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第11章、 私の名前を言ってみて!
大奇跡の光その2(’-’*)♪
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『 それなら、私のデータが使えますよ』
私が大奇跡の事を相談すると、かんなは 答えを提示して見せた。
かんなのものを 合わせればスマホが四つになり、 ゲームのデータのフェアリードラゴンも4体となる。
かんなは【 妖精の加護】を 持っているから、 大奇跡の発動の手伝いもすることが可能だ。
「かんなが いてくれてよかったよ」
「 そんなに喜んでもらえると照れちゃいますね」
パフェは既に、ラファールのお願いを 前倒しで叶えているからね。 【大奇跡】を手伝うことができないんだよ。
ダクネスも、世界を維持するために力を発揮することができないんだって。
なんにしても、みんなの力を合わせて【大奇跡】を発動することができそうで良かったよ。
4体のフェアリードラゴンが現れて、【 フェアリーウィッシュ】の 力が集結する。
【 大奇跡】
私とアンジェリカ、アレク、かんなが 力を合わせて、 魔法を制御していく。
眩しくて目を開けていられないぐらいの光。
優しくて暖かい光が 私たちを包み込んでくる。
光が重なる。
世界が重なり合う。
キラキラと輝く光。
キラキラとこぼれ落ちる雫。
なんでだろう。 気が付くと私は涙をこぼしていた。
悲しくなんてない。 これは嬉し涙なんだ。
やっと悲しみの連鎖が終わる。
ゲームのシナリオじゃない。 私たちだけの物語が始まるんだ。
光が消えると、私たちはダークネスの遺跡に戻っていた。
かんなと ダクネスがいる。
アルバート、 エルヴィン、ロイドの3人もいる。
私たちは 戻ってきたんだ。
だけど、果たして無限ループは止まったのだろうか。
今は確かめるすべがない。 2年後を待つしかなかった。
それから 2年後ーー。
通常通り時は進んでいる。 無限ループは終わりを告げていたのだ。
「 いよいよね」
アンジェリカが私に微笑みかけた。クレアも 同様に微笑んでいる。
「 まさか、15歳の誕生日を迎えてすぐに結婚式をあげるなんてね」
「 おめでとう」
「 その言葉はまだ早いよ」
アンジェリカの祝福に、 私はツッコミを入れた。
結婚式は今日ではないからね。
それに・・・・・・。
クレアは、 気を利かせて話題を変えることにしてくれた。
「 今日は女子会なんだから、たっぷりとガールズトークを楽しみましょうよ」
「 そうね」
「 ラファルが来たがってたけど、さすがに置いてきたよ」
今日は女子会だからね。ラファルが 女装して来ようとした時は困ったよ。
「ラファルくんも 連れてきてもよかったんじゃない。 違和感ないと思うよ」
アンジェリカは他人事だと思って楽しんでるね。
いつのまにかお酒を飲んでいる。
この世界は15歳から成人だから、 飲酒しても何の問題もないけどね。
悪い酔いは勘弁してよ。
「ラファルくん、 可愛いよね」
「 私のだから、ちょっかい出さないでよ!」
クレアの 一言に、かんながムキになっている。 相変わらずだね。
かんなは 地球とフィリアテラスを自由に行き来できるようになっていて、 今日はこっちに遊びに来ているところなんだよ。
どうしてそうなったかというのはご都合主義ということで、 納得してもらうしかない。
「ラファルくんとの 進展はどうなの?」
「 詳しく聞きたいわ」
アンジェリカとクレアが、かんなに 絡んでいる。
「 この前の休みにデートに行って、やっと手を繋げるように・・・・・・」
かんなは、 顔を真っ赤にして照れている。
「 あんまりからかっちゃだめだよ」
「 エリスだって気になるくせに」
「 未来の義理の妹のことなんだから、 エリスちゃんも詳しく把握しておきたいでしょ」
クレアと アンジェリカの意見も一理ある。
その後私も交えて、かんなを たっぷりと尋問した。
「ううっ、 みんなにいじめられたよ」
やりすぎてしまったかな。
「 かんな、ごめんね」
「 悪いと思っているなら、ラファルくんとの デートを取り付けてください」
意外とちゃっかりしているね。
未来への義理の妹の頼みだから、聞いてあげるのもやぶさかではないよ。
「あの・・・・・・」
女神の セシリアが、恐る恐る私に話しかけてきた。
まるで私が化け物のように怯えないで欲しいな。
「 セシリア、何か用?」
「 アレクとの約束はよろしいのですか?」
そうだった。忘れるところだったよ。
