222 / 616
第十章
10-20.暗躍
しおりを挟む
メルニールのダンジョンから殺人蟻が溢れ出てきた日の翌朝、冒険者ギルドと探索者ギルドの長の連名で一応の終息宣言が出された。街中が松明や篝火、光魔法や照明の魔道具などで照らされ、夜通し行われた魔物の捜索と駆除の結果、もう大丈夫だろうと判断されてのことだった。
夜を徹して働き、総じてぐったりとした様子の冒険者たちの中には仁を除く戦乙女の翼の面々に加えて新参であるアシュレイやイムの姿も見られ、他の冒険者や探索者たちと達成感を共有していた。
珍しい種族であるアシュレイや、子供とはいえドラゴンであるイムも、同じ街の危機を戦い抜いた同士として受け入れられていた。特にイムは魔物ならではの優れた察知能力で隠れた殺人蟻の発見に一役買った上に、小さな聖女として可愛がられているミルとのコンビが人々の目に微笑ましく映ったようで、拒絶されるようなことはなかった。
ここが帝都であればまた違ったかもしれないが、メルニールで暮らす人々の中にドラゴンの直接的な脅威を目の当たりにした人が少ないことも幸いし、イムも勇者の仲間の一員として認められたのだった。
柔らかな朝の陽ざしがメルニールを優しく包み込む中、幾人かの冒険者たちと一緒にホッと息を吐くミルやイムたちに、崩れた石造りの家の陰から黒い視線が注がれていた。長く伸びたブラウンの前髪の隙間から覗く光沢のない目が見開かれる。
「なんでこんなところにドラゴンが……」
暗く小さな女の呟きは、誰に聞かれることなく黒い影の中に消えていく。楽しげに笑うミルたちから目を離した女は散乱する瓦礫を見つめながら、何か思い付いたように妖しい笑みを浮かべたのだった。
「そういえば、ここに来る前にドラゴンを見かけたのですが、その、大丈夫なのですか?」
窓からの光が届かない部屋の奥のベッドに仰向けになった女が、丸めた肩を両手で抱いた。
「ん? あぁ、俺は話に聞いただけだが、小さな聖女様に飼われてるって子竜か?」
「わ、私、すぐにでも暴れ出すんじゃないかって怖くて怖くて……」
「なんだ、あんた。見ない顔だと思ったが、もしかして帝都から逃げてきた口か?」
ぶるぶると震える女を、ベッドの横から冒険者風の髭面の男が見下ろす。男は女のざっくりと露出した太ももの付け根に目を遣り、生唾を飲み込むと、ベッドに上がり込み、女に覆い被さった。ベッドがギシッと軋む。
「え、ええ。なぜドラゴンが帝都を襲ったか、未だわからないと言いますし、この街にいるドラゴンが何か関係してるんじゃないかって……。ドラゴンを連れている獣人の女の子は魔王の仲間だという話ですし……」
「魔王ねぇ……」
低級の冒険者である男は仁の戦う姿を直接見たことがないため、仁の実力も聞きかじったものでしかなく、普段街で見かける印象から、仁が魔王と言われてもどこかしっくりこなかった。
「まぁ、帝都でドラゴン退治したやつらがドラゴンを連れてるってのも、奇妙な話といえば奇妙な話だが……」
男の視線が、女の胸元に吸い寄せられる。ゆったりとした襟元から覗く白い双丘が女の両腕に押さえつけられ、白い谷間が強調されていた。男は再度生唾を大きな音を立てて飲み込み、ごつごつした手で女の白い太ももを撫で回しながら、女の耳元に、にやけた口を近づける。
「まっ、心配すんな。あんたは俺が守ってやるよ」
男の舌が女の耳の穴をゆっくりと舐め上げ、女の唇の間から小さな嬌声が零れ落ちる。女は肩を抱いていた両手を解き、男の背に回した。
「ほ、本当にいいんですか?」
「ええ。街の復興に励んでいる君を見ていたら、なんだかエッチな気分になってしまったの。だから、ねっ?」
若者はそわそわしながらも、優しく微笑みながら白い腕を絡めてくる女性のざっくりと開いた胸元に、視線が釘付けになっていた。
「あ、あなたみたいな方が……」
「ごめんなさいね。本当はもっと身だしなみを整えたいのだけど……」
「そ、そんなこと! 僕なんかには勿体ないくらい、お、お綺麗です!」
「そう? ふふっ。ありがとう」
蠱惑的な表情で見上げる女性に導かれるまま、若者は瓦礫の散乱した暗い路地に足を進める。若者の心臓が飛び出るくらいバクバクと高鳴っていた。
「この辺りでいいかしら……」
石造りの家と家に挟まれた暗がりで、女性は若者の腕から手を離し、壁を背にして若者と正面から向き合った。路地には日の光は直接届かないが、全く見えないというほどではなく、若者は女性の胸の谷間にチラチラ視線を送りながらも、不安げにきょろきょろと辺りを見回す。
「大丈夫。この辺りには誰もいないわ」
「で、でも、みんなまだ働いているのに……」
「もうっ。ここまで来ておいて、そんなこと言わないで」
女性は戸惑う若者の腕を掴んで引き寄せると、自身の胸に押し当てた。薄布1枚に隠された柔らかな丘がぐにゃりと形を変えた。
「わっ、わわっ!」
「どう?」
「ど、どうって……」
若者をからかうように、女性がクスッと小さく笑う。女性が「揉んでいいのよ?」と口にすると、まだ幼さの残る若者の頬に朱が差した。
「ねっ。私が誰にでもこんなことする痴女だって思う?」
「そ、そんなことは……!」
若者がカラカラに乾いた喉から必死に声を絞り出した拍子に、女性の胸に押し当てられたまま緊張でガチガチになった手に力が籠る。
「あんっ」
「ご、ごめんなさい!」
女性のてらてらと艶めかしく光る唇の隙間から、甘い声が零れた。慌てて引き抜こうとする若者の手を、女性は強く引き寄せる。
「大丈夫」
女性はニッコリと微笑み、踵を上げると、唾液で濡れた唇を若者の乾いた唇に押し当てた。数秒後、離れた二人の間に透明の糸が生まれ、重量に引かれて落ちていく。
「本当はね、冒険者の人って、少しだけ怖かったの」
時が止まったかのように背筋を伸ばしたまま硬直している若者を、女性の潤んだ瞳が見つめる。
「私ね、今日、何匹もの魔物に囲まれたところを、ある冒険者に助けられたの。そのときね……」
女性が僅かに目を伏せ、若者の脳が再起動を果たす。助けられたと言いながら冒険者を怖いと話す女性に、若者は僅かに首を傾げた。
「その黒い鎧の冒険者は離れたところから黒い雷のような魔法で、あっという間に魔物を一掃した後、見返りを寄越せって、私を無理やり……」
「……え? 黒い鎧に黒い雷……。無理やり? まさか……」
「だから、お願い……。嫌な記憶を君に消し去ってほしいの……。ねえ。こんな汚れた女、君は、嫌?」
上目遣いに涙で潤んだ瞳で見上げる女性を、若者が空いた片手で抱き寄せる。女性は若者の胸に抱かれながら、口角を吊り上げた。色を失くした瞳に憎悪の炎が燃え上がるのに、若者は気付かない。
日がようやく傾きかけたメルニールの街外れの路地裏に、女の妖しい嬌声が響き渡った。
夜を徹して働き、総じてぐったりとした様子の冒険者たちの中には仁を除く戦乙女の翼の面々に加えて新参であるアシュレイやイムの姿も見られ、他の冒険者や探索者たちと達成感を共有していた。
珍しい種族であるアシュレイや、子供とはいえドラゴンであるイムも、同じ街の危機を戦い抜いた同士として受け入れられていた。特にイムは魔物ならではの優れた察知能力で隠れた殺人蟻の発見に一役買った上に、小さな聖女として可愛がられているミルとのコンビが人々の目に微笑ましく映ったようで、拒絶されるようなことはなかった。
ここが帝都であればまた違ったかもしれないが、メルニールで暮らす人々の中にドラゴンの直接的な脅威を目の当たりにした人が少ないことも幸いし、イムも勇者の仲間の一員として認められたのだった。
柔らかな朝の陽ざしがメルニールを優しく包み込む中、幾人かの冒険者たちと一緒にホッと息を吐くミルやイムたちに、崩れた石造りの家の陰から黒い視線が注がれていた。長く伸びたブラウンの前髪の隙間から覗く光沢のない目が見開かれる。
「なんでこんなところにドラゴンが……」
暗く小さな女の呟きは、誰に聞かれることなく黒い影の中に消えていく。楽しげに笑うミルたちから目を離した女は散乱する瓦礫を見つめながら、何か思い付いたように妖しい笑みを浮かべたのだった。
「そういえば、ここに来る前にドラゴンを見かけたのですが、その、大丈夫なのですか?」
窓からの光が届かない部屋の奥のベッドに仰向けになった女が、丸めた肩を両手で抱いた。
「ん? あぁ、俺は話に聞いただけだが、小さな聖女様に飼われてるって子竜か?」
「わ、私、すぐにでも暴れ出すんじゃないかって怖くて怖くて……」
「なんだ、あんた。見ない顔だと思ったが、もしかして帝都から逃げてきた口か?」
ぶるぶると震える女を、ベッドの横から冒険者風の髭面の男が見下ろす。男は女のざっくりと露出した太ももの付け根に目を遣り、生唾を飲み込むと、ベッドに上がり込み、女に覆い被さった。ベッドがギシッと軋む。
「え、ええ。なぜドラゴンが帝都を襲ったか、未だわからないと言いますし、この街にいるドラゴンが何か関係してるんじゃないかって……。ドラゴンを連れている獣人の女の子は魔王の仲間だという話ですし……」
「魔王ねぇ……」
低級の冒険者である男は仁の戦う姿を直接見たことがないため、仁の実力も聞きかじったものでしかなく、普段街で見かける印象から、仁が魔王と言われてもどこかしっくりこなかった。
「まぁ、帝都でドラゴン退治したやつらがドラゴンを連れてるってのも、奇妙な話といえば奇妙な話だが……」
男の視線が、女の胸元に吸い寄せられる。ゆったりとした襟元から覗く白い双丘が女の両腕に押さえつけられ、白い谷間が強調されていた。男は再度生唾を大きな音を立てて飲み込み、ごつごつした手で女の白い太ももを撫で回しながら、女の耳元に、にやけた口を近づける。
「まっ、心配すんな。あんたは俺が守ってやるよ」
男の舌が女の耳の穴をゆっくりと舐め上げ、女の唇の間から小さな嬌声が零れ落ちる。女は肩を抱いていた両手を解き、男の背に回した。
「ほ、本当にいいんですか?」
「ええ。街の復興に励んでいる君を見ていたら、なんだかエッチな気分になってしまったの。だから、ねっ?」
若者はそわそわしながらも、優しく微笑みながら白い腕を絡めてくる女性のざっくりと開いた胸元に、視線が釘付けになっていた。
「あ、あなたみたいな方が……」
「ごめんなさいね。本当はもっと身だしなみを整えたいのだけど……」
「そ、そんなこと! 僕なんかには勿体ないくらい、お、お綺麗です!」
「そう? ふふっ。ありがとう」
蠱惑的な表情で見上げる女性に導かれるまま、若者は瓦礫の散乱した暗い路地に足を進める。若者の心臓が飛び出るくらいバクバクと高鳴っていた。
「この辺りでいいかしら……」
石造りの家と家に挟まれた暗がりで、女性は若者の腕から手を離し、壁を背にして若者と正面から向き合った。路地には日の光は直接届かないが、全く見えないというほどではなく、若者は女性の胸の谷間にチラチラ視線を送りながらも、不安げにきょろきょろと辺りを見回す。
「大丈夫。この辺りには誰もいないわ」
「で、でも、みんなまだ働いているのに……」
「もうっ。ここまで来ておいて、そんなこと言わないで」
女性は戸惑う若者の腕を掴んで引き寄せると、自身の胸に押し当てた。薄布1枚に隠された柔らかな丘がぐにゃりと形を変えた。
「わっ、わわっ!」
「どう?」
「ど、どうって……」
若者をからかうように、女性がクスッと小さく笑う。女性が「揉んでいいのよ?」と口にすると、まだ幼さの残る若者の頬に朱が差した。
「ねっ。私が誰にでもこんなことする痴女だって思う?」
「そ、そんなことは……!」
若者がカラカラに乾いた喉から必死に声を絞り出した拍子に、女性の胸に押し当てられたまま緊張でガチガチになった手に力が籠る。
「あんっ」
「ご、ごめんなさい!」
女性のてらてらと艶めかしく光る唇の隙間から、甘い声が零れた。慌てて引き抜こうとする若者の手を、女性は強く引き寄せる。
「大丈夫」
女性はニッコリと微笑み、踵を上げると、唾液で濡れた唇を若者の乾いた唇に押し当てた。数秒後、離れた二人の間に透明の糸が生まれ、重量に引かれて落ちていく。
「本当はね、冒険者の人って、少しだけ怖かったの」
時が止まったかのように背筋を伸ばしたまま硬直している若者を、女性の潤んだ瞳が見つめる。
「私ね、今日、何匹もの魔物に囲まれたところを、ある冒険者に助けられたの。そのときね……」
女性が僅かに目を伏せ、若者の脳が再起動を果たす。助けられたと言いながら冒険者を怖いと話す女性に、若者は僅かに首を傾げた。
「その黒い鎧の冒険者は離れたところから黒い雷のような魔法で、あっという間に魔物を一掃した後、見返りを寄越せって、私を無理やり……」
「……え? 黒い鎧に黒い雷……。無理やり? まさか……」
「だから、お願い……。嫌な記憶を君に消し去ってほしいの……。ねえ。こんな汚れた女、君は、嫌?」
上目遣いに涙で潤んだ瞳で見上げる女性を、若者が空いた片手で抱き寄せる。女性は若者の胸に抱かれながら、口角を吊り上げた。色を失くした瞳に憎悪の炎が燃え上がるのに、若者は気付かない。
日がようやく傾きかけたメルニールの街外れの路地裏に、女の妖しい嬌声が響き渡った。
0
お気に入りに追加
703
あなたにおすすめの小説
【完結】ご都合主義で生きてます。-ストレージは最強の防御魔法。生活魔法を工夫し創生魔法で乗り切る-
ジェルミ
ファンタジー
鑑定サーチ?ストレージで防御?生活魔法を工夫し最強に!!
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
しかし授かったのは鑑定や生活魔法など戦闘向きではなかった。
しかし生きていくために生活魔法を組合せ、工夫を重ね創生魔法に進化させ成り上がっていく。
え、鑑定サーチてなに?
ストレージで収納防御て?
お馬鹿な男と、それを支えるヒロインになれない3人の女性達。
スキルを試行錯誤で工夫し、お馬鹿な男女が幸せを掴むまでを描く。
※この作品は「ご都合主義で生きてます。商売の力で世界を変える」を、もしも冒険者だったら、として内容を大きく変えスキルも制限し一部文章を流用し前作を読まなくても楽しめるように書いています。
またカクヨム様にも掲載しております。
異世界大日本帝国
暇人先生
ファンタジー
1959年1939年から始まった第二次世界大戦に勝利し大日本帝国は今ではナチス並ぶ超大国になりアジア、南アメリカ、北アメリカ大陸、ユーラシア大陸のほとんどを占領している、しかも技術も最先端で1948年には帝国主義を改めて国民が生活しやすいように民主化している、ある日、日本海の中心に巨大な霧が発生した、漁船や客船などが行方不明になった、そして霧の中は……
田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。
けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。
日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。
あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの?
ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。
感想などお待ちしております。
ぐ~たら第三王子、牧場でスローライフ始めるってよ
雑木林
ファンタジー
現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていた俺は、過労死した後に何の脈絡もなく異世界転生を果たした。
第二の人生で新たに得た俺の身分は、とある王国の第三王子だ。
この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、俺の父親である国王は【軍神】で、長男の第一王子が【剣聖】、それから次男の第二王子が【賢者】という天職を授かっている。
そんなエリートな王族の末席に加わった俺は、当然のように周囲から期待されていたが……しかし、俺が授かった天職は、なんと【牧場主】だった。
畜産業は人類の食文化を支える素晴らしいものだが、王族が従事する仕事としては相応しくない。
斯くして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりとスローライフを始めることになる。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
若返ったおっさん、第2の人生は異世界無双
たまゆら
ファンタジー
事故で死んだネトゲ廃人のおっさん主人公が、ネトゲと酷似した異世界に転移。
ゲームの知識を活かして成り上がります。
圧倒的効率で金を稼ぎ、レベルを上げ、無双します。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる