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第6章 個別ルート 譲羽陽葵編
第566話 陽葵先輩の言葉
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「…………」
陽葵先輩は凄く困った表情をしている。
陽葵先輩も、予想をしていなかったのだろう。
「……」
だが、真優美さんは真剣な眼差しで、陽葵先輩を見ている。
真優美さんはきっと、陽葵先輩が俺との関係を終える発言を期待しているのだろう。
「……」
『カチャ』
陽葵先輩は困った表情のままティカップを手に取って、ハーブティーを飲む。
冷めかけたハーブティーで有るから、それを一気に飲んでいく……
『コトッ…』
ティカップを静かに置いた陽葵先輩は、どうしようもない表情で真優美さんに話し掛ける。
「……お姉ちゃん」
「それはどうしても、今決めないと行けない事なの?」
「私は少し、考える時間が欲しいのだけど……」
陽葵先輩の言葉の後。真優美さんが困った微笑み表情で、陽葵先輩に話し始める。
「……お姉ちゃん的には、この場で決めて欲しいな」
「もう、隠れて付き合う必要性も薄れたし、陽葵が本気なら私も武蔵君の見方を変えなければ成らない……」
「?」
(見方を変える?)
真優美さんが陽葵先輩に向けて言った『私も武蔵君の見方を変えなければ成らない……』の、言葉の意味が俺の中では理解出来なかった。
陽葵先輩の両親は他界しているから、真優美さんが陽葵先輩の姉兼保護者と成る。
真優美さんはどのような意味を含めて、陽葵先輩へ言ったのだろうか?
陽葵先輩は『困ったな』の表情で、真優美さんに話し始める。
「……今決めろと言えば、言うけど……私は武蔵君を、真の異性としては見ていない」
「!!///」
(やっぱり、そう言うよな///)
(男して頼りなさ過ぎるのは、俺自身で自覚している///)
(でも、こんな形で別れの言葉を言われるとな……//////)
俺は心の中で思うが……まだ続きが有るらしく、陽葵先輩は少し困った微笑み表情に変わって、真優美さんに言葉を続ける。
「……でもね、お姉ちゃん」
「武蔵君はとても優しい子だし、異性としては“まだまだ”だけど、この関係は続けていきたいと思っている…」
「……!」
陽葵先輩の言葉で、真優美さんは顰めた表情に変わってしまうが、真優美さんはその表情で陽葵先輩に話し始める。
「うーん!」
「陽葵の言いたい事は分かるわ!!」
「けど、武蔵君が以前から言っている様に、陽葵と一歩先の関係を望んでいる」
「陽葵は現状維持を望むけど、それでは武蔵君も困ってしまうでしょ…」
「あっ、あの……」
真優美さんの言葉の後。
俺は戸惑った表情で、真優美さんに話し掛ける。
「……何」
「武蔵君…?」
何故か、真優美さんは不機嫌そうな表情で言いながら、俺の方の顔を向ける。
俺は少し恥ずかしい表情に変わって、真優美さんに話し始める。
「真優美さん…。俺は別に現状維持でも構いません……」
「今回の件で、まだ一人の女性を守れる男では無いと再度自覚しましたし、亜紀が本当に絡んでいたら、俺は亜紀に確認を取らないと行けません」
「亜紀がキッドを使ってまで、俺と陽葵先輩の関係を守る事が出来れば、俺と亜紀の関係だってキッドの力を使えば、容易い事に成ってしまいますから///(汗)」
「……う~ん。言われてみればそうだね……」
「亜紀ちゃんが絡んでいるのは間違い無いけど、亜紀ちゃんも武蔵君の事が好きで有ったなら、川本君に助けを願い出れば良かったと……」
真優美さんは、眉をひそめながら俺に話す。
俺は少し真面目な表情で、真優美さんに話し始める。
「ですから、真優美さん!」
「この関係をもう少し、続けさせてくれませんか!!///」
「俺はまだ男しては半人前で有るし、陽葵先輩も俺を異性としては見ていない」
「けど、お互いが関係を望んでいるのなら、もう少し長期的に見て貰いたいと……」
「……///」
「……」
俺の言葉で、陽葵先輩は恥ずかしがる表情と成り、真優美さんは真剣な表情に変わる。
真優美さんは俺の言葉を、受け入れてくれるだろうか……
陽葵先輩は凄く困った表情をしている。
陽葵先輩も、予想をしていなかったのだろう。
「……」
だが、真優美さんは真剣な眼差しで、陽葵先輩を見ている。
真優美さんはきっと、陽葵先輩が俺との関係を終える発言を期待しているのだろう。
「……」
『カチャ』
陽葵先輩は困った表情のままティカップを手に取って、ハーブティーを飲む。
冷めかけたハーブティーで有るから、それを一気に飲んでいく……
『コトッ…』
ティカップを静かに置いた陽葵先輩は、どうしようもない表情で真優美さんに話し掛ける。
「……お姉ちゃん」
「それはどうしても、今決めないと行けない事なの?」
「私は少し、考える時間が欲しいのだけど……」
陽葵先輩の言葉の後。真優美さんが困った微笑み表情で、陽葵先輩に話し始める。
「……お姉ちゃん的には、この場で決めて欲しいな」
「もう、隠れて付き合う必要性も薄れたし、陽葵が本気なら私も武蔵君の見方を変えなければ成らない……」
「?」
(見方を変える?)
真優美さんが陽葵先輩に向けて言った『私も武蔵君の見方を変えなければ成らない……』の、言葉の意味が俺の中では理解出来なかった。
陽葵先輩の両親は他界しているから、真優美さんが陽葵先輩の姉兼保護者と成る。
真優美さんはどのような意味を含めて、陽葵先輩へ言ったのだろうか?
陽葵先輩は『困ったな』の表情で、真優美さんに話し始める。
「……今決めろと言えば、言うけど……私は武蔵君を、真の異性としては見ていない」
「!!///」
(やっぱり、そう言うよな///)
(男して頼りなさ過ぎるのは、俺自身で自覚している///)
(でも、こんな形で別れの言葉を言われるとな……//////)
俺は心の中で思うが……まだ続きが有るらしく、陽葵先輩は少し困った微笑み表情に変わって、真優美さんに言葉を続ける。
「……でもね、お姉ちゃん」
「武蔵君はとても優しい子だし、異性としては“まだまだ”だけど、この関係は続けていきたいと思っている…」
「……!」
陽葵先輩の言葉で、真優美さんは顰めた表情に変わってしまうが、真優美さんはその表情で陽葵先輩に話し始める。
「うーん!」
「陽葵の言いたい事は分かるわ!!」
「けど、武蔵君が以前から言っている様に、陽葵と一歩先の関係を望んでいる」
「陽葵は現状維持を望むけど、それでは武蔵君も困ってしまうでしょ…」
「あっ、あの……」
真優美さんの言葉の後。
俺は戸惑った表情で、真優美さんに話し掛ける。
「……何」
「武蔵君…?」
何故か、真優美さんは不機嫌そうな表情で言いながら、俺の方の顔を向ける。
俺は少し恥ずかしい表情に変わって、真優美さんに話し始める。
「真優美さん…。俺は別に現状維持でも構いません……」
「今回の件で、まだ一人の女性を守れる男では無いと再度自覚しましたし、亜紀が本当に絡んでいたら、俺は亜紀に確認を取らないと行けません」
「亜紀がキッドを使ってまで、俺と陽葵先輩の関係を守る事が出来れば、俺と亜紀の関係だってキッドの力を使えば、容易い事に成ってしまいますから///(汗)」
「……う~ん。言われてみればそうだね……」
「亜紀ちゃんが絡んでいるのは間違い無いけど、亜紀ちゃんも武蔵君の事が好きで有ったなら、川本君に助けを願い出れば良かったと……」
真優美さんは、眉をひそめながら俺に話す。
俺は少し真面目な表情で、真優美さんに話し始める。
「ですから、真優美さん!」
「この関係をもう少し、続けさせてくれませんか!!///」
「俺はまだ男しては半人前で有るし、陽葵先輩も俺を異性としては見ていない」
「けど、お互いが関係を望んでいるのなら、もう少し長期的に見て貰いたいと……」
「……///」
「……」
俺の言葉で、陽葵先輩は恥ずかしがる表情と成り、真優美さんは真剣な表情に変わる。
真優美さんは俺の言葉を、受け入れてくれるだろうか……
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