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二章 成長した愛し子
十一話 快楽の海❀
しおりを挟むルゥにそっくり子ねぇ……。本当にそんな子がいるのかしらね?
微睡みつつ先に聞いたことを考える。
ルゥに覚えは無いみたいだし、偽りである可能性の方が高い。けれど、あのサラがわざわざ鳩を使って知らせるくらいなのだから、それほど似ているのだろう。
そういえば、この子を拾ったのは異界だった。そこは精霊が住まう幻想楽園。
あの時、泉の畔で一人で寂しそうに泣いて寝ていて。それに、神である私は別として、普通は精霊以外は幻想楽園に立ち入ることは出来ないのだ。例外があるとすればそれは……。
「んぅ……すぅ」
ふとルゥが身動ぎをした。
よく寝てる。
あ、服が肌だけたままだわ。それどころか、上着も着たまま。柔らかい素材だとはいえ、このままでは皺になる。
軽いルゥの体を持ち上げ脱がす。
ロングテールジャケットとベスト、ついでにベルトとポーチも外して椅子に掛けて置いておく。
これなら少しは楽に寝られるはずだ。
さらさらな髪を梳いていると満足そうに微笑んだ。
この子、可愛すぎない……?
おまけに擦り寄ってきた。
こんなところに天使がいる!あぁ、可愛い。可愛さが留まるところを知らない……!
大人になっても可愛いままなんて反則じゃない!?
食べちゃいたいくらいに可愛い。
食べてもいいだろうか。忍耐力がゴリゴリと削られていく。
「むぅ……すき……ふにゅ……すぅ……」
忍耐力が砂になって崩れていった。
もう無理、我慢できない。
ルゥを包む邪魔な衣服を全て取り去りベッド脇に捨てる。畳む余裕など無かった。
「ん……」
覆いかぶさりプルプルな唇に口付ける。私よりも艶のある唇に腹が立って、段々と口付けが荒っぽくなっていった。
「ぅ……んぅ」
深く眠ってるルゥはこのくらいでは起きないようで、私の愛撫は激しくなっていく。
「んにゅ、ぅん……ん」
じゅっ、と舌を吸い上げ、唾液を舐めとり飲み込む。
さらりとした極上の蜂蜜の味がする。
この子の身体はどこもかしこもほんのり甘くて美味しくて、癖になる。
いつまでも抱いて舐めていたい。相当恥ずかしがるだろうけど。
「ん、ふ……んん」
声に艶が乗ってきた。
寝ているのに感じてるの?口付けだけなのに?それとも起きている?
口付けをやめ、様子を伺うが本当に寝ているようだった。
いつになく深く眠っている。
どれほどの悪戯をすれば起きるのだろう。
試してみようか。
耳に触れ優しく握る。
「ん!」
一瞬強く反応しただけで起きなかった。
ではこれは?
小さな口に指を入れ、口内を犯す。
「んむ、ぅ……ん」
ざらざらとした表面とぬるりとした裏面を優しく撫でると、ちゅう、と指を吸われた。
無意識だろう。でも、私はそれだけ嬉しい。
あむあむ、と吸いつかれながら動かしていく。
歯茎を順に辿って撫でる。
「んん、う、むぅ……」
まるで赤子のように吸い付く様が可愛らしい。
最後に上顎を撫でる。
すると、今までで一番艶やかな声で啼いた。
起きたかと思ったが、反応しただけで未だに寝ていた。
…………手強い。
口内を弄りつつ、首筋を撫でるとルゥの身体が震えた。もう少しだろうか。
指を抜いて、しっぽを取り出し、触手のような先っぽ(以下触手)で口内を犯す。
少し大きかったのか、口内に溜まっていた唾液が溢れ出て、顎を伝って落ちていく。なんとも淫靡で厭らしい。
「あぅ、んん……む、あ!」
触手を動かしつつ、耳を舐めながら乳首を抓って捏ねる。
「あ、ぁあ、あ、あ!」
これだけしても起きないなんて。
ちょっと悔しい。
「んああああ!!」
ギュッ、と両方の突起を摘んだ途端、身体が大きく跳ねた。
✻ ✻ ✻ ✻
強烈な快楽の刺激で目が覚めた。
起きた途端あちこちが気持ちよくて混乱した。
一番驚いたとともに気持ちいいのが口の中。
お姉ちゃんのしっぽが、僕の口の中いっぱいに入っていて口が閉じられない。
花びらの中心にある触手が縦横無尽に口内のいいところを同時に刺激する。
気持ちよくてどうにかなりそう……。
口内の刺激に加え、乳首への愛撫が余計に快楽の海へと落とし込んでくる。
「ぁん、は……あ、はぁ……ぁう!やぁ!」
快楽が強すぎて逃げたくなる。
ずり上がって逃げようとしたら、魔法で取り寄せた僕のネクタイで両手を頭の上で縛られた。
どんなプレイなの、これ!?
体重を乗せられて、身体の自由がきかない。
脇を見せてるのが恥ずかしくて涙が滲む。
「ひゃん!」
乳首を弄られながら、脇を舐められた。
「あ、あ!や、んん……ぅあ!」
酸欠と恥辱で溢れた涙を舌で舐め取られる。
それでさえも気持ちよくて更に涙が溢れる。
しっぽが外れたと思いきや、頬を舐められた。
「!!?」
驚きすぎて固まった。
今まででそんなことしなかったのに!
「は……あ、ぁあ!ぁ……ん」
顔を満遍なくすべて舐められた後、さっきとは反対の脇から腕、指へとゆっくりと舐められる。
顔にお姉ちゃんの胸が当たり、どうしようなくオロオロしてしまう。柔らかな双丘に顔が圧迫されて息が苦しい……!
恥ずかしすぎて死んでしまいそう……!
「恥ずかしいよ……」
そして苦しい。
一応ささやかな文句は言ってみたが止まらなかった。
くぐもった声だから聞こえなかったのかな。
分かっててやめないのなら性が悪い。
「何を今更」
そうなんだけど……!でもっ、でも!
うぅ……。
茹で蛸になりそうなくらい身体が熱い。
「ふ、ふふ」
笑わないで……。
「可愛くって」
小さい頃から何度も言われてるからその言葉は聞き慣れてはいるけれど、それでもやっぱり恥ずかしい。
「……あっ!」
指を食まれて高い声が出た。
ぬるぬると舐められると背中がゾクゾクする。
あ、これダメ。
まずい、気持ちよすぎて身体の震えが止まらない。
「ん……!はぁ、はっ、あぁ!」
「いい声……もっと啼いて?乱れて?」
「~~~~!!」
言葉の刺激が強すぎる!こういう事言う人だったっけ!?
「耳まで真っ赤になっちゃって、ふふ……」
パクりと耳を食べられた。
「はぁ……!んぅ……んん、ん」
み、耳はダメェ!
「ぁう、や……だめ、やぁ!」
「ふふふ」
笑うだけでやめてくれない。どころか、耳の穴に舌が……!
ダメダメダメ!
「あぁぁ、ダメ!達く達く達く!」
「達きなさい」
「あぁぁぁぁ!!」
はぁ、はぁ……。
一旦、休け……
──ギュッ、と強い力で乳首を抓られた。
休憩したかったなぁぁ!!?
お願い、休ませて!?
「やぅ!あっ!あぅん!……んむ!?」
顔が胸の方に移動したと思ったら、また触手が口の中に入ってきた。
「んん!ん、ふ、んん!!」
ピンポイントでいいところを連続でつつかれ、或いは撫でられ、快楽に殴られる。
突起を吸われて、抓られて、乳首も気持ちいい……。
さっきから快感続きで壊れちゃいそう。
顎を伝って落ちた唾液がシーツにシミを作る。
「は、ふ……ぅん、ん……ぷはっ」
口の中から出ていったしっぽを追っていると、身体をひっくり返された。
え、何!?
うつ伏せがしんどくて四つん這いになる。
「ひゃん!」
髪をよけて項を舐められた。
後ろが見えないから、余計に神経が鋭くなってより快感を拾ってしまう……!
あぁ、ダメ!
いやいやをするように首を横に振った。
……が、まぁ当然やめてなどくれない。
「やん!あ、はぅ……んん、んぅ!」
脇や腕、手と同じように背中も余すことなく舐められる。
「あっ、ぁ、あぁ!あ!はっ!んんぅ!」
どこもかしこもすっかり敏感になって、些細なことで感じてしまう。
そっ、とお尻に手を這わされた。
「……!?」
え、な、何する気!!?
まさか……!
「あぁぁ!!!」
クチュリ、と尻穴に指が入ってきた。
「やめっ!ダメ、ダメっ!汚いから!!やめて!」
こんなことを言ってやめてくれるお姉ちゃんじゃない。もういい加減、学習した。
でも、そんな汚いところは触れられたくなかった……!
確かに気持ちいいんだけど、それはまた別で……!
愛液でヌルついていたからか血は出ていないみたいで安堵した。
大丈夫と確信していから指を挿れたんだろうけど。
前後にゆるゆると抜き差しされるけど、少し物足りなくてお姉ちゃんの掌にお尻を擦り付けてしまった。
すると、クッと指を曲げられたまま前後に抜き差しされた。
「あ!ん、いぃ、いぃい!」
髪を振り乱して喘ぐ。
「は、あ、あぁ……あ、あっ、あ、ぁあ……はぁ!!」
もうダメ!起きていられない……!
腕の力が抜けてうつ伏せる前に腰を抱えられて、お尻を突き出すような格好になってしまう。
恥ずかしいけど、それよりも気持ちよさでどうにかなりそう……。
口を閉じる間もなく喘いでいるせいで、涎が垂れる。
容赦ない早さで抜き差しされ、次第に高みへと上っていった。
そして僕は一際強い快楽に意識を飛ばした。
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