111 / 117
第11章、 私の名前を言ってみて!
お祭りだぁ(*´∀`)♪
しおりを挟む
「 人間の皆さん、助けてくれてありがとう」
「 これで安心して妖精祭に 参加することができるよ」
妖精が現れて、私たちにお礼を言った。
そういえば、妖精祭が あったね。
妖精たちは 謎モンスターに襲われていたから、 妖精の森から離れられなかった。 棲みかを失ってしまったら妖精は消滅してしまうからね。
謎モンスターに妖精魔法は効かなかったけど、アレクの【 ステータスカンスト】等で 役に立ってくれたよ。
アンジェリカの【 マインドフュージョン】が なければ、 謎モンスターにとどめを刺せなかったかもしれなかった。
こっちの方こそありがとうだよ。
「 一緒にお祭りを楽しもうね」
「 たくさんお菓子をもらうぞ!」
「 甘いものいっぱい、嬉しいな」
私の一言に妖精たちは、 はしゃぎ出した。
「 エリスちゃん・・・・・・ そんな場合じゃないでしょ」
「 それは分かってるけど・・・・・・」
アンジェリカが 指摘する通り、 私たちは帰る方法を探さないといけない。
でも煮詰まってばかりじゃ、いい考えが浮かばないよね。
少しばかり楽しんだ方がいいんだよ。本当だよ?
「 他にモンスターがいないとも限らないし、妖精たちを 村まで送ろうよ」
素晴らしい言い訳だね。 これでアンジェリカも納得するはずだよ。
ところが、
「 それなら心配いらないよ。私が召喚しなければ、危険なモンスターはもう現れないからね」
と、アンネが 断言した。
分かったよ。正直に話せばいいんでしょ。
「 私はお祭りに参加したいんだよ!」
「 エリスちゃんらしいね」
アンジェリカは、くすりと 微笑む。 つられてみんなで笑いあった。
「 師匠、俺が案内してやるよ」
「アレクに エスコートできるの?」
「 さすがに地元ぐらい案内できるぞ」
「はいはい」
「 本当だからな!」
私とアレクの会話に、クレアが 口を挟んでくる。
「 アンジェリカの前でイチャイチャするなんて、あなたたち鬼ね」
「 ごめんなさい! そんなつもりじゃなかったの」
「 大丈夫だよ。むしろ、 あっさり仲違いする方が許せないからね」
私の謝罪を、アンジェリカは受け入れてくれた。
私は涙が出るほど嬉しいよ。
「 やっぱり、アンジェリカはいい子だね」
「 悪いところもあるからね。 エリスちゃんの理想像の私の 期待に応えられそうにないよ」
「 そんなことないよ」
誰だって悪い部分はある。 それを認めて 前に進んでいくことが大切なんだよ。
私、いいこと言った! 最終回っぽくない?
この調子で、ご都合主義で帰らせてくれないかな。
ーーまあ、 帰れないよね。
仕方がない。 こうなったら、とことん祭りを楽しんじゃおう。
「 お姉ちゃん、妖精のお面が売ってるよ!」
ラファルは 目をキラキラ輝かせている。
「はーっはっはっはー!」
アウェイクは なぜか高笑いしながら、謎の踊りを踊っていた。
知り合いだと思われたくないから、少し離れていよう。
「アレク、 素敵なエスコートお願いね」
「 村の祭りで過剰な期待をするなよ」
私とアレクは、ゆっくりと 村の中を回って言った。
アンジェリカは お菓子をもらって回っている。 量が足りないと ささやかな悪戯をしているみたいだけど、 なぜか村のみんなは喜んでいた。
Mなの!?
いや、妖精巫女の 悪戯はご利益があるという。
・・・・・・ 楽しめてるみたいで何よりだよ。
ん?
アンネはどこかな。
クレアの 姿も見えないね。
きっと、適当に楽しんでるんだろうね。
さあ、 明日からどうしようかな。
今まではゲームのシナリオを参考にしていたけど、 今回は全く手がかりがないんだよね。
今までで一番の大ピンチかもしれないよ!
「 これで安心して妖精祭に 参加することができるよ」
妖精が現れて、私たちにお礼を言った。
そういえば、妖精祭が あったね。
妖精たちは 謎モンスターに襲われていたから、 妖精の森から離れられなかった。 棲みかを失ってしまったら妖精は消滅してしまうからね。
謎モンスターに妖精魔法は効かなかったけど、アレクの【 ステータスカンスト】等で 役に立ってくれたよ。
アンジェリカの【 マインドフュージョン】が なければ、 謎モンスターにとどめを刺せなかったかもしれなかった。
こっちの方こそありがとうだよ。
「 一緒にお祭りを楽しもうね」
「 たくさんお菓子をもらうぞ!」
「 甘いものいっぱい、嬉しいな」
私の一言に妖精たちは、 はしゃぎ出した。
「 エリスちゃん・・・・・・ そんな場合じゃないでしょ」
「 それは分かってるけど・・・・・・」
アンジェリカが 指摘する通り、 私たちは帰る方法を探さないといけない。
でも煮詰まってばかりじゃ、いい考えが浮かばないよね。
少しばかり楽しんだ方がいいんだよ。本当だよ?
「 他にモンスターがいないとも限らないし、妖精たちを 村まで送ろうよ」
素晴らしい言い訳だね。 これでアンジェリカも納得するはずだよ。
ところが、
「 それなら心配いらないよ。私が召喚しなければ、危険なモンスターはもう現れないからね」
と、アンネが 断言した。
分かったよ。正直に話せばいいんでしょ。
「 私はお祭りに参加したいんだよ!」
「 エリスちゃんらしいね」
アンジェリカは、くすりと 微笑む。 つられてみんなで笑いあった。
「 師匠、俺が案内してやるよ」
「アレクに エスコートできるの?」
「 さすがに地元ぐらい案内できるぞ」
「はいはい」
「 本当だからな!」
私とアレクの会話に、クレアが 口を挟んでくる。
「 アンジェリカの前でイチャイチャするなんて、あなたたち鬼ね」
「 ごめんなさい! そんなつもりじゃなかったの」
「 大丈夫だよ。むしろ、 あっさり仲違いする方が許せないからね」
私の謝罪を、アンジェリカは受け入れてくれた。
私は涙が出るほど嬉しいよ。
「 やっぱり、アンジェリカはいい子だね」
「 悪いところもあるからね。 エリスちゃんの理想像の私の 期待に応えられそうにないよ」
「 そんなことないよ」
誰だって悪い部分はある。 それを認めて 前に進んでいくことが大切なんだよ。
私、いいこと言った! 最終回っぽくない?
この調子で、ご都合主義で帰らせてくれないかな。
ーーまあ、 帰れないよね。
仕方がない。 こうなったら、とことん祭りを楽しんじゃおう。
「 お姉ちゃん、妖精のお面が売ってるよ!」
ラファルは 目をキラキラ輝かせている。
「はーっはっはっはー!」
アウェイクは なぜか高笑いしながら、謎の踊りを踊っていた。
知り合いだと思われたくないから、少し離れていよう。
「アレク、 素敵なエスコートお願いね」
「 村の祭りで過剰な期待をするなよ」
私とアレクは、ゆっくりと 村の中を回って言った。
アンジェリカは お菓子をもらって回っている。 量が足りないと ささやかな悪戯をしているみたいだけど、 なぜか村のみんなは喜んでいた。
Mなの!?
いや、妖精巫女の 悪戯はご利益があるという。
・・・・・・ 楽しめてるみたいで何よりだよ。
ん?
アンネはどこかな。
クレアの 姿も見えないね。
きっと、適当に楽しんでるんだろうね。
さあ、 明日からどうしようかな。
今まではゲームのシナリオを参考にしていたけど、 今回は全く手がかりがないんだよね。
今までで一番の大ピンチかもしれないよ!
0
お気に入りに追加
637
あなたにおすすめの小説
アーティファクトコレクター -異世界と転生とお宝と-
一星
ファンタジー
至って普通のサラリーマン、松平善は車に跳ねられ死んでしまう。気が付くとそこはダンジョンの中。しかも体は子供になっている!? スキル? ステータス? なんだそれ。ゲームの様な仕組みがある異世界で生き返ったは良いが、こんな状況むごいよ神様。
ダンジョン攻略をしたり、ゴブリンたちを支配したり、戦争に参加したり、鳩を愛でたりする物語です。
基本ゆったり進行で話が進みます。
四章後半ごろから主人公無双が多くなり、その後は人間では最強になります。
サブキャラな私は、神竜王陛下を幸せにしたい。
神城葵
恋愛
気づいたら、やり込んだ乙女ゲームのサブキャラに転生していました。
体調不良を治そうとしてくれた神様の手違いだそうです。迷惑です。
でも、スチル一枚サブキャラのまま終わりたくないので、最萌えだった神竜王を攻略させていただきます。
※ヒロインは親友に溺愛されます。GLではないですが、お嫌いな方はご注意下さい。
※完結しました。ありがとうございました!
※改題しましたが、改稿はしていません。誤字は気づいたら直します。
表紙イラストはのの様に依頼しました。
転生をしたら異世界だったので、のんびりスローライフで過ごしたい。
みみっく
ファンタジー
どうやら事故で死んでしまって、転生をしたらしい……仕事を頑張り、人間関係も上手くやっていたのにあっけなく死んでしまうなら……だったら、のんびりスローライフで過ごしたい!
だけど現状は、幼馴染に巻き込まれて冒険者になる流れになってしまっている……
公爵令嬢は薬師を目指す~悪役令嬢ってなんですの?~【短編版】
ゆうの
ファンタジー
公爵令嬢、ミネルヴァ・メディシスは時折夢に見る。「治癒の神力を授かることができなかった落ちこぼれのミネルヴァ・メディシス」が、婚約者である第一王子殿下と恋に落ちた男爵令嬢に毒を盛り、断罪される夢を。
――しかし、夢から覚めたミネルヴァは、そのたびに、思うのだ。「医者の家系《メディシス》に生まれた自分がよりによって誰かに毒を盛るなんて真似をするはずがないのに」と。
これは、「治癒の神力」を授かれなかったミネルヴァが、それでもメディシスの人間たろうと努力した、その先の話。
※ 様子見で(一応)短編として投稿します。反響次第では長編化しようかと(「その後」を含めて書きたいエピソードは山ほどある)。
大好きな恋愛ゲームの世界に転生したらモブだったので、とりあえず全力で最萌えキャラの死亡フラグをおっていきたいと思います!
赤蜻蛉
ファンタジー
メインで書いてた転生もののファンタジー恋愛小説!のつもりです。
長編書くのは実はこれが初めての作品なので、どうぞ暖かい目で見守って頂けたら嬉しいです。
他の小説サイトで書いてたモノを多少文章の誤字脱字や言い回しがおかしいところだけを直してアップしてます。
読み返しながら、色々複雑な気持ちです
。よろしくお願いします!
半身転生
片山瑛二朗
ファンタジー
忘れたい過去、ありますか。やり直したい過去、ありますか。
元高校球児の大学一年生、千葉新(ちばあらた)は通り魔に刺され意識を失った。
気が付くと何もない真っ白な空間にいた新は隣にもう1人、自分自身がいることに理解が追い付かないまま神を自称する女に問われる。
「どちらが元の世界に残り、どちらが異世界に転生しますか」
実質的に帰還不可能となった剣と魔術の異世界で、青年は何を思い、何を成すのか。
消し去りたい過去と向き合い、その上で彼はもう一度立ち上がることが出来るのか。
異世界人アラタ・チバは生きる、ただがむしゃらに、精一杯。
少なくとも始めのうちは主人公は強くないです。
強くなれる素養はありますが強くなるかどうかは別問題、無双が見たい人は主人公が強くなることを信じてその過程をお楽しみください、保証はしかねますが。
異世界は日本と比較して厳しい環境です。
日常的に人が死ぬことはありませんがそれに近いことはままありますし日本に比べればどうしても命の危険は大きいです。
主人公死亡で主人公交代! なんてこともあり得るかもしれません。
つまり主人公だから最強! 主人公だから死なない! そう言ったことは保証できません。
最初の主人公は普通の青年です。
大した学もなければ異世界で役立つ知識があるわけではありません。
神を自称する女に異世界に飛ばされますがすべてを無に帰すチートをもらえるわけではないです。
もしかしたらチートを手にすることなく物語を終える、そんな結末もあるかもです。
ここまで何も確定的なことを言っていませんが最後に、この物語は必ず「完結」します。
長くなるかもしれませんし大して話数は多くならないかもしれません。
ただ必ず完結しますので安心してお読みください。
ブックマーク、評価、感想などいつでもお待ちしています。
この小説は同じ題名、作者名で「小説家になろう」、「カクヨム」様にも掲載しています。
えっ、これってバッドエンドですか!?
黄昏くれの
恋愛
ここはプラッツェン王立学園。
卒業パーティというめでたい日に突然王子による婚約破棄が宣言される。
あれ、なんだかこれ見覚えがあるような。もしかしてオレ、乙女ゲームの攻略対象の一人になってる!?
しかし悪役令嬢も後ろで庇われている少女もなんだが様子がおかしくて・・・?
よくある転生、婚約破棄モノ、単発です。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる