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第3章 身近すぎる異性との関係

第257話 機会は突然訪れる!

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「良い、三國君!」
「亜紀ちゃんや彩織ちゃんとの今後の関係や、虹心ちゃんとの関係!!」

「この辺りどうするかを、私が納得出来る様に示して!」
「今の三國君には、一貫性の行動が見られないから!!」

「そして、三國君は陽葵と関係を作って、何がしたいかを……」
「陽葵はこの年に成っても異性との関係が乏しいから、三國君とも言えども、陽葵とヤって即ポイ捨てでは困るからね!///」

(ヤって……即ポイ捨てなんて!//////)
(何時の時代の言葉だよ!!//////)

「それに私は、陽葵の姉だからね!」
「陽葵に紹介する以上は、陽葵に相応しい人では無いと……」

 真優美さんは真剣な表情で、更に強気な口調で言う。
 まるで、娘を渡したくない、父親のように見えてしまう!!

(その言い方だと、陽葵先輩は俺には相応しくない言い方だな!!(怒))
(だが……世間から見れば俺は、“女たらし”で有り同時に、シスコン扱いにされているだろう!!)

 俺が心の中でそう感じていると、虹心が困った微笑み表情で俺に話し掛ける。

「……兄ちゃん。今回は一歩下がろうよ!」
「私は兄ちゃんを応援したいけど、いきなり陽葵先輩を紹介しては、余りよろしい方法とは言えないよ…///」

「虹心……」

 俺は静かに呟く。
 俺は陽葵先輩を求めて、真優美さんのお店(家)に来た訳では無い。
 真優美さんを虹心への紹介と、昼食を食べるのがメインで有り、それ以外のことは本来の目的外で有る。

「…ほぉ~~!」
「虹心ちゃんは亜紀ちゃん様に、頭の回転が早いのね~~!」

 真優美さんは虹心を見ながら、感心した表情で言う。
 言葉的に、虹心を褒めているんだよね??
 真優美さんは和やかな表情に成って、俺に言い始める。

「三國君は良い妹を、本当に持ったわね!♪」
「これなら私に頼るより、虹心ちゃんに全て任せた方が良いかもね!!」

「うん! そうした方が良いよ!!♪」
「三國君!!」

 真優美さんは間接的に、俺へのサポート打ち切り宣言をしてくる!?
 それに何だか……真優美さんも、伊藤さんと同じ態度を取って来たぞ!!
 余程、真優美さんは俺に、陽葵先輩を紹介したくは無いのか!??

(何だか、話しの方向が変な方向へ向かい始めたな…)
(虹心はとても頼りがいの有る妹で有るが、身内同士だから、厳しい言葉が言えない時が有る……と言いたいが、虹心はそんなこと無いか!?)
(彼奴は本当に、思った感情をそのまま言うからな!!)

「虹心ちゃん!」
「三國君をしっかりサポートして、一日でも早く、虹心ちゃんの手で彼女を作って上げてね!!」

「あっ、あはは……///」
「そっ、そうですね。真優美さん……///(汗)」
「兄ちゃんの為にも、そうしたいですね!///(汗)」

 真優美さんが笑顔で言う中、虹心は少し頬を染めて困った笑顔で言っている。
 虹心は兄妹では有るが、俺のことをかなり意識している。
 虹心自身が俺を飽きてからで無いと、他の女へ手渡す気は無いだろう!?

『お姉ちゃん~~!』
『ただいま~~!!』

 誰かが帰宅挨拶をしながら、喫茶店と住居の繋がっている部分から姿を見せる。
 まさか……陽葵先輩が学園から帰って来た!!

「あっ……タイミングが良いのか悪いのか、陽葵が帰って来てしまったわ!///」
「もう少し、遅くても良かったのに……もぅ!」

 バツの悪そうな表情で言う真優美さん!?
 それに愚痴も呟く!!
 そんなに、俺に紹介をしたく無かったか!??

 陽葵先輩は、黒髪ロングヘアーが凄く似合う美少女!!
 背丈も有るが、高身長では無い。バランスの良い背丈と言えば良いのだろうか?
 学園から帰って来たばかりらしく、まだ陽葵先輩は学園制服姿で有る!!

 今更で有るが、葉月学園の制服は中等部・高等部共に同じで有る。
 中等部から入園(学)すれば、六年間は同じ制服で過ごすことに成る。

 女子は、ブラウスに結んでいるリボンから学年を知ることができ、男子はネクタイから学年を知ることができる。
 その為、ネクタイ・リボン共に6色有る。

 俺から少し離れた場所に、憧れの陽葵先輩が居る!
 神様は俺の見方をしてくれたか!!
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