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第二十章
20-63.充足
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「おい、ヴィクター。どうなってやがる!」
外壁の欄干から身を乗り出していたヴィクターの耳に、焦りを滲ませたガロンの声が届いた。
「ミル……!」
刈り取り蜥蜴と対峙するミルとイムを見下ろすヴィクターの横で、ファレスが攻撃の一時停止を指示していた。ヴィクターは上半身を起こして踵を返す。
「ファレスさん。僕はミルの援護に向かいます。門を開けても問題のないタイミングで合図してください」
「わ、わかりました」
ファレスは突然のミルの行動に困惑しつつも、ヴィクターに頷きを返した。本来であれば門を開けるのは好ましくはないが、ミルが魔王妃の眷属を引き付けているのであれば、隙をついて出られるはずだとヴィクターは考えた。幸い、街中に侵入した恐るべき鉤爪を倒し終えた今、脅威となる存在は門外の刈り取り蜥蜴1体だけだった。ヴィクターは階段を駆け下りる。
「おい、ヴィクター」
「ミルがイムに掴まって外に下りました」
「なんだって!」
ガロンやノクタら、戦斧の面々が息を呑む。彼ら自身は刈り取り蜥蜴と直接対峙したことはないが、伝え聞くだけでもその凶悪さは十分に理解していた。
サラの光属性付与の技能の恩恵を得て弱点をついてなお、メルニールの冒険者たちはたった3体の刈り取り蜥蜴を追い返すことすらできなかったのだ。
「なんだってそんなことを――いや、街を守るためか」
ガロンは金属製の大門を見遣る。メルニールの門を容易く切り裂いたという眷属の鎌に、後どれだけ耐えられるかわかならない。そして一度門が破られてしまえば、今後の帝国軍の侵攻を食い止めるのに支障をきたすことは想像に難くなかった。
「まったく、無茶しやがるぜ。おい、お前ら!」
ガロンが仲間たちを見回すと、すぐに皆の視線が集まった。
「ミルの嬢ちゃんは俺らより強ええ」
ダンジョンで共に鍛えてきた者たちはミルが十分に強いことを知っている。対多の殲滅力や一撃の威力こそ仁や玲奈に及ばないが、身軽な身のこなしや2本の短剣捌きは特筆したものがある。幼いながらも、ミルは仲間の内でトップクラスの実力者なのだ。
「けどな、まだ、ちっちゃな子供なんだ。そんなミルの嬢ちゃんが命を張って、街を、皆を守ろうとしてくれてんだ。それなのに、俺たちが――」
「ガロンさん、行きましょう」
ノクタが大盾を携えて微笑む。
「ミルちゃんからすると足手まといかもしれませんけど、囮くらいにはなれるはずです」
残りの戦斧の面々がノクタに同意するように大きく頷いた。
「何言ってんだ、ノクタ。ミルの嬢ちゃんから見せ場を奪い返すくらいの意気込みじゃなくてどうすんだ」
小さな笑いの輪が生まれる中、ヴィクターはファレスからの合図を今か今かと待ちながら、ガロンの肩に手を置いた。
「ミルは若いですけど、立派な女性ですよ? 子供扱いはミルに失礼です」
「お、おう……。と、とにかく、気合入れていくぞ!」
戦斧の面々が「おう!」と力強く返すと、ヴィクターは僅かに肩を竦めて門の向こうに視線を向けた。
門の内側でそんなやり取りが繰り広げられている一方、開門の合図を任されたファレスは眼下の光景に目を奪われていた。
小さなイムとミルが天と地で連携を取りながら、何倍もの体高を誇る驚異の魔物相手に一歩も引かないどころか、翻弄していた。
死神の鎌の斬撃を、踏みつけを、体当たりを、渦巻く突風を、そのすべてを紙一重で回避し、両手の短剣で的確に斬りつける。惜しむらくは攻撃力不足のために致命傷になり得る傷を付けられていないことだが、まるで舞い踊っているかのようなミルの身のこなしを、ファレスは美しいと思った。
ミルが斬りつけるごとに左手の魔剣から伸びる血色の刃が長さを増していく。
刈り取り蜥蜴が自身を中心に円を描くかのように渦巻く突風を放ち、ミルが一旦大きく距離をとった。イムも追随するようにミルの元に舞い戻る。
フラストレーションが溜まっていたのか、刈り取り蜥蜴はミルとイムに向けて荒れ狂ったように渦巻く突風を放ち続ける。その様は、ミルの接近を嫌がっているようだった。
ミルが転がって突風を掻い潜り、起き上がりざまに逆手で握った右手の短剣を振るった。赤い短剣の刃の先で、空気が僅かにぶれた。
「まさか、風の刃……!?」
ファレスが驚愕で目を見開く。ミルと眷属の距離は5メートルほど。その場で振るったミルの短剣が刈り取り蜥蜴に届くはずがない。けれど、短剣から飛び出した風の刃が確かに眷属の目元を極々浅く切り裂き、灰色の羽毛を散らした。
渦巻く突風と、ミルとイムの風の刃の応酬が続いた。避けるミルとイム、当たっても大した痛手ではない刈り取り蜥蜴。ミルとイムの体力が続く限りは互角、ないしは僅かに有利な攻防。
ファレスにしてみればそれだけでも十分健闘していると言えるし、むしろまだ幼いミルがここまで戦えていることが驚異的だった。もちろんファレスもミルが強いのは重々承知の上だが、仁や玲奈なしで、それも飛び切りの強敵相手に全く怯む様子を見せないミルの姿はファレスの感情を大きく揺さぶった。
戦うミルに見惚れていたファレスだったが、ふと、距離をとって戦っている今なら援護ができるかもしれないという考えと、ミルとイムに完全に注意を向けている状況なら門を開けても大丈夫なのではないかという2つの考えが頭に浮かんだ。
とはいえ、息もつかせぬ緊迫した戦いの中に異物を放り込むことの悪影響を恐れ、決断を下せない。そんな中、ミルが動いた。
先に弧を描くように急接近を開始したイムを囮に、ミルが一直線に駆け出した。
刈り取り蜥蜴は体勢を低くし、ミルの真正面から渦巻く突風を放つ。その目はギラギラと輝き、ミルがどの方角に避けようとも追尾できるようにミルの一挙手一投足を見逃さんとしているようだった。しかし、それは徒労に終わった。
ミルは今日の戦いにおいて、初めて渦巻く突風を避けることなく正面から突っ込んだ。もちろん捨て身ではない。突き出した左手の魔剣が突風を切り裂き、ミルの勝利への道を切り開く。
風を纏ったミルが大地を強く蹴り、大口を開いた魔物の顔目掛けて一直線に跳んだ。
慌てた刈り取り蜥蜴がトレードマークの鎌を振るう。死神の鎌に似た合計6本の鉤爪が左右からミルを襲った。
ファレスが声なき悲鳴を上げる。高所から見下ろしているファレスには、それが刈り取り蜥蜴にとっての必勝の、ミルにとって致命的なタイミングに見えた。これまで縦横無尽に動いていたミルの、あまりに直線的な行動。魔剣の機能をここまで温存していたミルの作戦勝ちに思えた状況は、あっという間にひっくり返っていた。
もしミルを援護していれば。もしヴィクターに合図を出していれば。ファレスの胸中に後悔と自責の念が湧き上がる。しかし。
刈り取り蜥蜴の両手の鎌が噛み合わさり、甲高い金属音を響かせた。ファレスの、刈り取り蜥蜴の目が見開かれる。死神の鎌は、急加速したミルの背中を掠めただけだった。ミルの足の裏から、風が吹き出していた。
ミルが左手の魔剣を眷属の口内へ突き入れる。血色の刃の伸びた短剣。されど、その刃が喉奥に届く前に魔物が口を閉じ、ぎっしりと生え揃った鋭い歯が短剣の根元を咥え込む。刈り取り蜥蜴の歯茎から流れ出た血を魔剣が喰らうが、鍔が口先で止まり、それ以上進めない。
魔王妃の眷属が今度こそ獲物を仕留めんと再び鉤爪を振り上げた。その瞬間、ミルは僅かに開いた口の隙間に右手の短剣の刃先を突き入れる。
「やあ!」
赤い短剣の刃の先から真っ直ぐに伸びた、凝縮された風の刃。その大気を細かく揺らす透明の刃が、刈り取り蜥蜴の喉を貫いていた。鮮血が迸り、眷属の体がゆらりとふらついた。
そのまま地に崩れ落ちた眷属の口からミルが2本の短剣を引き抜き、ピシッと振るってから腰の鞘へと納める。
「グルゥウウウ!」
ミルは胸元に飛び込んできたイムを抱き留めると、全力を出してやり切った者のみに許される充足した笑みを浮かべたのだった。
外壁の欄干から身を乗り出していたヴィクターの耳に、焦りを滲ませたガロンの声が届いた。
「ミル……!」
刈り取り蜥蜴と対峙するミルとイムを見下ろすヴィクターの横で、ファレスが攻撃の一時停止を指示していた。ヴィクターは上半身を起こして踵を返す。
「ファレスさん。僕はミルの援護に向かいます。門を開けても問題のないタイミングで合図してください」
「わ、わかりました」
ファレスは突然のミルの行動に困惑しつつも、ヴィクターに頷きを返した。本来であれば門を開けるのは好ましくはないが、ミルが魔王妃の眷属を引き付けているのであれば、隙をついて出られるはずだとヴィクターは考えた。幸い、街中に侵入した恐るべき鉤爪を倒し終えた今、脅威となる存在は門外の刈り取り蜥蜴1体だけだった。ヴィクターは階段を駆け下りる。
「おい、ヴィクター」
「ミルがイムに掴まって外に下りました」
「なんだって!」
ガロンやノクタら、戦斧の面々が息を呑む。彼ら自身は刈り取り蜥蜴と直接対峙したことはないが、伝え聞くだけでもその凶悪さは十分に理解していた。
サラの光属性付与の技能の恩恵を得て弱点をついてなお、メルニールの冒険者たちはたった3体の刈り取り蜥蜴を追い返すことすらできなかったのだ。
「なんだってそんなことを――いや、街を守るためか」
ガロンは金属製の大門を見遣る。メルニールの門を容易く切り裂いたという眷属の鎌に、後どれだけ耐えられるかわかならない。そして一度門が破られてしまえば、今後の帝国軍の侵攻を食い止めるのに支障をきたすことは想像に難くなかった。
「まったく、無茶しやがるぜ。おい、お前ら!」
ガロンが仲間たちを見回すと、すぐに皆の視線が集まった。
「ミルの嬢ちゃんは俺らより強ええ」
ダンジョンで共に鍛えてきた者たちはミルが十分に強いことを知っている。対多の殲滅力や一撃の威力こそ仁や玲奈に及ばないが、身軽な身のこなしや2本の短剣捌きは特筆したものがある。幼いながらも、ミルは仲間の内でトップクラスの実力者なのだ。
「けどな、まだ、ちっちゃな子供なんだ。そんなミルの嬢ちゃんが命を張って、街を、皆を守ろうとしてくれてんだ。それなのに、俺たちが――」
「ガロンさん、行きましょう」
ノクタが大盾を携えて微笑む。
「ミルちゃんからすると足手まといかもしれませんけど、囮くらいにはなれるはずです」
残りの戦斧の面々がノクタに同意するように大きく頷いた。
「何言ってんだ、ノクタ。ミルの嬢ちゃんから見せ場を奪い返すくらいの意気込みじゃなくてどうすんだ」
小さな笑いの輪が生まれる中、ヴィクターはファレスからの合図を今か今かと待ちながら、ガロンの肩に手を置いた。
「ミルは若いですけど、立派な女性ですよ? 子供扱いはミルに失礼です」
「お、おう……。と、とにかく、気合入れていくぞ!」
戦斧の面々が「おう!」と力強く返すと、ヴィクターは僅かに肩を竦めて門の向こうに視線を向けた。
門の内側でそんなやり取りが繰り広げられている一方、開門の合図を任されたファレスは眼下の光景に目を奪われていた。
小さなイムとミルが天と地で連携を取りながら、何倍もの体高を誇る驚異の魔物相手に一歩も引かないどころか、翻弄していた。
死神の鎌の斬撃を、踏みつけを、体当たりを、渦巻く突風を、そのすべてを紙一重で回避し、両手の短剣で的確に斬りつける。惜しむらくは攻撃力不足のために致命傷になり得る傷を付けられていないことだが、まるで舞い踊っているかのようなミルの身のこなしを、ファレスは美しいと思った。
ミルが斬りつけるごとに左手の魔剣から伸びる血色の刃が長さを増していく。
刈り取り蜥蜴が自身を中心に円を描くかのように渦巻く突風を放ち、ミルが一旦大きく距離をとった。イムも追随するようにミルの元に舞い戻る。
フラストレーションが溜まっていたのか、刈り取り蜥蜴はミルとイムに向けて荒れ狂ったように渦巻く突風を放ち続ける。その様は、ミルの接近を嫌がっているようだった。
ミルが転がって突風を掻い潜り、起き上がりざまに逆手で握った右手の短剣を振るった。赤い短剣の刃の先で、空気が僅かにぶれた。
「まさか、風の刃……!?」
ファレスが驚愕で目を見開く。ミルと眷属の距離は5メートルほど。その場で振るったミルの短剣が刈り取り蜥蜴に届くはずがない。けれど、短剣から飛び出した風の刃が確かに眷属の目元を極々浅く切り裂き、灰色の羽毛を散らした。
渦巻く突風と、ミルとイムの風の刃の応酬が続いた。避けるミルとイム、当たっても大した痛手ではない刈り取り蜥蜴。ミルとイムの体力が続く限りは互角、ないしは僅かに有利な攻防。
ファレスにしてみればそれだけでも十分健闘していると言えるし、むしろまだ幼いミルがここまで戦えていることが驚異的だった。もちろんファレスもミルが強いのは重々承知の上だが、仁や玲奈なしで、それも飛び切りの強敵相手に全く怯む様子を見せないミルの姿はファレスの感情を大きく揺さぶった。
戦うミルに見惚れていたファレスだったが、ふと、距離をとって戦っている今なら援護ができるかもしれないという考えと、ミルとイムに完全に注意を向けている状況なら門を開けても大丈夫なのではないかという2つの考えが頭に浮かんだ。
とはいえ、息もつかせぬ緊迫した戦いの中に異物を放り込むことの悪影響を恐れ、決断を下せない。そんな中、ミルが動いた。
先に弧を描くように急接近を開始したイムを囮に、ミルが一直線に駆け出した。
刈り取り蜥蜴は体勢を低くし、ミルの真正面から渦巻く突風を放つ。その目はギラギラと輝き、ミルがどの方角に避けようとも追尾できるようにミルの一挙手一投足を見逃さんとしているようだった。しかし、それは徒労に終わった。
ミルは今日の戦いにおいて、初めて渦巻く突風を避けることなく正面から突っ込んだ。もちろん捨て身ではない。突き出した左手の魔剣が突風を切り裂き、ミルの勝利への道を切り開く。
風を纏ったミルが大地を強く蹴り、大口を開いた魔物の顔目掛けて一直線に跳んだ。
慌てた刈り取り蜥蜴がトレードマークの鎌を振るう。死神の鎌に似た合計6本の鉤爪が左右からミルを襲った。
ファレスが声なき悲鳴を上げる。高所から見下ろしているファレスには、それが刈り取り蜥蜴にとっての必勝の、ミルにとって致命的なタイミングに見えた。これまで縦横無尽に動いていたミルの、あまりに直線的な行動。魔剣の機能をここまで温存していたミルの作戦勝ちに思えた状況は、あっという間にひっくり返っていた。
もしミルを援護していれば。もしヴィクターに合図を出していれば。ファレスの胸中に後悔と自責の念が湧き上がる。しかし。
刈り取り蜥蜴の両手の鎌が噛み合わさり、甲高い金属音を響かせた。ファレスの、刈り取り蜥蜴の目が見開かれる。死神の鎌は、急加速したミルの背中を掠めただけだった。ミルの足の裏から、風が吹き出していた。
ミルが左手の魔剣を眷属の口内へ突き入れる。血色の刃の伸びた短剣。されど、その刃が喉奥に届く前に魔物が口を閉じ、ぎっしりと生え揃った鋭い歯が短剣の根元を咥え込む。刈り取り蜥蜴の歯茎から流れ出た血を魔剣が喰らうが、鍔が口先で止まり、それ以上進めない。
魔王妃の眷属が今度こそ獲物を仕留めんと再び鉤爪を振り上げた。その瞬間、ミルは僅かに開いた口の隙間に右手の短剣の刃先を突き入れる。
「やあ!」
赤い短剣の刃の先から真っ直ぐに伸びた、凝縮された風の刃。その大気を細かく揺らす透明の刃が、刈り取り蜥蜴の喉を貫いていた。鮮血が迸り、眷属の体がゆらりとふらついた。
そのまま地に崩れ落ちた眷属の口からミルが2本の短剣を引き抜き、ピシッと振るってから腰の鞘へと納める。
「グルゥウウウ!」
ミルは胸元に飛び込んできたイムを抱き留めると、全力を出してやり切った者のみに許される充足した笑みを浮かべたのだった。
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