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第十二章

12-7.不安

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 仁は夢を見ていた。夢の中で、仁は手足の痩せ細った少年となっていた。皮と骨しかないような不健康そうなカサカサの手を、程よい肉付きの褐色の手が引いていた。

 少年は黒い蝙蝠に似た羽の生えた少女の背中を見つめながら、導かれるまま歩を進める。時折、少年が足元をふらつかせる度に少女は振り返り、くすくすと鈴の音のような笑い声を奏でていたが、少年にはなぜ少女に笑われているのかわからなかった。

 少年のボロボロに擦り切れた草鞋わらじの緒が切れ、少年は足をもつれさせて前方へ倒れ込む。その瞬間、少女がくるりと華麗に反転し、手を引き寄せて少年の無表情な顔を胸で受け止めた。

 少女が少年の体をギュッと抱きしめ、背の羽を大きく広げる。少年が「あっ」と声を上げた。少年の体が重力のかせを振り切り、宙に浮いていた。少女は満足そうな笑みをたたえると、少年を抱えたまま空を真っ直ぐに飛んで移動を始めた。

 少年は体を硬直させていたが、やがて少女の胸に埋めていた顔を上げ、首をひねった。少年の視線の先に、少年の生まれ育った村の掟で禁足地とされていた山々が不気味な黒い雲を突き抜け、高々とそびえ立っていて――





「う……ん……」

 仁はゆっくりとまぶたを開ける。淡い日光が仁の瞳にみ込み、仁の脳に覚醒を促す。仁は何か夢を見ていたような気がしたが、仁が大きく伸びをする頃には夢の内容は既に霧散してしまっていた。

 ふと腰の辺りに重みを感じ、仁が掛布団を持ち上げて覗き込むと、小麦色の髪の間から生えた2つの犬耳が見えた。

「ミル……?」

 仁はミルのさらさらの髪を眺めながら首を傾げ、直近の記憶を探る。仁は玲奈とアシュレイに支えられて客室の布団に寝かされた後、二人からしばらく休むように言われたところまでは覚えていたが、どうやらそのまま眠ってしまっていたようだった。

 仁が空いた手を軽く握り、自身の胸の中心に添える。胸の内に生じた不安感は一晩経った今も消えてはいなかった。

「やっぱりあの場面だよな……」

 仁は顔を伏せ、独り言をこぼす。火竜ファイヤードラゴンと戦ったときに脳裏に浮かんだ光景は、まず間違いなくエルフィーナから聞いた、魔王とドラゴンの戦いの場面としか思えなかった。

 そして、規模に果てしない差はあるが、大都市を消滅させ、ドラゴンの大群を苦もなくほふった魔王の魔法は、おそらく仁の使った闇魔法“消滅エクスティンクション”と同質のものだと推測された。もっとも、“消滅エクスティンクション”は仁があのとき脳裏に浮かんだ知らない光景を参考にして編み出したのだから、それは当然のことだった。

 なぜ自分がいにしえの大戦時の記憶を持っているのか。漠然とした不安が仁の心にまとわりついていた。

「いや」

 仁はおぼろげな記憶の光景を思い出す。仁の記憶が確かなら、あの場面に魔王は映っていなかった。というより、仁の視点は魔王から見た視点ではなかったか。

 ドクンと、仁の心臓が跳ねた。

「仁くん……?」

 突然声が聞こえ、仁がハッとして声のした方を向くと、客間の入口から玲奈が顔を覗かせていた。玲奈は心配そうな、申し訳なさそうな、そんな表情をしていた。

「ごめんね。ノックしても返事がなかったから……。その、入るね……?」

 仁が混乱した頭で頷くと、玲奈が客間に体を滑り込ませ、おずおずと仁に近寄る。玲奈は元の世界の時代劇や旅館で見るような膳を手にしていた。

「朝食をもらって来たけど、仁くん、食欲ある?」
「あ、ありがとう。頂こうかな」

 仁は黒い不安が顔に出ないように意識を払い、笑顔を形作った。玲奈が仁の枕元に膳を下ろし、自身もその場に腰を下ろす。仁が上半身を起こすのを玲奈が手伝っていると、布団の中がもぞもぞと動いた。

「ジンお兄ちゃん……?」

 ミルが布団から顔を出し、小さな手の甲で眠気眼をごしごしとこする。

「ミル。起こしちゃったか」
「ミルちゃん。おはよう」

 仁と玲奈が声をかけると、ミルはパチパチとまばたきをしてから、不安げな表情で仁を見上げた。

「ジンお兄ちゃん、大丈夫……?」

 仁は一瞬答えにきゅうすが、ミルや玲奈に心配をかけられないと、精一杯の笑みを浮かべる。不安は尚も仁の心の深いところでトグロを巻いていたが、無理やり見ない振りをする。それではいけないと頭と心のどこかが警鐘を鳴らしているような気がしたが、仁は二人に弱気なところを見せたくなかった。玲奈やミルが頼りないからではない。仁は二人には笑顔でいて欲しかった。

