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15.謎の男ヴォルフヒルデ・サヴィル
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(もっと過酷な任務を与えられるのかと思っていたが、何だ貴族の護衛か…。サヴィル候爵家といえば代々医学に精通した家柄だ。現在の当主は王都での職には就いてないから、領地の外へほとんど出ない。会ったこともないし、ましてや顔も知らないな。…ん?だとすると、俺がサヴィル領まで行かなきゃならないんじゃ…)
「そうそう。明日にはサヴィル領に出発してね!候爵にはソニアが行くって手紙も送ってるし!」
「えっ?」
「名目上はオメガであることを理由に冤罪をかけられたソニアがオメガへの差別防止兼軍内部におけるオメガの地位向上のために自ら医学・薬学への知識を深め、それを活かして後進育成に努めることを志願したってことになっているから!ちなみに密命について後々周りにバレないよう、ヴォルフからしっかり学んでくること!」
「はぁ…、分かりました」
「この一件が無事終了すればソニアのことを軍団長に昇進させるつもりだから。これはソニアにしかできないことだから頼んでるんだ。不貞腐れちゃダメだよ?」
「大丈夫です。ソニア・アンバー、王太子殿下からの密命を必ずやり遂げてみせます」
「うん、期待してるよ!」
複雑な胸中ながらも、敬愛するガーランドのためにソニアは奮起するのだった。
(それにしても、殿下直々の護衛命令とは…。ヴォルフヒルデ・サヴィル、一体何者なんだ…?)
「そうそう。明日にはサヴィル領に出発してね!候爵にはソニアが行くって手紙も送ってるし!」
「えっ?」
「名目上はオメガであることを理由に冤罪をかけられたソニアがオメガへの差別防止兼軍内部におけるオメガの地位向上のために自ら医学・薬学への知識を深め、それを活かして後進育成に努めることを志願したってことになっているから!ちなみに密命について後々周りにバレないよう、ヴォルフからしっかり学んでくること!」
「はぁ…、分かりました」
「この一件が無事終了すればソニアのことを軍団長に昇進させるつもりだから。これはソニアにしかできないことだから頼んでるんだ。不貞腐れちゃダメだよ?」
「大丈夫です。ソニア・アンバー、王太子殿下からの密命を必ずやり遂げてみせます」
「うん、期待してるよ!」
複雑な胸中ながらも、敬愛するガーランドのためにソニアは奮起するのだった。
(それにしても、殿下直々の護衛命令とは…。ヴォルフヒルデ・サヴィル、一体何者なんだ…?)
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