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33、まいるどくん 友達が増えるのはいいことだよね。

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あやとりちゃん
「りょうきちゃん、 友達になりましょう」

りょうきちゃん
「 何を企んでいるんですか?」

あやとりちゃん
「 嫌ですわ。友達になるのに理由なんてなくてよ」

りょうきちゃん
「 わざわざ『友達になりましょう』っていう人は打算があるに決まってるんですよ。まどかちゃんのように」

まどかちゃん
「 今は本当に友達だと思っているから、 蒸し返さないでよ!」









あやとりちゃん
「さあ、 ひろ君も友達宣言するのですわ」

ひいろうくん
「おっ、せわしくんも このクラスだったのか」

せわしくん
「 お前、なんで野球部に入らないんだよ」

ひいろうくん
「 生徒会が忙しいからな」

まいるどくん
「せわしくんとひいろうくんは 知り合いだったんだね」

せわしくん
「 小学校が一緒だったんだよな」

ひいろうくん
「 今度、まいるどくんとゲームする約束してるんだけど。せわしくんもどうだ」

せわしくん
「 お前、忙しいんじゃなかったのかよ」(笑)

あやとりちゃん
「 ひろくん、何をしていますの!?」

ひいろうくん
「 姉貴と違って、普通に仲良くなってんだよ」









あやとりちゃん
「 友達という言葉を使わずに、いかに仲良くなれるのかの駆け引きですのね。りょうきちゃん、まずはお茶会でもいかがかしら」

まどかちゃん
「 それって、校則違反なんじゃないですか」(汗)

あやとりちゃん
「わたくしが 白と言えば、黒でも白になりますのよ。まどかちゃんは黙ってらして!」

まどかちゃん
「あっ、はい」

りょうきちゃん
「 静かにしてますよ」

あやとりちゃん
「りょうきちゃんはわたくしと おしゃべりを楽しみますのよ」

りょうきちゃん
「 楽しくないから結構です」

あやとりちゃん
「 退学にしますわよ!?」(泣)









まどかちゃん
「まいるどくん、あたしの 時みたいにフォローしてあげてよ」

まいるどくん
「 うん、そうだね。・・・・・・りょうきちゃん」

りょうきちゃん
「何?」

まいるどくん
「あやとりちゃんと 友達になってあげてよ」

りょうきちゃん
「まいるどくんも、あやとりちゃんと 友達になったの?」

まいるどくん
「 うん、そうだよ。だってあやとりちゃん、寂しそうだったからね」

あやとりちゃん
「わたくし、 ぼっちじゃありませんわ!?」









ひいろうくん
「 姉貴には一応友達いるぞ」

あやとりちゃん
「 ひろ君、ありがとう存じます。でも、お姉さまですわ」

さいこちゃん
「 友達料はいくら払ってるんですか?」

せわしくん
「 月5000円くらい?」

さいこちゃん
「 1万円はもらえないと割に合いませんよ」

まどかちゃん
「 それなら、あたしが仕方なく友達になってあげますよ?」

あやとりちゃん
「 あなた達! いい加減にしないと本当に退学にしますわよ!!」(怒)









 りょうきちゃんは 静かに本を読んでいる。


あやとりちゃん
「りょうきちゃん、 その本は・・・・・・」

りょうきちゃん
「 校則違反ですか?」

あやとりちゃん
「いえ、わたくしも 同じ本を持っていますのよ」

りょうきちゃん
「 最後まで目を通しましたか?」

あやとりちゃん
「 まだ読み始めですわ」

りょうきちゃん
「 犯人は意外な人物でしたよ」

あやとりちゃん
「 ネタバレはやめてください!」(泣)









ひいろうくん
「 姉貴、すっかりいじられキャラだな」

まいるどくん
「 そうみたいだね」

ひいろうくん
「まあ、 仲良くなりそうで良かったよ」

せわしくん
「 シスコン」(笑)

ひいろうくん
「 うるせー! それよりゲームの約束だけど」

せわしくん
「 思い立ったが吉日。今日でいいだろ」

ひいろうくん
「 部活は大丈夫なのか?」

せわしくん
「 今日は早く終わるからな」

さいこちゃん
「 では今日の夕方、まいるどくんの家に集合ですね」

まいるどくん
「さいこちゃんも 来るつもりなんだ」

さいこちゃん
「 ゲームなら当然、私の出番ですからね!」

















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