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第3章 身近すぎる異性との関係

第269話 ケーキ屋に向かう

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『パタン!』

 真優美さんのお店から出る、俺と虹心。
 店から出た直後、虹心は和やかな表情で話し掛ける。
 俺と虹心は、店から少し離れた場所で立ち止まって話し始める。

「兄ちゃん!」
「家に帰る前に、新倉洋菓子店(ケーキ屋)に向かうからね!!」
「……後、譲羽先輩と関係が出来て良かったね!!」

「帰る前にケーキ屋に向かうのは、店内で聞いていたからな!」
「今回も虹心のお陰で、陽葵先輩と関係を作る事が出来たよ!!」

 俺は穏やかな表情で虹心に言う。
 すると、虹心は嬉しそうな表情で言い始める!

「兄ちゃん。今回も私のお陰だから、これから買うケーキの代金も兄ちゃん持ちね!!」
「お小遣いは、しっかりと持って来たのでしょ!!♪」

「えっ……これからのケーキ料金までは聞いてないぞ。虹心!///」

 俺は当然、焦った表情で言うが、虹心は上から目線で言ってくる。

「兄ちゃん!」
「そんなの当然に決まっているよ!!」

「譲羽先輩にあんな、へんてこりんな質問をして、おまけにその質問返しされたら、ろくに答えられない、あんぽんたん兄ちゃん何だから!!」
「ケーキ代でも安いぐらいだよ!!(怒)」

「……」

(そう言われてしまうと、こっちも反論が出来ないな!///)
(ケーキを家族分買うのだから……絶対、1,000円では済まないだろうな!(汗))
(気軽にご馳走するなんて、言わなければ良かったな…)

 真優美さんお店のランチ代とお土産のケーキ代で、俺の小遣いは大ダメージを受けるが、諦めるしか無いだろう……
 俺は諦めた表情で虹心に言う。

「……分かったよ。虹心!」
「これから行く、ケーキの料金も支払うよ!!(汗)」

「うん。最初からそう言えば良いんだよ!」
「じゃあ、行こう!!」

 虹心は澄ました表情で言い終えると、駅の方へ歩き始める。
 俺は『この性格は何とかならないのかな///』と感じながら、虹心の後を追う。

 ……

 俺と虹心は、真優美さんのお店から駅に向かい、家には向かう反対方向へ電車を一区間乗る。
 その駅で降りた俺たちは、改札を抜けて駅から出ると、直ぐ近くに駅前商店街が見える。
 虹心が穏やかな表情で、俺に話し掛けてくる。

「兄ちゃん!」
「あの商店街の奥側に、新倉洋菓子店が有るんだって!!」

「この……商店街の奥側か!」
「それにしても、ずいぶんさびれた商店街だな!!」

 俺は澄ました表情で虹心に言う。
 この地区は、昔ながらの景観が有る地区と、言えば良いのだろうか?

 一昔から二昔前の商店街で有って、年季を感じる古めのビルが有って、如何にも地方らしい風景が広がっている。
 俺たちは商店街を通り抜けるように、新倉洋菓子店を目指す。

『テク、テク、―――』

 二人並んで商店街を歩くが、俗に言うシャッター通りと言う奴で、開いているお店より、閉じられているお店の方が多い……今日が定休日では有るまい。

「これは……想像以上に寂れているね!」
「私もそうだけど、商店街で買うよりスーパーの方が安いし、品数も多いからね!!」
「大手スーパーが、家近くに出来てからは、私もそっちばかりだし…///」

 虹心は感傷を含ませた表情で呟いている。
 俺たちが住んでいる地区にも小さな商店街が有ったが、数年前に大手スーパーが、とある工場跡地に進出して来た。

 その影響力は凄まじく、僅か半年足らずで小さな商店街は壊滅してしまった!!
 現在…。その商店街で残っているのは、個人のお花さんと和菓子店。新聞販売店ぐらいで有る。
 まぁ、そんな事はどうでも良いか……

 ……

 寂れた商店街を進んで行くと、寂れた商店街には似つかわい、洋風のお店が見えて来る。
 あれが……新倉洋菓子店だろうか?
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