107 / 198
三章 破滅のタルタロス
風呂の大騒動
しおりを挟む
「それでは自分は帰りますね」
玉座の間で二人に言うと、ニコニコとしながらイシュリア王が手を振って問いかけてくる。
「そういえばご飯は食べた?お風呂は入った?学院の時間的にはギリギリだったと思うけれど……」
現在時刻午後九時ちょい過ぎ。消灯時間であるが、その前より待機していた為実際にはここに二時間近く居たことになる。そのためクラスメイトには色々協力してもらった。……体調不良だと見せかけるために声をあえてもらったり、など。
「ご飯はシア……ああ、ルームメイトにこっそり取ってもらいました。明日の朝にプレートを返す予定です。……お風呂だけ借りていいですか。流石にこの時間に学院の風呂に入ると……」
怪しまれる、と言う前にイシュリア様が手を合わせてニコニコ顔で提案してくる。
「まぁ!じゃあ一緒に入りましょう?」
「え?」
イシュリア様なら確かに専用の風呂はあるだろうと思いつつ、いやいやと首を振る。
「いや、普通のお風呂をですね……」
「あ!その前に部屋を移動しましょうか。私の部屋でプライベートな事はお話しましょ?」
何も聞いてくれていない。だがこんな話、玉座の間に誰か戻ってきたら大惨事だ。それは納得する。
チラリとアグラタムに視線を向けると、唇が動く。
「……諦めてください、疲れた王はああなるのです」
「……」
普段からアグラタムが玩具……ではなく弄られている理由が少しわかった気がする。とりあえず歩いていくイシュリア様に着いていって私室へと辿り着いた。
「それで!私と一緒にお風呂に入ろう?って提案なんだけど……」
「いや、あの……だから普通のお風呂で……」
私室へ帰ってもニコニコ顔のままだ。時々心は少女のまま、という大人の人がいるがこの人は正しくそうだろう。素直に、ド直球で押してくる。
「でも普通のお風呂は軍の人に割り当ててあるから今からは入れないわよ?」
「うぐっ……ならせめてアグラタムの風呂に……」
そう言うと今度はアグラタムが力無さげに首を横に振る。
「……師よ、私の風呂は軍の人と同じ風呂なのです。ただ入る時間が違い、一人になれるというだけ……。今からだとざっと三時間でしょうか。そんなに長く起きていては師の明日の授業に差し支えます」
「……」
口を開けて微かに空気が漏れていく。つまりは選択肢は最早一つしか無いわけだ。
「ね?だからほら!一緒に入りましょ!」
目に魔力を込めて誘導してきた。いよいよ危ない気がして自分も魔力を込めて対抗する。
「いやいや待ってください!前世知ってますよね!?青年ですよ!イシュリア様!自分の身体狙われると思ってないのですか!?」
「あら、でも婚約者がいる誠実なレテ君はそんな事しないって私知ってるわよ?」
その言葉にアグラタムがブォンと振り向く。
「師よ!?婚約者の話とは一体なんですか!?」
「いや、婚約者がね……いるんだよ……」
「そのお年でですか!流石です師よ!」
どこが流石なのかと思いつつ頭を抱える。確かに自分は浮気する気なんてサラサラないし、そもそも性欲があるのかすら不明だ。イシュリア様の裸を見たところで興奮などしないだろう。良くて母親のような母性を感じるぐらいだ。
「……っていうか!婚約者がいるのどこから知ったんですか!?」
そう、これは誰も知らない秘密だ。秘密のはずなのに何故……?
「あら。ラクザの時貴方が危篤っていう反応があったから隠れて見守ってたのよ」
「……」
黙って聞いている。となるとあの夜しかない。
「そうしたら夜に信頼関係を築き上げたいいお相手さんと寝ていたじゃない!きちんと全部見てたわよ!」
「ああああああああああああ!!わかりました!一緒に入ります!一緒にお風呂入りますから勘弁してください!」
まさかの全部だ。全部見られていた。アグラタムに関してはいつ抜け出したのですか王よと言わんばかりのぽかんとした視線を向けている。
「じゃあ決定ね!私のお風呂、そこら辺のお風呂とは違うからきっとレテ君ピカピカ綺麗のいい香りに仕上がるわ~!いいえ!仕上げてみせます!」
「……え、まさか身体を洗うおつもりで……?」
「当然じゃない。子供の世話は大人の役割よ?」
全く当然ではない。だがこれ以上の抵抗は無意味だ。
「そういう事でアグラタムも休んでいいわよ!私が部屋まで送っていくから!」
「それでは休ませてもらいます。王、そして師よ。一日お疲れ様でした」
そう言って丁寧に退出していく姿には羨ましさの欠片も見当たらない。
「……そういえばアグラタムって、婚約者いるんですか?」
そんな欠片すら見せないということは婚約者がいるのかと思ってイシュリア様に質問してみる。
「いいえ?少なくとも彼に来る婚約の手紙は殆どが破棄してしまっているし……今でも来るのだけど、そういう所はキッチリしていてね?『守護者たるもの護るは王の身。他の者にいつ死ぬか分からない自分の命運に付き合わせるわけにいかない』って。ふふ、貴方が女の子だったら双璧になれたのでしょうけど……」
「……なんとなく察しました。そしてたらればの話はよしましょう」
そういう所は妙に固いなと思いつつ、イシュリア様にされるがまま風呂に入った。……流石に着替え等は自分でやったが。
風呂から上がり、本当にスッキリピカピカ、いい香りに仕上がった自分をイシュリア様は満足気に見つめて抱っこする。
「うんうん!やっぱり可愛いわ~!実力者といえどやっぱり私から見ればまだまだ子供よ!」
実際子供姿なのだが。それは置いておいて、たしかに着替えも良質な物を用意してもらって申し訳ない気がする。
「あ、その着替えは明日脱いでおいてくれれば部屋まで回収しに行くから気にしなくていいわよ~」
「……バレたら王が子供の部屋に不法侵入という大失態なので本当に勘弁してください。明日の夜、返しに行きます」
それは本気で断った。王の身が軽すぎる。立場を弁えて欲しい。アグラタムの苦悩が少しわかった気がした。
「それじゃ部屋まで送るわね!おやすみなさい!」
「はい、おやすみなさい」
そう言って門を開いてもらうと、自室へと帰った。
既にシアはスヤスヤと寝ている。手元に微かな灯りを付けると、冷めたご飯を食べ始めた。
玉座の間で二人に言うと、ニコニコとしながらイシュリア王が手を振って問いかけてくる。
「そういえばご飯は食べた?お風呂は入った?学院の時間的にはギリギリだったと思うけれど……」
現在時刻午後九時ちょい過ぎ。消灯時間であるが、その前より待機していた為実際にはここに二時間近く居たことになる。そのためクラスメイトには色々協力してもらった。……体調不良だと見せかけるために声をあえてもらったり、など。
「ご飯はシア……ああ、ルームメイトにこっそり取ってもらいました。明日の朝にプレートを返す予定です。……お風呂だけ借りていいですか。流石にこの時間に学院の風呂に入ると……」
怪しまれる、と言う前にイシュリア様が手を合わせてニコニコ顔で提案してくる。
「まぁ!じゃあ一緒に入りましょう?」
「え?」
イシュリア様なら確かに専用の風呂はあるだろうと思いつつ、いやいやと首を振る。
「いや、普通のお風呂をですね……」
「あ!その前に部屋を移動しましょうか。私の部屋でプライベートな事はお話しましょ?」
何も聞いてくれていない。だがこんな話、玉座の間に誰か戻ってきたら大惨事だ。それは納得する。
チラリとアグラタムに視線を向けると、唇が動く。
「……諦めてください、疲れた王はああなるのです」
「……」
普段からアグラタムが玩具……ではなく弄られている理由が少しわかった気がする。とりあえず歩いていくイシュリア様に着いていって私室へと辿り着いた。
「それで!私と一緒にお風呂に入ろう?って提案なんだけど……」
「いや、あの……だから普通のお風呂で……」
私室へ帰ってもニコニコ顔のままだ。時々心は少女のまま、という大人の人がいるがこの人は正しくそうだろう。素直に、ド直球で押してくる。
「でも普通のお風呂は軍の人に割り当ててあるから今からは入れないわよ?」
「うぐっ……ならせめてアグラタムの風呂に……」
そう言うと今度はアグラタムが力無さげに首を横に振る。
「……師よ、私の風呂は軍の人と同じ風呂なのです。ただ入る時間が違い、一人になれるというだけ……。今からだとざっと三時間でしょうか。そんなに長く起きていては師の明日の授業に差し支えます」
「……」
口を開けて微かに空気が漏れていく。つまりは選択肢は最早一つしか無いわけだ。
「ね?だからほら!一緒に入りましょ!」
目に魔力を込めて誘導してきた。いよいよ危ない気がして自分も魔力を込めて対抗する。
「いやいや待ってください!前世知ってますよね!?青年ですよ!イシュリア様!自分の身体狙われると思ってないのですか!?」
「あら、でも婚約者がいる誠実なレテ君はそんな事しないって私知ってるわよ?」
その言葉にアグラタムがブォンと振り向く。
「師よ!?婚約者の話とは一体なんですか!?」
「いや、婚約者がね……いるんだよ……」
「そのお年でですか!流石です師よ!」
どこが流石なのかと思いつつ頭を抱える。確かに自分は浮気する気なんてサラサラないし、そもそも性欲があるのかすら不明だ。イシュリア様の裸を見たところで興奮などしないだろう。良くて母親のような母性を感じるぐらいだ。
「……っていうか!婚約者がいるのどこから知ったんですか!?」
そう、これは誰も知らない秘密だ。秘密のはずなのに何故……?
「あら。ラクザの時貴方が危篤っていう反応があったから隠れて見守ってたのよ」
「……」
黙って聞いている。となるとあの夜しかない。
「そうしたら夜に信頼関係を築き上げたいいお相手さんと寝ていたじゃない!きちんと全部見てたわよ!」
「ああああああああああああ!!わかりました!一緒に入ります!一緒にお風呂入りますから勘弁してください!」
まさかの全部だ。全部見られていた。アグラタムに関してはいつ抜け出したのですか王よと言わんばかりのぽかんとした視線を向けている。
「じゃあ決定ね!私のお風呂、そこら辺のお風呂とは違うからきっとレテ君ピカピカ綺麗のいい香りに仕上がるわ~!いいえ!仕上げてみせます!」
「……え、まさか身体を洗うおつもりで……?」
「当然じゃない。子供の世話は大人の役割よ?」
全く当然ではない。だがこれ以上の抵抗は無意味だ。
「そういう事でアグラタムも休んでいいわよ!私が部屋まで送っていくから!」
「それでは休ませてもらいます。王、そして師よ。一日お疲れ様でした」
そう言って丁寧に退出していく姿には羨ましさの欠片も見当たらない。
「……そういえばアグラタムって、婚約者いるんですか?」
そんな欠片すら見せないということは婚約者がいるのかと思ってイシュリア様に質問してみる。
「いいえ?少なくとも彼に来る婚約の手紙は殆どが破棄してしまっているし……今でも来るのだけど、そういう所はキッチリしていてね?『守護者たるもの護るは王の身。他の者にいつ死ぬか分からない自分の命運に付き合わせるわけにいかない』って。ふふ、貴方が女の子だったら双璧になれたのでしょうけど……」
「……なんとなく察しました。そしてたらればの話はよしましょう」
そういう所は妙に固いなと思いつつ、イシュリア様にされるがまま風呂に入った。……流石に着替え等は自分でやったが。
風呂から上がり、本当にスッキリピカピカ、いい香りに仕上がった自分をイシュリア様は満足気に見つめて抱っこする。
「うんうん!やっぱり可愛いわ~!実力者といえどやっぱり私から見ればまだまだ子供よ!」
実際子供姿なのだが。それは置いておいて、たしかに着替えも良質な物を用意してもらって申し訳ない気がする。
「あ、その着替えは明日脱いでおいてくれれば部屋まで回収しに行くから気にしなくていいわよ~」
「……バレたら王が子供の部屋に不法侵入という大失態なので本当に勘弁してください。明日の夜、返しに行きます」
それは本気で断った。王の身が軽すぎる。立場を弁えて欲しい。アグラタムの苦悩が少しわかった気がした。
「それじゃ部屋まで送るわね!おやすみなさい!」
「はい、おやすみなさい」
そう言って門を開いてもらうと、自室へと帰った。
既にシアはスヤスヤと寝ている。手元に微かな灯りを付けると、冷めたご飯を食べ始めた。
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
チートな幼女に転生しました。【本編完結済み】
Nau
恋愛
道路に飛び出した子供を庇って死んだ北野優子。
でもその庇った子が結構すごい女神が転生した姿だった?!
感謝を込めて別世界で転生することに!
めちゃくちゃ感謝されて…出来上がった新しい私もしかして規格外?
しかも学園に通うことになって行ってみたら、女嫌いの公爵家嫡男に気に入られて?!
どうなる?私の人生!
※R15は保険です。
※しれっと改正することがあります。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
旦那様、どうやら御子がお出来になられたようですのね ~アラフォー妻はヤンデレ夫から逃げられない⁉
Hinaki
ファンタジー
「初めまして、私あなたの旦那様の子供を身籠りました」
華奢で可憐な若い女性が共もつけずに一人で訪れた。
彼女の名はサブリーナ。
エアルドレッド帝国四公の一角でもある由緒正しいプレイステッド公爵夫人ヴィヴィアンは余りの事に瞠目してしまうのと同時に彼女の心の奥底で何時かは……と覚悟をしていたのだ。
そうヴィヴィアンの愛する夫は艶やかな漆黒の髪に皇族だけが持つ緋色の瞳をした帝国内でも上位に入るイケメンである。
然もである。
公爵は28歳で青年と大人の色香を併せ持つ何とも微妙なお年頃。
一方妻のヴィヴィアンは取り立てて美人でもなく寧ろ家庭的でぽっちゃりさんな12歳年上の姉さん女房。
趣味は社交ではなく高位貴族にはあるまじき的なお料理だったりする。
そして十人が十人共に声を大にして言うだろう。
「まだまだ若き公爵に相応しいのは結婚をして早五年ともなるのに子も授からぬ年増な妻よりも、若くて可憐で華奢な、何より公爵の子を身籠っているサブリーナこそが相応しい」と。
ある夜遅くに帰ってきた夫の――――と言うよりも最近の夫婦だからこそわかる彼を纏う空気の変化と首筋にある赤の刻印に気づいた妻は、暫くして決意の上行動を起こすのだった。
拗らせ妻と+ヤンデレストーカー気質の夫とのあるお話です。
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
恋より友情!〜婚約者に話しかけるなと言われました〜
k
恋愛
「学園内では、俺に話しかけないで欲しい」
そう婚約者のグレイに言われたエミリア。
はじめは怒り悲しむが、だんだんどうでもよくなってしまったエミリア。
「恋より友情よね!」
そうエミリアが前を向き歩き出した頃、グレイは………。
本編完結です!その後のふたりの話を番外編として書き直してますのでしばらくお待ちください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる