1 / 55
二人の冒険者
機工術師は追放される
しおりを挟む
「……単刀直入に言おう。クレール、君にはギルドをやめてもらう」
勇者率いるギルド【クロノス】をクレールが追放されたのは、冷たい雪の降る永久凍土の街ルシアーナ領主の館。
復活した怠惰の魔王コキュートスを打ち倒した祝賀会の最中であった。
「ギルドをやめる? 私が? ちょ、ちょっとグレイグ何言ってるのよ」
「君とは長い付き合いだ。俺だって悩んださ……だけどもう、仲間の不満を抑えられない」
「不満? なんの冗談よ。私の何が不満だっていうの?」
「残酷かもしれないが君は実力不足だ。 今日だってコキュートスに一度もダメージを与えられていなかったじゃないか。 その上シーフみたいに宝箱を開けられるスキルもない、罠の発見もできない……今までは俺がカバーできていたけれど。これから俺たちはコキュートスと同じかそれ以上の魔物と戦わなきゃいけなくなる」
「それはわかるけど、そんなの当たり前だろ? 私は【機工術師】だ、直接戦闘じゃなくて武器の整備やダンジョン攻略のためのアイテムを作るのが……」
「マジックアイテムなら錬金術師がいる。魔法の力もない滅んだ時代の鉄屑なんて今はもう必要ないんだよ‼︎ そんなもの全部魔法でなんとかなる。君はただ俺たちの名前を借りて鉄屑をいじってるだけ……みんなはそう思ってる」
「みんなって……アリサもそう言ったのか?」
「君をやめさせるのはアリサの提案だ」
「そんな……」
その言葉に、クレールの瞳から表情が消える。
機工術師のクレール、魔術師魔術師のアリサ、そして戦士のグレイグ。
同じ村の幼馴染三人で作り上げた彼らにとって最初のギルド、それが【クロノス】。
だからこそ、ギルドをやめろと言われたことよりも、ずっと一緒にいた2人に足手まといだと思われていたという事実に、クレールは目眩に似た何かを覚える。
機工術師は滅んでしまった過去の時代……鉄の時代に存在した様々なアイテムや武器を修理・創作することができる職業である。
魔力を使用しないため創作されるアイテムは当然マジックアイテムよりかは見劣りするものの、魔王と人間との戦いが激化し、魔法のアイテムが高騰する現在……駆け出しの戦士や使える魔法の少ない魔術師にとって機工術師の存在はとても重宝される。
例えば機工術師の作る【望遠鏡】は、冒険を安全にするために重宝し。
【抗生物質】は習得の難しい治癒魔法を覚えるまでの間、襲いかかる病魔のことごとくを退ける。
戦闘面においても、古代の遺失物【古代銃】は携帯に便利な中遠距離武器であり、弱い魔物相手ならば無類の強さを発揮し、機工術師が作る【火炎瓶】や【パイプボム】は魔法使いが範囲魔法攻撃を覚えるまでの間魔物の集団を相手するのに大いに役に立つ。
冒険者の命を落としやすいと言われている初級冒険者までの間。
短いようで、一握りの人間しか突破することができない道のりを、遺物術師は比較的平坦にしてくれる。
しかし、それはすべて駆け出し冒険者、少なくとも中級冒険者までの話である。
上級冒険者となれば、その全てが魔法で代用可能になる。
ただの剣士だったグレイグは今や聖騎士。 アリサは上級魔術師の職につき……ギルド【クロノス】は王国一のギルドとして国をあげての資金援助が行われている。
潤沢に資金を得た上に強力な魔法を操ることができるようになったグレイグたちにはもはや、機工術師は不要と言われても仕方のないことであり、クレールも薄々とギルド内に自分の居場所がなくなっていることに気づき始めてはいた。
錬金術師でも、シーフでも、魔法騎士でも竜騎士でも誰でも良かった。
誰かに「足手まといだ」と言われれば、クレールは素直に身を引こうと考えていた。
だが最後までクレールはその言葉を親友である2人から投げかけられるとは思ってはいなかった。
だからこそ、クレールは自分でもみっともないと思うほどの悪あがきをしてしまったのだ。
「グレイグ、考え直してよ……ずっと、ずっと一緒にやってきたじゃないか。 誰が敗血症になったあんたの命を救ったのさ。ゴブリンの群れやギガントゴーレムだって私が倒したし、これからだって……」
「いつの話をしてるんだよクレール。 たしかにあの時のことは感謝している。だけど、それとこれとは別の問題だ。君がこれ以上僕たちと一緒に戦うのは不可能だって言ってるんだ」
クレールの視界の端に……ギルドの仲間たちが映る。
その表情は誰もがすがりつくようなクレールを嘲笑するような笑みを浮かべている。
もう居場所はない。そのゆるぎようのない事実の中……それでもクレールは懇願した。
「待ってくれグレイグ‼︎ あと少しなんだ‼︎ 最後、あれが手に入れば私だって……私だってみんな以上に……」
戦えるはず……。
その言葉を聞くより早く、グレイグはクレールの腕を振り払う。
「もう決まったことなんだクレール‼︎ 分かれよ……君がいると、迷惑なんだ」
「……」
なにかが割れるような音がクレールの心の中で響き渡る。
砕けたのは自信か、あるいは彼女が親友達と過ごしてきた思い出か。
それはクレールすらわからない。
だが確実にわかることがあるとすれば、その言葉にクレールは諦めてしまった。
ただ、雪よりも視界は白く染まり。
心は灰のようにボロボロと崩れ落ちる。
「そう……わかった。抜けるよギルド」
その言葉を最後にクレールは祝勝会の会場を後にした。
グレイグもアリサも誰一人彼女を追ってくるものはない。
冷たいルシアーナ地方の雪が彼女をあざ笑うかのように頬を叩き。
クレールは逃げるように荷物をまとめて領地を後にした。
それからどれだけの時間をクレールは彷徨ったのだろう。
いくあてもなく、どこをどう歩いてきたかは記憶もない。
気がつけばクレールは小さな家の軒下で膝を抱えてうずくまっていた。
カチカチと震え、動かなくなった体。
何もする気はおきず……道行く人々から目をそらすように瞳を閉じる。
目を閉じればまだそこには、楽しかった頃の親友の姿があり。
頬を冷たい雨が叩くたびに、「迷惑なんだ」という言葉が思い出をひび割れさせる。
頬を伝う雫は止まることはない。
きっと声を上げて泣いてしまえれば楽だったのに。
そうすると楽しかった思い出すらも消えてしまいそうで。
何もできず、前にも進めず……クレールは一人雨に打たれていた。
そんな中。
「子犬を捨てないでとは張り紙したけど、まさか人を捨てていくとは……トンチか」
鈴を転がすような声が響き、クレールを叩く雨がやむ。
顔を上げると、白銀の髪にウサギ耳の少女がなんとも言えない表情をしながら傘をさしてくれている。
「張り紙?」
「うん、張り紙」
ほら、と指を指す少女にクレールは家の壁を見上げると、たしかに【子犬をここに捨てないで】という張り紙が貼ってあった。
「あ、ご、ごめんなさ……」
慌てて謝罪を仕掛けるクレールだったが、その言葉は差し伸べられた小さな手によってかき消される。
「まぁ、捨てられたのはしょうがない。 甘いもの、好き?」
「え? す、好きだけど」
「じゃあパンケーキ食べよう。 ここ、私の家だから……ほら立って」
「え、あの、えっと……」
脈絡のない唐突な質問にしどろもどろになるクレール。
しかし少女はそんなこと御構い無しに冷たくなったクレールの手を取り立ち上がらせる。
普通の人よりも少し高い体温に、クレールの半分ほどしかない小さな体、そしてほのかな百合の香り。
「あぁ、そういえば自己紹介がまだだった……私トンディ、あなたは?」
「え、あ……く、クレール……です」
「いい名前……よろしくね、クレール」
それがクロノア・トンディ・ハネールとクレール・アルバス・クラリオーネの最初の出会い。
この出会いが文字通り、世界の運命を変えてしまったことを……二人はまだ知らない。
◇
勇者率いるギルド【クロノス】をクレールが追放されたのは、冷たい雪の降る永久凍土の街ルシアーナ領主の館。
復活した怠惰の魔王コキュートスを打ち倒した祝賀会の最中であった。
「ギルドをやめる? 私が? ちょ、ちょっとグレイグ何言ってるのよ」
「君とは長い付き合いだ。俺だって悩んださ……だけどもう、仲間の不満を抑えられない」
「不満? なんの冗談よ。私の何が不満だっていうの?」
「残酷かもしれないが君は実力不足だ。 今日だってコキュートスに一度もダメージを与えられていなかったじゃないか。 その上シーフみたいに宝箱を開けられるスキルもない、罠の発見もできない……今までは俺がカバーできていたけれど。これから俺たちはコキュートスと同じかそれ以上の魔物と戦わなきゃいけなくなる」
「それはわかるけど、そんなの当たり前だろ? 私は【機工術師】だ、直接戦闘じゃなくて武器の整備やダンジョン攻略のためのアイテムを作るのが……」
「マジックアイテムなら錬金術師がいる。魔法の力もない滅んだ時代の鉄屑なんて今はもう必要ないんだよ‼︎ そんなもの全部魔法でなんとかなる。君はただ俺たちの名前を借りて鉄屑をいじってるだけ……みんなはそう思ってる」
「みんなって……アリサもそう言ったのか?」
「君をやめさせるのはアリサの提案だ」
「そんな……」
その言葉に、クレールの瞳から表情が消える。
機工術師のクレール、魔術師魔術師のアリサ、そして戦士のグレイグ。
同じ村の幼馴染三人で作り上げた彼らにとって最初のギルド、それが【クロノス】。
だからこそ、ギルドをやめろと言われたことよりも、ずっと一緒にいた2人に足手まといだと思われていたという事実に、クレールは目眩に似た何かを覚える。
機工術師は滅んでしまった過去の時代……鉄の時代に存在した様々なアイテムや武器を修理・創作することができる職業である。
魔力を使用しないため創作されるアイテムは当然マジックアイテムよりかは見劣りするものの、魔王と人間との戦いが激化し、魔法のアイテムが高騰する現在……駆け出しの戦士や使える魔法の少ない魔術師にとって機工術師の存在はとても重宝される。
例えば機工術師の作る【望遠鏡】は、冒険を安全にするために重宝し。
【抗生物質】は習得の難しい治癒魔法を覚えるまでの間、襲いかかる病魔のことごとくを退ける。
戦闘面においても、古代の遺失物【古代銃】は携帯に便利な中遠距離武器であり、弱い魔物相手ならば無類の強さを発揮し、機工術師が作る【火炎瓶】や【パイプボム】は魔法使いが範囲魔法攻撃を覚えるまでの間魔物の集団を相手するのに大いに役に立つ。
冒険者の命を落としやすいと言われている初級冒険者までの間。
短いようで、一握りの人間しか突破することができない道のりを、遺物術師は比較的平坦にしてくれる。
しかし、それはすべて駆け出し冒険者、少なくとも中級冒険者までの話である。
上級冒険者となれば、その全てが魔法で代用可能になる。
ただの剣士だったグレイグは今や聖騎士。 アリサは上級魔術師の職につき……ギルド【クロノス】は王国一のギルドとして国をあげての資金援助が行われている。
潤沢に資金を得た上に強力な魔法を操ることができるようになったグレイグたちにはもはや、機工術師は不要と言われても仕方のないことであり、クレールも薄々とギルド内に自分の居場所がなくなっていることに気づき始めてはいた。
錬金術師でも、シーフでも、魔法騎士でも竜騎士でも誰でも良かった。
誰かに「足手まといだ」と言われれば、クレールは素直に身を引こうと考えていた。
だが最後までクレールはその言葉を親友である2人から投げかけられるとは思ってはいなかった。
だからこそ、クレールは自分でもみっともないと思うほどの悪あがきをしてしまったのだ。
「グレイグ、考え直してよ……ずっと、ずっと一緒にやってきたじゃないか。 誰が敗血症になったあんたの命を救ったのさ。ゴブリンの群れやギガントゴーレムだって私が倒したし、これからだって……」
「いつの話をしてるんだよクレール。 たしかにあの時のことは感謝している。だけど、それとこれとは別の問題だ。君がこれ以上僕たちと一緒に戦うのは不可能だって言ってるんだ」
クレールの視界の端に……ギルドの仲間たちが映る。
その表情は誰もがすがりつくようなクレールを嘲笑するような笑みを浮かべている。
もう居場所はない。そのゆるぎようのない事実の中……それでもクレールは懇願した。
「待ってくれグレイグ‼︎ あと少しなんだ‼︎ 最後、あれが手に入れば私だって……私だってみんな以上に……」
戦えるはず……。
その言葉を聞くより早く、グレイグはクレールの腕を振り払う。
「もう決まったことなんだクレール‼︎ 分かれよ……君がいると、迷惑なんだ」
「……」
なにかが割れるような音がクレールの心の中で響き渡る。
砕けたのは自信か、あるいは彼女が親友達と過ごしてきた思い出か。
それはクレールすらわからない。
だが確実にわかることがあるとすれば、その言葉にクレールは諦めてしまった。
ただ、雪よりも視界は白く染まり。
心は灰のようにボロボロと崩れ落ちる。
「そう……わかった。抜けるよギルド」
その言葉を最後にクレールは祝勝会の会場を後にした。
グレイグもアリサも誰一人彼女を追ってくるものはない。
冷たいルシアーナ地方の雪が彼女をあざ笑うかのように頬を叩き。
クレールは逃げるように荷物をまとめて領地を後にした。
それからどれだけの時間をクレールは彷徨ったのだろう。
いくあてもなく、どこをどう歩いてきたかは記憶もない。
気がつけばクレールは小さな家の軒下で膝を抱えてうずくまっていた。
カチカチと震え、動かなくなった体。
何もする気はおきず……道行く人々から目をそらすように瞳を閉じる。
目を閉じればまだそこには、楽しかった頃の親友の姿があり。
頬を冷たい雨が叩くたびに、「迷惑なんだ」という言葉が思い出をひび割れさせる。
頬を伝う雫は止まることはない。
きっと声を上げて泣いてしまえれば楽だったのに。
そうすると楽しかった思い出すらも消えてしまいそうで。
何もできず、前にも進めず……クレールは一人雨に打たれていた。
そんな中。
「子犬を捨てないでとは張り紙したけど、まさか人を捨てていくとは……トンチか」
鈴を転がすような声が響き、クレールを叩く雨がやむ。
顔を上げると、白銀の髪にウサギ耳の少女がなんとも言えない表情をしながら傘をさしてくれている。
「張り紙?」
「うん、張り紙」
ほら、と指を指す少女にクレールは家の壁を見上げると、たしかに【子犬をここに捨てないで】という張り紙が貼ってあった。
「あ、ご、ごめんなさ……」
慌てて謝罪を仕掛けるクレールだったが、その言葉は差し伸べられた小さな手によってかき消される。
「まぁ、捨てられたのはしょうがない。 甘いもの、好き?」
「え? す、好きだけど」
「じゃあパンケーキ食べよう。 ここ、私の家だから……ほら立って」
「え、あの、えっと……」
脈絡のない唐突な質問にしどろもどろになるクレール。
しかし少女はそんなこと御構い無しに冷たくなったクレールの手を取り立ち上がらせる。
普通の人よりも少し高い体温に、クレールの半分ほどしかない小さな体、そしてほのかな百合の香り。
「あぁ、そういえば自己紹介がまだだった……私トンディ、あなたは?」
「え、あ……く、クレール……です」
「いい名前……よろしくね、クレール」
それがクロノア・トンディ・ハネールとクレール・アルバス・クラリオーネの最初の出会い。
この出会いが文字通り、世界の運命を変えてしまったことを……二人はまだ知らない。
◇
0
お気に入りに追加
104
あなたにおすすめの小説
「おっさんはいらない」とパーティーを追放された魔導師は若返り、最強の大賢者となる~今更戻ってこいと言われてももう遅い~
平山和人
ファンタジー
かつては伝説の魔法使いと謳われたアークは中年となり、衰えた存在になった。
ある日、所属していたパーティーのリーダーから「老いさらばえたおっさんは必要ない」とパーティーを追い出される。
身も心も疲弊したアークは、辺境の地と拠点を移し、自給自足のスローライフを送っていた。
そんなある日、森の中で呪いをかけられた瀕死のフェニックスを発見し、これを助ける。
フェニックスはお礼に、アークを若返らせてくれるのだった。若返ったおかげで、全盛期以上の力を手に入れたアークは、史上最強の大賢者となる。
一方アークを追放したパーティーはアークを失ったことで、没落の道を辿ることになる。
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
俺だけステータスが見える件~ゴミスキル【開く】持ちの俺はダンジョンに捨てられたが、【開く】はステータスオープンできるチートスキルでした~
平山和人
ファンタジー
平凡な高校生の新城直人はクラスメイトたちと異世界へ召喚されてしまう。
異世界より召喚された者は神からスキルを授かるが、直人のスキルは『物を開け閉めする』だけのゴミスキルだと判明し、ダンジョンに廃棄されることになった。
途方にくれる直人は偶然、このゴミスキルの真の力に気づく。それは自分や他者のステータスを数値化して表示できるというものだった。
しかもそれだけでなくステータスを再分配することで無限に強くなることが可能で、更にはスキルまで再分配できる能力だと判明する。
その力を使い、ダンジョンから脱出した直人は、自分をバカにした連中を徹底的に蹂躙していくのであった。
良家で才能溢れる新人が加入するので、お前は要らないと追放された後、偶然お金を落とした穴が実はガチャで全財産突っ込んだら最強になりました
ぽいづん
ファンタジー
ウェブ・ステイは剣士としてパーティに加入しそこそこ活躍する日々を過ごしていた。
そんなある日、パーティリーダーからいい話と悪い話があると言われ、いい話は新メンバー、剣士ワット・ファフナーの加入。悪い話は……ウェブ・ステイの追放だった……
失意のウェブは気がつくと街外れをフラフラと歩き、石に躓いて転んだ。その拍子にポケットの中の銅貨1枚がコロコロと転がり、小さな穴に落ちていった。
その時、彼の目の前に銅貨3枚でガチャが引けます。という文字が現れたのだった。
※小説家になろうにも投稿しています。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
妹と歩く、異世界探訪記
東郷 珠
ファンタジー
ひょんなことから異世界を訪れた兄妹。
そんな兄妹を、数々の難題が襲う。
旅の中で増えていく仲間達。
戦い続ける兄妹は、世界を、仲間を守る事が出来るのか。
天才だけど何処か抜けてる、兄が大好きな妹ペスカ。
「お兄ちゃんを傷つけるやつは、私が絶対許さない!」
妹が大好きで、超過保護な兄冬也。
「兄ちゃんに任せろ。お前は絶対に俺が守るからな!」
どんなトラブルも、兄妹の力で乗り越えていく!
兄妹の愛溢れる冒険記がはじまる。
『殺す』スキルを授かったけど使えなかったので追放されました。お願いなので静かに暮らさせてください。
晴行
ファンタジー
ぼっち高校生、冷泉刹華(れいぜい=せつか)は突然クラスごと異世界への召喚に巻き込まれる。スキル付与の儀式で物騒な名前のスキルを授かるも、試したところ大した能力ではないと判明。いじめをするようなクラスメイトに「ビビらせんな」と邪険にされ、そして聖女に「スキル使えないならいらないからどっか行け」と拷問されわずかな金やアイテムすら与えられずに放り出され、着の身着のままで異世界をさまよう羽目になる。しかし路頭に迷う彼はまだ気がついていなかった。自らのスキルのあまりのチートさゆえ、世界のすべてを『殺す』権利を手に入れてしまったことを。不思議なことに自然と集まってくる可愛い女の子たちを襲う、残酷な運命を『殺し』、理不尽に偉ぶった奴らや強大な敵、クラスメイト達を蚊を払うようにあしらう。おかしいな、俺は独りで静かに暮らしたいだけなんだがと思いながら――。
追放された美少女を助けた底辺おっさんが、実は元”特級冒険者”だった件について。
いちまる
ファンタジー
【毎週木曜日更新!】
採取クエストしか受けない地味なおっさん冒険者、ダンテ。
ある日彼は、ひょんなことからA級冒険者のパーティーを追放された猫耳族の少女、セレナとリンの面倒を見る羽目になってしまう。
最初は乗り気でなかったダンテだが、ふたりの夢を聞き、彼女達の力になると決意した。
――そして、『特級冒険者』としての実力を隠すのをやめた。
おっさんの正体は戦闘と殺戮のプロ!
しかも猫耳少女達も実は才能の塊だった!?
モンスターと悪党を物理でぶちのめす、王道冒険譚が始まる――!
※本作はカクヨム、小説家になろうでも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる