3 / 46
スン稼ぎにて 1
しおりを挟む
陽も上がり、そろそろ水も生暖かくなって来た頃。
ロイヤリーはそそくさとバッグからタオルを取り出して身体を拭き、着替える。
「……今日のスン、稼がなきゃなぁ……ヤコにバッチリ言われたけどほんっと手元に無いし」
スン、というのはお金の事である。無論このスンが無ければ如何に彼とてお酒も飲めないしご飯も食べられない。最悪宿から追い出される。
働かざる者食うべからず、とボヤきながらロイヤリーは宿へと疾走していった。
彼とヤコが懇意にしており、それにアルトが創りダグザが勤めているのは宿屋『アオドリ』という場所である。
アオドリという名前はアルトが現役時代に見つけ、その時の魔物退治に一時の癒しを貰ったから……という命名であるらしい。
街からそう遠くもなく、かと言って治安が悪い訳でもない。何より店主二人の『アウトナンバー』という肩書きに寄せられて多くの騎士、冒険者が訪ねてくる事から『ナンバーズ』が如何に慕われているかが分かる。
ヤコはダグザと共に、客の対応をしていた。
「アルトの姐さァん!三番テーブル、追加でお酒の要請よぉ~!」
テキパキと仕事をこなしながら、ダグザは傍のふよふよと漂っているヤコと話をしていた。
「ロイヤリー、まだ戻らないのぉ?もうお昼よぉ?あの子、一スンも無いからそろそろ戻ってくると思うのだけれどぉ」
「アタシもそう思うわダグザさん……。ロイヤリー、毎回そうなんだから!」
そう話していればなんとやら。扉がそっと空いてロイヤリーが入ってくる。
「ロイヤリー!遅いわよ!今日の分のスン!あ、る、の!?ていうか塩くさっ!アンタ、どこ行ってたの!?」
ヤコは怒り心頭である。さてどうしたものかとロイヤリーは頭をポリポリと掻きつつ一つずつ答える。
「いや、無い。というわけでヤコ。行くぞ。後塩くさいのは海水浴してたからだ」
「……は?海水浴?」
ティタスタ王国の首都、ティタスタ。そこに向かう途中でロイヤリーはヤコからガミガミと言われていた。
「アンタねぇ!?アタシから逃げたと思ったら海水浴!?ビックリ通り越して呆れたわよ!そもそもアンタ、海から魔物来るとか思わなかったの!?」
それを半分聞き流しながら歩き続ける。いや、八割聞いていない。ロイヤリーはヤコの説教は聞かないのだ。慣れた、とも言う。
「いや、魔物来てもほら。透明になってるし?バレないかなって」
「……なんで透明化して海水浴してるのよアンタ。まぁいいわ。今日は冒険者ギルドに行くの?」
王都ティタスタでは様々なスンの稼ぎ方がある。
その最たる例が冒険者ギルドからの依頼だ。傷薬になる薬草取りから魔物の討伐以来まで、基本日払いの依頼が多い。
逆にティタスタから辺境まで向かう護衛任務など、長期的なものもある。その辺は千差万別だ。
他にも野良で狩った魔物の部位を売ったり、突発的に露店を開いてスンになる物を売ったりも出来る。割と自由な都市である。
「あー、うん。とりあえず冒険者ギルドかな。美味しい依頼があるといいんだけど」
「そうねぇ。昨日稼いだスンをぜーんぶ酒に変えたのだものね?」
グサッ。心に矢が刺さる音がしながらもロイヤリーはそのまま進んで行った。
街に着くと、慣れた道程で冒険者ギルドへと歩いていく。その途中の店で、ふとロイヤリーが足を止める。
「どうしたの?」
ヤコが不思議そうに訊ねてくる。それを聞けないほど、ロイヤリーは店の店主と客の内容を聞いていた。
「お客さん、もう一回回しますかァ?それとも……諦めます?」
「うぐ、しかし手持ちは……」
その店は『マジックバッグ』を売る場所であった。
マジックバッグというのは冒険者、騎士、その他の職業でも重宝される一品である。
バッグに魔法がかけられており、食材は腐らず、魔物の素材は勿論、容量によってはキャンプセット一式まで丸々入る。
それでいて大きさは子供でも背負えるレベル。非常に浸透している魔法道具のひとつだ。
だが容量も軽さもまちまち。その他にも様々な特徴や個性があるが、一貫しているのは完全に背負った状態であれば『バッグが消える』事だろう。
バッグが消えれば誰も触れず、すりぬける。その為、治安の悪い所では絶対にバッグは背負ったまま、というのが暗黙の了解になっている。
「あら、マジックバッグのお店じゃない。……けどアンタ、ソレがあるからいいじゃない?」
ロイヤリーのバッグは他のバッグとは明らかに一線を画している。その一つの証明が『触れただけで消える』事だ。
つまり、他のマジックバッグと違ってロイヤリーのマジックバッグは背負う必要が無い。身体のどこかにさえ触れれば同じように消えるのだ。
但しこれはアルト特製のプレゼントであり、勿論ロイヤリーにしか使えないように様々なロックが掛けられている。
例えば他人が持った瞬間、腕がもげるような重さを感じる錯覚が仕掛けられていたり、それでも持ち去ろうとすれば方角が分からなくなり、やがては持っている間目が見えなくなったり、五感を失っていったりと……ロックというより呪いをかけられているのではないか?とロイヤリー自身も思っている節がある。
そして肝心のマジックバッグの売り方だが、主に二種類ある。
一つは堅実。つまり容量も軽さもそこそこのやつを相応の値段で買う事。ただし、店としても個性を出したい訳で店ごとに軽いを売りにしたり、容量を売りにしたいところがある。
そして考えられたのが二つ目のクジ引き方式。堅実な買い方と違い、値段は高く、堅実なのよりも低性能なのも出てくるものの当たれば店の高性能なマジックバッグが手に入る……という一発逆転の勝負だ。
話を戻し、ロイヤリーが悔しがる女の子と店主を見ながらボソッと呟く。
「……あの店。不正しているかもしれない」
「は?いやいや、ココ王都よ?王のお膝元、こんな明るい場所で不正?それに運が悪いなんて事、沢山あるでしょ」
ヤコがごもっともな正論をぶつけてくる。しかしロイヤリーはそれに対して言葉を返す。
「……いや、あのクジ。何かがおかしい」
そう言って一スン無しのロイヤリーは、ズカズカとその店へと歩き出していった。
「は?いや、待ちなさいよアンタ!アンタ今スン無いのよ!?……あぁもう!」
ヤコも文句を言いながら、その後を追いかけていった。
ロイヤリーはそそくさとバッグからタオルを取り出して身体を拭き、着替える。
「……今日のスン、稼がなきゃなぁ……ヤコにバッチリ言われたけどほんっと手元に無いし」
スン、というのはお金の事である。無論このスンが無ければ如何に彼とてお酒も飲めないしご飯も食べられない。最悪宿から追い出される。
働かざる者食うべからず、とボヤきながらロイヤリーは宿へと疾走していった。
彼とヤコが懇意にしており、それにアルトが創りダグザが勤めているのは宿屋『アオドリ』という場所である。
アオドリという名前はアルトが現役時代に見つけ、その時の魔物退治に一時の癒しを貰ったから……という命名であるらしい。
街からそう遠くもなく、かと言って治安が悪い訳でもない。何より店主二人の『アウトナンバー』という肩書きに寄せられて多くの騎士、冒険者が訪ねてくる事から『ナンバーズ』が如何に慕われているかが分かる。
ヤコはダグザと共に、客の対応をしていた。
「アルトの姐さァん!三番テーブル、追加でお酒の要請よぉ~!」
テキパキと仕事をこなしながら、ダグザは傍のふよふよと漂っているヤコと話をしていた。
「ロイヤリー、まだ戻らないのぉ?もうお昼よぉ?あの子、一スンも無いからそろそろ戻ってくると思うのだけれどぉ」
「アタシもそう思うわダグザさん……。ロイヤリー、毎回そうなんだから!」
そう話していればなんとやら。扉がそっと空いてロイヤリーが入ってくる。
「ロイヤリー!遅いわよ!今日の分のスン!あ、る、の!?ていうか塩くさっ!アンタ、どこ行ってたの!?」
ヤコは怒り心頭である。さてどうしたものかとロイヤリーは頭をポリポリと掻きつつ一つずつ答える。
「いや、無い。というわけでヤコ。行くぞ。後塩くさいのは海水浴してたからだ」
「……は?海水浴?」
ティタスタ王国の首都、ティタスタ。そこに向かう途中でロイヤリーはヤコからガミガミと言われていた。
「アンタねぇ!?アタシから逃げたと思ったら海水浴!?ビックリ通り越して呆れたわよ!そもそもアンタ、海から魔物来るとか思わなかったの!?」
それを半分聞き流しながら歩き続ける。いや、八割聞いていない。ロイヤリーはヤコの説教は聞かないのだ。慣れた、とも言う。
「いや、魔物来てもほら。透明になってるし?バレないかなって」
「……なんで透明化して海水浴してるのよアンタ。まぁいいわ。今日は冒険者ギルドに行くの?」
王都ティタスタでは様々なスンの稼ぎ方がある。
その最たる例が冒険者ギルドからの依頼だ。傷薬になる薬草取りから魔物の討伐以来まで、基本日払いの依頼が多い。
逆にティタスタから辺境まで向かう護衛任務など、長期的なものもある。その辺は千差万別だ。
他にも野良で狩った魔物の部位を売ったり、突発的に露店を開いてスンになる物を売ったりも出来る。割と自由な都市である。
「あー、うん。とりあえず冒険者ギルドかな。美味しい依頼があるといいんだけど」
「そうねぇ。昨日稼いだスンをぜーんぶ酒に変えたのだものね?」
グサッ。心に矢が刺さる音がしながらもロイヤリーはそのまま進んで行った。
街に着くと、慣れた道程で冒険者ギルドへと歩いていく。その途中の店で、ふとロイヤリーが足を止める。
「どうしたの?」
ヤコが不思議そうに訊ねてくる。それを聞けないほど、ロイヤリーは店の店主と客の内容を聞いていた。
「お客さん、もう一回回しますかァ?それとも……諦めます?」
「うぐ、しかし手持ちは……」
その店は『マジックバッグ』を売る場所であった。
マジックバッグというのは冒険者、騎士、その他の職業でも重宝される一品である。
バッグに魔法がかけられており、食材は腐らず、魔物の素材は勿論、容量によってはキャンプセット一式まで丸々入る。
それでいて大きさは子供でも背負えるレベル。非常に浸透している魔法道具のひとつだ。
だが容量も軽さもまちまち。その他にも様々な特徴や個性があるが、一貫しているのは完全に背負った状態であれば『バッグが消える』事だろう。
バッグが消えれば誰も触れず、すりぬける。その為、治安の悪い所では絶対にバッグは背負ったまま、というのが暗黙の了解になっている。
「あら、マジックバッグのお店じゃない。……けどアンタ、ソレがあるからいいじゃない?」
ロイヤリーのバッグは他のバッグとは明らかに一線を画している。その一つの証明が『触れただけで消える』事だ。
つまり、他のマジックバッグと違ってロイヤリーのマジックバッグは背負う必要が無い。身体のどこかにさえ触れれば同じように消えるのだ。
但しこれはアルト特製のプレゼントであり、勿論ロイヤリーにしか使えないように様々なロックが掛けられている。
例えば他人が持った瞬間、腕がもげるような重さを感じる錯覚が仕掛けられていたり、それでも持ち去ろうとすれば方角が分からなくなり、やがては持っている間目が見えなくなったり、五感を失っていったりと……ロックというより呪いをかけられているのではないか?とロイヤリー自身も思っている節がある。
そして肝心のマジックバッグの売り方だが、主に二種類ある。
一つは堅実。つまり容量も軽さもそこそこのやつを相応の値段で買う事。ただし、店としても個性を出したい訳で店ごとに軽いを売りにしたり、容量を売りにしたいところがある。
そして考えられたのが二つ目のクジ引き方式。堅実な買い方と違い、値段は高く、堅実なのよりも低性能なのも出てくるものの当たれば店の高性能なマジックバッグが手に入る……という一発逆転の勝負だ。
話を戻し、ロイヤリーが悔しがる女の子と店主を見ながらボソッと呟く。
「……あの店。不正しているかもしれない」
「は?いやいや、ココ王都よ?王のお膝元、こんな明るい場所で不正?それに運が悪いなんて事、沢山あるでしょ」
ヤコがごもっともな正論をぶつけてくる。しかしロイヤリーはそれに対して言葉を返す。
「……いや、あのクジ。何かがおかしい」
そう言って一スン無しのロイヤリーは、ズカズカとその店へと歩き出していった。
「は?いや、待ちなさいよアンタ!アンタ今スン無いのよ!?……あぁもう!」
ヤコも文句を言いながら、その後を追いかけていった。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。
異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。
そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。
異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。
龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。
現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生
西洋司
ファンタジー
妙齢の薬学者 聖徳晴子(せいとく・はるこ)は、絶世の美貌の持ち主だ。
彼女は思考の並列化作業を得意とする、いわゆる天才。
精力的にフィールドワークをこなし、ついにエリクサーの開発間際というところで、放火で殺されてしまった。
晴子は、権力者達から、その地位を脅かす存在、「敵」と見做されてしまったのだ。
死後、晴子は天界で女神様からこう提案された。
「あなたは生前7人分の活躍をしましたので、異世界行きのチケットが7枚もあるんですよ。もしよろしければ、一度に使い切ってみては如何ですか?」
晴子はその提案を受け容れ、異世界へと旅立った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる