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第1章 勇者を裁くだけの簡単なお仕事を始めました
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さあ【 マインドリフレッシュ】で 気分を新たに、 レストランに参りましょう。
マチルダは明日の冒険の準備があるから、 ここで別れることになりました。 残念だけど仕方がありません。 確認を怠ることで、 大変な失態を 犯してしまう恐れがありますからね。 入念な点検があってこそ 冒険が成功するのです。
どこぞの勇者にも見習ってほしいものですよね。
「 さすが聖女じゃの。 テーブルマナーが完璧ではないか」
「ええ、まあ・・・・・・」
リゼの 褒め言葉に、 私は素直に喜べませんでした。
今はデザートを美味しく頂いてるところだから別にいいんですけどね。 釈然としない気持ちも あるんですよ。
アシュトンは、 性格はともかく 勇者としての戦闘力は一流です。 珍しい魔物を狩って、 高額な素材を売却していました。 その素材を目当てにした貴族が、 アシュトン 率いる勇者パーティーに指名依頼を出す可能性が高かったのです。
私は公式の場で、リゼにお目通りを許される可能性も 想定していました。
貴族階級の礼儀作法を勉強する必要があります。 しかし 書籍というのは大変高額で、 私が手を出せる品物ではありませんでした。
エイミア もしくは シルフィーユを頼るしかありません。エイミアは 、フレアリーゼ王国の宮廷魔術師で お城勤めだったのでした。 シルフィーユは アインラッシュ王国の シャルドネ子爵令嬢だったのです。
前者は性格が悪すぎて、まともに教えてくれるとは思えません。 後者はアシュトンの影響でお馬鹿さんに成り下がっているから、 果たして 礼儀作法が 頭の中に残っているものなのでしょうか。
勇者パーティーとして失態を晒すわけにはいきません。 私はキリキリと胃が痛む思いを していました。
それなのに、神殿の戒律が 貴族の礼儀作法に通じるなんて、 全く予想だにしませんでしたよ。
アシュトンのことばかり言えません。私も世間知らずでした。
カンスト以前の勇者パーティーは、 王侯貴族との交流が盛んに行われていました。 今の勇者パーティーは 特別な冒険者という扱いだけれど、 かつての勇者パーティーの 名残が残っているようなのです。
有名な冒険者でも 指名依頼を受けることで貴族との交流が生まれますからね。
聖女と勇者は、神殿で それとわからないように礼儀作法を教わっているようなのでした。
「 一杯食わされた気分ですよ!」
「 フルコースじゃったからの」
「 そういう意味ではありません!」
今日1日色々なことがありすぎて、私はすっかり荒ぶっていました。リゼは 苦笑しています。
「 お主は意外と世話が焼けるの。 仕方がないやつじゃ。 付いて参れ」
「 どこに行くんですか?」
リゼは 迷いのない足取りで進んでいきます。
・・・・・・ 実はすでに泊まったことがあるんじゃないですか。 別にいいんですけどね。
どうせ私の心のモヤモヤが吹き飛ぶことはありませんよ・・・・・・。
「わあっ! 綺麗ですね」
夜空に輝く 星に目を奪われてしまいました。 それだけではありません。 優しい暖かさの温泉が、 私の心労を癒してくれます。
「 気に入ったかの?」
「はい。 とっても!」
赤炎の国 フレアリーゼでは、ドワーフの魔力により温泉が多く湧き出しているということです。
心身ともに 解きほぐされていきますね。
「 貸し切りにしてあるから、安心して まったりとしているが良い」
「 さすが女王陛下! 太っ腹ですね」
「 樽の話はやめるのじゃ!」
・・・・・・ また脱線してきましたね。 話を元に戻すことにしましょう。
「 そろそろ正体を表したらどうですか? フレアリーゼ様」
「ああ、 そのためにこの場を貸切にしたのじゃからの」
リゼは 私の質問に答えてくれました。
「 わしはこの国を治める、 第14代 フレアリーゼ女王陛下じゃ」
「 既に知ってましたけどね」
リゼーー フレアリーゼ女王陛下からの召喚の可能性が あるから、 私はせめて彼女の人柄を調べることに したのです。リゼは 城下町が庭のような人だから、 町の人には正体がすっかりバレバレでした。 行き交う人々に話を聞けば、 女王陛下の人物像というのがあっさりと想像できました。
それに、フレアリーゼ女王陛下の姿絵が 売られていましたからね。リゼは 変装しているようですけど、 見た目の印象はあまり変えられていないようです。
「 それでフレアリーゼ女王陛下が私に何の御用があるのでしょうか? 本当の目的を教えてください」
「リゼと 呼んで欲しいのじゃ。・・・・・・ ルナマリアには魔物の活性化に対処して欲しいのじゃよ」
リゼが 目的を話してくれます。 私は疑問に思い首をかしげました。
「 マチルダさんがすでに 魔物討伐をしてくれていますよね?」
「 戦力は多い方が良い。実はの、 人為的にスタンピードが起こされそうなのじゃよ」
その話が本当なら、とんでもないことじゃないですか!
魔物の集団暴走に対抗するには確かに、 より多くの戦力を投入する必要があります。
「 そういうことでしたら、 私も協力しますよ」
「 それじゃ早速、明日から犯人探しの始まりじゃ!」
「あれっ? 魔物を倒すんじゃなかったんですか?」
「 魔物退治は勇者パーティーに任せておけばよい。 お主には【神の眼】を 発動してもらい、 魔物を活性化させている 犯人を特定してもらいたいのじゃ」
リゼは 私に頭を下げてきました。 そんなことをしなくても、ちゃんと力になってあげますよ。
「 でも、 国の力で 調査できないほどの案件なのですか?」
「 おそらく魔香を使っているのじゃろう。 しかし、証拠が全く出てこなかったのじゃ」
魔香は 勇者カンストの時代には魔力を回復させるアイテムでした。 ところが覚せい剤のような効能があり、 魔物を凶暴化させる ことが判明しました。 今ではすっかり使用を禁止されています。魔香を 所持しているだけで、 重たい罪に問われるのです。
「 裏の販売ルートにも流されている魔香は なかったのじゃ。 わしが思うに、 犯人はスキルを使って 魔物を 凶暴化させているのじゃろう」
マチルダは明日の冒険の準備があるから、 ここで別れることになりました。 残念だけど仕方がありません。 確認を怠ることで、 大変な失態を 犯してしまう恐れがありますからね。 入念な点検があってこそ 冒険が成功するのです。
どこぞの勇者にも見習ってほしいものですよね。
「 さすが聖女じゃの。 テーブルマナーが完璧ではないか」
「ええ、まあ・・・・・・」
リゼの 褒め言葉に、 私は素直に喜べませんでした。
今はデザートを美味しく頂いてるところだから別にいいんですけどね。 釈然としない気持ちも あるんですよ。
アシュトンは、 性格はともかく 勇者としての戦闘力は一流です。 珍しい魔物を狩って、 高額な素材を売却していました。 その素材を目当てにした貴族が、 アシュトン 率いる勇者パーティーに指名依頼を出す可能性が高かったのです。
私は公式の場で、リゼにお目通りを許される可能性も 想定していました。
貴族階級の礼儀作法を勉強する必要があります。 しかし 書籍というのは大変高額で、 私が手を出せる品物ではありませんでした。
エイミア もしくは シルフィーユを頼るしかありません。エイミアは 、フレアリーゼ王国の宮廷魔術師で お城勤めだったのでした。 シルフィーユは アインラッシュ王国の シャルドネ子爵令嬢だったのです。
前者は性格が悪すぎて、まともに教えてくれるとは思えません。 後者はアシュトンの影響でお馬鹿さんに成り下がっているから、 果たして 礼儀作法が 頭の中に残っているものなのでしょうか。
勇者パーティーとして失態を晒すわけにはいきません。 私はキリキリと胃が痛む思いを していました。
それなのに、神殿の戒律が 貴族の礼儀作法に通じるなんて、 全く予想だにしませんでしたよ。
アシュトンのことばかり言えません。私も世間知らずでした。
カンスト以前の勇者パーティーは、 王侯貴族との交流が盛んに行われていました。 今の勇者パーティーは 特別な冒険者という扱いだけれど、 かつての勇者パーティーの 名残が残っているようなのです。
有名な冒険者でも 指名依頼を受けることで貴族との交流が生まれますからね。
聖女と勇者は、神殿で それとわからないように礼儀作法を教わっているようなのでした。
「 一杯食わされた気分ですよ!」
「 フルコースじゃったからの」
「 そういう意味ではありません!」
今日1日色々なことがありすぎて、私はすっかり荒ぶっていました。リゼは 苦笑しています。
「 お主は意外と世話が焼けるの。 仕方がないやつじゃ。 付いて参れ」
「 どこに行くんですか?」
リゼは 迷いのない足取りで進んでいきます。
・・・・・・ 実はすでに泊まったことがあるんじゃないですか。 別にいいんですけどね。
どうせ私の心のモヤモヤが吹き飛ぶことはありませんよ・・・・・・。
「わあっ! 綺麗ですね」
夜空に輝く 星に目を奪われてしまいました。 それだけではありません。 優しい暖かさの温泉が、 私の心労を癒してくれます。
「 気に入ったかの?」
「はい。 とっても!」
赤炎の国 フレアリーゼでは、ドワーフの魔力により温泉が多く湧き出しているということです。
心身ともに 解きほぐされていきますね。
「 貸し切りにしてあるから、安心して まったりとしているが良い」
「 さすが女王陛下! 太っ腹ですね」
「 樽の話はやめるのじゃ!」
・・・・・・ また脱線してきましたね。 話を元に戻すことにしましょう。
「 そろそろ正体を表したらどうですか? フレアリーゼ様」
「ああ、 そのためにこの場を貸切にしたのじゃからの」
リゼは 私の質問に答えてくれました。
「 わしはこの国を治める、 第14代 フレアリーゼ女王陛下じゃ」
「 既に知ってましたけどね」
リゼーー フレアリーゼ女王陛下からの召喚の可能性が あるから、 私はせめて彼女の人柄を調べることに したのです。リゼは 城下町が庭のような人だから、 町の人には正体がすっかりバレバレでした。 行き交う人々に話を聞けば、 女王陛下の人物像というのがあっさりと想像できました。
それに、フレアリーゼ女王陛下の姿絵が 売られていましたからね。リゼは 変装しているようですけど、 見た目の印象はあまり変えられていないようです。
「 それでフレアリーゼ女王陛下が私に何の御用があるのでしょうか? 本当の目的を教えてください」
「リゼと 呼んで欲しいのじゃ。・・・・・・ ルナマリアには魔物の活性化に対処して欲しいのじゃよ」
リゼが 目的を話してくれます。 私は疑問に思い首をかしげました。
「 マチルダさんがすでに 魔物討伐をしてくれていますよね?」
「 戦力は多い方が良い。実はの、 人為的にスタンピードが起こされそうなのじゃよ」
その話が本当なら、とんでもないことじゃないですか!
魔物の集団暴走に対抗するには確かに、 より多くの戦力を投入する必要があります。
「 そういうことでしたら、 私も協力しますよ」
「 それじゃ早速、明日から犯人探しの始まりじゃ!」
「あれっ? 魔物を倒すんじゃなかったんですか?」
「 魔物退治は勇者パーティーに任せておけばよい。 お主には【神の眼】を 発動してもらい、 魔物を活性化させている 犯人を特定してもらいたいのじゃ」
リゼは 私に頭を下げてきました。 そんなことをしなくても、ちゃんと力になってあげますよ。
「 でも、 国の力で 調査できないほどの案件なのですか?」
「 おそらく魔香を使っているのじゃろう。 しかし、証拠が全く出てこなかったのじゃ」
魔香は 勇者カンストの時代には魔力を回復させるアイテムでした。 ところが覚せい剤のような効能があり、 魔物を凶暴化させる ことが判明しました。 今ではすっかり使用を禁止されています。魔香を 所持しているだけで、 重たい罪に問われるのです。
「 裏の販売ルートにも流されている魔香は なかったのじゃ。 わしが思うに、 犯人はスキルを使って 魔物を 凶暴化させているのじゃろう」
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