604 / 616
最終章
21-46.送別会
しおりを挟む
ラインヴェルトの街を上げてサプライズで催された仁と玲奈の送別会。リリーが一昨日の夜から姿を見せなかったのは、その開催のために昼夜問わず走り回っていたからだ。
それと同時に、リリーは仁と玲奈の事情を知る者らには二人のために時間を作ってほしいと頼んで仁たちの挨拶回りがスムーズに行えるよう陰ながら手を回し、また、事情を知らない街の人々も送別会で仁たちとの別れを惜しむことができるよう、異世界云々は隠したまま、二人が街を出て旅に出るということにして送別会への協力と参加を呼び掛けたようだ。
そして多くの人たちが仁と玲奈への感謝の意を示し、二人に内緒で準備を進めていたのだった。ちなみに、ミルもロゼッタもココも、昨日、仁たちと別行動をしているときに知らされ、賛同していた。
「よう、兄ちゃん。飲んでるか?」
開会宣言を兼ねた乾杯の後、ココを中心とした調理班の用意した朝食に舌鼓を打ってからは、以前メルニールで行われた祝勝会のようにお祭り騒ぎが繰り広げられている。折を見ては仁と玲奈に挨拶をしようと人々が訪れたが、一段落ついた後は特に親しい者らが二人を中心に集い、革製のシートの上で騒がしくも穏やかな時を過ごしていた。
「飲んでますよ」
「いやいや兄ちゃん、そりゃあ酒じゃねえだろ。相変わらずだな」
ガロンが仁の隣にドカッと腰を下ろす。今、仁の逆隣には玲奈が座り、ミルは仁の膝の上に陣取っている。ちなみに、イムは仁の頭の上だ。ガロンの横に、ノクタが会釈をしてから遠慮がちに座った。
「ま、楽しんでくれてりゃ、それでいいんだけどよ」
ガロンがニカっと笑いながら、少し離れた場所で武器を構えて向かい合う男女に目を向けた。それに釣られるように、ノクタの視線も動く。
「ロゼさんもクランフスさんも、怪我がないといいですけど……」
多くの見物人に囲まれて向かい合うのは、槍を手にしたロゼッタと大剣を携えたクランフスだった。特段、諍いがあったわけではない。送別会の余興も兼ねてクランフスがリベンジマッチを挑み、ロゼッタも快く応じたために模擬試合が行われることになったのだ。
「まあ、大丈夫だろ。クランフスにゃ悪いが、ロゼの姉ちゃんとでは力に差がありすぎる」
メルニール陥落後、ココの叔母を守ってマークソン商会と行動を共にしていたクランフスは、ガロンやノクタたちとは違い、仁と玲奈による高効率のパワーレベリングを行っていない。そのため、今となってはガロンたちとクランフスの間でもそれなり以上に差が生まれているはずだが、そのガロンたちをもってしても、“戦乙女の翼”の面々との実力差は明確だった。
「それに、万が一クランフスが傷を負っても、ミルの嬢ちゃんがすぐ治してくれるからな」
「ミルに任せるの!」
ミルが串焼きを持ったままの手でドンっと胸を叩く。昼食の時間は特に設けておらず、皆が自由に飲み食いする中、ミルは大好きな串焼きを手放さず、自分で食べるのと仁の頭の上のイムに食べさせるのに夢中になっていた。これには、わざわざメルニールに飛んでマークソン商会に保護されていた屋台の少年を連れてきたリリーも顔をほころばせていた。
そのリリーはというと、少しは仁たちと過ごす時間はあったものの、今も送別会を滞りなく行うために忙しそうに動き回っている。
「お、始まるようだぜ」
仁たちはもちろん、多くの観衆が見守る中心で、ロゼッタとクランフスが互いに名乗りを上げる。もちろん顔見知りではあるが、試合前の礼のようなものだ。
「A級冒険者パーティ“戦乙女の翼”所属にして、ジン殿が四天王の一人、白槍のロゼッタがお相手いたす」
これまでの諸々の活躍で“戦乙女の翼”はA級に昇格していたため、それは間違いではないが、仁は僅かに首を傾げる。
「ロゼってお酒飲んでいたっけ?」
「あ、ええっと。酔っぱらっちゃわないように量は抑えていたみたいだけど」
「そ、そっか」
仁の疑問に玲奈が答え、仁は苦笑いを浮かべる。前後不覚になるまで飲むことはないだろうが、今の口上を聞く限り、ロゼッタが少なからず酔っぱらっているのは間違いなかった。
「参り申した!」
そうこうしている間に、あっという間に勝負がついた。以前と同様に、いや、それ以上の鋭さで弾き飛ばされた大剣が宙を舞っていた。クランフスが礼を尽くしてその場を去る。ロゼッタの活き活きとした表情に、仁は既視感を覚えた。
「さあ、他に自分を倒して望みを叶えようという者はいないか」
ロゼッタが自らを囲う観客たちを見回しながら凛とした声で告げた。周囲がざわつく中、仁は額に手を当てる。いつかの再現を見ているようだった。
「兄ちゃん、いいのか?」
「ま、まぁ、ロゼがそう易々と負けるとは思いませんし」
言葉の通り、仁はそれほど心配していないが、万が一ロゼッタが負けてひどいことをされそうになった際は力づくでも止めようと心に誓う。街の人々のこともある程度信用しているものの、ロゼッタのような美人に何でもお願いできるとなれば、あんなことやこんなことをしてもらいたいと思う男が出てくるのは、それを許すかどうかは別として仕方がないことだと仁は思う。
仁がそんなことを考えていると、メルニール出身の冒険者の男とエルフの精兵が名乗りを上げ、共に瞬殺された。もちろん実際に死んだわけではない。
「ジンお兄ちゃん。ミルも行ってくるの!」
「あ……!」
仁が止める間もなく、ミルが飛び出していく。またしても既視感を覚えるその光景に、仁は笑うしかなかった。
「ミルもジンお兄ちゃんの“してんのー”なの。次はミルが相手になるの!」
メルニールでの時と違い、ほとんどの人はミルが幼い見た目からは想像もできないくらい強いことを知っているため、遊び半分で挑もうという者はいなかった。しかし、強者と戦える機会というのは冒険者や戦士にとって、特に武を志す者にとっては魅力的なものだ。それも、模擬戦という命の危険があまりない状況で挑めるチャンスはなかなかない。
とはいえ、先ほどのロゼッタの瞬殺具合を目の当たりにした者にとっては、力の差がありすぎるという点が尻込みする原因となっていた。また、ミルがまだ幼いということもそこに拍車をかけていた。幾人かがけん制し合う中、一人の少年が進み出る。
「ミルちゃん、お願いします……!」
新人冒険者のラウルだった。以前、棒切れで挑もうとした少年は、今では立派な剣を手にしている。
「相手にとって不足はないの」
戦いたくてうずうずしていたミルは、嬉々として腰の後ろから火竜の牙製の短剣を取り出した。ラウルがミルに惚れていると思っている仁は、一瞬だけミルが負けてラウルとデートする様を思い浮かべて歯噛みする。
「兄ちゃん。心配しなくても、まだ今のラウルじゃ手も足も出ねえよ」
ガロンの笑い声で仁はハッとし、ぶんぶんと頭を振った。ラウルが嫌いなわけではない。むしろ、ひたむきに努力する様を仁は好意的に思っている。そんな彼が成長し、ミルを守ってくれるのなら、今日この世界を去る仁にとっては歓迎すべき事態なのだ。もしそうなれば、妹を、娘を取られるようで悔しい気持ちはあるが、ミルの幸せが仁の幸せであることだけは間違いない。
「そうですね。ミルが勝つのは間違いないにしても、ラウルくんがどの程度成長したか、この目で確認するのは大切ですね」
仁は気を取り直し、二人の戦いを見守ることにする。
「ミルちゃん。もし僕が勝ったら、僕と二人っきりでダンジョンに潜ってください……!」
ラウルにとってもミルに勝てないのは承知の上だろうに、それでもダンジョンデートを申し込む勇気に仁は感銘を受ける。果たして仁にラウルのようにここまでストレートに玲奈をデートに誘うことができるだろうか。いや、できはしない。仁は固唾を呑んでミルの返答を待つ。
「それは嫌なの」
「え……」
「ファムちゃんを仲間外れにするのはダメなの。そんな意地悪なラウルくんは、ミルは嫌いなの」
ラウルの顔が絶望に染まっていく。剣を持つ手がプルプルと震えていた。
「さあ、始めるの!」
ミルが高らかに宣言するが、ラウルがそれどころでないのは火を見るより明らかだった。見る者のほとんどから同情の視線がラウルに向けられていた。
「なあ、兄ちゃん」
「ま、まぁ、ミルに恋愛はまだ早いっていうことですよ。それに、友達想いなのはいいことです」
仁が苦笑しつつもホッとしていると、ラウルが泣きながら走り去る。模擬戦の相手に背中を見せる情けない行為ではあるが、誰もそれを咎める者はいなかった。
「ミルはまた戦わずして勝ってしまったの。さすがジンお兄ちゃんの“してんのー”なの」
その後、ラウルがファムに慰められているのを目にした仁は、人知れずラウルにエールを送り、二人がこれからもミルと仲良くしてくれるよう願ったのだった。
それと同時に、リリーは仁と玲奈の事情を知る者らには二人のために時間を作ってほしいと頼んで仁たちの挨拶回りがスムーズに行えるよう陰ながら手を回し、また、事情を知らない街の人々も送別会で仁たちとの別れを惜しむことができるよう、異世界云々は隠したまま、二人が街を出て旅に出るということにして送別会への協力と参加を呼び掛けたようだ。
そして多くの人たちが仁と玲奈への感謝の意を示し、二人に内緒で準備を進めていたのだった。ちなみに、ミルもロゼッタもココも、昨日、仁たちと別行動をしているときに知らされ、賛同していた。
「よう、兄ちゃん。飲んでるか?」
開会宣言を兼ねた乾杯の後、ココを中心とした調理班の用意した朝食に舌鼓を打ってからは、以前メルニールで行われた祝勝会のようにお祭り騒ぎが繰り広げられている。折を見ては仁と玲奈に挨拶をしようと人々が訪れたが、一段落ついた後は特に親しい者らが二人を中心に集い、革製のシートの上で騒がしくも穏やかな時を過ごしていた。
「飲んでますよ」
「いやいや兄ちゃん、そりゃあ酒じゃねえだろ。相変わらずだな」
ガロンが仁の隣にドカッと腰を下ろす。今、仁の逆隣には玲奈が座り、ミルは仁の膝の上に陣取っている。ちなみに、イムは仁の頭の上だ。ガロンの横に、ノクタが会釈をしてから遠慮がちに座った。
「ま、楽しんでくれてりゃ、それでいいんだけどよ」
ガロンがニカっと笑いながら、少し離れた場所で武器を構えて向かい合う男女に目を向けた。それに釣られるように、ノクタの視線も動く。
「ロゼさんもクランフスさんも、怪我がないといいですけど……」
多くの見物人に囲まれて向かい合うのは、槍を手にしたロゼッタと大剣を携えたクランフスだった。特段、諍いがあったわけではない。送別会の余興も兼ねてクランフスがリベンジマッチを挑み、ロゼッタも快く応じたために模擬試合が行われることになったのだ。
「まあ、大丈夫だろ。クランフスにゃ悪いが、ロゼの姉ちゃんとでは力に差がありすぎる」
メルニール陥落後、ココの叔母を守ってマークソン商会と行動を共にしていたクランフスは、ガロンやノクタたちとは違い、仁と玲奈による高効率のパワーレベリングを行っていない。そのため、今となってはガロンたちとクランフスの間でもそれなり以上に差が生まれているはずだが、そのガロンたちをもってしても、“戦乙女の翼”の面々との実力差は明確だった。
「それに、万が一クランフスが傷を負っても、ミルの嬢ちゃんがすぐ治してくれるからな」
「ミルに任せるの!」
ミルが串焼きを持ったままの手でドンっと胸を叩く。昼食の時間は特に設けておらず、皆が自由に飲み食いする中、ミルは大好きな串焼きを手放さず、自分で食べるのと仁の頭の上のイムに食べさせるのに夢中になっていた。これには、わざわざメルニールに飛んでマークソン商会に保護されていた屋台の少年を連れてきたリリーも顔をほころばせていた。
そのリリーはというと、少しは仁たちと過ごす時間はあったものの、今も送別会を滞りなく行うために忙しそうに動き回っている。
「お、始まるようだぜ」
仁たちはもちろん、多くの観衆が見守る中心で、ロゼッタとクランフスが互いに名乗りを上げる。もちろん顔見知りではあるが、試合前の礼のようなものだ。
「A級冒険者パーティ“戦乙女の翼”所属にして、ジン殿が四天王の一人、白槍のロゼッタがお相手いたす」
これまでの諸々の活躍で“戦乙女の翼”はA級に昇格していたため、それは間違いではないが、仁は僅かに首を傾げる。
「ロゼってお酒飲んでいたっけ?」
「あ、ええっと。酔っぱらっちゃわないように量は抑えていたみたいだけど」
「そ、そっか」
仁の疑問に玲奈が答え、仁は苦笑いを浮かべる。前後不覚になるまで飲むことはないだろうが、今の口上を聞く限り、ロゼッタが少なからず酔っぱらっているのは間違いなかった。
「参り申した!」
そうこうしている間に、あっという間に勝負がついた。以前と同様に、いや、それ以上の鋭さで弾き飛ばされた大剣が宙を舞っていた。クランフスが礼を尽くしてその場を去る。ロゼッタの活き活きとした表情に、仁は既視感を覚えた。
「さあ、他に自分を倒して望みを叶えようという者はいないか」
ロゼッタが自らを囲う観客たちを見回しながら凛とした声で告げた。周囲がざわつく中、仁は額に手を当てる。いつかの再現を見ているようだった。
「兄ちゃん、いいのか?」
「ま、まぁ、ロゼがそう易々と負けるとは思いませんし」
言葉の通り、仁はそれほど心配していないが、万が一ロゼッタが負けてひどいことをされそうになった際は力づくでも止めようと心に誓う。街の人々のこともある程度信用しているものの、ロゼッタのような美人に何でもお願いできるとなれば、あんなことやこんなことをしてもらいたいと思う男が出てくるのは、それを許すかどうかは別として仕方がないことだと仁は思う。
仁がそんなことを考えていると、メルニール出身の冒険者の男とエルフの精兵が名乗りを上げ、共に瞬殺された。もちろん実際に死んだわけではない。
「ジンお兄ちゃん。ミルも行ってくるの!」
「あ……!」
仁が止める間もなく、ミルが飛び出していく。またしても既視感を覚えるその光景に、仁は笑うしかなかった。
「ミルもジンお兄ちゃんの“してんのー”なの。次はミルが相手になるの!」
メルニールでの時と違い、ほとんどの人はミルが幼い見た目からは想像もできないくらい強いことを知っているため、遊び半分で挑もうという者はいなかった。しかし、強者と戦える機会というのは冒険者や戦士にとって、特に武を志す者にとっては魅力的なものだ。それも、模擬戦という命の危険があまりない状況で挑めるチャンスはなかなかない。
とはいえ、先ほどのロゼッタの瞬殺具合を目の当たりにした者にとっては、力の差がありすぎるという点が尻込みする原因となっていた。また、ミルがまだ幼いということもそこに拍車をかけていた。幾人かがけん制し合う中、一人の少年が進み出る。
「ミルちゃん、お願いします……!」
新人冒険者のラウルだった。以前、棒切れで挑もうとした少年は、今では立派な剣を手にしている。
「相手にとって不足はないの」
戦いたくてうずうずしていたミルは、嬉々として腰の後ろから火竜の牙製の短剣を取り出した。ラウルがミルに惚れていると思っている仁は、一瞬だけミルが負けてラウルとデートする様を思い浮かべて歯噛みする。
「兄ちゃん。心配しなくても、まだ今のラウルじゃ手も足も出ねえよ」
ガロンの笑い声で仁はハッとし、ぶんぶんと頭を振った。ラウルが嫌いなわけではない。むしろ、ひたむきに努力する様を仁は好意的に思っている。そんな彼が成長し、ミルを守ってくれるのなら、今日この世界を去る仁にとっては歓迎すべき事態なのだ。もしそうなれば、妹を、娘を取られるようで悔しい気持ちはあるが、ミルの幸せが仁の幸せであることだけは間違いない。
「そうですね。ミルが勝つのは間違いないにしても、ラウルくんがどの程度成長したか、この目で確認するのは大切ですね」
仁は気を取り直し、二人の戦いを見守ることにする。
「ミルちゃん。もし僕が勝ったら、僕と二人っきりでダンジョンに潜ってください……!」
ラウルにとってもミルに勝てないのは承知の上だろうに、それでもダンジョンデートを申し込む勇気に仁は感銘を受ける。果たして仁にラウルのようにここまでストレートに玲奈をデートに誘うことができるだろうか。いや、できはしない。仁は固唾を呑んでミルの返答を待つ。
「それは嫌なの」
「え……」
「ファムちゃんを仲間外れにするのはダメなの。そんな意地悪なラウルくんは、ミルは嫌いなの」
ラウルの顔が絶望に染まっていく。剣を持つ手がプルプルと震えていた。
「さあ、始めるの!」
ミルが高らかに宣言するが、ラウルがそれどころでないのは火を見るより明らかだった。見る者のほとんどから同情の視線がラウルに向けられていた。
「なあ、兄ちゃん」
「ま、まぁ、ミルに恋愛はまだ早いっていうことですよ。それに、友達想いなのはいいことです」
仁が苦笑しつつもホッとしていると、ラウルが泣きながら走り去る。模擬戦の相手に背中を見せる情けない行為ではあるが、誰もそれを咎める者はいなかった。
「ミルはまた戦わずして勝ってしまったの。さすがジンお兄ちゃんの“してんのー”なの」
その後、ラウルがファムに慰められているのを目にした仁は、人知れずラウルにエールを送り、二人がこれからもミルと仲良くしてくれるよう願ったのだった。
0
お気に入りに追加
703
あなたにおすすめの小説
【R18】ひとりで異世界は寂しかったのでペット(男)を飼い始めました
桜 ちひろ
恋愛
最近流行りの異世界転生。まさか自分がそうなるなんて…
小説やアニメで見ていた転生後はある小説の世界に飛び込んで主人公を凌駕するほどのチート級の力があったり、特殊能力が!と思っていたが、小説やアニメでもみたことがない世界。そして仮に覚えていないだけでそういう世界だったとしても「モブ中のモブ」で間違いないだろう。
この世界ではさほど珍しくない「治癒魔法」が使えるだけで、特別な魔法や魔力はなかった。
そして小さな治療院で働く普通の女性だ。
ただ普通ではなかったのは「性欲」
前世もなかなか強すぎる性欲のせいで苦労したのに転生してまで同じことに悩まされることになるとは…
その強すぎる性欲のせいでこちらの世界でも25歳という年齢にもかかわらず独身。彼氏なし。
こちらの世界では16歳〜20歳で結婚するのが普通なので婚活はかなり難航している。
もう諦めてペットに癒されながら独身でいることを決意した私はペットショップで小動物を飼うはずが、自分より大きな動物…「人間のオス」を飼うことになってしまった。
特に躾はせずに番犬代わりになればいいと思っていたが、この「人間のオス」が私の全てを満たしてくれる最高のペットだったのだ。
【完結】酔い潰れた騎士を身体で慰めたら、二年後王様とバトルする事になりました
アムロナオ
恋愛
医療費が払えず頭を抱えていたアニーは、ひょんな事から浮気されヤケ酒で潰れていた騎士のダリウシュを介抱する。自暴自棄になった彼は「温めてくれ」と縋ってきて……アニーはお金のためそして魔力を得るため彼に抱かれる。最初は傷つけるようにダリウシュ本位の行為だったが、その後彼に泣きながら謝罪され、その姿に絆されてしまったアニーは、その出来事をきっかけにダリウシュが気になり始める。
しかし翌朝、眼が覚めるとダリウシュはお金を残して消えていたーー。
ーー二年後、力に目覚めたアニーはそれを利用しイカサマしてお金を稼いでいたが、悪事が放置されるはずもなく、とうとう逮捕されてしまう。
国王の前で裁かれたアニーは再びダリウシュと再開し、彼のおかげで軽い罰で済んだ……のだが、アニーを助けたダリウシュは「一緒に国王を倒そう!」と言ってきて!?
愚直なマイペース好青年ダリウシュ×コミュ障一匹狼アニーのエロありのサクセスストーリーです!
途中重いテーマも入りますが、楽しんで頂けると嬉しいな♬
※えち描写あり→タイトルに◆マークつけてます
※完結まで毎日更新
二人の公爵令嬢 どうやら愛されるのはひとりだけのようです
矢野りと
恋愛
ある日、マーコック公爵家の屋敷から一歳になったばかりの娘の姿が忽然と消えた。
それから十六年後、リディアは自分が公爵令嬢だと知る。
本当の家族と感動の再会を果たし、温かく迎え入れられたリディア。
しかし、公爵家には自分と同じ年齢、同じ髪の色、同じ瞳の子がすでにいた。その子はリディアの身代わりとして縁戚から引き取られた養女だった。
『シャロンと申します、お姉様』
彼女が口にしたのは、両親が生まれたばかりのリディアに贈ったはずの名だった。
家族の愛情も本当の名前も婚約者も、すでにその子のものだと気づくのに時間は掛からなかった。
自分の居場所を見つけられず、葛藤するリディア。
『……今更見つかるなんて……』
ある晩、母である公爵夫人の本音を聞いてしまい、リディアは家族と距離を置こうと決意する。
これ以上、傷つくのは嫌だから……。
けれども、公爵家を出たリディアを家族はそっとしておいてはくれず……。
――どうして誘拐されたのか、誰にひとりだけ愛されるのか。それぞれの事情が絡み合っていく。
◇家族との関係に悩みながらも、自分らしく生きようと奮闘するリディア。そんな彼女が自分の居場所を見つけるお話です。
※この作品の設定は架空のものです。
※作品の内容が合わない時は、そっと閉じていただければ幸いです(_ _)
※感想欄のネタバレ配慮はありません。
※執筆中は余裕がないため、感想への返信はお礼のみになっておりますm(_ _;)m
『覇王アンシュラオンの異世界スレイブサーガ』 (旧名:欠番覇王の異世界スレイブサーガ)
園島義船(ぷるっと企画)
ファンタジー
★【重要】しばらくは本家の「小説家になろう」のほうだけの更新となります★
―――――――――――――――――――――――
【燃焼系世界】に転生した少年の、バトルあり、ほのぼのあり、シリアスあり、ギャグありのバトル系ハーレム物語(+最強姉)。
生まれ変わったら、「姉とイチャラブして暮らしたい。ついでに強い力で守ってあげて、頼られたい」。姉属性大好きの元日本人のアンシュラオンは、そんな願いをもって転生したものの、生まれた異世界にいた姉は、最高の資質を持つはずの自分すら超える【最強の姉】であった。
激しく溺愛され、その重い愛で貞操すら(過去に自ら喜んで)奪われ、半ば家畜同然に暮らしていたが、ようやく逃げ出すことに成功する。常に支配され続け、激しいトラウマを負った彼が次に求めるのは、「従順な女性とイチャラブしたい」という願望。そこで目をつけたのがスレイブ(奴隷)である。
「そうだ。スレイブならば、オレを支配しないはずだ。何でも言うことを聞いてくれるし」
そんな単純で不純な動機でスレイブに手を染めるのだが、それが彼の運命を大きく変えていくことになる。
覇王アンシュラオンと『災厄の魔人』である最強姉のパミエルキが織り成す、異世界バトルハーレムファンタジー!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ここはフロンティア。安っぽい倫理観などなく、暴力と金だけが物を言う魔獣溢れる未開の大地。嫌いなやつを殺すことも自由。奪うのも自由。誰かを愛するのも自由。誰かを助けるのも自由。そんな中で好き勝手に生きる少年が、お姉さんとイチャついたり、女の子たちを優遇したり、おっさんと仲良くしたり、商売を始めたり、都市や国を創ったり、魔獣を飼い慣らしたりする物語。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
※しばらく毎日更新予定。最低でも【午前一時】に1話アップ
※よろしければ評価、ブックマークよろしくお願いします(=^^=)
※以前のもの「欠番覇王の異世界スレイブサーガ」とは異なる新バージョンです。草案に基づいてリメイク、違う展開の新版として再スタートしています!旧版は作者HPで掲載しています。
〇小説家になろう、カクヨムでも同時連載しています。
https://ncode.syosetu.com/n7933hg/
https://kakuyomu.jp/works/16816700429162584988
〇HP
https://puruttokikaku.com/
〇ブログ
https://puruttokikaku.muragon.com/
今さら、私に構わないでください
ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。
彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。
愛し合う二人の前では私は悪役。
幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。
しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……?
タイトル変更しました。
少年はメスにもなる
碧碧
BL
「少年はオスになる」の続編です。単体でも読めます。
監禁された少年が前立腺と尿道の開発をされるお話。
フラット貞操帯、媚薬、焦らし(ほんのり)、小スカ、大スカ(ほんのり)、腸内洗浄、メスイキ、エネマグラ、連続絶頂、前立腺責め、尿道責め、亀頭責め(ほんのり)、プロステートチップ、攻めに媚薬、攻めの射精我慢、攻め喘ぎ(押し殺し系)、見られながらの性行為などがあります。
挿入ありです。本編では調教師×ショタ、調教師×ショタ×モブショタの3Pもありますので閲覧ご注意ください。
番外編では全て小スカでの絶頂があり、とにかくラブラブ甘々恋人セックスしています。堅物おじさん調教師がすっかり溺愛攻めとなりました。
早熟→恋人セックス。受けに煽られる攻め。受けが飲精します。
成熟→調教プレイ。乳首責めや射精我慢、オナホ腰振り、オナホに入れながらセックスなど。攻めが受けの前で自慰、飲精、攻めフェラもあります。
完熟(前編)→3年後と10年後の話。乳首責め、甘イキ、攻めが受けの中で潮吹き、攻めに手コキ、飲精など。
完熟(後編)→ほぼエロのみ。15年後の話。調教プレイ。乳首責め、射精我慢、甘イキ、脳イキ、キスイキ、亀頭責め、ローションガーゼ、オナホ、オナホコキ、潮吹き、睡姦、連続絶頂、メスイキなど。
モブだった私、今日からヒロインです!
まぁ
恋愛
かもなく不可もない人生を歩んで二十八年。周りが次々と結婚していく中、彼氏いない歴が長い陽菜は焦って……はいなかった。
このまま人生静かに流れるならそれでもいいかな。
そう思っていた時、突然目の前に金髪碧眼のイケメン外国人アレンが…… アレンは陽菜を気に入り迫る。
だがイケメンなだけのアレンには金持ち、有名会社CEOなど、とんでもないセレブ様。まるで少女漫画のような付属品がいっぱいのアレン……
モブ人生街道まっしぐらな自分がどうして?
※モブ止まりの私がヒロインになる?の完全R指定付きの姉妹ものですが、単品で全然お召し上がりになれます。
※印はR部分になります。
【R-18】踊り狂えその身朽ちるまで
あっきコタロウ
恋愛
投稿小説&漫画「そしてふたりでワルツを(http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/630048599/)」のR-18外伝集。
連作のつもりだけどエロだから好きな所だけおつまみしてってください。
ニッチなものが含まれるのでまえがきにてシチュ明記。苦手な回は避けてどうぞ。
IF(7話)は本編からの派生。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる