325 / 616
第十四章
14-30.罪悪感
しおりを挟む
「だから、俺に攻撃を当てなかったんだね」
余所者を追い払いたい、魅了したくないという思いと、本能的に乗り手を求める気持ちがせめぎ合った結果、攻撃はするが当てることはしないという矛盾した行動になったのだろうと仁は推測した。
もちろん、威嚇という意味では無意味ではないが、仁が応戦していたら戦闘になってしまったであろうことを考えると、あまり良い手ではなかったように思える。戦うつもりなら当てるべきだし、戦うつもりがないのなら攻撃するべきではなかったかもしれない。実際、少なくとも仁たちに敵対する意思はなかったのだから、せめて話を聞いてから判断すべきだった。
しかし、八脚軍馬の苦悩を想えば、それも仕方がなかったとしか言いようがなかった。仁たちを排除したいという思いはあっても、追い払ってしまっては自身に乗ってもらうことができないのだから。
しみじみと言った仁に、八脚軍馬が丸い目を向けていた。
『え。反撃されたら怖いじゃないですか』
「……え?」
『え。あ、いえ! 本当に当てるつもりだったんですよ!? 乗ってほしいって少しでも思ってしまったのがやっぱりショックで、それを否定するためにも追い払わなきゃって思ったんです!』
予想が外れたことに仁が戸惑っていると、八脚軍馬は仁が呆れているとでも勘違いしたのか、あわあわと言い訳を始めた。
『で、でも、戦い方は学びましたけど、実際に戦ったことはほとんどないから、怖かったんです!』
「だから、威嚇して出て行ってもらおうとしたと」
『ほ、本当の本当に攻撃するつもりだったんですよ? ですけど、はい……』
八脚軍馬が力なく首を垂らす。
『あなたたちがあのまま立ち去ってくれれば、何の問題もなかったんですけど……』
八脚軍馬は仁を窺い見て、怯えた目で不満そうに口にした。
「俺たちがあのまま立ち去ってしまっていたら、君は誰も乗せることができないわけだけど」
『そ、それでいいんです! ボクは一角馬になりたいんです! 誰かに乗ってほしいって思うことも、誰かを魅了してしまうのも、嫌なんです!』
一角馬より強い力を持ち、その力で皆を守りたいと思っても、それでも八脚軍馬は群れの皆と同じがいいのだと訴える。
「でも、俺たちを目にしたとき、誰かに乗ってほしいって思ったんだよね?」
『それは……! そ、そうですけど……』
相反する2つの感情が八脚軍馬の胸の内でせめぎ合っていた。
仁は、もし自分たちがこの地を訪れなければ、八脚軍馬は今ほど苦しまなかったのかもしれないと思うと、このまま放っておく気にはなれなかったが、どうすればいいのかわからない。
もし八脚軍馬が何の迷いもなく心から誰かに乗ってほしいと望んでいるのであれば、躊躇せずに乗ってあげればいい。仁としても願ったり叶ったりだ。しかし、そうではないのだ。複雑に絡み合った八脚軍馬の想いを解き、迷いを晴らすためにはどうするべきなのか、仁は頭を悩ます。
「ねえ。やっぱり、一度俺を乗せてくれないかな?」
仁が真剣な表情で尋ねると、八脚軍馬は赤い瞳を仁に向けた。
「君が八脚軍馬としての特質を好まないのはわかったし、尊重したい。だけど、君が誰かに乗ってほしいと思っているのは、本当に君が八脚軍馬だからなのかな?」
『何を言っているんですか……?』
「いや。君の話を聞く限り、君のご両親が直接君以外の八脚軍馬と面識があるわけじゃないよね」
この群れに以前生まれたとされる八脚軍馬についての伝承は語り継がれていても、実際にそれが正しい形で伝わっているとは限らない。
「君はご両親から八脚軍馬とはこういうものなんだと聞かされて、初めて知ったんだよね?」
八脚軍馬が戸惑った様子を見せながら頷く。
「だとしたら、その昔の八脚軍馬はどうやって自分の種族のことを知ったのかな? その八脚軍馬だって、自分のことがわからなかったんじゃないのかな」
もしかすると種族名や種族の特徴を看破できる技能を持ったものに教えてもらった可能性はあるが、少なくとも仁の持つ鑑定の魔眼では八脚軍馬の性質まで知ることはできなかった。
また、昔の群れに、そもそも何らかの理由で八脚軍馬について知っているものがいたという線も考えられるが、今は敢えて言及しない。
「もしかしてさ。本当は八脚軍馬の種族としての特徴なんかじゃなくて、昔の八脚軍馬も、君も、ただ単に個人の好みとして、誰かに乗ってほしいと思っているだけなんじゃないかな」
『そ、そんなこと……!』
「あくまでも、これは俺の仮説だから、本当のところは俺にもわからない。だけど、俺たち人にだって好き嫌いはあるし、それは一角馬だって同じだよね」
好き嫌いと簡単に断じられるわけではないが、玲奈に協力する、即ち、玲奈を乗せてもいいと思った一角馬と、そうではない一角馬がいるのだ。
「だとしたら、八脚軍馬の君にだって、個人の好みはあってもおかしくはないよ」
『でも……』
八脚軍馬が俯き、考え込む。仁は自身の説が強引だということはわかっていたが、八脚軍馬の心の内にある罪悪感を消したかった。誰かに乗って欲しいと思うことが悪いことではないと知ってほしかった。
「例えば、そうだな……。君は、君の乗り手を俺たちの中から選ぶとしたら、誰を選ぶ?」
『え?』
「仮定の話だよ。実際に乗せるかどうかは置いておいて、乗せるなら誰がいい?」
八脚軍馬はしばらく仁を眺めてから、遠くにいる玲奈たちの方へ首を回し、再び仁を正面から見つめた。
『あなた、かな……』
「それはどうして?」
『あなたたちの中で、一番強そうだから……。ボクは強い人に乗ってほしい……』
八脚軍馬の返答を聞き、仁は笑顔を浮かべる。自分を選んでくれたことも嬉しいが、それよりも、八脚軍馬が乗り手に求める条件や資質に言及したのが嬉しかった。
「それだよ! そう思ったのは八脚軍馬だからじゃない。君だからだよ! 君が君の意志で、俺を選んだんだ。八脚軍馬の持つ魅了の力で求められるまま背中を差し出すんじゃない。八脚軍馬だから乗り手を求めるんじゃない。君が君だから、乗り手を求めて、その乗り手に強い人を求めているんだ」
仁は「だから、君が君の望みに罪悪感を覚える必要なんてないんだ」という想いを瞳に込めて、戸惑いに揺れる赤い瞳を見つめ続ける。仁に念話は使えないが、気持ちは届くはずだと信じていた。
辺りに沈黙の帳が落ちた。黒い軽鎧を身に纏った黒髪の人と、闇に溶け入るような黒い毛並の馬型の魔物。一人と一頭が見つめ合い、無言のまま心を通わせる。
どのくらいの時が流れただろうか。
『ボクに乗ってくれますか?』
仁の心に、想いが届いた。
余所者を追い払いたい、魅了したくないという思いと、本能的に乗り手を求める気持ちがせめぎ合った結果、攻撃はするが当てることはしないという矛盾した行動になったのだろうと仁は推測した。
もちろん、威嚇という意味では無意味ではないが、仁が応戦していたら戦闘になってしまったであろうことを考えると、あまり良い手ではなかったように思える。戦うつもりなら当てるべきだし、戦うつもりがないのなら攻撃するべきではなかったかもしれない。実際、少なくとも仁たちに敵対する意思はなかったのだから、せめて話を聞いてから判断すべきだった。
しかし、八脚軍馬の苦悩を想えば、それも仕方がなかったとしか言いようがなかった。仁たちを排除したいという思いはあっても、追い払ってしまっては自身に乗ってもらうことができないのだから。
しみじみと言った仁に、八脚軍馬が丸い目を向けていた。
『え。反撃されたら怖いじゃないですか』
「……え?」
『え。あ、いえ! 本当に当てるつもりだったんですよ!? 乗ってほしいって少しでも思ってしまったのがやっぱりショックで、それを否定するためにも追い払わなきゃって思ったんです!』
予想が外れたことに仁が戸惑っていると、八脚軍馬は仁が呆れているとでも勘違いしたのか、あわあわと言い訳を始めた。
『で、でも、戦い方は学びましたけど、実際に戦ったことはほとんどないから、怖かったんです!』
「だから、威嚇して出て行ってもらおうとしたと」
『ほ、本当の本当に攻撃するつもりだったんですよ? ですけど、はい……』
八脚軍馬が力なく首を垂らす。
『あなたたちがあのまま立ち去ってくれれば、何の問題もなかったんですけど……』
八脚軍馬は仁を窺い見て、怯えた目で不満そうに口にした。
「俺たちがあのまま立ち去ってしまっていたら、君は誰も乗せることができないわけだけど」
『そ、それでいいんです! ボクは一角馬になりたいんです! 誰かに乗ってほしいって思うことも、誰かを魅了してしまうのも、嫌なんです!』
一角馬より強い力を持ち、その力で皆を守りたいと思っても、それでも八脚軍馬は群れの皆と同じがいいのだと訴える。
「でも、俺たちを目にしたとき、誰かに乗ってほしいって思ったんだよね?」
『それは……! そ、そうですけど……』
相反する2つの感情が八脚軍馬の胸の内でせめぎ合っていた。
仁は、もし自分たちがこの地を訪れなければ、八脚軍馬は今ほど苦しまなかったのかもしれないと思うと、このまま放っておく気にはなれなかったが、どうすればいいのかわからない。
もし八脚軍馬が何の迷いもなく心から誰かに乗ってほしいと望んでいるのであれば、躊躇せずに乗ってあげればいい。仁としても願ったり叶ったりだ。しかし、そうではないのだ。複雑に絡み合った八脚軍馬の想いを解き、迷いを晴らすためにはどうするべきなのか、仁は頭を悩ます。
「ねえ。やっぱり、一度俺を乗せてくれないかな?」
仁が真剣な表情で尋ねると、八脚軍馬は赤い瞳を仁に向けた。
「君が八脚軍馬としての特質を好まないのはわかったし、尊重したい。だけど、君が誰かに乗ってほしいと思っているのは、本当に君が八脚軍馬だからなのかな?」
『何を言っているんですか……?』
「いや。君の話を聞く限り、君のご両親が直接君以外の八脚軍馬と面識があるわけじゃないよね」
この群れに以前生まれたとされる八脚軍馬についての伝承は語り継がれていても、実際にそれが正しい形で伝わっているとは限らない。
「君はご両親から八脚軍馬とはこういうものなんだと聞かされて、初めて知ったんだよね?」
八脚軍馬が戸惑った様子を見せながら頷く。
「だとしたら、その昔の八脚軍馬はどうやって自分の種族のことを知ったのかな? その八脚軍馬だって、自分のことがわからなかったんじゃないのかな」
もしかすると種族名や種族の特徴を看破できる技能を持ったものに教えてもらった可能性はあるが、少なくとも仁の持つ鑑定の魔眼では八脚軍馬の性質まで知ることはできなかった。
また、昔の群れに、そもそも何らかの理由で八脚軍馬について知っているものがいたという線も考えられるが、今は敢えて言及しない。
「もしかしてさ。本当は八脚軍馬の種族としての特徴なんかじゃなくて、昔の八脚軍馬も、君も、ただ単に個人の好みとして、誰かに乗ってほしいと思っているだけなんじゃないかな」
『そ、そんなこと……!』
「あくまでも、これは俺の仮説だから、本当のところは俺にもわからない。だけど、俺たち人にだって好き嫌いはあるし、それは一角馬だって同じだよね」
好き嫌いと簡単に断じられるわけではないが、玲奈に協力する、即ち、玲奈を乗せてもいいと思った一角馬と、そうではない一角馬がいるのだ。
「だとしたら、八脚軍馬の君にだって、個人の好みはあってもおかしくはないよ」
『でも……』
八脚軍馬が俯き、考え込む。仁は自身の説が強引だということはわかっていたが、八脚軍馬の心の内にある罪悪感を消したかった。誰かに乗って欲しいと思うことが悪いことではないと知ってほしかった。
「例えば、そうだな……。君は、君の乗り手を俺たちの中から選ぶとしたら、誰を選ぶ?」
『え?』
「仮定の話だよ。実際に乗せるかどうかは置いておいて、乗せるなら誰がいい?」
八脚軍馬はしばらく仁を眺めてから、遠くにいる玲奈たちの方へ首を回し、再び仁を正面から見つめた。
『あなた、かな……』
「それはどうして?」
『あなたたちの中で、一番強そうだから……。ボクは強い人に乗ってほしい……』
八脚軍馬の返答を聞き、仁は笑顔を浮かべる。自分を選んでくれたことも嬉しいが、それよりも、八脚軍馬が乗り手に求める条件や資質に言及したのが嬉しかった。
「それだよ! そう思ったのは八脚軍馬だからじゃない。君だからだよ! 君が君の意志で、俺を選んだんだ。八脚軍馬の持つ魅了の力で求められるまま背中を差し出すんじゃない。八脚軍馬だから乗り手を求めるんじゃない。君が君だから、乗り手を求めて、その乗り手に強い人を求めているんだ」
仁は「だから、君が君の望みに罪悪感を覚える必要なんてないんだ」という想いを瞳に込めて、戸惑いに揺れる赤い瞳を見つめ続ける。仁に念話は使えないが、気持ちは届くはずだと信じていた。
辺りに沈黙の帳が落ちた。黒い軽鎧を身に纏った黒髪の人と、闇に溶け入るような黒い毛並の馬型の魔物。一人と一頭が見つめ合い、無言のまま心を通わせる。
どのくらいの時が流れただろうか。
『ボクに乗ってくれますか?』
仁の心に、想いが届いた。
0
お気に入りに追加
703
あなたにおすすめの小説
田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。
けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。
日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。
あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの?
ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。
感想などお待ちしております。
ぐ~たら第三王子、牧場でスローライフ始めるってよ
雑木林
ファンタジー
現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていた俺は、過労死した後に何の脈絡もなく異世界転生を果たした。
第二の人生で新たに得た俺の身分は、とある王国の第三王子だ。
この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、俺の父親である国王は【軍神】で、長男の第一王子が【剣聖】、それから次男の第二王子が【賢者】という天職を授かっている。
そんなエリートな王族の末席に加わった俺は、当然のように周囲から期待されていたが……しかし、俺が授かった天職は、なんと【牧場主】だった。
畜産業は人類の食文化を支える素晴らしいものだが、王族が従事する仕事としては相応しくない。
斯くして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりとスローライフを始めることになる。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
若返ったおっさん、第2の人生は異世界無双
たまゆら
ファンタジー
事故で死んだネトゲ廃人のおっさん主人公が、ネトゲと酷似した異世界に転移。
ゲームの知識を活かして成り上がります。
圧倒的効率で金を稼ぎ、レベルを上げ、無双します。
キャンピングカーで往く異世界徒然紀行
タジリユウ
ファンタジー
《第4回次世代ファンタジーカップ 面白スキル賞》
【書籍化!】
コツコツとお金を貯めて念願のキャンピングカーを手に入れた主人公。
早速キャンピングカーで初めてのキャンプをしたのだが、次の日目が覚めるとそこは異世界であった。
そしていつの間にかキャンピングカーにはナビゲーション機能、自動修復機能、燃料補給機能など様々な機能を拡張できるようになっていた。
道中で出会ったもふもふの魔物やちょっと残念なエルフを仲間に加えて、キャンピングカーで異世界をのんびりと旅したいのだが…
※旧題)チートなキャンピングカーで旅する異世界徒然紀行〜もふもふと愉快な仲間を添えて〜
※カクヨム様でも投稿をしております
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
よろしくお願いいたします。
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる