139 / 653
第2章 学年一の美少女を巡る戦い
第139話 平行線 その1
しおりを挟む
「おい! 武蔵!!」
「お前が初めから正直に言えば、僕は此処までの事をしなくて良かったんだよ!!」
水を得た魚の様に松田は、得意下の表情で俺に詰め寄って来るが……岡谷君がその間に入る。
「!」
岡谷君が俺と松田の間に入った為、松田は驚きの表情を見せながら立ち止まる。
俺の側に居る虹心は、その様子を静かに見守っている。
これが馬鹿女系統なら、余計な事を言い出すのが定番だが虹心は賢い子だ。
今は、口を出す場面では無いと理解している。
岡谷君は澄ました表情と低い口調で、松田に話し始める。
「俺は二村に全く興味は無いし、松田と三國が、二村の取り合いをするのは勝手だ!」
「だが……仲間を使って、三國を脅し掛けるのはフェアか……松田?」
「~~ひっ!///」
岡谷君の言葉で、焦った表情を見せる松田。
“ざまあみろ”と、言いたい気分で有る!
岡谷君は、その表情と口調で言葉を続ける。
「丁度今は……松田と三國は二人きりに成ったのだし、差しで話し合いをしたどうだ?」
「今回の騒動は終わったでは無く、一時停止の状態だからな……」
「俺だってこの馬鹿騒動に、三國の親友だからと言って……今後も付き合いたくは無い!」
「……あっ、そっすよね~~!」
「今は二人きりですから、武蔵と少し話し合いをします~~!!」
「!」
岡谷君の言葉を、素直に受け入れる松田!?
松田は納得した表情で、岡谷君に言う。
松田は岡谷君越しに、俺に真剣な表情で声を掛けてくる。
「武蔵!」
「武蔵が嘘を付いていたのは許せないが……もう、そんな事はどうでも良い!!」
「何度も聞くが武蔵は本当に、彩織ちゃんに興味は無いのか!?」
「松田!」
「嘘を付いたのは、この場で謝る!!」
「ごめん!///」
「二村さんに興味は有ったが、嘘を平気で付く人を俺は好きに成れない!!」
「俺はもう、二村さんとは関わりを持たないつもりだし、持ちたくも無い!!」
俺は松田に謝罪した後。訴えかける表情で松田に言う。
俺の中ではもう、二村の事なんてどうでも良い!!
俺を嵌めようとした人を、二度と好きに成れる訳が無い!!
「……今度こそ、嘘は付いていないよな。武蔵!」
「後……彩織ちゃんの言葉は、嘘だったのか?」
「嘘じゃ無いよ。松田!」
「俺はもう二村さんに興味は完全に失せたし、二村さんは俺を嵌める為に、松田達に嘘を付いた!!」
「……」
「……」
俺と松田のやり取りを静かに見守っている、虹心と岡谷君。
虹心は俺の事情の殆どを知っているし、岡谷君は元から、俺の恋愛に興味が無い。
「なら此処で『武蔵は二度と、彩織ちゃんに関わらない!』と、僕に宣言しろ!!」
「そうしたら、今回はこれで許してやる!!」
上から目線の表情で言う松田!
売り言葉に買い言葉で、松田の言葉を買いそうに成るが、それをしてしまうと、伊藤さんとの共同作戦が出来なく成ってしまう。
「松田……松田の言う通りにしたいが、二村さんはクラスメイトだ!」
「二村さんが他所のクラスなら、それも出来るが、クラスメイトで有る以上それは出来ない!」
俺は悩んだ表情で松田に言う。
今後、二村さんが古賀を率いる、DQN女子達から苛めを受けた場合、二村さんは俺や伊藤さんに助けを求めると、伊藤さんは予測している。
その時に、先ほど言った松田の言葉を、俺が受け入れてしまっていると、俺は二村さんに関われなく成るし、岡谷君も今度は助けてはくれないだろう。
それに伊藤さんや虹心も、俺への対応に困るはずだ。
「じゃあ、何だ。武蔵!?」
「武蔵は彩織ちゃんに好意はもう無いけど、クラスメイトとしての関係は保ちたい訳か??」
「ふざけるな!!!」
俺の言葉を優柔不断や自分勝手の言葉だと、松田は聞き入れたのだろう!
怒りの形相で、松田は俺に言って来た!!
だが、今後の事を考えれば、二村さんと二度と関わらない宣言は出来ない……
「お前が初めから正直に言えば、僕は此処までの事をしなくて良かったんだよ!!」
水を得た魚の様に松田は、得意下の表情で俺に詰め寄って来るが……岡谷君がその間に入る。
「!」
岡谷君が俺と松田の間に入った為、松田は驚きの表情を見せながら立ち止まる。
俺の側に居る虹心は、その様子を静かに見守っている。
これが馬鹿女系統なら、余計な事を言い出すのが定番だが虹心は賢い子だ。
今は、口を出す場面では無いと理解している。
岡谷君は澄ました表情と低い口調で、松田に話し始める。
「俺は二村に全く興味は無いし、松田と三國が、二村の取り合いをするのは勝手だ!」
「だが……仲間を使って、三國を脅し掛けるのはフェアか……松田?」
「~~ひっ!///」
岡谷君の言葉で、焦った表情を見せる松田。
“ざまあみろ”と、言いたい気分で有る!
