言の葉のかけら

歌川ピロシキ

文字の大きさ
上 下
59 / 65

白光

しおりを挟む
白い光が世界を侵食し、全てを黒と灰とに塗り分ける。
2000度に燃え盛る人工の星たちが降り立つと、地上はこの世の地獄と化した。
力なき無名の人々が生きながらに焼かれても、もう咎めるものは誰一人おらず。
苦鳴と無念を世に伝えるものもおらず。
ただ狂える鬼どもの蹂躙に任せるのみ。
而して愚かなる我らは目を閉じ耳を塞ぎて惰眠を貪る。
いずれ、その災いが我が身に降りかかるとも知らずに。



※テルミット弾、明らかな国際人道法違反なのですが、最近では日常的に使われてるにもかかわらず大手メディアがまともに報じようとしないのはいったい何故なんでしょう?相変わらず化学兵器を使ってる連中もいるみたいですが…
ミサイル合戦だけは激化しないうちにお互い手打ちにしたようですが、安保理は相変わらずだしどこぞの選挙は不穏だしで、各地の紛争がおさまる要素がない今日この頃。

テロは決して肯定はできませんが、骨と皮ばかりの姿でふらつきながらも最期まで戦いぬく人々を、平和で平穏な日本で飢えを知らずに生きてきた私が頭ごなしに否定することもできません。
せめて幼い子供たちだけは兵糧攻めと民族浄化対象から外して欲しいですね。
しおりを挟む

処理中です...