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第十四章
14-33.亜種
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「これからよろしく!」
『はい! こちらこそよろしくお願いします。主!』
自身の馬となることを表明してくれた八脚軍馬を撫でようと一歩踏み出した仁が、聞き馴染のない呼称に足を止めた。
「あ、主……?」
『はい! ボクはもうあなたの馬ですから、あなたはボクのご主人です。だから、主です!』
嬉しそうに黒い尻尾をぶんぶんと振る八脚軍馬を前に、仁は何も言えず、慣れない呼称を受け入れることにする。考えてみれば、こちらの世界に来て以来、“殿”や“様”付けで呼ばれることも多々あるのだから、今更気にしても仕方がないように思えた。
短い時間で仁がそんなことを考えていると、八脚軍馬は仁の中途半端に伸ばしかけた手を見つめて鼻息を荒げていた。
仁は苦笑いを浮かべながら八脚軍馬に歩み寄り、鼻筋を撫でる。角の付け根を掻くように指を動かすと、八脚軍馬は気持ちよさそうな声で鳴いた。
「ジンお兄ちゃん。ミルも撫で撫でしたいの!」
イムを抱きかかえたミルが仁を見上げて元気な声を上げた。仁が八脚軍馬を撫でる手を止めると、仁が何か言うより早く、八脚軍馬が膝を折って自身の顔をミルの前に差し出した。
「撫でていいの?」
八脚軍馬が頷くのを待って、ミルはイムを地面に下ろし、そっと手を伸ばす。イムが不機嫌そうな視線を仁に寄せるが、仁は何かある度に自分を非難するのをやめてほしいと眉を八の字にする。
「あ。ミル。撫でるのはいいけど、八脚軍馬に乗りたいってあんまり思っちゃダメだよ」
「ジンお兄ちゃんのお馬さんだから?」
ミルが仁を振り返って首を傾げた。
「そうだけど、そうじゃなくて――」
仁が八脚軍馬の持つ魅了の能力を簡単に説明すると、ミルは少しだけ残念そうに頷いた。
『あの、主。そのことなんですけど、たぶんもう大丈夫です』
八脚軍馬の言うところによると、仁という乗り手を得た今、魅了の能力は発動しなくなっているらしい。再び乗り手を失えば発動するかもしれないが、八脚軍馬が仁を乗り手として認めている間は気にしなくて問題ないようだった。
「ということらしいから、ミル。さっきのは気にしなくていいよ」
仁がそう告げると、ミルは嬉しそうに顔を綻ばせて八脚軍馬に向き直り、八脚軍馬の鼻筋を優しげな手付きで撫で始める。仁は八脚軍馬が皆にも懐いてくれるか少しだけ不安だったが、八脚軍馬の満更でもなさそうな様子に、魅了や罪悪感さえなければ特段人嫌いというわけではないのだろうと、ホッと胸を撫で下ろす。
その一方でイムの不機嫌さが増し、今度は八脚軍馬を睨みつけていたが、ミルがイムを呼んで八脚軍馬に紹介した後、イムの小さな頭の上にもう片方の手を乗せたことで解決した。気持ちよさそうに目を細めているイムが八脚軍馬に向かって自信ありげに鳴いているところを見ると、どうやら先輩風を吹かしているようだった。
「仁くん。よかったね」
「玲奈ちゃん」
振り向く仁を、玲奈の笑顔が出迎えた。
「こっちのことばっかりでごめん。それで、玲奈ちゃんたちの方はどうだった?」
「うん。2人が協力してくれることになったよ。紹介するね」
玲奈が振り返り、少し離れたところで待機している2頭を手招きする。一頭は最初に玲奈への協力を表明した白い一角馬で、もう一頭は黒っぽい毛並をしていた。仁は先ほどから気にはなっていたものの、八脚軍馬との件を優先していたために聞きそびれていたのだが、黒っぽい毛並の馬の魔物は一角馬や八脚軍馬と異なり、額に2本の角を持っていた。
「白い子は私を乗せてくれる子で、もう一人の黒っぽい紺色の子がロゼを乗せてくれることになったよ」
「そうなんだ」
仁が八脚軍馬と話をしているとき、ロゼッタとカティアが輪から離れているように見えて心配していたが、どうやら杞憂だったようだ。
白い一角馬はきっかり仁から3メートルのところで足を止めたが、黒に限りなく近い紺色の魔物は仁の目の前まで歩み寄り、礼儀正しくお辞儀をした。同じくお辞儀を返した仁が魔眼を使っていいかと尋ねると、紺色の馬の魔物は躊躇なく頷いた。
「双角馬……?」
「ジン殿。どうやら一角馬の亜種のようです」
カティアを引きつれたロゼッタが紺色の魔物に歩み寄り、首を抱くようにして撫でると、双角馬は嬉しそうにロゼッタに顔を寄せた。
「自分は何やら一角馬たちに避けられていたようなのですが、この子が協力を申し出てくれたのです」
「ちょ、ちょっとごめんね」
仁は仲の良さそうな一人と一頭に断りを入れ、八脚軍馬の耳元に口を寄せて小声で囁く。
「あ、あのさ。一角馬は処女好きみたいだけど、もしかして双角馬は、その、逆だったりする?」
『逆ですか?』
八脚軍馬が仁に顔を向けた。必然的にミルの手が止まり、仁は視線で謝るが、ミルは気にしていないというようにニッコリと笑い、イムを連れて玲奈たちの元に向かっていった。
「その、何て言うか、ちょっと言葉にし辛いけど、えっと、その。け、経験豊富な女性が好き、とか……?」
仁は神妙な表情で八脚軍馬の返答を待ちながら、元の世界での友人との一幕を思い出す。とあるオンラインゲームに夢中になっていた仁の友人が、ある日、こんなことを言っていたのだ。
その友人の遊んでいたオンラインゲームは所謂MMORPGと呼ばれるジャンルのゲームで、ロールプレイングゲームを多人数で協力して攻略していくというものだった。ファンタジー世界を舞台にしていたそのゲームにはプレイヤーの操作するキャラクターの移動を助ける騎乗動物として実在の動物や神話に登場する架空の動物が何種類か用意されていたのだが、あるとき、既に存在していたユニコーンと対になる動物として、黒毛に2本角のバイコーンが実装されたというのだ。
“可愛い女性キャラクターが何も知らずにバイコーンに乗っているのを見ると燃える”
仁は、初めは友人が何を言っているのかわからず首を捻っていたのだが、聞くところによると、どうやらバイコーンはユニコーンと対比して語られることが多く、ユニコーンが処女好きなら、バイコーンはその逆だと言われているとのことだった。
仁はそれを思い出し、もしかして、と思ってしまったのだ。ロゼッタは性奴隷ではないが、レヴェリー奴隷館に来るまでいろいろあったようだ。もし仁が心配しているようなことがロゼッタの過去にあったとしても仁のロゼッタに対する態度は変わらないが、仁の配慮が欠けていたことで知らず知らずのうちに傷つけてしまっていたかもしれないのだ。
『主の言っていることはよくわかりませんけど、双角馬には一角馬みたいな特定の好みはないはずです』
首を傾けて答える八脚軍馬に、仁はホッと胸を撫で下ろす。たまたま元の世界のユニコーンとこちらの世界の一角馬の特徴が一致していただけで、双角馬まで一致しているわけではないようだった。
そもそも元の世界でのバイコーンの話自体、ユニコーンの逸話から作られたものなのだから、こちらの世界の双角馬にそのような特徴がなくてもおかしな話ではない。更に言うのであれば、元の世界にはユニコーンもバイコーンも実在しないのだから、一角馬の特徴が一致したことがむしろ奇跡のような話なのだ。
仁は安堵してロゼッタと双角馬の元に戻る。
「ジン殿。何かあったのですか?」
「ううん。何でもないよ。中座してごめんね」
「いえ」
双角馬がロゼッタに同意するように仁に向かって首を振った。仁が改めて双角馬を注視すると、遠目には黒に見えた毛並みも、玲奈が言う通り、よく見れば黒に近い紺色をしていた。そういった面からも、目の前の双角馬が元の世界のバイコーンとは似て非なる存在であると、仁は納得することができた。
仁がすっかり気を抜いていると、仁の裾が遠慮がちに引かれた。
「うん?」
仁が視線を落とすと、ミルが不思議そうな顔で仁を見上げていた。
「ねえ、ジンお兄ちゃん。おとーさんは一角馬さんとは仲良くしなさいって言ってたけど、双角馬さんとは仲良くしちゃダメって言ってたの。双角馬さんもいい子なのに、どうして?」
「「……え?」」
仁とロゼッタの声が重なった。
『はい! こちらこそよろしくお願いします。主!』
自身の馬となることを表明してくれた八脚軍馬を撫でようと一歩踏み出した仁が、聞き馴染のない呼称に足を止めた。
「あ、主……?」
『はい! ボクはもうあなたの馬ですから、あなたはボクのご主人です。だから、主です!』
嬉しそうに黒い尻尾をぶんぶんと振る八脚軍馬を前に、仁は何も言えず、慣れない呼称を受け入れることにする。考えてみれば、こちらの世界に来て以来、“殿”や“様”付けで呼ばれることも多々あるのだから、今更気にしても仕方がないように思えた。
短い時間で仁がそんなことを考えていると、八脚軍馬は仁の中途半端に伸ばしかけた手を見つめて鼻息を荒げていた。
仁は苦笑いを浮かべながら八脚軍馬に歩み寄り、鼻筋を撫でる。角の付け根を掻くように指を動かすと、八脚軍馬は気持ちよさそうな声で鳴いた。
「ジンお兄ちゃん。ミルも撫で撫でしたいの!」
イムを抱きかかえたミルが仁を見上げて元気な声を上げた。仁が八脚軍馬を撫でる手を止めると、仁が何か言うより早く、八脚軍馬が膝を折って自身の顔をミルの前に差し出した。
「撫でていいの?」
八脚軍馬が頷くのを待って、ミルはイムを地面に下ろし、そっと手を伸ばす。イムが不機嫌そうな視線を仁に寄せるが、仁は何かある度に自分を非難するのをやめてほしいと眉を八の字にする。
「あ。ミル。撫でるのはいいけど、八脚軍馬に乗りたいってあんまり思っちゃダメだよ」
「ジンお兄ちゃんのお馬さんだから?」
ミルが仁を振り返って首を傾げた。
「そうだけど、そうじゃなくて――」
仁が八脚軍馬の持つ魅了の能力を簡単に説明すると、ミルは少しだけ残念そうに頷いた。
『あの、主。そのことなんですけど、たぶんもう大丈夫です』
八脚軍馬の言うところによると、仁という乗り手を得た今、魅了の能力は発動しなくなっているらしい。再び乗り手を失えば発動するかもしれないが、八脚軍馬が仁を乗り手として認めている間は気にしなくて問題ないようだった。
「ということらしいから、ミル。さっきのは気にしなくていいよ」
仁がそう告げると、ミルは嬉しそうに顔を綻ばせて八脚軍馬に向き直り、八脚軍馬の鼻筋を優しげな手付きで撫で始める。仁は八脚軍馬が皆にも懐いてくれるか少しだけ不安だったが、八脚軍馬の満更でもなさそうな様子に、魅了や罪悪感さえなければ特段人嫌いというわけではないのだろうと、ホッと胸を撫で下ろす。
その一方でイムの不機嫌さが増し、今度は八脚軍馬を睨みつけていたが、ミルがイムを呼んで八脚軍馬に紹介した後、イムの小さな頭の上にもう片方の手を乗せたことで解決した。気持ちよさそうに目を細めているイムが八脚軍馬に向かって自信ありげに鳴いているところを見ると、どうやら先輩風を吹かしているようだった。
「仁くん。よかったね」
「玲奈ちゃん」
振り向く仁を、玲奈の笑顔が出迎えた。
「こっちのことばっかりでごめん。それで、玲奈ちゃんたちの方はどうだった?」
「うん。2人が協力してくれることになったよ。紹介するね」
玲奈が振り返り、少し離れたところで待機している2頭を手招きする。一頭は最初に玲奈への協力を表明した白い一角馬で、もう一頭は黒っぽい毛並をしていた。仁は先ほどから気にはなっていたものの、八脚軍馬との件を優先していたために聞きそびれていたのだが、黒っぽい毛並の馬の魔物は一角馬や八脚軍馬と異なり、額に2本の角を持っていた。
「白い子は私を乗せてくれる子で、もう一人の黒っぽい紺色の子がロゼを乗せてくれることになったよ」
「そうなんだ」
仁が八脚軍馬と話をしているとき、ロゼッタとカティアが輪から離れているように見えて心配していたが、どうやら杞憂だったようだ。
白い一角馬はきっかり仁から3メートルのところで足を止めたが、黒に限りなく近い紺色の魔物は仁の目の前まで歩み寄り、礼儀正しくお辞儀をした。同じくお辞儀を返した仁が魔眼を使っていいかと尋ねると、紺色の馬の魔物は躊躇なく頷いた。
「双角馬……?」
「ジン殿。どうやら一角馬の亜種のようです」
カティアを引きつれたロゼッタが紺色の魔物に歩み寄り、首を抱くようにして撫でると、双角馬は嬉しそうにロゼッタに顔を寄せた。
「自分は何やら一角馬たちに避けられていたようなのですが、この子が協力を申し出てくれたのです」
「ちょ、ちょっとごめんね」
仁は仲の良さそうな一人と一頭に断りを入れ、八脚軍馬の耳元に口を寄せて小声で囁く。
「あ、あのさ。一角馬は処女好きみたいだけど、もしかして双角馬は、その、逆だったりする?」
『逆ですか?』
八脚軍馬が仁に顔を向けた。必然的にミルの手が止まり、仁は視線で謝るが、ミルは気にしていないというようにニッコリと笑い、イムを連れて玲奈たちの元に向かっていった。
「その、何て言うか、ちょっと言葉にし辛いけど、えっと、その。け、経験豊富な女性が好き、とか……?」
仁は神妙な表情で八脚軍馬の返答を待ちながら、元の世界での友人との一幕を思い出す。とあるオンラインゲームに夢中になっていた仁の友人が、ある日、こんなことを言っていたのだ。
その友人の遊んでいたオンラインゲームは所謂MMORPGと呼ばれるジャンルのゲームで、ロールプレイングゲームを多人数で協力して攻略していくというものだった。ファンタジー世界を舞台にしていたそのゲームにはプレイヤーの操作するキャラクターの移動を助ける騎乗動物として実在の動物や神話に登場する架空の動物が何種類か用意されていたのだが、あるとき、既に存在していたユニコーンと対になる動物として、黒毛に2本角のバイコーンが実装されたというのだ。
“可愛い女性キャラクターが何も知らずにバイコーンに乗っているのを見ると燃える”
仁は、初めは友人が何を言っているのかわからず首を捻っていたのだが、聞くところによると、どうやらバイコーンはユニコーンと対比して語られることが多く、ユニコーンが処女好きなら、バイコーンはその逆だと言われているとのことだった。
仁はそれを思い出し、もしかして、と思ってしまったのだ。ロゼッタは性奴隷ではないが、レヴェリー奴隷館に来るまでいろいろあったようだ。もし仁が心配しているようなことがロゼッタの過去にあったとしても仁のロゼッタに対する態度は変わらないが、仁の配慮が欠けていたことで知らず知らずのうちに傷つけてしまっていたかもしれないのだ。
『主の言っていることはよくわかりませんけど、双角馬には一角馬みたいな特定の好みはないはずです』
首を傾けて答える八脚軍馬に、仁はホッと胸を撫で下ろす。たまたま元の世界のユニコーンとこちらの世界の一角馬の特徴が一致していただけで、双角馬まで一致しているわけではないようだった。
そもそも元の世界でのバイコーンの話自体、ユニコーンの逸話から作られたものなのだから、こちらの世界の双角馬にそのような特徴がなくてもおかしな話ではない。更に言うのであれば、元の世界にはユニコーンもバイコーンも実在しないのだから、一角馬の特徴が一致したことがむしろ奇跡のような話なのだ。
仁は安堵してロゼッタと双角馬の元に戻る。
「ジン殿。何かあったのですか?」
「ううん。何でもないよ。中座してごめんね」
「いえ」
双角馬がロゼッタに同意するように仁に向かって首を振った。仁が改めて双角馬を注視すると、遠目には黒に見えた毛並みも、玲奈が言う通り、よく見れば黒に近い紺色をしていた。そういった面からも、目の前の双角馬が元の世界のバイコーンとは似て非なる存在であると、仁は納得することができた。
仁がすっかり気を抜いていると、仁の裾が遠慮がちに引かれた。
「うん?」
仁が視線を落とすと、ミルが不思議そうな顔で仁を見上げていた。
「ねえ、ジンお兄ちゃん。おとーさんは一角馬さんとは仲良くしなさいって言ってたけど、双角馬さんとは仲良くしちゃダメって言ってたの。双角馬さんもいい子なのに、どうして?」
「「……え?」」
仁とロゼッタの声が重なった。
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