87 / 653
第2章 学年一の美少女を巡る戦い
第87話 放課後デート!? その3
しおりを挟む
だけど真優美さんはそれ以上、踏み込むことは無く、俺たち三人に和やかな表情で話し掛ける。
「私は閉店準備を始めるけど、何か有ったら呼んでね♪」
真優美さんはそう言い終えると一度は俺たちの側から離れたが、直ぐに戻って来て、お代わり用のハーブティーが入った容器をテーブル置いて、今度こそ席を離れていった。
そのタイミングで、伊藤さんが穏やかな表情で話し始める。
「そろそろ、本題に入りましょうか!」
「余り遅く成ると、真優美さんにも迷惑掛かるし……」
「そっ、そうだね。亜紀!///」
二村さんの頬はまだ、少し染まったままだが平常心に戻り掛けている。
伊藤さんは真面目な表情で、二村さんに話しを切り出す。
「彩織……手短に言うわ!」
「三國君は彩織に好意を持っているけど、同時に彩織を狙って居るライバルも居るらしいわ!!」
「彩織に……心当たりは有る?」
(伊藤さん……ためらいも無く、ストレートの剛速球を二村さんに投げるな!)
(伊藤さんと岡谷君を勝負させたら、どうなるだろうか……)
「えっ!?///」
「私を好きな人が、三國君以外に居るの!?」
「でも……亜紀がそのことを知って居ると言う事は、三國君が亜紀に相談した訳…!?」
二村さんは本当に、びっくりした表情で話している。
俺が二村さんに関することを、伊藤さんに相談するとは夢にも思っていなかったのだろう。
俺も弁解する口調で、二村さんに話し始める。
「俺も本当は、こんな事をするつもりでは無く、普通に二村さんと関係を築きたかったけど…、松田と中田が二村さんを意識している感じだったので、俺は伊藤さんに相談をした」
「…………」
俺と伊藤さんの言葉を聞いた二村さんは……呆然とした表情に成ってしまう!!
伊藤さんは困った表情で、二村さんに話し掛ける。
「彩織……気を悪くしないでね!」
「三國君も普通に彩織と接したいそうだけど、ライバルが厄介らしいので気を病んで居るのよ!!」
「亜紀は悪くないよ!」
「亜紀は三國君からの、相談を受けただけ……」
伊藤さんには焦った表情で言う二村さんだが、俺には疑問を感じた表情で聞いてくる。
「でも、どうして三國君はいきなり、亜紀の所へ相談に行ったの?」
「二村さん……さっき言ったように、松田と中田が、二村さんに好意を持っているんだ!」
「二村さんは、何処まで知って居るかは分からないけど、松田や中田の後ろに、川本や信濃って言う厄介な人物が居るんだ!!」
「川本君や、信濃君…?」
「私は会話をしたことが無いし、話し掛けられたことも無いはず…」
二村さんは『?』の表情をしながら言う。
俺は二村さんに説明する口調で言う。
「二村さん…。その二人が本当に厄介なんだ!」
「川本のあだ名は『キッド』と呼ばれていて、とにかく喧嘩が凄く強い。学年一位の強さを誇ると思う!」
「信濃も……キッドと比べれば、力は弱いが瞬発力が有る!」
「そして、松田と中田はその二人と関連性が有る!!」
「俺の様な弱者が、二村さんにちょっかいを掛けるのは、本来は自殺行為なんだ…///」
「???」
二村さんは目を“ぱちくり”させている。
本当に知らないのだろうか??
見かねた伊藤さんが会話に加わる。
「彩織……プリンモールで彩織が三國君と親友宣言した時に、お互いがRailの交換をしなかったでしょう?」
「それをしなかったから、ちょっと事態が大事に成ってしまった……」
「あっ、あぁ~~~、そうだね!///」
「忘れていたよ~~!!」
伊藤さんが申し訳ない表情で言う中、二村さんは思い出した表情で言う。
この人、天然が入っている?
「三國君も、ピュアなんだね!」
「私の連絡先なんて、クラスの連絡網に書いて有るのに♪」
「そう言ってくれれば、直ぐに送ったのに~~」
二村さんは一見、和やかな表情で言っているが、作り笑顔にも見えてしまう!
やはり二村さんに内緒で、伊藤さんに相談したのは不味かったのだろう。
「私は閉店準備を始めるけど、何か有ったら呼んでね♪」
真優美さんはそう言い終えると一度は俺たちの側から離れたが、直ぐに戻って来て、お代わり用のハーブティーが入った容器をテーブル置いて、今度こそ席を離れていった。
そのタイミングで、伊藤さんが穏やかな表情で話し始める。
「そろそろ、本題に入りましょうか!」
「余り遅く成ると、真優美さんにも迷惑掛かるし……」
「そっ、そうだね。亜紀!///」
二村さんの頬はまだ、少し染まったままだが平常心に戻り掛けている。
伊藤さんは真面目な表情で、二村さんに話しを切り出す。
「彩織……手短に言うわ!」
「三國君は彩織に好意を持っているけど、同時に彩織を狙って居るライバルも居るらしいわ!!」
「彩織に……心当たりは有る?」
(伊藤さん……ためらいも無く、ストレートの剛速球を二村さんに投げるな!)
(伊藤さんと岡谷君を勝負させたら、どうなるだろうか……)
「えっ!?///」
「私を好きな人が、三國君以外に居るの!?」
「でも……亜紀がそのことを知って居ると言う事は、三國君が亜紀に相談した訳…!?」
二村さんは本当に、びっくりした表情で話している。
俺が二村さんに関することを、伊藤さんに相談するとは夢にも思っていなかったのだろう。
俺も弁解する口調で、二村さんに話し始める。
「俺も本当は、こんな事をするつもりでは無く、普通に二村さんと関係を築きたかったけど…、松田と中田が二村さんを意識している感じだったので、俺は伊藤さんに相談をした」
「…………」
俺と伊藤さんの言葉を聞いた二村さんは……呆然とした表情に成ってしまう!!
伊藤さんは困った表情で、二村さんに話し掛ける。
「彩織……気を悪くしないでね!」
「三國君も普通に彩織と接したいそうだけど、ライバルが厄介らしいので気を病んで居るのよ!!」
「亜紀は悪くないよ!」
「亜紀は三國君からの、相談を受けただけ……」
伊藤さんには焦った表情で言う二村さんだが、俺には疑問を感じた表情で聞いてくる。
「でも、どうして三國君はいきなり、亜紀の所へ相談に行ったの?」
「二村さん……さっき言ったように、松田と中田が、二村さんに好意を持っているんだ!」
「二村さんは、何処まで知って居るかは分からないけど、松田や中田の後ろに、川本や信濃って言う厄介な人物が居るんだ!!」
「川本君や、信濃君…?」
「私は会話をしたことが無いし、話し掛けられたことも無いはず…」
二村さんは『?』の表情をしながら言う。
俺は二村さんに説明する口調で言う。
「二村さん…。その二人が本当に厄介なんだ!」
「川本のあだ名は『キッド』と呼ばれていて、とにかく喧嘩が凄く強い。学年一位の強さを誇ると思う!」
「信濃も……キッドと比べれば、力は弱いが瞬発力が有る!」
「そして、松田と中田はその二人と関連性が有る!!」
「俺の様な弱者が、二村さんにちょっかいを掛けるのは、本来は自殺行為なんだ…///」
「???」
二村さんは目を“ぱちくり”させている。
本当に知らないのだろうか??
見かねた伊藤さんが会話に加わる。
「彩織……プリンモールで彩織が三國君と親友宣言した時に、お互いがRailの交換をしなかったでしょう?」
「それをしなかったから、ちょっと事態が大事に成ってしまった……」
「あっ、あぁ~~~、そうだね!///」
「忘れていたよ~~!!」
伊藤さんが申し訳ない表情で言う中、二村さんは思い出した表情で言う。
この人、天然が入っている?
「三國君も、ピュアなんだね!」
「私の連絡先なんて、クラスの連絡網に書いて有るのに♪」
「そう言ってくれれば、直ぐに送ったのに~~」
二村さんは一見、和やかな表情で言っているが、作り笑顔にも見えてしまう!
やはり二村さんに内緒で、伊藤さんに相談したのは不味かったのだろう。
0
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
5度目の求婚は心の赴くままに
しゃーりん
恋愛
侯爵令息パトリックは過去4回、公爵令嬢ミルフィーナに求婚して断られた。しかも『また来年、求婚してね』と言われ続けて。
そして5度目。18歳になる彼女は求婚を受けるだろう。彼女の中ではそういう筋書きで今まで断ってきたのだから。
しかし、パトリックは年々疑問に感じていた。どうして断られるのに求婚させられるのか、と。
彼女のことを知ろうと毎月誘っても、半分以上は彼女の妹とお茶を飲んで過ごしていた。
悩んだパトリックは5度目の求婚当日、彼女の顔を見て決意をする、というお話です。
異世界でゆるゆる生活を満喫す
葉月ゆな
ファンタジー
辺境伯家の三男坊。数か月前の高熱で前世は日本人だったこと、社会人でブラック企業に勤めていたことを思い出す。どうして亡くなったのかは記憶にない。ただもう前世のように働いて働いて夢も希望もなかった日々は送らない。
もふもふと魔法の世界で楽しく生きる、この生活を絶対死守するのだと誓っている。
家族に助けられ、面倒ごとは優秀な他人に任せる主人公。でも頼られるといやとはいえない。
ざまぁや成り上がりはなく、思いつくままに好きに行動する日常生活ゆるゆるファンタジーライフのご都合主義です。
幼馴染に婚約破棄されたので、別の人と結婚することにしました
鹿乃目めのか
恋愛
セヴィリエ伯爵令嬢クララは、幼馴染であるノランサス伯爵子息アランと婚約していたが、アランの女遊びに悩まされてきた。
ある日、アランの浮気相手から「アランは私と結婚したいと言っている」と言われ、アランからの手紙を渡される。そこには婚約を破棄すると書かれていた。
失意のクララは、国一番の変わり者と言われているドラヴァレン辺境伯ロイドからの求婚を受けることにした。
主人公が本当の愛を手に入れる話。
独自設定のファンタジーです。
さくっと読める短編です。
男子中学生から女子校生になった僕
葵
大衆娯楽
僕はある日突然、母と姉に強制的に女の子として育てられる事になった。
普通に男の子として過ごしていた主人公がJKで過ごした高校3年間のお話し。
強制女装、女性と性行為、男性と性行為、羞恥、屈辱などが好きな方は是非読んでみてください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる