上 下
11 / 15

蜜夜

しおりを挟む
じゅくっ、じゅぷりっ……

慶太くんの唾液に濡れた舌先は、私の乳首を丹念に追い立てた。
人よりも膨らみが足りない私の胸を、丁寧に、丁寧に掬い上げて、丁寧に、丁寧に、愛撫してくれる。
彼の大きな口にガプリと乳首ごと乳房を咥え込まれて、じゅこじゅこと吸い上げられると、なんとも言えない快感が下肢から全身に駆け巡るのだ。
私はその刺激を余すことなく享受しようと、壁にもたれて座る慶太くんに膝立ちで跨り、自分の胸を押し付けるようにして彼の口に差し出していた。

「あ…んんっ……気持ちぃ…もっとぉ…」

じゅぱぱっ、じゅ、じゅじゅっ

「吸って…もっとぉ♡………乳首…気持ちぃぃ…」

じゅくっ、じゅぐぐぐぐ…、じゅ

「んぁっ♡」

吸引されながら、舌の根と上顎の間に乳首を挟んでコロコロと擦り付けられる。
もう片方の乳首は慶太くんの大きな手で捏ねられたり、抓られたり、弾かれたりして刺激を受け続けている。
頭が沸騰した様に熱い。
慶太くんにもっと、もっとと胸を押し付けると、冷たい部屋の壁に頬を擦り付ける恰好になった。
その冷たさでさえ、快楽で白くなり始めた私の頭を覚ますことはできない。

じゅぱっ……じゅ、じゅ、じゅぅぅぅぅぅぅ……っっぱっ

「……あぁっ♡」

一層強く吸い上げられ、ビリビリとひり付くような痺れが下肢に降りていく。
留まり切れなくなった蜜液が、私の割れ目から慶太くんの太ももに滴り落ちた。
それと同時に慶太くんが破裂音と共に、私の乳首を開放する。

「日和、まだ下触ってないのに垂れるほど濡れてんじゃん…。本当に乳首好きだね?こっちも吸われたい?」

慶太くんはツンツン、とそれまで吸っていたのとは逆の乳首に人差し指を押し付ける。
その刺激さえも強烈な疼きになって私の中からまたドロリと蜜が落ちた。
膝立ちを続けるのが苦しくて、弱々と彼の太ももの上に腰を下ろす。

ぴちゃり

溢れんばかりに割れ目に流れ落ちた蜜が、彼の太ももとの摩擦で淫猥な音を立てた。
私は腰をくねらせて、慶太くんの太ももにクリトリスを擦り付ける。
そうしないとそこに溜まった疼きが全身に巡りそうだったからだ。

「んっ…♡…慶太く…ん…」
「…っ……日和…」

名前を呼んでキスを強請れば、片方の眉をひそめた慶太くんが深い口付けをしてくれる。
彼の濡れた舌先が隙間なく私の口内に入り込んで、唾液も吐息も理性さえも、全てを奪っていく。
慶太くんのキスを貪っていると、ふと左膝に熱い滾りを感じた。
目線だけでそちらを見下ろせば、ピクンピクンと脈打つ慶太くんのペニスを見つける。
唇が離れたタイミングで顔を下に向けて入念に観察すると、透明な液体がたらたらと流れ出していた。

「…、……っ」

慶太くんが私の動きを察知して私の名を呼ぶ前に、素早く彼のペニスを手中に収める。
ぬるんっ、とした感触に私の情欲が俄然掻き立てられた。

「舐めて…ぃぃ…?」
「……っ!…ダメだ!」

どうしてだか慶太くんは私が口でするのを嫌がる。
私はしてみたくて堪らないのに、今まで一度もさせて貰えていない。
経験が浅いから歯を当てられそうで怖いのだろうか?
確かに、私にはフェラチオの実経験はないが、妄想では何度も体験してきた。
正直、かなり上手なのではないかと思う。
……まぁ、妄想上での感想はあるが。

「…やだ……する…っ…!」

慶太くんの腕に捕まる前に、彼の股座またぐらへ身を翻し、はぷんっ、とペニスの先を咥える。
粘着質な液体が上顎に絡みつき、むわん、と彼の匂いで口内が埋め尽くされた。

「…っ……ひ、よりぃ…」

私を引き剥がそうとしたのだろうか、彼の大きな手が私の頬を撫でる。
けれど彼の手はそれ以上の動きを見せず、慶太くんが力なく私の名前を呼んだ。
その声に拒絶の意思ではなく、悦楽の色を感じ取った私は、そろそろと舌先を動かしだす。
亀頭を咥え込んだまま、舌の腹で裏筋をサリサリと舐めた。
すると口の中に先走り液カウパーが充満する。
意外と生臭くはない。
もっと不快なものかと思っていたのに、不思議と嫌悪感はなかった。
むしろずっと舐めていたいくらいだ。

「も…、やめろって……」

そう言いながら、私を無理やり押し退けない慶太くんには抵抗の意思はないらしい。
私は安心してペニスを口に含み直す。
歯が当たらないように唇で覆い、慎重に咥え込んでいった。
口を窄めながら、一回、二回…とストロークすると、慶太くんの腰がビクビクと跳ねる。
気を良くした私は、喉奥へ彼を招こうと息を吸い込んだ。
私が普段読んでいる小説では、フェラチオと言えば喉奥まで咥え込まされるもの!と書かれている。
そう言う描写が多いのだ。
だから、私はその感覚が知りたかった。
この硬い切っ先が、私の喉奥を擦り上げる感触はどんなものだろう…。

「…んっ♡」
「ちょ…、ひ…より…!」

ぐぷんっ…っ

じゅぽっ、じゅぽっ、じゅぽっっ

じゅる、じゅるるっ

上顎や舌、そして喉奥を硬いペニスが擦り上げる感触に陶酔してしまう。
私は一心不乱に舐めしゃぶった。
飲みしだいているのは、自分の唾液なのか慶太くんのカウパーか分からない。

「…っ……日和、もう…っ…」
「ん…♡」
「口…放せ…っ…」
「…ぃや…っ…」
「……っ…く…っ…」

限界を迎えた慶太くんが私を止めようとするのに抵抗しようと、咥えたままで小さく声を発する。
その感触が最後の起爆剤になったのか、慶太くんは短く呻くと、私の口の中に射精した。
裏筋に添えた舌に、彼が精子を吐き出す為に脈打つ様がありありと伝わり、私の子宮口がズクンと疼く。
私は彼が全てを吐き出し終わるまで口を放さなかった。

「…ん♡」

ちゅうぅ、っと最後に吸い上げてから、ちゅぽんっ、とペニスを開放する。
ゆっくりと顔を上げてから、口内の彼の精液を飲み込もうとした、その時、素早く動いた慶太くんの手に私の顎が捕らえられる。
驚いていると、もう片方の手でティッシュを口元に押し当てられ、口内のものを強引に吐き出させられた。

「…っとに……、ド淫乱過ぎんだろ…」
「…けほん…飲んで…みたかった…のに…」

口内に僅かに残る彼の精液をテイスティングするように確かめてみる。
あんまり味はしなかった。

「ばっか!!んなもん味わうな!!!」
「だって……気になってたんだもん…慶太くんの…味」
「っだーーーーーー!んなこと言うな!味、とか…」
「…慶太くんだって…匂いとか…言う…!」

私が抗議の言葉を言い終わる前に、慶太くんが私の鼻先に軽く歯を立てる。
びっくりして動きが止まってしまった私に、彼はニヤリと笑ってから、こう言った。

「俺は良いんだよ。それより続きする?しない?」

そのまま彼の指が私の割れ目に伸ばされたものだから、私は黙って首を縦に振るしかなかった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

自称ヒロインに「あなたはモブよ!」と言われましたが、私はモブで構いません!!

ゆずこしょう
恋愛
ティアナ・ノヴァ(15)には1人の変わった友人がいる。 ニーナ・ルルー同じ年で小さい頃からわたしの後ろばかり追ってくる、少しめんどくさい赤毛の少女だ。 そしていつも去り際に一言。 「私はヒロインなの!あなたはモブよ!」 ティアナは思う。 別に物語じゃないのだし、モブでいいのではないだろうか… そんな一言を言われるのにも飽きてきたので私は学院生活の3年間ニーナから隠れ切ることに決めた。

【R18】告白は相手の身体を舐めながら

Yuki
恋愛
「相手の身体を舐めながら告白」をすれば より告白成功率が上がりカップルが増える。 加速する少子高齢化を止める為、多くの実験が政府により実施され、そこで最も効果の得た実験がこの施策だった。 これは『告白は相手の身体を舐めながら』 それが法律となった世界のとある高校の日常的な告白風景。 ※本作品は短編集となります ☆耳舐め編 【告白】 【勉強会】←更新中 ☆足舐め編 【告白】 ☆妹の友達編 【告白練習】 【???】←②更新予定 ☆集団編 【告白】 ☆腋舐め編 【告白】←①更新予定 ☆鼻舐め編 【告白】←③更新予定

R18人気モデルの千紘君は私の友達のストーカーで、私は千紘君をストーキングしている。彼は実は○○だったなんて知らなかった。

シェルビビ
恋愛
 同じ大学に通う千紘君は、今や誰もが知る人気モデル。けれど、菜々子にとってはただの「彩羽ちゃんの幼馴染」でしかない。その彼を近くでみられるのは菜々子が彩羽の都合のいい親友だからだ。  誰もが彼の一挙手一投足に注目するが、彼が彩羽ちゃんのストーカーという事を偶然知ってしまう。かなりの面倒くさい部類に入るので、菜々子は千紘を観察することにした。  いつしか千紘を応援するようになり、陰ながら支えていると何と気がついてしまった千紘。菜々子に興味を抱くようになる。  見た目がハイスペックなのに面倒くさい童貞とそれを観察していたのにターゲットになっていたヒロインの物語。

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた

cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。 お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。 婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。 過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。 ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。 婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。 明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。 「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。 そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。 茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。 幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。 「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?! ★↑例の如く恐ろしく省略してます。 ★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。 ★コメントの返信は遅いです。 ★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。 ※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません

お飾りの妃なんて可哀想だと思ったら

mios
恋愛
妃を亡くした国王には愛妾が一人いる。 新しく迎えた若い王妃は、そんな愛妾に見向きもしない。

【R18】引きこもりは旦那を嗅ぎたい

Cleyera
BL
イヌ科っぽい旦那(♂)を、ゴワゴワクンクンしてうっとりする異世界人(♂)が引きこもる話 もふもふ毛玉も生まれるよ :注意: 創作活動などをしていない素人作品とご了承ください 攻めは四足イヌ科の獣です、人化しません 全体的に性描写、性的な単語が入りますので※をつけておりません 苦手な方はすいません 同名でお月様に出没しております

いいなりな私と強気な博士R18

みずき
恋愛
いつの間にか博士との生活が始まって、いつでもいいなりの私…… 博士のペースに飲み込まれて…… いつでもどこでも乱れちゃう

処理中です...