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三章 破滅のタルタロス
影の獣
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「とにかく集まって!まずは低学年の子を中にして円になって!」
その場にいた先生が叫ぶ。言われた通り円状になると、その場がゆったりとした雑談スペースからひりついた戦場のスペースとなる。
少しの私語もない。その言葉が命を刈り取ると皆が理解しているのだろう。
ドクン、ドクンと心臓がなる中、それは唐突に訪れた。
ズドォン……!
「何の音だ……?」
「裏庭……からですかね……」
何かが地面に大きく衝突した音。それに備えるように皆がそちらを向いた時。
グォン……という不気味な音と共に寮の中に門が開かれ、ラクザで見た影が複数体出てくる。
「くっ!今の音が気になるが今はこれを鎮圧するしかあるまい!」
そう言って先生と前に立っていた上級生の皆が影へと立ち向かう。
もしもの時は自分も戦う。
その覚悟を決めてシアは護られる中、拳を握った。
時は少し遡る。
ゴーン……ゴーン……
「っ!?異界からの侵攻か!」
ナイダとの戦闘で疲れ、休んでいた身体が無理にその音で起こされる。
(今自分がここから動くのは得策じゃない……ミカゲ先生も言っていたように、自分は特に狙われる立場にある。なるべく巻き込まないようにしなければ……)
そう思ってじっとしていると、突然目の前にグォン……という音と共に四足歩行をした、犬に似た影の獣が現れる。
「ちっ!ここで暴れられるとまずいな」
いきなり自分に噛み付いてこようと突進してきたそれを避け、窓を開けて空中に飛び出す。
寮の裏側、裏庭の空中に浮遊していると、影の獣もそれを追尾するように浮き上がる。
「浮くのか……!」
誰も見ていないことを祈りつつ、軽い防音結界を貼り光の剣を複数顕現させると影へと時間差で打ち出す。
同時に打っても浮遊できる獣なら仕留めきれないと思い、避けるルートに配置したように飛ばしたがそれを軽業の如く避けていく。
「影との戦闘を楽しむ趣味は無いんだけどな!」
一気に距離を詰めてきた獣に対して慈愛の盾を顕現させ、攻撃を防ぐ。そしてそのまますかさず光の騎士を顕現させて上から剣を振り下ろさせる。
「グルルル……!」
それを見て獣が離れようとするが、慈愛の盾は自分の愛。相手の心に言い方は悪いがその愛が付け込む隙があれば拘束が出来る。例えそれが言葉を発しない獣であっても。
思いっきり騎士の一撃を喰らった獣は下へと落ち、ドゴォン……という音を立てて尚呻き声で鳴いている。
「この前とは違ってタフなやつだな……っ!?ブレスレットに何か魔力が……」
これは友人、味方に何か危機が迫った証拠だ。恐らく食堂で何かをやっていたシアか、同じように狙われる標的であるナイダの方に何か出たのだろう。
「今はまず……お前を叩き潰す!」
「グルァ!」
光の柱を発生させる球体を複数個生み出すと、今度はそれを獣を囲うように撃つ。
「グルッ……ガァ……!?」
避けようとした獣が囲まれていることに気づいたのだろう。裏庭に多数の穴を空けながら避けられなかった一瞬を狙い撃つ。
「穿て……ミストルティンッ!」
顕現した複数の騎士が文字通り光速の矢を解き放つ。影の獣は囲まれ、逃げ場がない中上空から矢を降らされ、その身体に穴が空いていく。
「グ……ガ……」
ばたり、と倒れて影が霧散していく。
しかし気は抜けない。探知魔法を使って魔術学院と武術学院の広範囲を索敵する。
(魔術学院の食堂に反応、人が集まっているな……それに武術学院の方の寮にも反応あり……っ!中央のグラウンドに多数の反応だと!?まずいな、鍛錬中の生徒と先生が囲まれている……!)
光魔法で自分を風景と一体化させるように陽炎のような姿になると、グラウンドの方へ飛んでいく。
「せやっ!」
生徒の一人が出てきた人型の影を切る。すぐにその影は消えるが次々に門から人型の影が飛び出してくる。
「完全に囲まれてますね……」
クロウがポツリと言うと、ショウが付け加える。
「ああ。包囲網でしかも無尽蔵に湧くときた。俺たちに出来ることは……」
「二人ともまずは下がりなさい!」
スイロウ先生が影に向かって多数の槍を打ち出す。胸と頭を貫かれて影は沈むが、周りからそれを超える数が溢れ出てくる。
「くっ……キリがない……!」
同じように広大な訓練場で訓練していた先生と先輩と真ん中に集まったが、既にその量が尋常ではないほど多い。
「ぐあっ!」
「大丈夫か!くっ!」
精霊顕現をこの前していた生徒が攻撃を受ける。影が驚異と判断して精霊に総攻撃を仕掛けたのだろう。精霊が消え、生徒を守るように先生がその前に立つ。
「生徒には……傷をつけさせん……!」
炎の魔法で一気にその一体を爆破するが、それでも新たな影が出てくる。
(くそっ……打つ手は無いのか……?)
影が現状無制限に湧くのは何か理由があるはずだ。それを理解しながらも解明する方法が分からない。いや、浮かばない。
ふとショウを見る。顕現系統。それならば……。
「ショウ、お前の顕現魔法で俺を上に飛ばせるか?」
「何をやろうってんだよ!?」
「今影が湧いて出てるのは何か原因があるはずだ。それを上空から見る」
「……一応、炎の足場を作って登ることは可能だ。だけどな!?それは狙ってくれって言っているような……!」
「分かっている!でもやるしかないんだ!これ以上続けたらジリ貧でこちらが負ける!何か手を打たなきゃ死ぬんだ!」
「っ……!」
それに答えたのはスイロウ先生と、他の生徒たちだった。
「ならば私が援護をしよう」
「俺もその子を守ります!」
「確かにジリ貧だな……頼んだぜ、一学年のちびっ子!」
それを聞くと、ショウが顕現系統で炎の螺旋階段を作り出す。
「行ってくる!」
「……頼んだぞ、クロウ!」
登る中、叫ぶ声に耳を傾けながらも登り続ける。下を見ることなく、上まで。
(影が無尽蔵なわけが無い。何か理由が……理由があるはずだ……!)
味方と、自分が考えたそれを信じ続けて。
その場にいた先生が叫ぶ。言われた通り円状になると、その場がゆったりとした雑談スペースからひりついた戦場のスペースとなる。
少しの私語もない。その言葉が命を刈り取ると皆が理解しているのだろう。
ドクン、ドクンと心臓がなる中、それは唐突に訪れた。
ズドォン……!
「何の音だ……?」
「裏庭……からですかね……」
何かが地面に大きく衝突した音。それに備えるように皆がそちらを向いた時。
グォン……という不気味な音と共に寮の中に門が開かれ、ラクザで見た影が複数体出てくる。
「くっ!今の音が気になるが今はこれを鎮圧するしかあるまい!」
そう言って先生と前に立っていた上級生の皆が影へと立ち向かう。
もしもの時は自分も戦う。
その覚悟を決めてシアは護られる中、拳を握った。
時は少し遡る。
ゴーン……ゴーン……
「っ!?異界からの侵攻か!」
ナイダとの戦闘で疲れ、休んでいた身体が無理にその音で起こされる。
(今自分がここから動くのは得策じゃない……ミカゲ先生も言っていたように、自分は特に狙われる立場にある。なるべく巻き込まないようにしなければ……)
そう思ってじっとしていると、突然目の前にグォン……という音と共に四足歩行をした、犬に似た影の獣が現れる。
「ちっ!ここで暴れられるとまずいな」
いきなり自分に噛み付いてこようと突進してきたそれを避け、窓を開けて空中に飛び出す。
寮の裏側、裏庭の空中に浮遊していると、影の獣もそれを追尾するように浮き上がる。
「浮くのか……!」
誰も見ていないことを祈りつつ、軽い防音結界を貼り光の剣を複数顕現させると影へと時間差で打ち出す。
同時に打っても浮遊できる獣なら仕留めきれないと思い、避けるルートに配置したように飛ばしたがそれを軽業の如く避けていく。
「影との戦闘を楽しむ趣味は無いんだけどな!」
一気に距離を詰めてきた獣に対して慈愛の盾を顕現させ、攻撃を防ぐ。そしてそのまますかさず光の騎士を顕現させて上から剣を振り下ろさせる。
「グルルル……!」
それを見て獣が離れようとするが、慈愛の盾は自分の愛。相手の心に言い方は悪いがその愛が付け込む隙があれば拘束が出来る。例えそれが言葉を発しない獣であっても。
思いっきり騎士の一撃を喰らった獣は下へと落ち、ドゴォン……という音を立てて尚呻き声で鳴いている。
「この前とは違ってタフなやつだな……っ!?ブレスレットに何か魔力が……」
これは友人、味方に何か危機が迫った証拠だ。恐らく食堂で何かをやっていたシアか、同じように狙われる標的であるナイダの方に何か出たのだろう。
「今はまず……お前を叩き潰す!」
「グルァ!」
光の柱を発生させる球体を複数個生み出すと、今度はそれを獣を囲うように撃つ。
「グルッ……ガァ……!?」
避けようとした獣が囲まれていることに気づいたのだろう。裏庭に多数の穴を空けながら避けられなかった一瞬を狙い撃つ。
「穿て……ミストルティンッ!」
顕現した複数の騎士が文字通り光速の矢を解き放つ。影の獣は囲まれ、逃げ場がない中上空から矢を降らされ、その身体に穴が空いていく。
「グ……ガ……」
ばたり、と倒れて影が霧散していく。
しかし気は抜けない。探知魔法を使って魔術学院と武術学院の広範囲を索敵する。
(魔術学院の食堂に反応、人が集まっているな……それに武術学院の方の寮にも反応あり……っ!中央のグラウンドに多数の反応だと!?まずいな、鍛錬中の生徒と先生が囲まれている……!)
光魔法で自分を風景と一体化させるように陽炎のような姿になると、グラウンドの方へ飛んでいく。
「せやっ!」
生徒の一人が出てきた人型の影を切る。すぐにその影は消えるが次々に門から人型の影が飛び出してくる。
「完全に囲まれてますね……」
クロウがポツリと言うと、ショウが付け加える。
「ああ。包囲網でしかも無尽蔵に湧くときた。俺たちに出来ることは……」
「二人ともまずは下がりなさい!」
スイロウ先生が影に向かって多数の槍を打ち出す。胸と頭を貫かれて影は沈むが、周りからそれを超える数が溢れ出てくる。
「くっ……キリがない……!」
同じように広大な訓練場で訓練していた先生と先輩と真ん中に集まったが、既にその量が尋常ではないほど多い。
「ぐあっ!」
「大丈夫か!くっ!」
精霊顕現をこの前していた生徒が攻撃を受ける。影が驚異と判断して精霊に総攻撃を仕掛けたのだろう。精霊が消え、生徒を守るように先生がその前に立つ。
「生徒には……傷をつけさせん……!」
炎の魔法で一気にその一体を爆破するが、それでも新たな影が出てくる。
(くそっ……打つ手は無いのか……?)
影が現状無制限に湧くのは何か理由があるはずだ。それを理解しながらも解明する方法が分からない。いや、浮かばない。
ふとショウを見る。顕現系統。それならば……。
「ショウ、お前の顕現魔法で俺を上に飛ばせるか?」
「何をやろうってんだよ!?」
「今影が湧いて出てるのは何か原因があるはずだ。それを上空から見る」
「……一応、炎の足場を作って登ることは可能だ。だけどな!?それは狙ってくれって言っているような……!」
「分かっている!でもやるしかないんだ!これ以上続けたらジリ貧でこちらが負ける!何か手を打たなきゃ死ぬんだ!」
「っ……!」
それに答えたのはスイロウ先生と、他の生徒たちだった。
「ならば私が援護をしよう」
「俺もその子を守ります!」
「確かにジリ貧だな……頼んだぜ、一学年のちびっ子!」
それを聞くと、ショウが顕現系統で炎の螺旋階段を作り出す。
「行ってくる!」
「……頼んだぞ、クロウ!」
登る中、叫ぶ声に耳を傾けながらも登り続ける。下を見ることなく、上まで。
(影が無尽蔵なわけが無い。何か理由が……理由があるはずだ……!)
味方と、自分が考えたそれを信じ続けて。
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