当の母親の顔を見たこと無いし、父親も俺が産まれる前に死んでいたら見ようが無い。
(心の何処かで、俺か虹心のどちらかが義理の関係だとは思っていたが、まさかそれが本当だったとは…)
(ショックは大きいが、物心付いた時から俺は三國家に居るし、両親や兄弟を本物で見てきた)
(俺と兄に微妙な距離感が有ったのは、其処からなんだな……)
(虹心の場合は兄が大好きだったけど、現実味が有る俺に乗り換えたと!?)
「武蔵」
「誰だって、こんな話しを聞けばショックを受けるし、質問もしにくいと思う」
「幸恵に関することは聞かれれば、何でも答えるから安心してね」
母親は微笑みながら俺に話す。
俺がこれを聞いたからと言って、何かが変わる訳でも無い。
(あっ……養子縁組を解消すれば、虹心と結婚が出来るから変化は有る訳か!)
俺はこれを良い機会と見るのか、不運な人生を背負っていたことに気付いたのか……
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