416 / 653
第5章 個別ルート 伊藤亜紀編
第416話 モザイクアート制作 その3
しおりを挟む
俺と亜紀は教壇に到着すると、先ほどの生徒会の人が、和やかな表情で説明を始める。
ほかの生徒会の人達は、それぞれの作業をしている。
この人が、モザイクアート制作の責任者なのだろうか?
(見た感じ同学年では無く、上級生だな)
(……生徒会らしく、真面目そうな人だ)
「では、簡単な説明をしますが……今から渡す、この用紙の指定されている場所に、指定された色のシールを貼ってください」
「当然。シール以外物は貼らずに、また鉛筆などでこの用紙に、文字などを書き込まないでください」
「時間が掛かっても良いですから、確実にお願いします」
「一人あたりのノルマなどは有りません」
「制作に使う色のシールは、こちらの場所に用意して有りますが、一回に持って行くシールは、各色2シートまででお願いします…」
「分からないことが有りましたら、私を含めて、生徒会の人達に気軽へ声を掛けてください」
「後……制作物が紙ですので、室内での飲食はご遠慮願います」
「……今の段階で、質問は有りますか?」
説明を終えた生徒会の人は、穏やかな表情で俺と亜紀に尋ねてくる。
俺は穏やかな表情で、生徒会の人に話し始める。
「いえ、特にないです」
「……私も、大丈夫です」
俺は去年参加しているから、有る程度の勝手が分かるが、初参加で有る亜紀も澄ました表情で『大丈夫』と言う?
俺が側に居るから、俺に聞けば良いと思っているのだろう。
生徒会の人は俺と亜紀に、モザイクアートの一部分と成る用紙を手渡しながら、穏やかな表情で話し始める。
「では、こちらから。お願いします!」
「完成しましたら、あちらの『完成済み』のケースへ入れてください」
「その後。制作を続けられるようでしたら、僕の方へ新しい用紙を貰いに来てください」
「もし、途中で帰られる場合は、僕の方へ途中でも良いですから、その用紙を持ってきてください」
「今日の時間は、17時までと成ります」
「はい。分かりました」
俺は穏やかな表情で生徒会の人に返事をしながら、用紙を受け取る。
「はい!」
亜紀も同じように穏やかな表情で返事をして、生徒会の人から用紙を受け取っている。
俺と亜紀は帰宅部で有るが、高等部葉月祭の輪に突入しようとしていた。
……
俺は用紙を受け取った後。こちら側に用意されている、各色シールを2シートずつ手に取って、空いている席に座るのだが、流石にカップルで作業をしている人は居ない。
おまけに主体が帰宅部だから、親友同士の作業より個人の方が圧倒的に多い。
(親友同士なら、机をくっつける行為も出来るが、異性同士はやっぱり不味いよな///)
(生徒会も、その辺は言わないと思うが……)
(けど、普通の一人作業スタイルの方が無難だよな!///)
俺は心の中で感じながら、ある空いている席に座ると、亜紀も澄ました表情で俺の横の席に座る。
だがお互い、席を近付けようとはしない。
亜紀の方も、この状況を理解している感じだ。
席に座った亜紀は、澄ました表情で俺に話し始める。
「武蔵君…。さっきの説明で大体理解出来たけど、用紙に指定されている、色のシールを貼れば良いんだよね?」
「そう、そう。亜紀!」
「塗り絵みたいに、指定された色のシールを、その場所に貼るだけ!」
「間違えたら張り直せば良いだけだし、ノルマも特にないから!!」
俺は、和やかな表情で亜紀に言う。
亜紀は理解した表情で、俺に言い始める。
「……思っていた以上に、簡単そうだね!」
「シールの色も4種類だし、シールも市販品のだから扱いやすいし!」
「さて、始めるか…」
『ペタ…』
亜紀は俺にそう言い終えると早速作業に取り掛かるが、楽しそうな表情でシールを貼り付け始める。
このような作業を、亜紀は好きなのかも知れないな。
(俺も始めるか…)
俺も、亜紀と同じようにモザイクアート制作の作業を始めた。
俺もここでやっと、青春らしい出来事が始まりだした?
ほかの生徒会の人達は、それぞれの作業をしている。
この人が、モザイクアート制作の責任者なのだろうか?
(見た感じ同学年では無く、上級生だな)
(……生徒会らしく、真面目そうな人だ)
「では、簡単な説明をしますが……今から渡す、この用紙の指定されている場所に、指定された色のシールを貼ってください」
「当然。シール以外物は貼らずに、また鉛筆などでこの用紙に、文字などを書き込まないでください」
「時間が掛かっても良いですから、確実にお願いします」
「一人あたりのノルマなどは有りません」
「制作に使う色のシールは、こちらの場所に用意して有りますが、一回に持って行くシールは、各色2シートまででお願いします…」
「分からないことが有りましたら、私を含めて、生徒会の人達に気軽へ声を掛けてください」
「後……制作物が紙ですので、室内での飲食はご遠慮願います」
「……今の段階で、質問は有りますか?」
説明を終えた生徒会の人は、穏やかな表情で俺と亜紀に尋ねてくる。
俺は穏やかな表情で、生徒会の人に話し始める。
「いえ、特にないです」
「……私も、大丈夫です」
俺は去年参加しているから、有る程度の勝手が分かるが、初参加で有る亜紀も澄ました表情で『大丈夫』と言う?
俺が側に居るから、俺に聞けば良いと思っているのだろう。
生徒会の人は俺と亜紀に、モザイクアートの一部分と成る用紙を手渡しながら、穏やかな表情で話し始める。
「では、こちらから。お願いします!」
「完成しましたら、あちらの『完成済み』のケースへ入れてください」
「その後。制作を続けられるようでしたら、僕の方へ新しい用紙を貰いに来てください」
「もし、途中で帰られる場合は、僕の方へ途中でも良いですから、その用紙を持ってきてください」
「今日の時間は、17時までと成ります」
「はい。分かりました」
俺は穏やかな表情で生徒会の人に返事をしながら、用紙を受け取る。
「はい!」
亜紀も同じように穏やかな表情で返事をして、生徒会の人から用紙を受け取っている。
俺と亜紀は帰宅部で有るが、高等部葉月祭の輪に突入しようとしていた。
……
俺は用紙を受け取った後。こちら側に用意されている、各色シールを2シートずつ手に取って、空いている席に座るのだが、流石にカップルで作業をしている人は居ない。
おまけに主体が帰宅部だから、親友同士の作業より個人の方が圧倒的に多い。
(親友同士なら、机をくっつける行為も出来るが、異性同士はやっぱり不味いよな///)
(生徒会も、その辺は言わないと思うが……)
(けど、普通の一人作業スタイルの方が無難だよな!///)
俺は心の中で感じながら、ある空いている席に座ると、亜紀も澄ました表情で俺の横の席に座る。
だがお互い、席を近付けようとはしない。
亜紀の方も、この状況を理解している感じだ。
席に座った亜紀は、澄ました表情で俺に話し始める。
「武蔵君…。さっきの説明で大体理解出来たけど、用紙に指定されている、色のシールを貼れば良いんだよね?」
「そう、そう。亜紀!」
「塗り絵みたいに、指定された色のシールを、その場所に貼るだけ!」
「間違えたら張り直せば良いだけだし、ノルマも特にないから!!」
俺は、和やかな表情で亜紀に言う。
亜紀は理解した表情で、俺に言い始める。
「……思っていた以上に、簡単そうだね!」
「シールの色も4種類だし、シールも市販品のだから扱いやすいし!」
「さて、始めるか…」
『ペタ…』
亜紀は俺にそう言い終えると早速作業に取り掛かるが、楽しそうな表情でシールを貼り付け始める。
このような作業を、亜紀は好きなのかも知れないな。
(俺も始めるか…)
俺も、亜紀と同じようにモザイクアート制作の作業を始めた。
俺もここでやっと、青春らしい出来事が始まりだした?
0
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
冴えない俺と美少女な彼女たちとの関係、複雑につき――― ~助けた小学生の姉たちはどうやらシスコンで、いつの間にかハーレム形成してました~
メディカルト
恋愛
「え……あの小学生のお姉さん……たち?」
俺、九十九恋は特筆して何か言えることもない普通の男子高校生だ。
学校からの帰り道、俺はスーパーの近くで泣く小学生の女の子を見つける。
その女の子は転んでしまったのか、怪我していた様子だったのですぐに応急処置を施したが、実は学校で有名な初風姉妹の末っ子とは知らずに―――。
少女への親切心がきっかけで始まる、コメディ系ハーレムストーリー。
……どうやら彼は鈍感なようです。
――――――――――――――――――――――――――――――
【作者より】
九十九恋の『恋』が、恋愛の『恋』と間違える可能性があるので、彼のことを指すときは『レン』と表記しています。
また、R15は保険です。
毎朝20時投稿!
【3月14日 更新再開 詳細は近況ボードで】
元おっさんの幼馴染育成計画
みずがめ
恋愛
独身貴族のおっさんが逆行転生してしまった。結婚願望がなかったわけじゃない、むしろ強く思っていた。今度こそ人並みのささやかな夢を叶えるために彼女を作るのだ。
だけど結婚どころか彼女すらできたことのないような日陰ものの自分にそんなことができるのだろうか? 軟派なことをできる自信がない。ならば幼馴染の女の子を作ってそのままゴールインすればいい。という考えのもと始まる元おっさんの幼馴染育成計画。
※この作品は小説家になろうにも掲載しています。
※【挿絵あり】の話にはいただいたイラストを載せています。表紙はチャーコさんが依頼して、まるぶち銀河さんに描いていただきました。
僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた
楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。
この作品はハーメルン様でも掲載しています。
マッサージ
えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。
背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。
僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる