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第3章
3章エピローグ 選択肢
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拍手と声の主は、雷の魔将、ルニアのものだった。この場には、わたしとリュイスちゃん以外はもう彼女しか残っていないのだから、そこまで驚きはなかった。
先ほどまで倒れ、瀕死の重傷だったはずのルニアは、気付けばその場に立ち上がり、静かに佇んでいた。わたしが斬り飛ばした右腕もいつの間にか元通りに繋がっており、カーミエに貫かれた胸の傷も見た目には塞がっている。服が乱れている以外は、戦闘が始まる前とほとんど変わらない様子だった。
「お嬢様方――アレニエ様とリュイス様、と呼び合っておられましたね。お二方のご活躍は英雄と呼ばれた方々にも引けを取りません。素晴らしい戦いぶりでした」
彼女は変わらぬ冷静な口調でこちらを褒めちぎってくる。敵意はまるで感じられない。まぁ、歓迎と言いつつ雷を撃ってくるような手合いだし、警戒は続けておくけれど。
「そして、カーミエ様を始末していただき、お礼を申し上げます。あの方は能力はあるのですが、強すぎる野心が玉に瑕でして」
「仲間が殺されたのに、お礼言っちゃうの? というか、なんであの時助けてくれたの?」
「正直なことを言えば、彼女の素行は持て余しておりましたからね。先ほども殺されかけたばかりですし。そろそろなんらかの処分を考える時期だったのですよ」
遺体に視線を向けながら、ルニアは平然と告げる。仲間というものへの認識が人間とは大きく異なる気がする。というより、違うのは精神構造の段階だろうか。
と、ふと彼女の視線で気づき、気になったことがある。
「そういえば、イフは死んだらすぐに身体が穢れになって散っていった気がするんだけど……この子は、そのまま残ってるね」
ルニアは、あぁ、と一つ頷くと、こちらに言葉を返す。
「カーミエ様は、元は下級魔族の出身ですから」
「? どういうこと?」
自身の胸に手を置き、雷の魔将は答えを返す。
「私やイフ様のような原初の魔族は、肉体が死したとしてもこの身を構成していた穢れと精神は回収され、アスティマの元へと還り、いずれ新たな肉体を得て、同じ個体として甦るよう創られています」
「……そんな仕組みになってるの? ……あぁ、それで大昔に倒されたはずのイフがまた現れたり、『魔将は不死』なんて噂ができたりしてたんだ」
イフが、「再び剣を交える日を心待ちに」なんて言ってたのは、そういうことか。時間がどのくらいかかるかは分からないけど、いつか蘇るのは分かってたわけだ。
「その通りです。そうして空位となった魔将の席には、一時的に別の魔族が座ることもあります。今回で言えば、カーミエ様がそれに当たりますね」
そういえば以前戦った時に、「空位になった地の魔将の席を奪った」って自分で言ってた気がする。
「カーミエ様は先ほども申し上げた通り、下級魔族の出身です。上級魔族からは常に見下されていましたが、それに対する反発を糧に力を蓄え、ついには魔将の地位まで上り詰めたお方です。その力は私たちと遜色ないほどに磨き上げられていましたが……」
「それでもあくまで下級魔族だから、復活って仕組みはない。原初の魔族みたいには遺体が回収されない?」
「はい」
だからカーミエは上に行くことにこだわり、半魔や人間を下に見ていたのだろうか。自身が見下されていたからこそ、今度は自身以外を見下すようになったのかもしれない。
「さて、今度はこちらから質問させていただいてもよろしいでしょうか……リュイス様」
「……え、わ、私? え、と……はい」
さっきまで敵対していた魔将に丁寧に呼び掛けられ、リュイスちゃんが困惑する。が、結局は人がいいからか、あるいは混乱しているからか、質問に了承の声を返していた。
「ありがとうございます。それではお聞きしますが……貴女様の『目』は、カタロスの加護によるものに相違ないでしょうか?」
「……」
そのものズバリ言い当てられ、しばしリュイスちゃんが押し黙る。次に、判断を求めるように一度わたしに顔を向けるが……
「……はい」
こちらに頼りすぎないようにという思いが働いたのかもしれない。それに神官として、虚偽の答弁をすることへの抵抗もあったのだろう。彼女はわずかに逡巡した後、再びルニアに顔を向け、静かに頷いた。
「やはりそうでしたか」
得心がいったというように、ルニアが頷く。
「私はこれまで、勇者様の死の匂いがする場所へ魔将の皆様方を送り込んでいましたが……」
そういえば、そんな加護持ってたんだっけ。
「それが、一度ならず二度までも失敗したのが、腑に落ちなかったのです。その釈然としない思いもまた、味わい深くはありましたが――」
魔将はコホンと一つ咳ばらいをする。
「――失礼しました。ともかく、貴女様がその『目』を駆使して勇者様の死の流れを変えていたというなら、納得がいきます。今、貴女様方がここにいるのも、その『目』で未来を見たからなのでしょう」
「で、それを確認してどうするつもりなのかな。もし、リュイスちゃんに手を出す気なら……」
いつでも剣を抜けるように意識を向けておく。が、ルニアはこちらの問いをすぐに否定した。
「まさか。もはやこちらに戦う意思はございません。カーミエ様に大幅に魔力を持っていかれましたおかげで、余力がありませんからね。私はただ、疑問を解き明かしたかっただけなのです」
「その話を信じろって? いや、信じる信じない以前に、例の加護を持つあなたを問答無用で始末したほうが、人類側のためではあるよね」
彼女が持つ『死の匂いを嗅ぎ分ける』加護。それがあるせいで、アルムちゃんは毎回命を狙われ、わたしたちはそれを防ぐために奔走している。なら、彼女をここで仕留めてしまえば……
「半魔である貴女様が、人類のために戦われるのですか?」
核心をついたその質問に、わたしはわずかに口を噤む。
「……そうだね。わたしらしくなかったかも。人類のためとかはどうでもいい。でも、もしまだわたしやリュイスちゃんを襲うつもりなら、わたしは全力で抵抗するし、何度でもあなたを斬るよ」
「心得ております。貴女様から受ける傷は大変甘美なものでしたが、それだけを求めて死んでしまっては、職務を全うすることができませんから。非常に残念ではありますが、自重します」
「痛いのは好きだけど、仕事が第一ってこと?」
「その認識で間違っておりません」
間違ってないんだ。まぁ、下手な言い訳よりはよっぽど納得できる気がするけど。
「仕事っていうのは、アル……勇者の、抹殺?」
「それは仕事の一つ、ですね。他にも業務は山積みでして」
「これからも勇者を狙うつもりなら、やっぱりあなたをここで始末したほうが手っ取り早い気がするけど」
「あくまでそれを望まれるのでしたら、この場は逃げさせていただきます。そのくらいの余力は残っていますから」
「……」
確かに、雷と同化して移動できる彼女に逃げに徹されたら、追うのは困難だろう。討ち取るのは諦めたほうがよさそうだ。
「それに、ご安心ください。当面は、勇者様への対処も休止するつもりです。こちらも魔将の皆様を立て続けに失っておりますし、私自身も消耗しすぎました。しばらくは、魔将の編成や休息に専念する予定ですから」
「……ずいぶん、詳細に教えてくれるね」
「貴女様相手であれば、隠す意味も薄いと思いまして」
状況的には、彼女の言動はそうおかしくもないと思える。実際に魔将の現状を目撃しているわたしに、今さら隠してもしょうがないというのも頷けはする。
「さて、それでは次は、アレニエ様にお尋ねしたいのですが」
「わたし?」
「はい。貴女様は半魔でありながら、人間の側に立って行動していますね。なぜでしょう?」
「なぜ、って……」
改めて聞かれると返答に困る。強いて言うなら、かーさんがわたしを連れて人里で生活していたから。それに、とーさんに拾われたから……
「一言でまとめれば、人間に育てられたから……かな」
「受動的な理由なのですね。何か、私たちと敵対する強い動機があるわけではない?」
「そう、だね。かーさんは魔族に殺されたけど、その魔族はきっちり道連れにしていったから、仇が残ってるわけでもないし」
わたしの答えを聞き、ルニアは満足そうに頷いてみせる。
「やはりそうですか。先ほどの発言からも、貴女様が望んで人間の味方をされているわけではないのは察せられました。でしたら、どうでしょう、アレニエ様」
雷の魔将、ルニアは、こちらに手を差し伸べながら、妖しくわたしを誘う。
「私と共に……魔王様にお仕えする気は、ございませんか?」
3章 終
先ほどまで倒れ、瀕死の重傷だったはずのルニアは、気付けばその場に立ち上がり、静かに佇んでいた。わたしが斬り飛ばした右腕もいつの間にか元通りに繋がっており、カーミエに貫かれた胸の傷も見た目には塞がっている。服が乱れている以外は、戦闘が始まる前とほとんど変わらない様子だった。
「お嬢様方――アレニエ様とリュイス様、と呼び合っておられましたね。お二方のご活躍は英雄と呼ばれた方々にも引けを取りません。素晴らしい戦いぶりでした」
彼女は変わらぬ冷静な口調でこちらを褒めちぎってくる。敵意はまるで感じられない。まぁ、歓迎と言いつつ雷を撃ってくるような手合いだし、警戒は続けておくけれど。
「そして、カーミエ様を始末していただき、お礼を申し上げます。あの方は能力はあるのですが、強すぎる野心が玉に瑕でして」
「仲間が殺されたのに、お礼言っちゃうの? というか、なんであの時助けてくれたの?」
「正直なことを言えば、彼女の素行は持て余しておりましたからね。先ほども殺されかけたばかりですし。そろそろなんらかの処分を考える時期だったのですよ」
遺体に視線を向けながら、ルニアは平然と告げる。仲間というものへの認識が人間とは大きく異なる気がする。というより、違うのは精神構造の段階だろうか。
と、ふと彼女の視線で気づき、気になったことがある。
「そういえば、イフは死んだらすぐに身体が穢れになって散っていった気がするんだけど……この子は、そのまま残ってるね」
ルニアは、あぁ、と一つ頷くと、こちらに言葉を返す。
「カーミエ様は、元は下級魔族の出身ですから」
「? どういうこと?」
自身の胸に手を置き、雷の魔将は答えを返す。
「私やイフ様のような原初の魔族は、肉体が死したとしてもこの身を構成していた穢れと精神は回収され、アスティマの元へと還り、いずれ新たな肉体を得て、同じ個体として甦るよう創られています」
「……そんな仕組みになってるの? ……あぁ、それで大昔に倒されたはずのイフがまた現れたり、『魔将は不死』なんて噂ができたりしてたんだ」
イフが、「再び剣を交える日を心待ちに」なんて言ってたのは、そういうことか。時間がどのくらいかかるかは分からないけど、いつか蘇るのは分かってたわけだ。
「その通りです。そうして空位となった魔将の席には、一時的に別の魔族が座ることもあります。今回で言えば、カーミエ様がそれに当たりますね」
そういえば以前戦った時に、「空位になった地の魔将の席を奪った」って自分で言ってた気がする。
「カーミエ様は先ほども申し上げた通り、下級魔族の出身です。上級魔族からは常に見下されていましたが、それに対する反発を糧に力を蓄え、ついには魔将の地位まで上り詰めたお方です。その力は私たちと遜色ないほどに磨き上げられていましたが……」
「それでもあくまで下級魔族だから、復活って仕組みはない。原初の魔族みたいには遺体が回収されない?」
「はい」
だからカーミエは上に行くことにこだわり、半魔や人間を下に見ていたのだろうか。自身が見下されていたからこそ、今度は自身以外を見下すようになったのかもしれない。
「さて、今度はこちらから質問させていただいてもよろしいでしょうか……リュイス様」
「……え、わ、私? え、と……はい」
さっきまで敵対していた魔将に丁寧に呼び掛けられ、リュイスちゃんが困惑する。が、結局は人がいいからか、あるいは混乱しているからか、質問に了承の声を返していた。
「ありがとうございます。それではお聞きしますが……貴女様の『目』は、カタロスの加護によるものに相違ないでしょうか?」
「……」
そのものズバリ言い当てられ、しばしリュイスちゃんが押し黙る。次に、判断を求めるように一度わたしに顔を向けるが……
「……はい」
こちらに頼りすぎないようにという思いが働いたのかもしれない。それに神官として、虚偽の答弁をすることへの抵抗もあったのだろう。彼女はわずかに逡巡した後、再びルニアに顔を向け、静かに頷いた。
「やはりそうでしたか」
得心がいったというように、ルニアが頷く。
「私はこれまで、勇者様の死の匂いがする場所へ魔将の皆様方を送り込んでいましたが……」
そういえば、そんな加護持ってたんだっけ。
「それが、一度ならず二度までも失敗したのが、腑に落ちなかったのです。その釈然としない思いもまた、味わい深くはありましたが――」
魔将はコホンと一つ咳ばらいをする。
「――失礼しました。ともかく、貴女様がその『目』を駆使して勇者様の死の流れを変えていたというなら、納得がいきます。今、貴女様方がここにいるのも、その『目』で未来を見たからなのでしょう」
「で、それを確認してどうするつもりなのかな。もし、リュイスちゃんに手を出す気なら……」
いつでも剣を抜けるように意識を向けておく。が、ルニアはこちらの問いをすぐに否定した。
「まさか。もはやこちらに戦う意思はございません。カーミエ様に大幅に魔力を持っていかれましたおかげで、余力がありませんからね。私はただ、疑問を解き明かしたかっただけなのです」
「その話を信じろって? いや、信じる信じない以前に、例の加護を持つあなたを問答無用で始末したほうが、人類側のためではあるよね」
彼女が持つ『死の匂いを嗅ぎ分ける』加護。それがあるせいで、アルムちゃんは毎回命を狙われ、わたしたちはそれを防ぐために奔走している。なら、彼女をここで仕留めてしまえば……
「半魔である貴女様が、人類のために戦われるのですか?」
核心をついたその質問に、わたしはわずかに口を噤む。
「……そうだね。わたしらしくなかったかも。人類のためとかはどうでもいい。でも、もしまだわたしやリュイスちゃんを襲うつもりなら、わたしは全力で抵抗するし、何度でもあなたを斬るよ」
「心得ております。貴女様から受ける傷は大変甘美なものでしたが、それだけを求めて死んでしまっては、職務を全うすることができませんから。非常に残念ではありますが、自重します」
「痛いのは好きだけど、仕事が第一ってこと?」
「その認識で間違っておりません」
間違ってないんだ。まぁ、下手な言い訳よりはよっぽど納得できる気がするけど。
「仕事っていうのは、アル……勇者の、抹殺?」
「それは仕事の一つ、ですね。他にも業務は山積みでして」
「これからも勇者を狙うつもりなら、やっぱりあなたをここで始末したほうが手っ取り早い気がするけど」
「あくまでそれを望まれるのでしたら、この場は逃げさせていただきます。そのくらいの余力は残っていますから」
「……」
確かに、雷と同化して移動できる彼女に逃げに徹されたら、追うのは困難だろう。討ち取るのは諦めたほうがよさそうだ。
「それに、ご安心ください。当面は、勇者様への対処も休止するつもりです。こちらも魔将の皆様を立て続けに失っておりますし、私自身も消耗しすぎました。しばらくは、魔将の編成や休息に専念する予定ですから」
「……ずいぶん、詳細に教えてくれるね」
「貴女様相手であれば、隠す意味も薄いと思いまして」
状況的には、彼女の言動はそうおかしくもないと思える。実際に魔将の現状を目撃しているわたしに、今さら隠してもしょうがないというのも頷けはする。
「さて、それでは次は、アレニエ様にお尋ねしたいのですが」
「わたし?」
「はい。貴女様は半魔でありながら、人間の側に立って行動していますね。なぜでしょう?」
「なぜ、って……」
改めて聞かれると返答に困る。強いて言うなら、かーさんがわたしを連れて人里で生活していたから。それに、とーさんに拾われたから……
「一言でまとめれば、人間に育てられたから……かな」
「受動的な理由なのですね。何か、私たちと敵対する強い動機があるわけではない?」
「そう、だね。かーさんは魔族に殺されたけど、その魔族はきっちり道連れにしていったから、仇が残ってるわけでもないし」
わたしの答えを聞き、ルニアは満足そうに頷いてみせる。
「やはりそうですか。先ほどの発言からも、貴女様が望んで人間の味方をされているわけではないのは察せられました。でしたら、どうでしょう、アレニエ様」
雷の魔将、ルニアは、こちらに手を差し伸べながら、妖しくわたしを誘う。
「私と共に……魔王様にお仕えする気は、ございませんか?」
3章 終
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