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ドキドキ同棲編
いつもより密着して★
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ズモモモモ、という効果音が聞こえそうな顔色で、大輔くんがニッコリと微笑む。
微笑んでいるのに怖い。
どうしてこうなった!
「希帆さん、今の、誰に教わったの?」
「おん?」
「随分と慣れた手つきでゴムを付けてくれたけど…。そう言えば、最初の夜もゴムを付けようとしてたね?」
「…ひゅっ!」
古の中二病罹患者が「ニヤリ(暗黒微笑)」と書き留めそうな笑みを貼り付けて、大輔くんが小首を傾げる。
私は罠にかかった野ウサギのように、喉を鳴らしてヒクヒクと唇を動かした。
「…腹立つなぁ」
黒い笑みを解いて少し拗ねたような顔の大輔くんが額にキスをくれる。
大輔くんは自分の初めてをくれたのに、私の初めては今や顔も忘れた程度の男だ。
それ以降もフラフラと男性経験だけを積み重ねて、恋愛経験は中学生並み。
…いや、それ以下かもしれない。
だから、こういう恋人の機微に気付かずに傷つけてしまう。
「ごめんね…」
「っと、ごめん!責めたわけじゃないよ…。ちょっと気になっただけ」
しゅんとしてしまった私を優しく抱きしめて、今度は頬にキスをくれた。
一度顔を離して私と目を合わせると、大輔くんは先ほどの笑みとは違う柔らかな表情を浮かべる。
私の唇にゆっくりと彼の唇が重なった。
まるで私を慈しむような舌の動きが切ない。
どうして私の初めては大輔くんじゃないんだろう。
「希帆さん?どうしたの?…甘えたい気分なの?」
「…ん」
唇が離れると、私は大輔くんの首元に抱き着いた。
お昼間に自分でつけた紅い痕が点々と残る首筋に、カプンと甘噛みを贈る。
「…抱っこして」
胡坐を掻いたままの大輔くんに膝立ちで両手を広げると、そう短く要求を述べた。
大輔くんは蕩ける笑顔を私に向けて、両腕を私の腰元に添えると優しく膝の上に招いてくれる。
そのまま怒張した切っ先が私の蜜口にあてがわれ、私が腰を下ろすと雄棒が隘路を押し開いてきた。
ぎゅちっ…、ぬ゛ぬ゛ぬ゛っ
「…あっ♡」
「この体勢、いつもより密着するね♡」
「…んっ、ギュってなって、気持ちぃ…」
「希帆さんの気持ち良さそうな顔を、いつもより近くで見れて幸せ♡」
「…ばか」
じゅにゅっ、じゅにゅっ、ぐちゅっ、ぐにゅっ
ゆるゆると律動を始めた大輔くんの腰が、私の肉襞を繰り返し抉る。
寝転がっているときよりも、彼を奥まで感じられる気がした。
もっと、もっと奥に招きたい。
もっと深くで繋がりたい。
「もっと…奥…おいで……」
下から突き上げられながら、切れ切れに思いを伝える。
ずっとキスの高さの目線で大輔くんの瞳が揺らめく。
お互いの唇が溶け合ってしまうんじゃないかってくらいキスをした。
肌を重ねて、密着し合って、それぞれの身体の境目が分からなくなるくらい、私たちは混ざり合う。
快感があとから、あとからさざ波のように押し寄せて、私の意識を優しく奪った。
「希帆さん…っ…気持ちぃ…希帆さん…」
「んっ♡あぁっ…大輔く…んっ…」
お互いの名前を呼び合って、またキスをして、心と熱を交換し合う。
身体だけじゃなく、心も満たされて痛いくらいの心地良さに眩暈がした。
「初めて…は…そんなに…あげられない…け、ど…っ……んっ…」
「…はぁっ……んっ…希帆さん…?」
「初めて…っじゃ、なく…て、…私の……最後…あげっ…る…」
口を大きく開いて、大輔くんの唇を塞ぐようなキスをする。
十分に舌を絡ませ合って、銀糸を繋げながら口を離した。
「ずっと…んっ……大好きっ……っ…大輔くんが…ずっと……好きぃ……っあぁっ♡」
私の中で大きさを増した雄肉に身体を弓形にしならせる。
それと同時に彼の抽送が激しくなった。
「希帆さんっ…!俺も…ずっと好き…愛してる…っ」
「ん…ぁ…それ…だめぇぇぇっ♡」
「っ…締まるっ……、希帆さん…希帆さん…っく…」
びゅるるるっ
下からせり上がってきた吐精の勢いで子宮口をノックされ、私も一呼吸置いて達する。
胴震いが止まらない私を、大輔くんはしばらく抱き留めてくれた。
弛緩した身体を預けながら、彼の体温にホッと息を吐く。
「…なんか、満たされたね」
私の頭や額にキスの雨を降らせていた大輔くんが呟いた。
同じことを考えていた私は、自分の気持ちが声に出ていたのかと一瞬だけ驚く。
その後直ぐに湧き出す喜びに身をよじりそうになった。
「今、同じこと考えてた…。すごい…、嬉しい」
「ほんと?ハハハ!それ含めて幸せ♡希帆さん、大好き♡」
「…ん。私も好き……」
繋がったままコミュニケーションを取りたがる彼は、相変わらず私の中で寛いでいる。
舌先を擽り合うだけのキスをして、大輔くんが難しい顔をした。
「どうしたの?」
「希帆さんさ、ちょっと前に『髪の毛切ろうかな~』って言ってたじゃない?」
「あぁ、うん。大輔くんの好みの髪型にしよっかなって思って」
「なにそれ、可愛過ぎる♡でも、どんな髪型でも希帆さんは可愛いよ♡」
「…パンチパーマでも?」
「ぶくくくく…なんでパンチパーマ…」
「だって、どんな髪型でも♡とか、どんな服装でも♡とか、なんだか曖昧な答えばっかりなんだもん、大輔くんってば」
「ほんとのことだから仕方ないじゃない?希帆さんであれば外見はどうしたって可愛いんだし♡」
「……じゃあ角刈りにする」
「ぶくくくく…だから、なんでそう言う方向性…。ショートヘアは嬉しいけどね。パンチパーマや角刈りだと、ドライヤーで希帆さんの髪を乾かす俺の楽しみが減るから、出来れば違う髪型が良いかなぁ~」
「…ショートヘアが好きなの?」
「ん~、好きって言うよりも、ここの痕をね、目立たせたいなって」
そう言いながら、大輔くんは私の首筋のキスマークを撫で上げた。
「んっ♡」
「ハハハ!ほんと、首筋弱いね♡可愛い♡あ、そっか、ショートヘアだと希帆さんの首筋や耳にも触りやすくなるね。キスマークも目立って男除けになるし、一石二鳥じゃない?」
「今の長さだから、首のキスマーク隠せてるけど、切ったら自重してもらうよ?」
「えー?自重なんてするわけないじゃん!希帆さんは俺の彼女って見せびらかしたいのに♡」
「……ばかちん」
そう言っておバカな恋人の頬をつねりながら、私は美容室にいつ予約を入れようか考えていた。
微笑んでいるのに怖い。
どうしてこうなった!
「希帆さん、今の、誰に教わったの?」
「おん?」
「随分と慣れた手つきでゴムを付けてくれたけど…。そう言えば、最初の夜もゴムを付けようとしてたね?」
「…ひゅっ!」
古の中二病罹患者が「ニヤリ(暗黒微笑)」と書き留めそうな笑みを貼り付けて、大輔くんが小首を傾げる。
私は罠にかかった野ウサギのように、喉を鳴らしてヒクヒクと唇を動かした。
「…腹立つなぁ」
黒い笑みを解いて少し拗ねたような顔の大輔くんが額にキスをくれる。
大輔くんは自分の初めてをくれたのに、私の初めては今や顔も忘れた程度の男だ。
それ以降もフラフラと男性経験だけを積み重ねて、恋愛経験は中学生並み。
…いや、それ以下かもしれない。
だから、こういう恋人の機微に気付かずに傷つけてしまう。
「ごめんね…」
「っと、ごめん!責めたわけじゃないよ…。ちょっと気になっただけ」
しゅんとしてしまった私を優しく抱きしめて、今度は頬にキスをくれた。
一度顔を離して私と目を合わせると、大輔くんは先ほどの笑みとは違う柔らかな表情を浮かべる。
私の唇にゆっくりと彼の唇が重なった。
まるで私を慈しむような舌の動きが切ない。
どうして私の初めては大輔くんじゃないんだろう。
「希帆さん?どうしたの?…甘えたい気分なの?」
「…ん」
唇が離れると、私は大輔くんの首元に抱き着いた。
お昼間に自分でつけた紅い痕が点々と残る首筋に、カプンと甘噛みを贈る。
「…抱っこして」
胡坐を掻いたままの大輔くんに膝立ちで両手を広げると、そう短く要求を述べた。
大輔くんは蕩ける笑顔を私に向けて、両腕を私の腰元に添えると優しく膝の上に招いてくれる。
そのまま怒張した切っ先が私の蜜口にあてがわれ、私が腰を下ろすと雄棒が隘路を押し開いてきた。
ぎゅちっ…、ぬ゛ぬ゛ぬ゛っ
「…あっ♡」
「この体勢、いつもより密着するね♡」
「…んっ、ギュってなって、気持ちぃ…」
「希帆さんの気持ち良さそうな顔を、いつもより近くで見れて幸せ♡」
「…ばか」
じゅにゅっ、じゅにゅっ、ぐちゅっ、ぐにゅっ
ゆるゆると律動を始めた大輔くんの腰が、私の肉襞を繰り返し抉る。
寝転がっているときよりも、彼を奥まで感じられる気がした。
もっと、もっと奥に招きたい。
もっと深くで繋がりたい。
「もっと…奥…おいで……」
下から突き上げられながら、切れ切れに思いを伝える。
ずっとキスの高さの目線で大輔くんの瞳が揺らめく。
お互いの唇が溶け合ってしまうんじゃないかってくらいキスをした。
肌を重ねて、密着し合って、それぞれの身体の境目が分からなくなるくらい、私たちは混ざり合う。
快感があとから、あとからさざ波のように押し寄せて、私の意識を優しく奪った。
「希帆さん…っ…気持ちぃ…希帆さん…」
「んっ♡あぁっ…大輔く…んっ…」
お互いの名前を呼び合って、またキスをして、心と熱を交換し合う。
身体だけじゃなく、心も満たされて痛いくらいの心地良さに眩暈がした。
「初めて…は…そんなに…あげられない…け、ど…っ……んっ…」
「…はぁっ……んっ…希帆さん…?」
「初めて…っじゃ、なく…て、…私の……最後…あげっ…る…」
口を大きく開いて、大輔くんの唇を塞ぐようなキスをする。
十分に舌を絡ませ合って、銀糸を繋げながら口を離した。
「ずっと…んっ……大好きっ……っ…大輔くんが…ずっと……好きぃ……っあぁっ♡」
私の中で大きさを増した雄肉に身体を弓形にしならせる。
それと同時に彼の抽送が激しくなった。
「希帆さんっ…!俺も…ずっと好き…愛してる…っ」
「ん…ぁ…それ…だめぇぇぇっ♡」
「っ…締まるっ……、希帆さん…希帆さん…っく…」
びゅるるるっ
下からせり上がってきた吐精の勢いで子宮口をノックされ、私も一呼吸置いて達する。
胴震いが止まらない私を、大輔くんはしばらく抱き留めてくれた。
弛緩した身体を預けながら、彼の体温にホッと息を吐く。
「…なんか、満たされたね」
私の頭や額にキスの雨を降らせていた大輔くんが呟いた。
同じことを考えていた私は、自分の気持ちが声に出ていたのかと一瞬だけ驚く。
その後直ぐに湧き出す喜びに身をよじりそうになった。
「今、同じこと考えてた…。すごい…、嬉しい」
「ほんと?ハハハ!それ含めて幸せ♡希帆さん、大好き♡」
「…ん。私も好き……」
繋がったままコミュニケーションを取りたがる彼は、相変わらず私の中で寛いでいる。
舌先を擽り合うだけのキスをして、大輔くんが難しい顔をした。
「どうしたの?」
「希帆さんさ、ちょっと前に『髪の毛切ろうかな~』って言ってたじゃない?」
「あぁ、うん。大輔くんの好みの髪型にしよっかなって思って」
「なにそれ、可愛過ぎる♡でも、どんな髪型でも希帆さんは可愛いよ♡」
「…パンチパーマでも?」
「ぶくくくく…なんでパンチパーマ…」
「だって、どんな髪型でも♡とか、どんな服装でも♡とか、なんだか曖昧な答えばっかりなんだもん、大輔くんってば」
「ほんとのことだから仕方ないじゃない?希帆さんであれば外見はどうしたって可愛いんだし♡」
「……じゃあ角刈りにする」
「ぶくくくく…だから、なんでそう言う方向性…。ショートヘアは嬉しいけどね。パンチパーマや角刈りだと、ドライヤーで希帆さんの髪を乾かす俺の楽しみが減るから、出来れば違う髪型が良いかなぁ~」
「…ショートヘアが好きなの?」
「ん~、好きって言うよりも、ここの痕をね、目立たせたいなって」
そう言いながら、大輔くんは私の首筋のキスマークを撫で上げた。
「んっ♡」
「ハハハ!ほんと、首筋弱いね♡可愛い♡あ、そっか、ショートヘアだと希帆さんの首筋や耳にも触りやすくなるね。キスマークも目立って男除けになるし、一石二鳥じゃない?」
「今の長さだから、首のキスマーク隠せてるけど、切ったら自重してもらうよ?」
「えー?自重なんてするわけないじゃん!希帆さんは俺の彼女って見せびらかしたいのに♡」
「……ばかちん」
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