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第十九章
19-12.示唆
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「ジ、ジン様!」
仁がメルニール組に宛がわれた一角に向かうと、シルフィが遠目にわかるほどソワソワした様子で待っていた。
「ジン様、こちらへ!」
小走りで近付いてきたシルフィが、仁を人気のない里の端へと誘う。仁は小首を傾げながらもシルフィの後に続いた。
「ジン様、お話ししたいことがあります」
シルフィがこそこそと周囲に目を配ってから、恐る恐る仁を見上げる。先の約束通りルーナリアと話せるようになったと伝えに来ただけの仁は、何の話だろうと、ますます頭に疑問符を浮かべるが、もしかしたらシルフィの様子が少しおかしかったことに関係があるのかもしれないと表情を引き締める。
仁が頷いて先を促すと、シルフィは思いつめた表情で口を開いた。
「ルーナ様が……ルーナ様が、魔王妃の魂に憑りつかれているかもしれません!」
「……え!」
一拍遅れて仁が目を見開く。つい先ほどコーデリアからその危険のあることを気付かされたばかりなのだから、仁が驚くのも無理はないことだった。しかし、そのことはコーデリア自身も杞憂だったと結論付けていたように、そうではない確かな証拠がある。
「えっと。シルフィさんがそう思ったのは、ルーナが魔王妃の憑りついたユミラさんと間近で話したからだよね? そのことなら――」
仁はそう言いながら、ハタとあることに思い至り、僅かに首を捻る。ルーナリアが魔王妃と接見したことをシルフィが知っているとは思えなかった。
「あれ? シルフィさん、どこでその話を――」
「違うんです!」
もしかすると自分より先に広間を出た人たちの誰かが伝えたのかもしれないという仁の考えを、必死さを感じさせるシルフィの声が切り裂いた。
「サラさんが、サラさんがいないんです……!」
訴えるように言うシルフィに、仁は戸惑いの表情を浮かべる。サラがいないのは故あって別行動をとっているからだと伝えたはずだった。仁が腰を落とし、シルフィと視線を合わせる。シルフィの両の瞳が湿り気を帯びていた。
「シルフィさん。落ち着いて、詳しく話してくれるかな?」
仁が真摯に告げる。シルフィは、ただサラがいないことを嘆いているわけでも、サラの身を案じているだけもない。サラの不在がシルフィの中で、どうして魔王妃の魂がルーナリアに憑りついているという考えに繋がったのか、何かしら仁やコーデリアの知らない理由があるはずなのだ。
シルフィが潤んだ瞳で小さく頷く。シルフィは深呼吸を繰り返して気持ちを落ち着かせると、仁の求めに応じて話し始めた。
事の起こりはシルフィがルーナリアやサラと別れてリリーらと共にメルニールを発つ前のことだった。
当時、メルニールに帝国の魔の手が迫っているかもしれないと予測したルーナリアは、リリーとイラックに頼んで、仁に所縁のある者たちをエルフの里に避難させようとした。
当初、シルフィは自身も残ってルーナリアと共にあることを願ったが、最終的には仁から預かっているココの世話と、もしものときはメルニールの人たちとエルフの里との懸け橋となってほしいとルーナリアに説得され、奴隷の身分から解放されて里を目指すことになった。
そして敬愛する主との暫しの別れの前夜、サラがシルフィの部屋を訪れたのだった。
「サラさんは、ルーナ様が戦争を止めるために、いずれ魔王妃の魂を宿した人と接触することになるかもしれないと予見していました。ルーナ様ご自身も、そう仄めかされていたそうです」
サラは、もしかしたらルーナリアも、そうした場合、魔王妃の魂に体を乗っ取られてしまうかもしれないと危惧していたようだ。
もしルーナリアが魔王妃の魂に乗っ取られたとサラが判断した場合、そのことを秘密裏にシルフィに伝えるための方法。
それが、サラがルーナリアの元にいないということだった。
仁は、わざわざ離れなくてもサラ自身がその疑念を伝えればいいのではないかと思ったが、そうできない場合、例えばルーナリアをよく知るサラが魔王妃に疎んじられて遠ざけられるかもしれないことを考慮した伝達手段ということだった。
すなわち、サラの不在は、それだけでルーナリアが魔王妃の魂に憑りつかれたかもしれないという可能性を示唆しているということだ。
ちなみに、これはルーナリアが指示をしたわけではなく、あくまでサラが自発的に講じた対策だという。それも、ルーナリア自身が命じてしまえば、魔王妃がその記憶を読み取ってしまうかもしれないということからの判断のようだ。
「なるほど……」
はっきり命じることのできないルーナリアと、その意を汲み取るサラ。あの時点でそこまで考えていたという主従に、仁は敬意を抱く。
「サラさんは命ある限り基本的には何があってもルーナ様の元を離れないと約束してくれました。ただ、ルーナ様のためにどうしても必要だと判断された場合はそれ以外の理由で離れざるを得ないこともないとは言い切れず、そのときは私の目で判断してジン様方に相談するようにとのことでした」
シルフィは最後にそう言いながら、自身の言葉から、まだ敬愛する主の体が乗っ取られてしまったと確定したわけではないという事実に思い至り、早とちりだったかもしえないと仁に謝罪した。
「その、ジン様はサラさんが不在の理由をお聞きになりましたか?」
「いや、詳しくは……。ただ――」
仁はコーデリアをはじめ、サラやシルフィら、ルーナリアをよく知る人たちの懸念を要らぬ心配だと一蹴するつもりはない。しかし、玲奈たちの目の前でユミラが魔王妃の眷属を召喚した事実がある以上、現時点でルーナリアに魔王妃の魂が憑りついているとはどうしても思えなかった。
そのことを仁が告げると、シルフィは不安げな顔の中に幾分か安堵の成分を混ぜ込んだ。
「たぶん大丈夫だと思うけど、サラさんの言うようにシルフィさんの目で見て判断してくれるかな? もし何か少しでもおかしいと思うことがあれば、俺や玲奈ちゃんか、コーディーに相談してほしい」
コーデリアの名を出すとシルフィは目を丸くしていたが、コーデリアもそのユミラの件がなければ懸念していたと仁が伝えれば、納得したように頷いた。
仁は魚人族との話し合いでの通訳のために近々再び里を離れなければならず、念のため、その前に玲奈やコーデリアにシルフィとサラの件をお願いすることにする。
とはいえ、仁としては多分に楽観視している部分があり、あくまで、もしかしたらという可能性を一応頭に置いておいてほしいというくらいで、今もまだ不安げな様子を残すシルフィに安心してもらうための措置という側面が強かった。
仁は先ほどの広間でのルーナリアの姿を思い出す。確かに帝国を内から変えようとしていたルーナリアが外から帝国と戦う道を選んだことには驚いたが、その理由に疑念を挟む余地はなかった。それに、仁はシルフィたちほどルーナリアと過ごした時間が多いわけではないが、真摯に言葉を重ねる姿は自身の知るルーナリアのものだったと思えた。
やはりもっと魔王妃や魂に関する情報が必要だ。仁は強くそう思いながら、ルーナリアが呼んでいるということをシルフィに伝え、本来の役目を果たした。
緊張で息を呑むシルフィに、仁はあまり気負い過ぎないよう助言する。万が一にもルーナリアの体が魔王妃に乗っ取られていた場合、不自然に思われてしまってはシルフィが害されてしまう恐れがあった。
そうでなくても、ルーナリアがシルフィの態度を不審に思って問いただすようなことになったとき、サラのためにも正直に答えるわけにはいかないのだ。
「大丈夫です。その、少し取り乱してしまって説得力がないかもしれませんけど、私だってルーナ様のメイドですから」
シルフィが少しだけ自慢げに告げた。仁は今ここにはいないもう一人のルーナリアのメイドの無表情のドヤ顔を思い出し、小さく笑った。
「俺の方でも聞いてみるつもりだけど、まずはサラさんが別行動をとっている理由からだね」
「そうですね。もし詳しく話していただけたら、ジン様にもお知らせします」
「うん。よろしくね」
そうしてルーナリアの元に向かうシルフィを見送った仁が次なる目的のために踵を返すと、遠目に赤毛の少女の姿が見えた。どうやら話し込んでいる仁とシルフィに遠慮して遠巻きに待っていたであろう少女に、仁が小さく手を振った。
リリーの長いツインテールが、大きく手を振るのに合わせて左右に揺れていた。
仁がメルニール組に宛がわれた一角に向かうと、シルフィが遠目にわかるほどソワソワした様子で待っていた。
「ジン様、こちらへ!」
小走りで近付いてきたシルフィが、仁を人気のない里の端へと誘う。仁は小首を傾げながらもシルフィの後に続いた。
「ジン様、お話ししたいことがあります」
シルフィがこそこそと周囲に目を配ってから、恐る恐る仁を見上げる。先の約束通りルーナリアと話せるようになったと伝えに来ただけの仁は、何の話だろうと、ますます頭に疑問符を浮かべるが、もしかしたらシルフィの様子が少しおかしかったことに関係があるのかもしれないと表情を引き締める。
仁が頷いて先を促すと、シルフィは思いつめた表情で口を開いた。
「ルーナ様が……ルーナ様が、魔王妃の魂に憑りつかれているかもしれません!」
「……え!」
一拍遅れて仁が目を見開く。つい先ほどコーデリアからその危険のあることを気付かされたばかりなのだから、仁が驚くのも無理はないことだった。しかし、そのことはコーデリア自身も杞憂だったと結論付けていたように、そうではない確かな証拠がある。
「えっと。シルフィさんがそう思ったのは、ルーナが魔王妃の憑りついたユミラさんと間近で話したからだよね? そのことなら――」
仁はそう言いながら、ハタとあることに思い至り、僅かに首を捻る。ルーナリアが魔王妃と接見したことをシルフィが知っているとは思えなかった。
「あれ? シルフィさん、どこでその話を――」
「違うんです!」
もしかすると自分より先に広間を出た人たちの誰かが伝えたのかもしれないという仁の考えを、必死さを感じさせるシルフィの声が切り裂いた。
「サラさんが、サラさんがいないんです……!」
訴えるように言うシルフィに、仁は戸惑いの表情を浮かべる。サラがいないのは故あって別行動をとっているからだと伝えたはずだった。仁が腰を落とし、シルフィと視線を合わせる。シルフィの両の瞳が湿り気を帯びていた。
「シルフィさん。落ち着いて、詳しく話してくれるかな?」
仁が真摯に告げる。シルフィは、ただサラがいないことを嘆いているわけでも、サラの身を案じているだけもない。サラの不在がシルフィの中で、どうして魔王妃の魂がルーナリアに憑りついているという考えに繋がったのか、何かしら仁やコーデリアの知らない理由があるはずなのだ。
シルフィが潤んだ瞳で小さく頷く。シルフィは深呼吸を繰り返して気持ちを落ち着かせると、仁の求めに応じて話し始めた。
事の起こりはシルフィがルーナリアやサラと別れてリリーらと共にメルニールを発つ前のことだった。
当時、メルニールに帝国の魔の手が迫っているかもしれないと予測したルーナリアは、リリーとイラックに頼んで、仁に所縁のある者たちをエルフの里に避難させようとした。
当初、シルフィは自身も残ってルーナリアと共にあることを願ったが、最終的には仁から預かっているココの世話と、もしものときはメルニールの人たちとエルフの里との懸け橋となってほしいとルーナリアに説得され、奴隷の身分から解放されて里を目指すことになった。
そして敬愛する主との暫しの別れの前夜、サラがシルフィの部屋を訪れたのだった。
「サラさんは、ルーナ様が戦争を止めるために、いずれ魔王妃の魂を宿した人と接触することになるかもしれないと予見していました。ルーナ様ご自身も、そう仄めかされていたそうです」
サラは、もしかしたらルーナリアも、そうした場合、魔王妃の魂に体を乗っ取られてしまうかもしれないと危惧していたようだ。
もしルーナリアが魔王妃の魂に乗っ取られたとサラが判断した場合、そのことを秘密裏にシルフィに伝えるための方法。
それが、サラがルーナリアの元にいないということだった。
仁は、わざわざ離れなくてもサラ自身がその疑念を伝えればいいのではないかと思ったが、そうできない場合、例えばルーナリアをよく知るサラが魔王妃に疎んじられて遠ざけられるかもしれないことを考慮した伝達手段ということだった。
すなわち、サラの不在は、それだけでルーナリアが魔王妃の魂に憑りつかれたかもしれないという可能性を示唆しているということだ。
ちなみに、これはルーナリアが指示をしたわけではなく、あくまでサラが自発的に講じた対策だという。それも、ルーナリア自身が命じてしまえば、魔王妃がその記憶を読み取ってしまうかもしれないということからの判断のようだ。
「なるほど……」
はっきり命じることのできないルーナリアと、その意を汲み取るサラ。あの時点でそこまで考えていたという主従に、仁は敬意を抱く。
「サラさんは命ある限り基本的には何があってもルーナ様の元を離れないと約束してくれました。ただ、ルーナ様のためにどうしても必要だと判断された場合はそれ以外の理由で離れざるを得ないこともないとは言い切れず、そのときは私の目で判断してジン様方に相談するようにとのことでした」
シルフィは最後にそう言いながら、自身の言葉から、まだ敬愛する主の体が乗っ取られてしまったと確定したわけではないという事実に思い至り、早とちりだったかもしえないと仁に謝罪した。
「その、ジン様はサラさんが不在の理由をお聞きになりましたか?」
「いや、詳しくは……。ただ――」
仁はコーデリアをはじめ、サラやシルフィら、ルーナリアをよく知る人たちの懸念を要らぬ心配だと一蹴するつもりはない。しかし、玲奈たちの目の前でユミラが魔王妃の眷属を召喚した事実がある以上、現時点でルーナリアに魔王妃の魂が憑りついているとはどうしても思えなかった。
そのことを仁が告げると、シルフィは不安げな顔の中に幾分か安堵の成分を混ぜ込んだ。
「たぶん大丈夫だと思うけど、サラさんの言うようにシルフィさんの目で見て判断してくれるかな? もし何か少しでもおかしいと思うことがあれば、俺や玲奈ちゃんか、コーディーに相談してほしい」
コーデリアの名を出すとシルフィは目を丸くしていたが、コーデリアもそのユミラの件がなければ懸念していたと仁が伝えれば、納得したように頷いた。
仁は魚人族との話し合いでの通訳のために近々再び里を離れなければならず、念のため、その前に玲奈やコーデリアにシルフィとサラの件をお願いすることにする。
とはいえ、仁としては多分に楽観視している部分があり、あくまで、もしかしたらという可能性を一応頭に置いておいてほしいというくらいで、今もまだ不安げな様子を残すシルフィに安心してもらうための措置という側面が強かった。
仁は先ほどの広間でのルーナリアの姿を思い出す。確かに帝国を内から変えようとしていたルーナリアが外から帝国と戦う道を選んだことには驚いたが、その理由に疑念を挟む余地はなかった。それに、仁はシルフィたちほどルーナリアと過ごした時間が多いわけではないが、真摯に言葉を重ねる姿は自身の知るルーナリアのものだったと思えた。
やはりもっと魔王妃や魂に関する情報が必要だ。仁は強くそう思いながら、ルーナリアが呼んでいるということをシルフィに伝え、本来の役目を果たした。
緊張で息を呑むシルフィに、仁はあまり気負い過ぎないよう助言する。万が一にもルーナリアの体が魔王妃に乗っ取られていた場合、不自然に思われてしまってはシルフィが害されてしまう恐れがあった。
そうでなくても、ルーナリアがシルフィの態度を不審に思って問いただすようなことになったとき、サラのためにも正直に答えるわけにはいかないのだ。
「大丈夫です。その、少し取り乱してしまって説得力がないかもしれませんけど、私だってルーナ様のメイドですから」
シルフィが少しだけ自慢げに告げた。仁は今ここにはいないもう一人のルーナリアのメイドの無表情のドヤ顔を思い出し、小さく笑った。
「俺の方でも聞いてみるつもりだけど、まずはサラさんが別行動をとっている理由からだね」
「そうですね。もし詳しく話していただけたら、ジン様にもお知らせします」
「うん。よろしくね」
そうしてルーナリアの元に向かうシルフィを見送った仁が次なる目的のために踵を返すと、遠目に赤毛の少女の姿が見えた。どうやら話し込んでいる仁とシルフィに遠慮して遠巻きに待っていたであろう少女に、仁が小さく手を振った。
リリーの長いツインテールが、大きく手を振るのに合わせて左右に揺れていた。
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