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第二十章
20-10.最下層
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仁は口をあんぐりと開けたまま、見るも無残な姿となった独眼巨人を呆然と眺める。頭部の破壊の跡が、玲奈の新技がとんでもない威力だったことを物語っていた。
光弓は強力な一矢を放つ技だったが、今回はその一本の光の魔法の矢がショットガンの弾のように無数に分裂し、且つ、その一本一本が、ミルとロゼッタが何手もかけて壊した巨人の甲冑を容易に貫通するほどの威力を有しているのだ。
玲奈の言では、巨人の甲冑に通用するか未知数だったため、あくまで頭部を内部から破壊できればという思いで使用したそうだ。仮に光矢より攻撃力が下がったとしても、既にロゼッタの一撃で大ダメージを与えられていて大勢に影響しないと判断したようだった。
結果は改めて言うに及ばず、ピンポイント攻撃の光矢、面攻撃の新技と簡単には区分できないほど、玲奈は強力な一手を得たことになる。
仁は雷蜥蜴などの大型の魔物との戦いで活躍しそうだと思う一方、迫り来る帝国軍相手に玲奈が新技を放つ場面を想像し、可能な限り避けたい未来だと確信した。
例え玲奈が戦争で人を手にかけることを覚悟していようと、仁はそれを望まない。それがファンとしてのエゴだと言われようとも、人を殺すのは自分の役目だと仁は思いを強くする。
「仁くん……?」
ついつい眉間に皺を寄せて考え込んでしまった仁に、玲奈が不安げな視線を寄せた。仁がそれに気付いて余計な心配をかけないように表情を改めると同時に、イムが仁の頭頂に着地する。
「ジンお兄ちゃん。早くしまわないと消えちゃうの」
「あ。そうだね」
くいっとミルに袖を引かれ、仁は一つ目巨人の骸をアイテムリングに収納する。硬質の金属甲冑も加工さえできれば良い防具の素になるに違いないと、魔石とは別の形でも街に貢献できることを嬉しく思った。
「みんな、お疲れ」
そう言って仁が振り向くと、頼もしい仲間たちが笑顔で出迎えた。それぞれの表情から自分の仕事をこなせたという充足感が見て取れ、仁も笑みを返す。
「ロゼ、体に異常はない?」
「はい。ミル様のおかげで何ともありません」
確かにミルの回復魔法で傷が癒えたのは間違いないが、棍棒を受ける際の咄嗟の判断と身のこなしがあってこそだ。仁がそのことに言及すると、ロゼッタはその直前の槍が引き抜けなかったことで反応が遅れてしまったと反省の言葉を口にした。
相変わらず謙虚なロゼッタに、仁は無事でよかったと心からの気持ちを伝える。その後、仁は改めて皆に労いの言葉をかけ、仲間たちと一緒にダンジョン最下層へと通じる扉に手をかけた。
「え……?」
薄暗い階段を下りて31階層に足を踏み入れた途端、玲奈が困惑の声を溢した。ミルとロゼッタ、そしてイムも、玲奈と並んで目を丸くしている。
「仁くん……。ここってダンジョンの中だよね……?」
今、仁たちの目の前には広々とした草原が広がっていた。松明や照明の魔道具を一切必要としない必要ないくらいに明るい光の下、青々とした緑の中に岩場や木々が散見している。
「うん。間違いなくダンジョンの最下層だね」
ダンジョンマスターである仁は事前に知っていたことだが、このダンジョンは最下層から少々趣を異にする階層が登場する。
上層から下層までは、壁や床が洞窟のような岩肌か整えられた人工の建造物のようであるかなどの差はあれど、所謂“迷宮”と呼ぶに相応しい、部屋と通路によって構成されていた。
しかし、最下層以降では、一見、外にしか見えないような階層も存在するのだ。もちろんすべての階層というわけではないが、ダンジョンに潜りつつも様々な状況を経験できるよう設計されているのではないかと仁は踏んでいる。
そのことを仁が告げると皆は一様に不思議がっていたが、そもそもダンジョン核と呼ばれるアーティファクトは広大な異空間であるダンジョンを作り上げ、実体のある魔物を魔素から作り出しているのだから、今更、植物や空を模した発光する天井のある階層があってもおかしくない。
「そんなこと言って私たちを笑ってるけど、仁くんだって初めて知ったときは驚いたよね?」
「うん」
仁が悪びれることなく素直に頷くと、玲奈は呆れと諦めの綯い交ぜになったような笑みを浮かべて溜息を吐いた。
「それで仁くん。これからどうするの? この階層にも魔物はいるんだよね。ここで魔石集めする?」
「うーん。それは応相談ってことで、とりあえずこの先の安全地帯で少し休憩しよう。俺はその間にガロンさんたちの様子を見に行ってくるよ」
皆が頷くのを確認し、仁は記憶を頼りに安全地帯を目指して歩を進める。穏やかな風が頬を撫で、仁たちは空気の流れまで再現するダンジョン核のすごさに感じ入った。
その後、魔物に襲われることなく安全地帯に着くと、仁は先の言葉通り、玲奈たちと一旦分かれてマスタールームに転移した。
仁が白い台座の上で淡く光るダンジョン核の前に立つ。仁は改めてダンジョン核の稀有な力に想いを巡らせ、水晶のような球体をしみじみと眺めた。
「こんなものが他にもあるのかな?」
もう一つダンジョン核を得られれば旧王都ラインヴェルトとメルニールの双方にダンジョンを設置できるが、仁はその望みは薄いような気がしてきた。超古代文明の担い手がどのような手法でダンジョン核を生み出したか仁には想像もできないが、今を生きる魔道具職人には到底再現不可能なように思えたのだ。
どこかの遺跡に眠っている可能性もなくなはいが、少なくとも、この大陸の歴史上、ダンジョンが複数存在する記録は残っていない。
仁は溜息を吐きつつ、ダンジョン核を操作する。この街とメルニールが今後どうなっていくかは今考えていても仕方がないと仁は気持ちを切り替え、3Dマップを表示させてガロンたちの居場所を探った。
ガロンたちが中層で問題なく魔物を狩っていることを確認すると、仁はその付近に転移しようとするが、ふと、その動きを止める。
戦斧が戦闘を終えるまでにはまだ少し時間を要するよう見受けられたため、仁はその間にルーナリアからの依頼である魔導石がダンジョン内に眠っていないか確かめることにしたのだ。
「どこかにあればいいけど……」
そう呟いた仁はダンジョン核に手をかざしてダンジョンに保管されているアイテムの一覧を表示させ、ざっと目で追っていく。
「該当なし。次は……」
続いて、各隠し部屋の宝箱などの報酬に設定されているアイテムを確認していく。その結果、残念ながら魔導石の名前は見つからなかった。途中、ボスの中には討伐報酬が用意されているものがいることを思い出して僅かに希望を抱くが、物語のようにそう都合よく物事は進まない。しかし。
「うん? これは……?」
仁はホログラムのウインドウに記された文字列の中にある単語を見つけ、目を瞬かせた。
光弓は強力な一矢を放つ技だったが、今回はその一本の光の魔法の矢がショットガンの弾のように無数に分裂し、且つ、その一本一本が、ミルとロゼッタが何手もかけて壊した巨人の甲冑を容易に貫通するほどの威力を有しているのだ。
玲奈の言では、巨人の甲冑に通用するか未知数だったため、あくまで頭部を内部から破壊できればという思いで使用したそうだ。仮に光矢より攻撃力が下がったとしても、既にロゼッタの一撃で大ダメージを与えられていて大勢に影響しないと判断したようだった。
結果は改めて言うに及ばず、ピンポイント攻撃の光矢、面攻撃の新技と簡単には区分できないほど、玲奈は強力な一手を得たことになる。
仁は雷蜥蜴などの大型の魔物との戦いで活躍しそうだと思う一方、迫り来る帝国軍相手に玲奈が新技を放つ場面を想像し、可能な限り避けたい未来だと確信した。
例え玲奈が戦争で人を手にかけることを覚悟していようと、仁はそれを望まない。それがファンとしてのエゴだと言われようとも、人を殺すのは自分の役目だと仁は思いを強くする。
「仁くん……?」
ついつい眉間に皺を寄せて考え込んでしまった仁に、玲奈が不安げな視線を寄せた。仁がそれに気付いて余計な心配をかけないように表情を改めると同時に、イムが仁の頭頂に着地する。
「ジンお兄ちゃん。早くしまわないと消えちゃうの」
「あ。そうだね」
くいっとミルに袖を引かれ、仁は一つ目巨人の骸をアイテムリングに収納する。硬質の金属甲冑も加工さえできれば良い防具の素になるに違いないと、魔石とは別の形でも街に貢献できることを嬉しく思った。
「みんな、お疲れ」
そう言って仁が振り向くと、頼もしい仲間たちが笑顔で出迎えた。それぞれの表情から自分の仕事をこなせたという充足感が見て取れ、仁も笑みを返す。
「ロゼ、体に異常はない?」
「はい。ミル様のおかげで何ともありません」
確かにミルの回復魔法で傷が癒えたのは間違いないが、棍棒を受ける際の咄嗟の判断と身のこなしがあってこそだ。仁がそのことに言及すると、ロゼッタはその直前の槍が引き抜けなかったことで反応が遅れてしまったと反省の言葉を口にした。
相変わらず謙虚なロゼッタに、仁は無事でよかったと心からの気持ちを伝える。その後、仁は改めて皆に労いの言葉をかけ、仲間たちと一緒にダンジョン最下層へと通じる扉に手をかけた。
「え……?」
薄暗い階段を下りて31階層に足を踏み入れた途端、玲奈が困惑の声を溢した。ミルとロゼッタ、そしてイムも、玲奈と並んで目を丸くしている。
「仁くん……。ここってダンジョンの中だよね……?」
今、仁たちの目の前には広々とした草原が広がっていた。松明や照明の魔道具を一切必要としない必要ないくらいに明るい光の下、青々とした緑の中に岩場や木々が散見している。
「うん。間違いなくダンジョンの最下層だね」
ダンジョンマスターである仁は事前に知っていたことだが、このダンジョンは最下層から少々趣を異にする階層が登場する。
上層から下層までは、壁や床が洞窟のような岩肌か整えられた人工の建造物のようであるかなどの差はあれど、所謂“迷宮”と呼ぶに相応しい、部屋と通路によって構成されていた。
しかし、最下層以降では、一見、外にしか見えないような階層も存在するのだ。もちろんすべての階層というわけではないが、ダンジョンに潜りつつも様々な状況を経験できるよう設計されているのではないかと仁は踏んでいる。
そのことを仁が告げると皆は一様に不思議がっていたが、そもそもダンジョン核と呼ばれるアーティファクトは広大な異空間であるダンジョンを作り上げ、実体のある魔物を魔素から作り出しているのだから、今更、植物や空を模した発光する天井のある階層があってもおかしくない。
「そんなこと言って私たちを笑ってるけど、仁くんだって初めて知ったときは驚いたよね?」
「うん」
仁が悪びれることなく素直に頷くと、玲奈は呆れと諦めの綯い交ぜになったような笑みを浮かべて溜息を吐いた。
「それで仁くん。これからどうするの? この階層にも魔物はいるんだよね。ここで魔石集めする?」
「うーん。それは応相談ってことで、とりあえずこの先の安全地帯で少し休憩しよう。俺はその間にガロンさんたちの様子を見に行ってくるよ」
皆が頷くのを確認し、仁は記憶を頼りに安全地帯を目指して歩を進める。穏やかな風が頬を撫で、仁たちは空気の流れまで再現するダンジョン核のすごさに感じ入った。
その後、魔物に襲われることなく安全地帯に着くと、仁は先の言葉通り、玲奈たちと一旦分かれてマスタールームに転移した。
仁が白い台座の上で淡く光るダンジョン核の前に立つ。仁は改めてダンジョン核の稀有な力に想いを巡らせ、水晶のような球体をしみじみと眺めた。
「こんなものが他にもあるのかな?」
もう一つダンジョン核を得られれば旧王都ラインヴェルトとメルニールの双方にダンジョンを設置できるが、仁はその望みは薄いような気がしてきた。超古代文明の担い手がどのような手法でダンジョン核を生み出したか仁には想像もできないが、今を生きる魔道具職人には到底再現不可能なように思えたのだ。
どこかの遺跡に眠っている可能性もなくなはいが、少なくとも、この大陸の歴史上、ダンジョンが複数存在する記録は残っていない。
仁は溜息を吐きつつ、ダンジョン核を操作する。この街とメルニールが今後どうなっていくかは今考えていても仕方がないと仁は気持ちを切り替え、3Dマップを表示させてガロンたちの居場所を探った。
ガロンたちが中層で問題なく魔物を狩っていることを確認すると、仁はその付近に転移しようとするが、ふと、その動きを止める。
戦斧が戦闘を終えるまでにはまだ少し時間を要するよう見受けられたため、仁はその間にルーナリアからの依頼である魔導石がダンジョン内に眠っていないか確かめることにしたのだ。
「どこかにあればいいけど……」
そう呟いた仁はダンジョン核に手をかざしてダンジョンに保管されているアイテムの一覧を表示させ、ざっと目で追っていく。
「該当なし。次は……」
続いて、各隠し部屋の宝箱などの報酬に設定されているアイテムを確認していく。その結果、残念ながら魔導石の名前は見つからなかった。途中、ボスの中には討伐報酬が用意されているものがいることを思い出して僅かに希望を抱くが、物語のようにそう都合よく物事は進まない。しかし。
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