岡谷君は、その表情と口調で言葉を続ける。
「丁度今は……松田と三國は二人きりに成ったのだし、差しで話し合いをしたどうだ?」
「今回の騒動は終わったでは無く、一時停止の状態だからな……」
「俺だってこの馬鹿騒動に、三國の親友だからと言って……今後も付き合いたくは無い!」
「……あっ、そっすよね~~!」
「今は二人きりですから、武蔵と少し話し合いをします~~!!」
「!」
岡谷君の言葉を、素直に受け入れる松田!?
松田は納得した表情で、岡谷君に言う。
松田は岡谷君越しに、俺に真剣な表情で声を掛けてくる。
「武蔵!」
「武蔵が嘘を付いていたのは許せないが……もう、そんな事はどうでも良い!!」
「何度も聞くが武蔵は本当に、彩織ちゃんに興味は無いのか!?」
「松田!」
「嘘を付いたのは、この場で謝る!!」
「ごめん!///」
「二村さんに興味は有ったが、嘘を平気で付く人を俺は好きに成れない!!」
「俺はもう、二村さんとは関わりを持たないつもりだし、持ちたくも無い!!」
俺は松田に謝罪した後。訴えかける表情で松田に言う。
俺の中ではもう、二村の事なんてどうでも良い!!
俺を嵌めようとした人を、二度と好きに成れる訳が無い!!
「……今度こそ、嘘は付いていないよな。武蔵!」
「後……彩織ちゃんの言葉は、嘘だったのか?」
「嘘じゃ無いよ。松田!」
「俺はもう二村さんに興味は完全に失せたし、二村さんは俺を嵌める為に、松田達に嘘を付いた!!」
「……」
「……」
俺と松田のやり取りを静かに見守っている、虹心と岡谷君。
虹心は俺の事情の殆どを知っているし、岡谷君は元から、俺の恋愛に興味が無い。
「なら此処で『武蔵は二度と、彩織ちゃんに関わらない!』と、僕に宣言しろ!!」
「そうしたら、今回はこれで許してやる!!」
上から目線の表情で言う松田!
売り言葉に買い言葉で、松田の言葉を買いそうに成るが、それをしてしまうと、伊藤さんとの共同作戦が出来なく成ってしまう。
「松田……松田の言う通りにしたいが、二村さんはクラスメイトだ!」
「二村さんが他所のクラスなら、それも出来るが、クラスメイトで有る以上それは出来ない!」
俺は悩んだ表情で松田に言う。
今後、二村さんが古賀を率いる、DQN女子達から苛めを受けた場合、二村さんは俺や伊藤さんに助けを求めると、伊藤さんは予測している。
その時に、先ほど言った松田の言葉を、俺が受け入れてしまっていると、俺は二村さんに関われなく成るし、岡谷君も今度は助けてはくれないだろう。
それに伊藤さんや虹心も、俺への対応に困るはずだ。
「じゃあ、何だ。武蔵!?」
「武蔵は彩織ちゃんに好意はもう無いけど、クラスメイトとしての関係は保ちたい訳か??」
「ふざけるな!!!」
俺の言葉を優柔不断や自分勝手の言葉だと、松田は聞き入れたのだろう!
怒りの形相で、松田は俺に言って来た!!
だが、今後の事を考えれば、二村さんと二度と関わらない宣言は出来ない……
0
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
冴えない俺と美少女な彼女たちとの関係、複雑につき――― ~助けた小学生の姉たちはどうやらシスコンで、いつの間にかハーレム形成してました~
メディカルト
恋愛
「え……あの小学生のお姉さん……たち?」
俺、九十九恋は特筆して何か言えることもない普通の男子高校生だ。
学校からの帰り道、俺はスーパーの近くで泣く小学生の女の子を見つける。
その女の子は転んでしまったのか、怪我していた様子だったのですぐに応急処置を施したが、実は学校で有名な初風姉妹の末っ子とは知らずに―――。
少女への親切心がきっかけで始まる、コメディ系ハーレムストーリー。
……どうやら彼は鈍感なようです。
――――――――――――――――――――――――――――――
【作者より】
九十九恋の『恋』が、恋愛の『恋』と間違える可能性があるので、彼のことを指すときは『レン』と表記しています。
また、R15は保険です。
毎朝20時投稿!
【3月14日 更新再開 詳細は近況ボードで】
元おっさんの幼馴染育成計画
みずがめ
恋愛
独身貴族のおっさんが逆行転生してしまった。結婚願望がなかったわけじゃない、むしろ強く思っていた。今度こそ人並みのささやかな夢を叶えるために彼女を作るのだ。
だけど結婚どころか彼女すらできたことのないような日陰ものの自分にそんなことができるのだろうか? 軟派なことをできる自信がない。ならば幼馴染の女の子を作ってそのままゴールインすればいい。という考えのもと始まる元おっさんの幼馴染育成計画。
※この作品は小説家になろうにも掲載しています。
※【挿絵あり】の話にはいただいたイラストを載せています。表紙はチャーコさんが依頼して、まるぶち銀河さんに描いていただきました。
僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた
楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。
この作品はハーメルン様でも掲載しています。
マッサージ
えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。
背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。
僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる