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第十六章
16-5.迎撃
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ヴィクターとクランフスがジンの屋敷に向かってメルニールの路地を駆けている頃。仁たちから留守を預かっているルーナリアの元にはヴォルグ・ヴァーレンが駆け付けてきていた。
ヴォルグは非公式にルーナリアの護衛を務めているが、ルーナリアが屋敷に留まっている間は家主に配慮して、屋敷に居座ることはしていない。それはルーナリアが命じたことであり、ヴォルグにも不満はなかった。
もちろん、ヴォルグがルーナリアに盲目的に従っているというわけではない。自身が護衛に就かないのは仁の強さを認めているからであり、屋敷が元々備え付けられていた魔道具のおかげで簡単に侵入できないようになっていることで、護衛の必要はないと判断を下したためだった。
ヴォルグは仁がメルニールにいない間は屋敷に詰めたい気持ちもあったが、すぐ近くに宿を取っていることもあり、ルーナリアの意思を優先させたのだった。
そして今、ヴォルグはルーナリアの命を受け、照明の魔道具によって煌々と照らされた屋敷の前に陣取っていた。少し前に鳴り響いた鐘は、おそらく帝国軍の侵入を知らせるものだと推測された。
ルーナリアの予想が正しければ、帝国軍の尖兵は兵士ではなく、未知の魔物。未知と言っても仁からの情報でいくつかの特徴は伝わっているのでその呼称は誤りかもしれないが、少なくともヴォルグの知る中にそのような魔物はいなかった。
鋼鉄と赤い鱗と革で作られた軽鎧を身に纏ったヴォルグは、殺人蟻の氾濫の折に仁から譲り受けた槍斧を握りしめ、暗い路地の先を見据える。驚異的な跳躍力を持つという情報から、いくつかの家々を飛び越えてくる可能性も考えられるが、仁の屋敷の塀の上には、無理に乗り越えようとすれば各属性の魔法が襲い掛かる仕掛けがある。
強力な魔物であればそれだけで命を奪うのは難しいかもしれないが、そのときは庭に移動して相対すればいい。
ヴォルグは頭の中で事前情報を思い返し、方針を定めた。
ヴォルグが周囲に意識を向けつつも最も速度を活かしやすい路地を注視していると、曲がり角の先から3体の魔物が飛び出した。3体は壁に衝突することなく器用に角を曲がり終えると、一気に速度を上げた。
「ルーナリア皇女殿下の予想通りとなったか」
小さく呟き、ヴォルグは溜息を吐くが、視線は3体に向いたままだった。ヴォルグは腰を落として迎撃の構えを取り、手にした魔吸の魔槍斧に魔力を流し込む。
本来武器の性能を強化するはずの魔力は魔素となって槍斧に吸い込まれ、効力を発揮しないが、ヴォルグは手ごたえを感じていた。
魔吸の魔槍斧は魔素を吸収して硬化する特性を持つのだ。
「さあ、どう出る」
ヴォルグが待ち構える先で、恐るべき鉤爪が動きを見せる。
路地は恐るべき鉤爪が3体ぎりぎり横並びになれるだけの幅をしていたが、左右に動けない状態を取り続けるほど考えなしではないのか、真ん中の個体が小さく左右に首を振った後、一体だけ突出する形となった。
他の二体を置き去りに、先頭の一体がヴォルグの目前に迫る。
「確かに大した脚力だが――」
恐るべき鉤爪が跳躍し、両足を揃えて上げた。鋭い鉤爪が灰色の弾丸の弾頭となって正面からヴォルグに襲い掛かる。
「ふん」
ヴォルグは槍斧を引き絞り、一気に突き出した。穂先と鉤爪の先端が交わる。
一瞬の拮抗の後、灰色の体が僅かに進路を変えて槍斧の柄を掠めそうになるが、ヴォルグは長大な槍斧を引き戻す力を利用して右側に振るい、斧の腹の部分で魔物の巨体を弾き飛ばした。魔物はくぐもった鳴き声を発しながら路地の石壁をその身で砕き、残骸の中に埋もれて消えた。
ヴォルグはこれだけで仕留められたとは思っていないが、すぐさま残りの二体に意識を切り替える。二体は間近に迫ってきていたが、ヴォルグが再び迎撃する準備するだけの時間はあった。
二体はヴォルグが体勢を整えたのを察したのか、突き出した槍斧の届かない距離で急停止すると、大口を開けて緑の毒々しい息を吐き出した。
示し合わせたように二体から吐き出された毒霧が路地を満たし、ヴォルグを呑み込まんと押し寄せる。
「甘い」
その言葉と共に、突然、緑の毒霧が掻き消える。それと同時に、鋭く突き出された槍斧の槍の部分が唸りを上げていた。ヴォルグが力強く踏み込んで放った一撃が、驚きに目を見張る二体のうちの一体の口内を突き抜け、頭蓋を貫いた。
間髪入れず、ヴォルグは剛力を活かし、魔物を穂先に縫い付けたまま槍斧を横薙ぎにする。既に絶命した魔物の口を強引に切り裂いていた槍斧の斧の刃は、もう一体に向いていた。
恐るべき鉤爪は仲間の死に驚愕しつつも、その図抜けた脚力で飛びずさり、寸でのところで刃から逃れた。ヴォルグは素早く魔物の死骸から槍斧を引き抜く。
その瞬間、石壁の残骸の中から最初の一体が飛び出した。その跳躍はヴォルグに向いたものではなく、屋敷の門の上を目指したものだった。ヴォルグを無視して門を飛び越えんとする二足歩行の恐竜型の魔物の尾の付け根に、槍斧の石突が突き出された。
大気中の魔素に加えてヴォルグの魔力と2体分の強力な麻痺の毒霧を分解吸収して硬度を上げた槍斧の石突は、恐るべき鉤爪の助走なしの跳躍速度に追いつくと、羽毛に覆われた鱗と皮膚を深々と貫いた。
流石のヴォルグでも勢いを殺しきれず、後方に体が流れて舌打ちするが、警戒心を強くした残りの一体はヴォルグから距離を開けていて、不満げに低い唸り声を上げていた。
「確か麻痺毒だったか。残念ながら、私には効かぬよ」
実際は恐るべき鉤爪の麻痺毒が生物としての機能で生み出された毒であったなら、ヴォルグも苦戦を強いられたかもしれない。しかし、それが魔素に由来するものであるならば、途端、魔吸の魔槍斧の餌と化すのだ。
武器の特性と事前の情報のおかげもあり、ここまで戦闘を優位に進められているヴォルグだったが、初めて相対する魔物相手に油断はない。狭い路地での戦いではヴォルグ自身も槍斧を斧として十全に振るえないという点を差し引いても、恐るべき鉤爪の機動力の発揮される方向が少なからず限定されているからこその善戦だということは、十分に理解していた。
ヴォルグがじりじりと距離を詰めると、恐るべき鉤爪はそれ以上に後退する。
ルーナリアから屋敷の死守を命じられているヴォルグはあまり屋敷を離れるわけにはいかず、無念に思いながらも足を止めた。あまり不用意に離れると、飛び越えられてしまったときに追いつけなくなってしまうのだ。屋敷に侵入を阻む魔道具があるといっても、何より大切な主の命が係っているのだから、過信するわけにはいかない。
再び向かってくるのなら、そのときに必ず仕留める。そうヴォルグが必勝を期して待ち構えていると、魔物の向こう側、路地の曲がり角から二人の冒険者が姿を見せた。どちらも直接の接点はないが、知った顔だった。
恐るべき鉤爪も追手に気付いたのか、後退を止めて立ち止まった。
「私はこの場から離れられん。手を貸してくれ!」
ヴォルグは二人が魔物を追ってきたのだろうと察して協力を求める。二人の実力の程をヴォルグは正確には知らないが、メルニールを守るために残った彼らの覚悟は共に戦う者として信じるに値した。
二人は多くの冒険者たちのように半信半疑のまま何となく残っていたのではない。ルーナリアの警告を真摯に受け止めた上で、リリーらと共に逃げる選択肢を与えられたにもかかわらず、自らの意志で残ったのだ。
ヴォルグの期待通り、二人の冒険者は未知の魔物に怯むことなく、それぞれに槍と大剣を構えて路地を屋敷側に向かって駆け出す。ヴォルグは自分を憎々し気に睨んでいるように見える魔物の一挙手一投足に目を配り、仕掛けるタイミングを計る。
もう少し。ヴォルグがそう思った瞬間、恐るべき鉤爪は真横に跳んで石壁を踏み台にすると、屋敷の反対側に大跳躍を見せた。
二人の冒険者が即座に反応してそれぞれの得物を振るうが、恐るべき鉤爪は槍と大剣を掠めるように上空を通り過ぎる。冒険者たちが反転するより早くヴォルグたちに背を向けて着地した快速の魔物は、一度も振り返ることなく走り去る。
「ま、待て!」
槍の冒険者が慌てた声を上げて追いかけるが、魔物が駆けるのを止めない限り、とても追いつけるとは思えなかった。
魔物はこのまま外に向かうのか、それとも他に何か目的があるのか。行く先が気にならないと言えば嘘になるが、今のヴォルグにできるのは、目で見たすべてを、忠誠を誓った主君に伝えに戻ることだけだった。
ヴォルグは非公式にルーナリアの護衛を務めているが、ルーナリアが屋敷に留まっている間は家主に配慮して、屋敷に居座ることはしていない。それはルーナリアが命じたことであり、ヴォルグにも不満はなかった。
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強力な魔物であればそれだけで命を奪うのは難しいかもしれないが、そのときは庭に移動して相対すればいい。
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ヴォルグが周囲に意識を向けつつも最も速度を活かしやすい路地を注視していると、曲がり角の先から3体の魔物が飛び出した。3体は壁に衝突することなく器用に角を曲がり終えると、一気に速度を上げた。
「ルーナリア皇女殿下の予想通りとなったか」
小さく呟き、ヴォルグは溜息を吐くが、視線は3体に向いたままだった。ヴォルグは腰を落として迎撃の構えを取り、手にした魔吸の魔槍斧に魔力を流し込む。
本来武器の性能を強化するはずの魔力は魔素となって槍斧に吸い込まれ、効力を発揮しないが、ヴォルグは手ごたえを感じていた。
魔吸の魔槍斧は魔素を吸収して硬化する特性を持つのだ。
「さあ、どう出る」
ヴォルグが待ち構える先で、恐るべき鉤爪が動きを見せる。
路地は恐るべき鉤爪が3体ぎりぎり横並びになれるだけの幅をしていたが、左右に動けない状態を取り続けるほど考えなしではないのか、真ん中の個体が小さく左右に首を振った後、一体だけ突出する形となった。
他の二体を置き去りに、先頭の一体がヴォルグの目前に迫る。
「確かに大した脚力だが――」
恐るべき鉤爪が跳躍し、両足を揃えて上げた。鋭い鉤爪が灰色の弾丸の弾頭となって正面からヴォルグに襲い掛かる。
「ふん」
ヴォルグは槍斧を引き絞り、一気に突き出した。穂先と鉤爪の先端が交わる。
一瞬の拮抗の後、灰色の体が僅かに進路を変えて槍斧の柄を掠めそうになるが、ヴォルグは長大な槍斧を引き戻す力を利用して右側に振るい、斧の腹の部分で魔物の巨体を弾き飛ばした。魔物はくぐもった鳴き声を発しながら路地の石壁をその身で砕き、残骸の中に埋もれて消えた。
ヴォルグはこれだけで仕留められたとは思っていないが、すぐさま残りの二体に意識を切り替える。二体は間近に迫ってきていたが、ヴォルグが再び迎撃する準備するだけの時間はあった。
二体はヴォルグが体勢を整えたのを察したのか、突き出した槍斧の届かない距離で急停止すると、大口を開けて緑の毒々しい息を吐き出した。
示し合わせたように二体から吐き出された毒霧が路地を満たし、ヴォルグを呑み込まんと押し寄せる。
「甘い」
その言葉と共に、突然、緑の毒霧が掻き消える。それと同時に、鋭く突き出された槍斧の槍の部分が唸りを上げていた。ヴォルグが力強く踏み込んで放った一撃が、驚きに目を見張る二体のうちの一体の口内を突き抜け、頭蓋を貫いた。
間髪入れず、ヴォルグは剛力を活かし、魔物を穂先に縫い付けたまま槍斧を横薙ぎにする。既に絶命した魔物の口を強引に切り裂いていた槍斧の斧の刃は、もう一体に向いていた。
恐るべき鉤爪は仲間の死に驚愕しつつも、その図抜けた脚力で飛びずさり、寸でのところで刃から逃れた。ヴォルグは素早く魔物の死骸から槍斧を引き抜く。
その瞬間、石壁の残骸の中から最初の一体が飛び出した。その跳躍はヴォルグに向いたものではなく、屋敷の門の上を目指したものだった。ヴォルグを無視して門を飛び越えんとする二足歩行の恐竜型の魔物の尾の付け根に、槍斧の石突が突き出された。
大気中の魔素に加えてヴォルグの魔力と2体分の強力な麻痺の毒霧を分解吸収して硬度を上げた槍斧の石突は、恐るべき鉤爪の助走なしの跳躍速度に追いつくと、羽毛に覆われた鱗と皮膚を深々と貫いた。
流石のヴォルグでも勢いを殺しきれず、後方に体が流れて舌打ちするが、警戒心を強くした残りの一体はヴォルグから距離を開けていて、不満げに低い唸り声を上げていた。
「確か麻痺毒だったか。残念ながら、私には効かぬよ」
実際は恐るべき鉤爪の麻痺毒が生物としての機能で生み出された毒であったなら、ヴォルグも苦戦を強いられたかもしれない。しかし、それが魔素に由来するものであるならば、途端、魔吸の魔槍斧の餌と化すのだ。
武器の特性と事前の情報のおかげもあり、ここまで戦闘を優位に進められているヴォルグだったが、初めて相対する魔物相手に油断はない。狭い路地での戦いではヴォルグ自身も槍斧を斧として十全に振るえないという点を差し引いても、恐るべき鉤爪の機動力の発揮される方向が少なからず限定されているからこその善戦だということは、十分に理解していた。
ヴォルグがじりじりと距離を詰めると、恐るべき鉤爪はそれ以上に後退する。
ルーナリアから屋敷の死守を命じられているヴォルグはあまり屋敷を離れるわけにはいかず、無念に思いながらも足を止めた。あまり不用意に離れると、飛び越えられてしまったときに追いつけなくなってしまうのだ。屋敷に侵入を阻む魔道具があるといっても、何より大切な主の命が係っているのだから、過信するわけにはいかない。
再び向かってくるのなら、そのときに必ず仕留める。そうヴォルグが必勝を期して待ち構えていると、魔物の向こう側、路地の曲がり角から二人の冒険者が姿を見せた。どちらも直接の接点はないが、知った顔だった。
恐るべき鉤爪も追手に気付いたのか、後退を止めて立ち止まった。
「私はこの場から離れられん。手を貸してくれ!」
ヴォルグは二人が魔物を追ってきたのだろうと察して協力を求める。二人の実力の程をヴォルグは正確には知らないが、メルニールを守るために残った彼らの覚悟は共に戦う者として信じるに値した。
二人は多くの冒険者たちのように半信半疑のまま何となく残っていたのではない。ルーナリアの警告を真摯に受け止めた上で、リリーらと共に逃げる選択肢を与えられたにもかかわらず、自らの意志で残ったのだ。
ヴォルグの期待通り、二人の冒険者は未知の魔物に怯むことなく、それぞれに槍と大剣を構えて路地を屋敷側に向かって駆け出す。ヴォルグは自分を憎々し気に睨んでいるように見える魔物の一挙手一投足に目を配り、仕掛けるタイミングを計る。
もう少し。ヴォルグがそう思った瞬間、恐るべき鉤爪は真横に跳んで石壁を踏み台にすると、屋敷の反対側に大跳躍を見せた。
二人の冒険者が即座に反応してそれぞれの得物を振るうが、恐るべき鉤爪は槍と大剣を掠めるように上空を通り過ぎる。冒険者たちが反転するより早くヴォルグたちに背を向けて着地した快速の魔物は、一度も振り返ることなく走り去る。
「ま、待て!」
槍の冒険者が慌てた声を上げて追いかけるが、魔物が駆けるのを止めない限り、とても追いつけるとは思えなかった。
魔物はこのまま外に向かうのか、それとも他に何か目的があるのか。行く先が気にならないと言えば嘘になるが、今のヴォルグにできるのは、目で見たすべてを、忠誠を誓った主君に伝えに戻ることだけだった。
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