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平成30年1月24日
横山ひかり
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なんだか昨日は、霧島さん元気なかったな。なのに浩二さんは活力満点で。あの2人は、常に活力の合計値が同じになる仕組みなのかな?横山ひかりは疑問に思いながら会社へ向かっていた。
プルプルブル・・・・
電話がなっている。
ひかりは携帯の画面を見た。
母からだった。
運転中なので、会社についたら折り返そう。
「もしもしお母さん、どうしたの?突然だね」
「うん、元気かい?独り暮らしは順調?」
「特に問題ないけど。ていうか、そんなに家から離れてないじゃん」
「まあそうだけどね。たまにはお母さんの所、遊びにきて?」
「わかったよ、それで要件は?これから仕事始まるんだけど」ひかりは、少し怪訝そうに言った。
「ごめん!色々話したいから夜にする!」そう言うと
ひかりの母は電話を切った。
いつもどおり、朝礼を行い席に着く。みんな忙しく働いている。ひかりは、出張関係の精算をしていた。
ブルブルブル・・
携帯のマナーモードが鳴る。
ちらっと携帯を見てみると、ひかりの彼氏からの通知だった。
「げんき?今週の土日空いてない?俺もたまたま今回は土日休みだからさ!」
嬉しいデートの誘いだった。
・・今回こそ、失敗したくない。
以前、ひかりは悠一に相談に乗ってもらっていた。本命だった人に別れを告げられたこと、自分の金銭感覚がおかしいことが理由だったこと。
悠一からのアドバイスは「お金がなきゃ、使わない。だから財布には五千円以上いれない」と言うものだった。
随分と大胆で適当なアドバイスだと思ったが、言うとおりに実践している。今のところ、彼氏に金銭感覚のおかしい人間だとは思われていない。
そもそもなぜ、こんなに金銭感覚がずれているのだろう。別に両親が金持ちな訳でもないし、ものすごく給与が高い仕事をしているわけでもない。一人っ子だから?いや、関係ないか。
高校を卒業後、ひかりが就職してから、両親が離婚した。もともと仲が良い夫婦ではなかった。
母親のことは好きだが、父親はあまり好きではない。いつも一方的に言いたいことだけ話して、こちらの話をなにも聞いてくれない。だから、ひかりは就職後、1度も父親に会っていない。今頃どこで何をしているのだろう。
12時を回ったところで、ひかりは彼氏に返信をした。
「空いてるよ!私がそっちにいくね!」ひかりはニタニタしながら返信した。
2人は遠距離恋愛のため、必ずどちらかが長距離を移動しなければならない。会える日が少ないが、だからこそ1日1日を大切にできる。また、遠距離だからこそ、この前行った浩二と霧島夫婦のダブルデートにも参加できたのだ。
ひかりは、仕事の終了時間を待っていた。
18時、仕事の終わりを告げるチャイムが鳴る。
そそくさと帰りの支度をまとめ、会社をでた。
家に到着し、彼氏とデートプランを考えていた。遠足も旅行もデートも、行くまでも楽しいし行っても楽しいし、終わっても思出話になるし、出掛けるということは素晴らしいと思う。
プルプルプル・・
母親からだ。電話を耳に当てる。
「どうしたの?」
「仕事終わったかい?」
「おわったよ」
「お母さんさ、仕事辞めようと思うんだ」
「・・え?」
ひかりは、一瞬頭が真っ白になった。
「どうやって暮らしていくの?」
「大丈夫、すぐアルバイト探すから」
「わかった、わかったけど・・無理しないでね?」
「うん、ありがとう。仕事辞めるってことを伝えたかっただけ」
「わかったよ、それじゃあまたね」
「またね、ひかりも無理しないでね」
ピッ
通話を切断した。
パワフルな人なのに・・仕事を突然辞めるなんて・・
大丈夫なんだろうか。
プルプルブル・・・・
電話がなっている。
ひかりは携帯の画面を見た。
母からだった。
運転中なので、会社についたら折り返そう。
「もしもしお母さん、どうしたの?突然だね」
「うん、元気かい?独り暮らしは順調?」
「特に問題ないけど。ていうか、そんなに家から離れてないじゃん」
「まあそうだけどね。たまにはお母さんの所、遊びにきて?」
「わかったよ、それで要件は?これから仕事始まるんだけど」ひかりは、少し怪訝そうに言った。
「ごめん!色々話したいから夜にする!」そう言うと
ひかりの母は電話を切った。
いつもどおり、朝礼を行い席に着く。みんな忙しく働いている。ひかりは、出張関係の精算をしていた。
ブルブルブル・・
携帯のマナーモードが鳴る。
ちらっと携帯を見てみると、ひかりの彼氏からの通知だった。
「げんき?今週の土日空いてない?俺もたまたま今回は土日休みだからさ!」
嬉しいデートの誘いだった。
・・今回こそ、失敗したくない。
以前、ひかりは悠一に相談に乗ってもらっていた。本命だった人に別れを告げられたこと、自分の金銭感覚がおかしいことが理由だったこと。
悠一からのアドバイスは「お金がなきゃ、使わない。だから財布には五千円以上いれない」と言うものだった。
随分と大胆で適当なアドバイスだと思ったが、言うとおりに実践している。今のところ、彼氏に金銭感覚のおかしい人間だとは思われていない。
そもそもなぜ、こんなに金銭感覚がずれているのだろう。別に両親が金持ちな訳でもないし、ものすごく給与が高い仕事をしているわけでもない。一人っ子だから?いや、関係ないか。
高校を卒業後、ひかりが就職してから、両親が離婚した。もともと仲が良い夫婦ではなかった。
母親のことは好きだが、父親はあまり好きではない。いつも一方的に言いたいことだけ話して、こちらの話をなにも聞いてくれない。だから、ひかりは就職後、1度も父親に会っていない。今頃どこで何をしているのだろう。
12時を回ったところで、ひかりは彼氏に返信をした。
「空いてるよ!私がそっちにいくね!」ひかりはニタニタしながら返信した。
2人は遠距離恋愛のため、必ずどちらかが長距離を移動しなければならない。会える日が少ないが、だからこそ1日1日を大切にできる。また、遠距離だからこそ、この前行った浩二と霧島夫婦のダブルデートにも参加できたのだ。
ひかりは、仕事の終了時間を待っていた。
18時、仕事の終わりを告げるチャイムが鳴る。
そそくさと帰りの支度をまとめ、会社をでた。
家に到着し、彼氏とデートプランを考えていた。遠足も旅行もデートも、行くまでも楽しいし行っても楽しいし、終わっても思出話になるし、出掛けるということは素晴らしいと思う。
プルプルプル・・
母親からだ。電話を耳に当てる。
「どうしたの?」
「仕事終わったかい?」
「おわったよ」
「お母さんさ、仕事辞めようと思うんだ」
「・・え?」
ひかりは、一瞬頭が真っ白になった。
「どうやって暮らしていくの?」
「大丈夫、すぐアルバイト探すから」
「わかった、わかったけど・・無理しないでね?」
「うん、ありがとう。仕事辞めるってことを伝えたかっただけ」
「わかったよ、それじゃあまたね」
「またね、ひかりも無理しないでね」
ピッ
通話を切断した。
パワフルな人なのに・・仕事を突然辞めるなんて・・
大丈夫なんだろうか。
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