「 みんなごめん。行ってくるね」
「 せっかくの女子会なのに」
「 お土産忘れないでね」
水を差すようなタイミングだけど、雑な感じで 送り出さないでほしいよ。
私が大奇跡の事を相談すると、かんなは 答えを提示して見せた。
かんなのものを 合わせればスマホが四つになり、 ゲームのデータのフェアリードラゴンも4体となる。
かんなは【 妖精の加護】を 持っているから、 大奇跡の発動の手伝いもすることが可能だ。
「かんなが いてくれてよかったよ」
「 そんなに喜んでもらえると照れちゃいますね」
パフェは既に、ラファールのお願いを 前倒しで叶えているからね。 【大奇跡】を手伝うことができないんだよ。
ダクネスも、世界を維持するために力を発揮することができないんだって。
なんにしても、みんなの力を合わせて【大奇跡】を発動することができそうで良かったよ。
4体のフェアリードラゴンが現れて、【 フェアリーウィッシュ】の 力が集結する。
【 大奇跡】
私とアンジェリカ、アレク、かんなが 力を合わせて、 魔法を制御していく。
眩しくて目を開けていられないぐらいの光。
優しくて暖かい光が 私たちを包み込んでくる。
光が重なる。
世界が重なり合う。
キラキラと輝く光。
キラキラとこぼれ落ちる雫。
なんでだろう。 気が付くと私は涙をこぼしていた。
悲しくなんてない。 これは嬉し涙なんだ。
やっと悲しみの連鎖が終わる。
ゲームのシナリオじゃない。 私たちだけの物語が始まるんだ。
光が消えると、私たちはダークネスの遺跡に戻っていた。
かんなと ダクネスがいる。
アルバート、 エルヴィン、ロイドの3人もいる。
私たちは 戻ってきたんだ。
だけど、果たして無限ループは止まったのだろうか。
今は確かめるすべがない。 2年後を待つしかなかった。
それから 2年後ーー。
通常通り時は進んでいる。 無限ループは終わりを告げていたのだ。
「 いよいよね」
アンジェリカが私に微笑みかけた。クレアも 同様に微笑んでいる。
「 まさか、15歳の誕生日を迎えてすぐに結婚式をあげるなんてね」
「 おめでとう」
「 その言葉はまだ早いよ」
アンジェリカの祝福に、 私はツッコミを入れた。
結婚式は今日ではないからね。
それに・・・・・・。
クレアは、 気を利かせて話題を変えることにしてくれた。
「 今日は女子会なんだから、たっぷりとガールズトークを楽しみましょうよ」
「 そうね」
「 ラファルが来たがってたけど、さすがに置いてきたよ」
今日は女子会だからね。ラファルが 女装して来ようとした時は困ったよ。
「ラファルくんも 連れてきてもよかったんじゃない。 違和感ないと思うよ」
アンジェリカは他人事だと思って楽しんでるね。
いつのまにかお酒を飲んでいる。
この世界は15歳から成人だから、 飲酒しても何の問題もないけどね。
悪い酔いは勘弁してよ。
「ラファルくん、 可愛いよね」
「 私のだから、ちょっかい出さないでよ!」
クレアの 一言に、かんながムキになっている。 相変わらずだね。
かんなは 地球とフィリアテラスを自由に行き来できるようになっていて、 今日はこっちに遊びに来ているところなんだよ。
どうしてそうなったかというのはご都合主義ということで、 納得してもらうしかない。
「ラファルくんとの 進展はどうなの?」
「 詳しく聞きたいわ」
アンジェリカとクレアが、かんなに 絡んでいる。
「 この前の休みにデートに行って、やっと手を繋げるように・・・・・・」
かんなは、 顔を真っ赤にして照れている。
「 あんまりからかっちゃだめだよ」
「 エリスだって気になるくせに」
「 未来の義理の妹のことなんだから、 エリスちゃんも詳しく把握しておきたいでしょ」
クレアと アンジェリカの意見も一理ある。
その後私も交えて、かんなを たっぷりと尋問した。
「ううっ、 みんなにいじめられたよ」
やりすぎてしまったかな。
「 かんな、ごめんね」
「 悪いと思っているなら、ラファルくんとの デートを取り付けてください」
意外とちゃっかりしているね。
未来への義理の妹の頼みだから、聞いてあげるのもやぶさかではないよ。
「あの・・・・・・」
女神の セシリアが、恐る恐る私に話しかけてきた。
まるで私が化け物のように怯えないで欲しいな。
「 セシリア、何か用?」
「 アレクとの約束はよろしいのですか?」
そうだった。忘れるところだったよ。
「 みんなごめん。行ってくるね」
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