「うん、大丈夫。心配してくれてありがとう」

 仁がミルの頭に手を遣ると、ミルは強張った表情を徐々に崩していった。それに伴い、仁の表情も自然な笑みへと変わっていく。そんな二人に玲奈が温かな視線を送っていると、仁の腹の虫が鳴き声を上げた。仁は照れ臭そうに、もう片方の手で後頭部をいた。

「仕方ないよ。仁くん、夕食も食べないでずっと眠っていたんだから」

 玲奈がクスッと微笑みながら、膳の上に載っていた器を手に取る。木製の器から湯気が立ち上り、食欲をそそる美味しそうな素朴な香りが仁の鼻孔をくすぐった。

「こっちの世界の御粥おかゆだよ。お米じゃなくて小麦みたいだけど」
「ミルもお腹空いたの!」

 布団から抜け出したミルが、元気よく手を挙げる。

「ミルちゃんの朝食も用意してくれてるよ」
「貰ってくるの!」

 ミルが笑顔で言い残し、タタタっと小走りで部屋を出て行く。

「ミル、持ってきてここで食べるつもりかな?」
「そうみたいだね。ミルちゃん、すっごく心配してたから、少しでも仁くんと一緒にいたいんじゃないかな」
「そっか……」

 仁と玲奈は開けっ放しのドアの向こうに目を向けながら、穏やかな笑みを浮かべていた。

「じゃあ、はい。仁くん」
「え?」

 仁が玲奈に顔を向けると、玲奈は御粥をすくったスプーンを仁の口の前に差し出していた。仁が目を丸くして固まる。

「あ、ま、まだ熱いかな!?」

 玲奈はそう言うと、仁に向けていたスプーンの先を自身の口の前に引き戻し、ふーふーと息を吹きかけた。玲奈のすぼめた唇に、仁の視線が釘付けになる。

「は、はい。仁くん」

 再び口元に差し出されたスプーンに、仁は目を白黒させた。

「あの、玲奈ちゃん。俺は病気でもなければ、怪我をしているわけでもないんだけど……」
「はい。あ、あーん」

 玲奈は仁の言葉を無視して、スプーンの先端を更に近づける。玲奈の頬がほんのりと赤く色付いていた。

「ミルちゃんだけじゃなくて、みんなも、私も心配してたんだからね。これは罰ゲームだよ」

 仁は上目遣いで照れたように言う玲奈に、ゴクリと喉を鳴らす。仁は「罰ゲームではなく、ご褒美なのでは?」と思ったが口には出さず、もう一度生唾を飲み込んでから渇いた唇を上下に開いた。その隙間にスプーンが入り込む。優しい味がした。

 仁の知る御粥とは食感も味も異なるが、仁にはとても美味しく感じられた。仁はゆっくりと味わいながら咀嚼そしゃくし、名残惜しそうに嚥下えんげする。

「これが玲奈ちゃんの吐息の味か……」

 仁が真顔で呟くと、玲奈は一気に顔を紅潮させてから、目を細め、仁にジト目を送った。

「仁くんって、時々……ううん、よく? 変態さんになるよね……」
「玲奈ちゃんの可愛さがそうさせているんだよ」
「もう……。変態さんにはもうあげないよ?」

 玲奈は赤い顔を僅かに伏せ、スプーンで器の中をつんつんとつつく。

「ごめんごめん。玲奈様、ご主人様。腹を空かせた哀れな奴隷にご慈悲を!」
「もう。調子いいんだから」

 仁が冗談めかして言うと、玲奈は笑い声を上げながら再び御粥をすくったスプーンを仁の口元に差し出した。

「冷ましてくれないの?」
「仁くんがふざけてる間に冷めたから、もうしません」

 首を傾げる仁に、玲奈は容赦なく言い放つ。仁が不満そうに唇を尖らせていると、玲奈がスプーンを突き出し、仁は慌ててくわえ込んだ。玲奈は呆れたように肩をすくめ、それはそれで幸せそうな表情を浮かべて食べる仁の様子を眺める。

「仁くん。無理しないでね」

 仁が次を催促するように玲奈の目を見遣ると、苦笑いを引っ込めて真顔になった玲奈が仁を見つめていた。玲奈の言葉が、仁の心にスッとみ込んでいく。

「玲奈ちゃん、ありがとう」

 仁と玲奈が見つめ合っていると、部屋の外からドタドタと足音が聞こえてきた。仁と玲奈はお互いにハッとして、それぞれが目を逸らす。

「あ! ミルもジンお兄ちゃんに食べさせてあげたいの!」

 玲奈の両手の器とスプーンに目を向けて、それまで二人が何をしていたか察したミルが、満面の笑みを浮かべながら駆け寄る。その後ろには苦笑いを浮かべるアシュレイと、にこやかに破顔したロゼッタの姿があった。

 仁はいつの間にか胸の内に居座っていた黒い不安が気にならなくなっていることに気付く。不安が消えたわけではない。謎もある。それでも、この先何が起こっても、仲間たちがいれば大丈夫。仁はそう思い、心からの笑みを浮かべたのだった。
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