言の葉のかけら

歌川ピロシキ

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虚ろの王

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豪炎の赤と鋼鉄の黒
全てが過ぎ去りし後に残るは
屍の白と瓦礫の灰
永遠の沈黙に包まれた街に
今は亡き人々の嘆きの谺が返る
現在、過去、未来
全て灼き尽くした後に
虚無を統べるは傀儡の王
空の玉座に影だけが座る

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