悪役令嬢に転生したら、勇者に師匠扱いされました(;゜∇゜)

第６章、 暗殺計画

楽しい冒険者ギルド(*´∀｀)

｢たのもーっ！｣

私は扉を 開けて、 道場破りな 掛け声で 冒険者ギルドの 中に入った。
目的はもちろん、護衛依頼をするためだよ。
見た目が弱そうで侮られるけど、実は強い冒険者がいいね。
山賊に扮した セントレガルの 兵士 たちから確実に襲撃されるように、 屈強な戦士は必要ない。
私はすでに目星をつけていた。
アンダーソンズ。 何を隠そうアレクのパーティーでやる。
リーダーはアレク。...... 大丈夫なのかな。
未来の海賊王のように、 周りの仲間が しっかりしてるって事だろうね。

｢ お嬢さん、 何の御用かしら｣

ギルド職員の お姉さんが私に尋ねてきた。

｢ 護衛の依頼だよ。 アンダーソンズを 指名したい｣
｢ 護衛とのことですが、期間と目的地を教えてください｣
｢ アンダー村まで。 期間は2日｣
｢ 今日中の出発ですか？｣
｢ 明日出発だけど、顔合わせはしておきたいかな｣
｢ わかりました。では呼んでまいります｣

お姉さんはある程度確認が済むと、酒場スペースに向かって行った。
しばらくすると、 お姉さんはいかにも冒険者といった格好の女の子3人を連れてきた。
アレクは今、 わたしの家にいるからいないのは当然として、 ラウルまでいないのか。

ラウル=アンダーソン。
アレクの幼馴染で17歳。 魔法が得意だが体が弱く、 風邪をひきやすい。
きっと、今日も 寝込んでいるのだろう。

｢ 本物のお嬢様にゃ！｣

テンション高くはしゃいでいるのは ルーシャ。 猫耳の女の子。 猫耳と猫しっぽを除けば普通の人間の女の子に見えるけど、 猫の獣人だったりする。

｢ ルーシャ、依頼人の前で失礼だよ｣

猫娘のルーシャを 窘めているのは フローラ=アンダーソン。 人間と魔族のハーフで、魔界では 正体がばれないように フロウという 偽名で男のふりをしていた。人間の世界に捨てられたところを アレクの家に拾われ、 彼の妹のようにして育った。

｢は、 初めまして。貴族のお嬢様｣

ガチガチに緊張しながら私に挨拶してきたのが パルパナ=アンダーソン。 魔族側に裏切ったダークドワーフの 女の子。 ドワーフのフリをしながら、 アンダー村で慎ましく暮らしていた。 正体がバレる危険はあるけど、アレクの力になりたいために冒険者になることを決めた。

｢ そんなにかしこまらなくてもいいよ。とりあえず全員ハグしていい？｣

レズビアンじゃないよ。本当だよ？