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第十三章
13-10.目的地
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「確かあの辺から真っ直ぐ……」
仁が帝都と魔の森を交互に見つめ、真剣な表情でぶつぶつと呟いた。
「ロゼ。もしかしたら無駄足になっちゃうかもしれないけど、ちょっと付き合ってもらっていいかな?」
首を傾げながら了承の意を示したロゼッタを連れ、仁は街道を逸れて南下し、魔の森に分け入る。その直前、仁は帝都を振り向き、記憶を呼び覚ます。
「うん。たぶん、方角は合っている気がする」
仁は小さく頷き、正面に向き直ると木々の間に体を滑り込ませた。
「ジン殿。森に入られるのですか?」
「あ、うん。暗くなるまでに見つかればいいんだけど」
時刻は既に夕刻。日が暮れるまでに目的地に辿り着けるかが問題だった。もし見つからなかった場合はロゼッタには悪いが、エルフの里から帝都までの道中のように森の中でキャンプを張るか、森の外まで戻るか選ばざるを得ない。
「俺の予想が正しければ、そこまで遠くはないと思うんだよね」
「何をお探しなのですか?」
「この辺りから南下したところに滝があるはずなんだ」
「滝ですか?」
仮に仁の言うように近くに滝があったとして、なぜ今その滝を探すのかわからず、ロゼッタの顔に疑問が広がっていく。
仁はもし目的のものが見つからなかった場合、ロゼッタにぬか喜びさせてしまうのではないかと思ったが、ロゼッタの表情から、目的を告げないまま連れ歩くのも悪いと思い至った。
「えっと、正確な場所がわからないのが申し訳ないんだけど、俺の探している滝の辺りが安全地帯になっているというか、魔物除けの結界があるみたいなんだよね」
「そのような場所があるのですね。納得しました」
エルフの里の魔物除けの結界が魔王妃の眷属に効果がなかったことを考えれば決して安全だとは言い切れないが、仁としてはこれまで全く痕跡が見つからず、気配も感じなかったことから、少なくともすぐに捕捉される位置にはいないと思っていた。未知の敵故に油断はできないが、いつも気を張っていては肝心な時に疲れが出てしまう恐れもあった。
「そういうことであれば、魔の森の中では人と遭遇することはまずないですし、魔王妃の眷属のみに注意を向けられるということですね。自分としてはそれだけでもありがたく思います」
「そう言ってもらえてよかったよ」
仁は、結局眷属の警戒をしなければならないのならわざわざ探しに行く必要はないとロゼッタに言われてしまうかもしれないと少しだけ心配していたため、ロゼッタの肯定的な反応に内心で安堵の息を吐いた。
仁は疑問が氷解してすっきりとした微笑みを浮かべるロゼッタと共に、見覚えのある滝を探すための歩みを再開したのだった。
「ジン殿。あちらから水の落ちる音が聞こえてきます」
歩き出してしばらくすると、ピンと白い虎耳を立てたロゼッタが一方を指差した。仁も耳を澄ますが、木々のざわめきや小型の魔物の鳴き声と思しき音しか聞こえてこなかった。
仁は身体強化の一環で五感を魔力で強化することができるが、ロゼッタも獣人族としてミルほどではないにしても人族より聴覚が優れているようで、そのロゼッタが仁同様に魔力で聴覚を強化しているのだから、頼りにならないわけがない。
「ありがとう。じゃあ、そっちに向かおう。ロゼ、先導よろしくね」
「はい。畏まりました」
仁の役に立てるのが嬉しいのか、ロゼッタは整った顔に気持ちの良い笑みを浮かべていた。日が暮れ始めて薄暗さの漂う中、ロゼッタの笑顔は眩しく輝いて見えた。
そうして仁がロゼッタの背を追っていくと、視界の端に見覚えのある大岩が見えてきた。
「あ、あれは!」
大きな岩を目にした瞬間、仁の脳裏に懐かしくも衝撃的だった光景が浮かんでくるが、このまま思い出しては玲奈に怒られるような気がして意識的に脳から締め出す。
「ジン殿? 何やら頬が緩んでおられますが……」
「な、何でもない何でもない」
仁は意に反してにやけてしまっていた口元を片手で隠し、何でもなさを装ってキョロキョロと辺りを見回した。
「あ。たぶんあっちだと思う!」
以前と変わらない光景であるとは思うものの、森の風景としてはありふれたものであるため確証はなかったが、とりあえず滝の音が聞こえる方角であることだけは間違いがなかった。
仁は思い出の大岩を回り込み、記憶と同じ道を辿る。ロゼッタは仁の不自然な態度に首を傾げつつも、敢えてそのことには触れずに仁の後を追った。もっとも、既にロゼッタは目指している場所を仁が以前訪れた経緯を聞いており、それから考えれば、詳細まではわからずとも想像することは容易だった。
そんなわけでロゼッタは仁の背に微笑ましいものでも見るような目を向けていたのだが、そうとは知らない仁は上手く煙に巻けたと軽やかに足を動かし、遂に目的の場所に辿り着いた。
「ここだ!」
仁の目の前で、立派な滝が流れ落ちていた。滝壺から飛沫が舞い上がり、清涼な風が仁とロゼッタの頬を打った。
「ここが……」
感慨深そうに呟くロゼッタを余所に、仁は滝壺の縁に沿って回り込み、ロゼッタを手招きする。
「ロゼ。こっちこっち!」
ロゼッタが足早に歩み寄ると、仁は滝と岩壁の間に身を滑り込ませた。仁はアイテムリングから照明の魔道具を取り出し、明かりを灯す。光魔法の“光源”を再現した魔道具の白い明かりが、滝の裏側の岩肌剥き出しの洞穴を照らし出す。
「ジン殿」
背後からの声に仁が振り向くと、ロゼッタが前髪に付いた水滴を払っていた。思わず仁が噴き出す。
「ジン殿……?」
「ああ、ごめんごめん。ちょっと昔を思い出しちゃって」
訝しがるロゼッタに、仁は笑いを堪えながら告げた。
あのときの玲奈は水滴で前髪が崩れることをひどく気にしていた。仁にとってはノーメイクで前髪を自然に流している今の玲奈も、当時の玲奈も、どちらも大好きな玲奈であることに変わりはないが、しばらく目にしていない前髪を整えてガチガチに固めていた懐かしい玲奈の姿を思い出すと、自然と頬が緩んでしまうのを止められなかった。
仁は後で玲奈との思い出をロゼッタに話して笑ってしまったことを謝ろうと考えながら、近くの岩肌を指し示す。
「確かこの辺りに隠し扉があるはずなんだけど、外からだとやっぱり見分けがつかないな」
「では、ここが……?」
「うん。ここがこの世界に召喚されたばかりの頃の俺と玲奈ちゃんが帝都から脱出した隠し通路の出口なんだ」
まじまじと岩肌を見つめるロゼッタに、仁は小さく「たぶん」と付け加える。おそらくこの場所で間違いないはずだが、実際に出口が目で見分けられないため、言い切るにしては若干の迷いがあった。
とはいえ、記憶の中の風景と一致している上に、この辺り一帯からは魔物の気配が感じられず、正しい可能性が高いことは確かだった。
万が一この場所が仁の思っていた場所と違っていても、夜営の地としては魔物除けという意味で機能していれば問題ない。しかし、仁がこの場所を探した目的はもう一つあった。その目的のためには場所が完全に一致している必要があるのだが、仁は自身の記憶が正しいと信じることにする。
「どっちにしろ、それは最後の手段だな……」
仁は隠し通路の出口の辺りを見つめながら小さく呟くと、ロゼッタを促して洞穴の外に向かった。
その夜。交代で夜番に就く前、仁はミルやロゼッタと出会う前の玲奈との思い出話をロゼッタに語り、ロゼッタはそれを興味津々で聞き入り、二人は大いに盛り上がったのだった。
仁が帝都と魔の森を交互に見つめ、真剣な表情でぶつぶつと呟いた。
「ロゼ。もしかしたら無駄足になっちゃうかもしれないけど、ちょっと付き合ってもらっていいかな?」
首を傾げながら了承の意を示したロゼッタを連れ、仁は街道を逸れて南下し、魔の森に分け入る。その直前、仁は帝都を振り向き、記憶を呼び覚ます。
「うん。たぶん、方角は合っている気がする」
仁は小さく頷き、正面に向き直ると木々の間に体を滑り込ませた。
「ジン殿。森に入られるのですか?」
「あ、うん。暗くなるまでに見つかればいいんだけど」
時刻は既に夕刻。日が暮れるまでに目的地に辿り着けるかが問題だった。もし見つからなかった場合はロゼッタには悪いが、エルフの里から帝都までの道中のように森の中でキャンプを張るか、森の外まで戻るか選ばざるを得ない。
「俺の予想が正しければ、そこまで遠くはないと思うんだよね」
「何をお探しなのですか?」
「この辺りから南下したところに滝があるはずなんだ」
「滝ですか?」
仮に仁の言うように近くに滝があったとして、なぜ今その滝を探すのかわからず、ロゼッタの顔に疑問が広がっていく。
仁はもし目的のものが見つからなかった場合、ロゼッタにぬか喜びさせてしまうのではないかと思ったが、ロゼッタの表情から、目的を告げないまま連れ歩くのも悪いと思い至った。
「えっと、正確な場所がわからないのが申し訳ないんだけど、俺の探している滝の辺りが安全地帯になっているというか、魔物除けの結界があるみたいなんだよね」
「そのような場所があるのですね。納得しました」
エルフの里の魔物除けの結界が魔王妃の眷属に効果がなかったことを考えれば決して安全だとは言い切れないが、仁としてはこれまで全く痕跡が見つからず、気配も感じなかったことから、少なくともすぐに捕捉される位置にはいないと思っていた。未知の敵故に油断はできないが、いつも気を張っていては肝心な時に疲れが出てしまう恐れもあった。
「そういうことであれば、魔の森の中では人と遭遇することはまずないですし、魔王妃の眷属のみに注意を向けられるということですね。自分としてはそれだけでもありがたく思います」
「そう言ってもらえてよかったよ」
仁は、結局眷属の警戒をしなければならないのならわざわざ探しに行く必要はないとロゼッタに言われてしまうかもしれないと少しだけ心配していたため、ロゼッタの肯定的な反応に内心で安堵の息を吐いた。
仁は疑問が氷解してすっきりとした微笑みを浮かべるロゼッタと共に、見覚えのある滝を探すための歩みを再開したのだった。
「ジン殿。あちらから水の落ちる音が聞こえてきます」
歩き出してしばらくすると、ピンと白い虎耳を立てたロゼッタが一方を指差した。仁も耳を澄ますが、木々のざわめきや小型の魔物の鳴き声と思しき音しか聞こえてこなかった。
仁は身体強化の一環で五感を魔力で強化することができるが、ロゼッタも獣人族としてミルほどではないにしても人族より聴覚が優れているようで、そのロゼッタが仁同様に魔力で聴覚を強化しているのだから、頼りにならないわけがない。
「ありがとう。じゃあ、そっちに向かおう。ロゼ、先導よろしくね」
「はい。畏まりました」
仁の役に立てるのが嬉しいのか、ロゼッタは整った顔に気持ちの良い笑みを浮かべていた。日が暮れ始めて薄暗さの漂う中、ロゼッタの笑顔は眩しく輝いて見えた。
そうして仁がロゼッタの背を追っていくと、視界の端に見覚えのある大岩が見えてきた。
「あ、あれは!」
大きな岩を目にした瞬間、仁の脳裏に懐かしくも衝撃的だった光景が浮かんでくるが、このまま思い出しては玲奈に怒られるような気がして意識的に脳から締め出す。
「ジン殿? 何やら頬が緩んでおられますが……」
「な、何でもない何でもない」
仁は意に反してにやけてしまっていた口元を片手で隠し、何でもなさを装ってキョロキョロと辺りを見回した。
「あ。たぶんあっちだと思う!」
以前と変わらない光景であるとは思うものの、森の風景としてはありふれたものであるため確証はなかったが、とりあえず滝の音が聞こえる方角であることだけは間違いがなかった。
仁は思い出の大岩を回り込み、記憶と同じ道を辿る。ロゼッタは仁の不自然な態度に首を傾げつつも、敢えてそのことには触れずに仁の後を追った。もっとも、既にロゼッタは目指している場所を仁が以前訪れた経緯を聞いており、それから考えれば、詳細まではわからずとも想像することは容易だった。
そんなわけでロゼッタは仁の背に微笑ましいものでも見るような目を向けていたのだが、そうとは知らない仁は上手く煙に巻けたと軽やかに足を動かし、遂に目的の場所に辿り着いた。
「ここだ!」
仁の目の前で、立派な滝が流れ落ちていた。滝壺から飛沫が舞い上がり、清涼な風が仁とロゼッタの頬を打った。
「ここが……」
感慨深そうに呟くロゼッタを余所に、仁は滝壺の縁に沿って回り込み、ロゼッタを手招きする。
「ロゼ。こっちこっち!」
ロゼッタが足早に歩み寄ると、仁は滝と岩壁の間に身を滑り込ませた。仁はアイテムリングから照明の魔道具を取り出し、明かりを灯す。光魔法の“光源”を再現した魔道具の白い明かりが、滝の裏側の岩肌剥き出しの洞穴を照らし出す。
「ジン殿」
背後からの声に仁が振り向くと、ロゼッタが前髪に付いた水滴を払っていた。思わず仁が噴き出す。
「ジン殿……?」
「ああ、ごめんごめん。ちょっと昔を思い出しちゃって」
訝しがるロゼッタに、仁は笑いを堪えながら告げた。
あのときの玲奈は水滴で前髪が崩れることをひどく気にしていた。仁にとってはノーメイクで前髪を自然に流している今の玲奈も、当時の玲奈も、どちらも大好きな玲奈であることに変わりはないが、しばらく目にしていない前髪を整えてガチガチに固めていた懐かしい玲奈の姿を思い出すと、自然と頬が緩んでしまうのを止められなかった。
仁は後で玲奈との思い出をロゼッタに話して笑ってしまったことを謝ろうと考えながら、近くの岩肌を指し示す。
「確かこの辺りに隠し扉があるはずなんだけど、外からだとやっぱり見分けがつかないな」
「では、ここが……?」
「うん。ここがこの世界に召喚されたばかりの頃の俺と玲奈ちゃんが帝都から脱出した隠し通路の出口なんだ」
まじまじと岩肌を見つめるロゼッタに、仁は小さく「たぶん」と付け加える。おそらくこの場所で間違いないはずだが、実際に出口が目で見分けられないため、言い切るにしては若干の迷いがあった。
とはいえ、記憶の中の風景と一致している上に、この辺り一帯からは魔物の気配が感じられず、正しい可能性が高いことは確かだった。
万が一この場所が仁の思っていた場所と違っていても、夜営の地としては魔物除けという意味で機能していれば問題ない。しかし、仁がこの場所を探した目的はもう一つあった。その目的のためには場所が完全に一致している必要があるのだが、仁は自身の記憶が正しいと信じることにする。
「どっちにしろ、それは最後の手段だな……」
仁は隠し通路の出口の辺りを見つめながら小さく呟くと、ロゼッタを促して洞穴の外に向かった。
その夜。交代で夜番に就く前、仁はミルやロゼッタと出会う前の玲奈との思い出話をロゼッタに語り、ロゼッタはそれを興味津々で聞き入り、二人は大いに盛り上がったのだった。
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