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その④ 落し物
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⑤ 度会夢花
恵介はいつものように6階601号室の病室にいる友達お見舞いに来た。恵介が友達の病室に着くと偶然なのか、その隣の病室に夢花さんが別の病院から搬送されて移ってきていたのだ。
これが二度目の偶然だった、恵介が友達の病室に入ろうとした時、何やら騒がしい声が隣の病室から聞こえてきた、実は母が患者である娘と大きな声で怒鳴りあっていた。
母親「病院が変わったから今度は大丈夫だよ」
夢花「気安く言わないでよ今までだって悪くなるとも良くなってなんかないでしょ!病院を変えたって無駄でしょ」
母親「何言っているのよ、みんなあなたの為に必死になって頑張っているのに、それがわからないの?」
夢花「私だってわかっている、そんなことくらいわかっているわよ」
母親「じゃあ、なぜ」
夢花「お母さんはっきり言ってよ、治らないんでしょ」
母親「誰もそんなこと言ってないでしょ」
夢花「お母さんには分からないのよ。私は何一つ、女らしいことやってないんだよ、高校の時は同級生と遊びも行きたかったし、ショッピングも楽しみたかったし、人並みに恋もしたかった、何一つやってないんだよ、ずっと病院暮らし、誰を信じろというの」
母親「ごめんね、夢花を弱く産んだのはお母さんのせいよね」
お母さんはそう言って泣きながらいてたまれなくなって病室を出ていった。相当ショックだったのか、車のキーを落としたのにも気付かず走り出していった。友達の病室に入ろうとしていた、恵介はお母さんが落としていった車のキーに気が付き、全然知らない人ではあったがすぐ返したほうがいいと、602号室の夢花さんの部屋のドアをノックした。
「トントン」
病室の中から夢花さんが話している。
夢花「失礼ですが、どちら様ですか」
恵介「隣の病室に友達が入院してて、見舞いに来たところだったんですが、その友達の病室に入ろうとしたら、そちらの多分お母さんでしょうか、病室から出ていく際、車のキーを落としたみたいで、その車のキーを届けたいと思ったんですが、よろしいですか?」
夢花「そういうご用件ならどうぞお入りください」
恵介「ありがとうございます、入れさせていただきます」
そう言って恵介は病室に入り夢花のベッドまできた。
恵介「いきなり入ってきてすみません。これがお母さんが落としていった車のキーです」
恵介は車のキーを夢花に渡した。
夢花「これ、間違いなくお母さんの車のキーです。親切にありがとうございます。あっ、それと人違いならごめんなさい。先程ロビーですれ違った人ですか?」
恵介「ああ、覚えてくれていましたか!」
恵介はいつものように6階601号室の病室にいる友達お見舞いに来た。恵介が友達の病室に着くと偶然なのか、その隣の病室に夢花さんが別の病院から搬送されて移ってきていたのだ。
これが二度目の偶然だった、恵介が友達の病室に入ろうとした時、何やら騒がしい声が隣の病室から聞こえてきた、実は母が患者である娘と大きな声で怒鳴りあっていた。
母親「病院が変わったから今度は大丈夫だよ」
夢花「気安く言わないでよ今までだって悪くなるとも良くなってなんかないでしょ!病院を変えたって無駄でしょ」
母親「何言っているのよ、みんなあなたの為に必死になって頑張っているのに、それがわからないの?」
夢花「私だってわかっている、そんなことくらいわかっているわよ」
母親「じゃあ、なぜ」
夢花「お母さんはっきり言ってよ、治らないんでしょ」
母親「誰もそんなこと言ってないでしょ」
夢花「お母さんには分からないのよ。私は何一つ、女らしいことやってないんだよ、高校の時は同級生と遊びも行きたかったし、ショッピングも楽しみたかったし、人並みに恋もしたかった、何一つやってないんだよ、ずっと病院暮らし、誰を信じろというの」
母親「ごめんね、夢花を弱く産んだのはお母さんのせいよね」
お母さんはそう言って泣きながらいてたまれなくなって病室を出ていった。相当ショックだったのか、車のキーを落としたのにも気付かず走り出していった。友達の病室に入ろうとしていた、恵介はお母さんが落としていった車のキーに気が付き、全然知らない人ではあったがすぐ返したほうがいいと、602号室の夢花さんの部屋のドアをノックした。
「トントン」
病室の中から夢花さんが話している。
夢花「失礼ですが、どちら様ですか」
恵介「隣の病室に友達が入院してて、見舞いに来たところだったんですが、その友達の病室に入ろうとしたら、そちらの多分お母さんでしょうか、病室から出ていく際、車のキーを落としたみたいで、その車のキーを届けたいと思ったんですが、よろしいですか?」
夢花「そういうご用件ならどうぞお入りください」
恵介「ありがとうございます、入れさせていただきます」
そう言って恵介は病室に入り夢花のベッドまできた。
恵介「いきなり入ってきてすみません。これがお母さんが落としていった車のキーです」
恵介は車のキーを夢花に渡した。
夢花「これ、間違いなくお母さんの車のキーです。親切にありがとうございます。あっ、それと人違いならごめんなさい。先程ロビーですれ違った人ですか?」
恵介「ああ、覚えてくれていましたか!」
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