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三章 お茶会

十話 六華の衣替え

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  いたた……。何も殴って起こさなくてもいいだろうに。六華はまだ分かるけど、どうしてルゥまで泣きそうになってるんだろか。謎だ。ルゥの後ろで六華がオロオロしてる。
「ノックしてって何度も言ってるでしょ!」
  プンプン!という音が聞こえてきそう。何故怒られてるんだろう?私の城なのに……。むぅ。
「まったくもう、今日はお昼ご飯抜きだからね!」
  え!?思わず凝視する。
「反省しなさい」
そんなこと言われたって。どこの部屋に入ろうが、私の自由だし……。
「言い訳は受け付けません!……晩ご飯も抜こうかな……」
  なんか最後、恐ろしいことを言った気がする。
「それと畑調査はもう少し待って。六華の服を作るのが先だから」
  と言われて部屋から追い出された。しょぼん。ご飯は抜かれたくないなぁ。これからはノックに気を付けよう。
  ……お昼ご飯が食べられないなら寝てやる。とぼとぼと自室に戻って不貞腐れるのだった。

✻    ✻    ✻    ✻

「良かったのですか?あんな雑に扱って……」
「大丈夫だよ、いつもの事だから。それに、強く言わないと反省しないから(脅したのは初めてだけど)」
  私としては、どちらの言い分も正しいと思うのですが。他人の部屋に入る時にノックしたり、声をかけるのは常識ですが、この城は御姉様の所有物。ですから御姉様が言ってらしたように、どこに入ろうと、ノックをしなかろうと、御姉様の自由なのです。
「それはそうだけど、堂々と除くのはどうかと思う」
「言われた通りに待っていたつもりだったのでは……?」
  確かに、御姉様に裸を凝視められていたことは、死ぬほど恥ずかしいのですけど。しかし、だからといって、何も殴る必要は無いと思ってしまうのです。あまり痛がってはいませんでしたけども。なんと言っても女性ですし、暴力は良くないと思います。まぁ、お二人の問題なのでこれ以上口出しはしませんが。
  ところで、畑調査とは?何かあったのでは?
「うん?あぁ、城下町近隣の村で飢饉とまではいかないけど、作物・植物が何も育たなくなってるんだってさ。その原因が分からないらしくて、精霊族なら何か分かるんじゃないかって、お姉ちゃんが」
  なるほどそれで。自然に関しては、精霊族が最も精通していますからね。
「そういえば……芽が生えてこないって言ってましたよね」
  そんな事例は今まで聞いたことがありません。
「あー、言ってたね。そんなこと」
  そんなことって……。どうでもいいんですか?
「今はこっちの方が優先」
  それは嬉しいのですが、少しばかり罪悪感を感じます。
  ちょいちょい、と手招きされてついて行くと、そこはたくさんの布と裁断道具などで溢れていました。衣装部屋の続き部屋は製作室?になっていたようです。ここでいつも衣服や装飾品を作っているのだとか。今回は私の着物と念の為、御兄様が着ているようなスーツ一式を作ってもらいます。
「好きな色はある?」
  好きな色、ですか。そうですねぇ……。顎に手を当て考える。
「んー、やはり青系統ですね。あとは……」
  桜みたいな淡い色合いも好きです。あ、蜂蜜色と翡翠色。
「一番好きなのは、瑠璃色です。似合うのは青なんですけど、御兄様の名の色は特別好きです」
  は!??これではまるで遠回しな愛の告白みたいですね!?すみません、忘れてください!両手で顔を覆って照れを隠す。
「…………」
  うぅ、やっぱり引きますよね?気持ち悪いですよね!?
「いや、思わないけど……。僕の名前って……?」
  そろ、と顔を上げ御兄様を見ると、きょとんとしてらした。
「僕の名前って別にあったの?」
  は!私のうっかりで御兄様を混乱させてしまいました!そうなんです、あるんです。
「はい……。御兄様の本当の名は、藤堂瑠璃と言うんです。綺麗な名でしょう?」
「女の子みたいな名だね……」
  あ、そこですか?霧雨では男の子でも女顔といいますか、中性的な方が多いこともあって女の子の名でも普通に男の子にも使われています。
「ですが、今は立派な名をお持ちですから、気になさらないで下さいね」
「ううん。せっかくつけてくれた名だし、大切にするよ」
「……!ありがとうございます……!」
「ふふ、なんでお礼言うの」
  前の名など教えたところで、気にもしないだろうと思っていたから嬉しくて、とても嬉しいです。言葉がおかしくなるくらいには嬉しいです。そう言うと、くすくす笑われました。思わず抱きつくと、ぽんぽんと頭を叩かれ撫でてくれました。また嬉しくなって、その手に頭を擦り寄せると更に笑われました。兄がいるってこんなに幸せなことなんですね。
  しばらくそうやってじゃれついていると、どこからか歌声が聴こえました。この声は御姉様でしょうか?悲しい恋物語のようです。
「綺麗な歌声ですね」
「サラに怒られたんでしょ」
  はい?
「怒られて反省した時、ああやって歌うんだよ」
  では反省した時だけ聴ける歌なのでしょうか。毎日でも聴いていたいです。誘われるような……心が揺さぶられるような、そんな悲恋歌に涙が滲む。なんて美しい歌声なのでしょう……。
「一回お願いしてみたら?小さい頃におねだりしたら歌ってくれたから」
「はい!」
  ふふ、楽しみです。
  御姉様の歌声を聴きながら作業の見学のです。御兄様がまず最初に手に取ったのは、藍色の布地。そこに刺繍を加えるようです。裁縫箱から桜色・淡い金色・白を取り出し並べました。先程色を聞いたのはこの為だったのですね。好きな色を使っていただけて嬉しいです。
「好きな花とかある?」
  花……桜、ですかね?百合も好きです。胡蝶蘭とかも良いですよね。
「霧雨に象徴花って、あったっけ」
  今のは独り言ですか?一応答えましょう、枝垂れ桜と撫子の二つです。国の花が枝垂れ桜、王家の花が撫子、ついでに私の花は石竹色の撫子です。持っている扇にも石竹撫子の絵が入っています。ずっと使っているので少々ほつれて傷んでいますが。
「見せてくれる?」
「はい」
  胸元に仕舞っていた扇を取り出し渡す。
「どうぞ」
「ありがとう……本当に傷んでる。どのくらい使ってるの?」
  成人(百八十)のお祝いに貰ったので、千八百年くらいですかね?物持ちは良いのです。これ、自慢です。
「それは凄いね……。これ、気に入ってる?」
  そういう訳ではないのですが、物欲が無くて新しいものを買うことがないのでこれしか使ってないだけです。
「んー……なら、作り替えてもいいかな?」
「え?」
「紙も結構傷んでるし、布で作れば洗うことも出来るから」
「宜しいのですか!?お願いします!」
  今日は良いことばかりで、明日からが不安になりますね。
「構わないよ、趣味みたいなものだし」

  ──コンコン。

「エリアス、居ますか」
  この声は宰相様?どうしたんでしょう。思わず御兄様と顔を見合わせる。
「いるよ、どうぞ?」
「すみません、忙しい時に……」
  さすがに宰相様ですね。礼儀正しいです。
「大丈夫だよ、どうかした?」
「不貞寝されて仕事にならなくて……。喧嘩でもしました?」
  そういえば、さっきまで聴こえていた歌声が止んでいますね。
「あー、喧嘩じゃないんだけど……」
  ぽりぽり、と頭をかいて気まずそうにしていらっしゃいます。
「なるほど……。どちらの言い分も間違ってはいませんが……これは、姫様の性格と言葉の受け取り方の違いで起きた事件ですね」
  事件ではない気が。
「ところでエリアス、聞いても?」
「?」
「ご飯を食べてはいけないと言った訳ではないのですね?」
  いえ、御兄様は『お昼ご飯抜きだからね!』と仰いましたが。
「そこまで言ってないよ!?」
  ギョッと驚いた顔でそう言いました。
「では、ご自分で作られる分には問題ありませんね?」
  何故、御兄様に確認を取るのでしょう。甚だ疑問です。その問いは必要あるのですか。不思議そうな顔をしている私に宰相様がコソコソと耳打ちしてくださいました。
「以前にも似たようなことがあったのですが、その時は私が姫様に差し入れをしてしまって怒られたのです。もう二度と怒らせないよう、手出しするものかと誓った次第です」
  な、なるほど。そんなことが。
  つまり、二人の問題には絶対に手出しは厳禁なのですね。覚えておきましょう。この城で暮らしていくにあたっての必須の術です。にしても、宰相様にまで恐れられるとは。この城で最も権力を持っているのは御兄様なのでは?
「あながち間違いではありません。姫様のやる気はすべて、エリアスによって賄われていますので。姫様の機嫌はエリアスが管理していると言っても良いでしょう」
  何者ですか御兄様。
「……サラ」
  ひぃっ!
  一体何処からそんな低い声を出しているのですか!お小水を漏らすところだったではないですか!……すみません、八つ当たりです。
「余計な事を吹き込まないでよ、怖がられるでしょ」
  呆れたように仰っていますが、平穏に暮らすためには教えて貰って良かったと思います。怒らせないようにしようと決意もしました。
「はぁ、自炊するなら食べていいけど、伝えても無駄だと思うよ」
「何故です?」
「何度か試したけど、僕の出す料理しか食べないんだ」
  実験したんですか。御姉様相手に。
「言われてみれば……前回お出しした時、一口も口になさらなかったですね」
「でしょ?他の人の料理でも、僕が関わっていれば食べるみたいだけどね」
「お仕置内容の撤回は「しません」」
  そんな食い込み気味に否定しなくとも。
「……急ぎの仕事なの?」
「異国民の犯罪者の引き受け可否と、先の性犯罪者の対応ですね」
「性犯罪者ね……僕がやるよ」
  幻聴でしょうか。『やる』が『殺る』と聴こえたのですが。気の所為ですよね。
「挽肉にしてやる……」
  死神が。ここに死神がいますよ。
「貴方には引き合わせないよう、配慮されていたのですが」
「分かってるよ。けど、早く片付けた方が良いでしょ」
「それはそうですが……分かりました。あの男の処遇はエリアスに一任します」
「そう来なくちゃ」
  ご愁傷さまです、犯罪者様。助けには行きませんが、心配ですね。どうなるのかが。いくらなんでも、本当に挽肉になるまで刻まれませんように。私もそんな遺体は見たくありません。
「あ、そうだ。これ、渡してくれる?執務に支障が出るのは頂けないから」
  ポーチの中から可愛らしい飴が二つ出てきました。
「ありがとうございます。少しは機嫌が良くなると良いのですが」
  そう言って仕事に戻られました。宰相様も大変なのですね。
「サラが真面目すぎるだけだよ」
  そうでしょうか。ああいう人も必要だと思います。
「はい、出来たよ。どうかな」
  まだそんなに時間は経っていないのですが、一着目が完成しました。話してる間も縫っていたとはいえ、早すぎませんか?それに綺麗です。藍色を背景に桜が散って、裾には胡蝶蘭が咲いている。職人技というより、もはや神業です。素晴らしいです!
「そこまで凝ったものじゃないけど」
  謙遜しなくても良いんですよ?
「布に描くのはまだ苦手で練習してるんだけど、お姉ちゃんにはそっちの方が綺麗だって言われたなぁ」
  そうなのですか?機会があれば見てみたいです。審美眼においては群を抜いている、と有名な御姉様が賞賛したほどの絵……どれほど美しいのでしょうね。後日の楽しみに取っておきましょう。
  今日はこの辺で作業は終了のようです。お疲れ様でした。
「着てみてくれる?」
  そうですね、映え具合が気になります。
  実際に着てみると、これが凄く着心地が良くて。生地が柔らかく肌に優しい。どんな糸を使っているのでしょう。
「あぁ、それ?正しくは糸じゃないんだ」
「え?では何を?」
「神の髪」
  かみのかみ?
「お姉ちゃんの髪だよ」
  と苦笑しながら教えてくれました。……驚きです。そんな貴重な品で出来てるとは。というか、髪って糸にできるんですね。
「あははっ。髪を貴重って言う人、初めて見たよ」
  そんなに笑わなくても。でも、髪ってこれほどに柔らかいものでしたっけ?
「お姉ちゃんの髪は普通じゃないからね。硬さ、柔らかさ、長さは自在に変えられるんだ。おまけに、加護も付与されてる」
  驚きすぎて目玉が飛び出そうです。限界まで目を見開いて御兄様を凝視してしまいました。この着物一つで国がいくつも買えてしまうのでは……。はっ!布地が髪で出来ているならもしかして、刺繍に使った糸も!?
「その通り、資材の節約にね」
  御姉様、禿げませんか。
「ぶはっ!ふふ、ふふ、ふ……!」
  純粋に御姉様を心配しただけなのに笑われてしまいました。何を想像したんです?失礼ですよ。
「ごめん、無理、笑う……!」
  床に屑折れた御兄様を見て、むぅ、と頬が膨らみました。御姉様に言いつけますよ?
「やめて」
  一瞬で真顔になるほど御姉様に弱いのですね。お互い様のようですが。御姉様は御兄様に弱く、御兄様は御姉様に弱い。お二人の場合はいいように作用しているので、良い関係性だと言えるでしょう。
  それはさておき、本当に見事な刺繍です。これなら商売出来そうですけど、しないのでしょうね。御姉様一筋の人ですし。
「そろそろ夕食作らなきゃ。六華はどうする?」
  あ、そうでした。私、入り用のものがあるんです。明日では間に合わないので、今から行かないと。
「気を付けてね」
「ありがとうございます、行ってきます!」
  お店が閉まってしまう前に急いで行かないと。御兄様の切れたインクを買いに。少々はしたないですが、小走りで廊下を渡ってお財布取りに行って城下町に向かいました。
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