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1章
18話
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「口を開け、食べさせてやる」
膝が当たるほど近くに座ったレイジュが、食器に触れるのか、カチャリカチャリと音がする。
「先ずは汁物からか、これは自分で飲んだ方がいいか?」
差し出した手に触れる器は、取っ手があり滑らず持ちやすい形状をしていた。
そっと口を付けて器を傾けると、トロリとした少し重めの汁物が口に入る。
青菜と生姜、玉子だろうか。
優しい味の汁物だ。
「美味しいです…」
「そうか、それは良かった…次は煮浸したな…揚げた豆腐だ」
「ありがとうございます」
おずおずと口を開くと、一口の大きさになった豆腐が入れられる。
舌先でほどけるような柔らかさ。
「美味しい…こんなの初めて」
ほんのりと温かさを感じる食事。
とても幸せだ。
「次は肉団子だな…少し甘酸っぱいかもしれないが…苦手なら言ってくれ」
こくりと豆腐を飲み込んだ後に差し出されたのは、肉団子に甘酸っぱい餡のかかったもの。
弾力のある肉団子はレイジュの手で半分にされているのだろう。
それでも、口の中はいっぱいで飲み込むまでには時間を要してしまった。
強い酸味と鼻に抜ける不思議な香りは黒酢というものなのだと教えて貰った。
その肉団子と同じ味付けの野菜。
ニンジン、タケノコ、芋も楽しみながら食事は進んでいく。
他にも魚の焼いたものをほぐした身やら、小麦の粉を練って焼いたものをが次々に出て漸く一回りと言うところで音を上げた。
もうお腹いっぱい。
たくさんの食事に息を吐いた。
「レイジュ…もう…」
「何だ?お腹いっぱいか…最後に甘味があるのに」
「甘味?」
今までレイジュが持ってきてくれる甘味はとても美味しかった。
「あぁ、甘味…」
「う、食べられるかなぁ…でも、お腹はち切れそう…」
服の上からぽっこりしたお腹を撫でてみると、レイジュがくすくすと笑った。
「ほら、口を開けて?少し冷たいぞ?」
言われるがまま口を開くと舌に乗せられたものは軟らかく冷たい。
「冷たくて甘い?」
驚きの声を上げてこくりとそれを飲み込んだ。
膝が当たるほど近くに座ったレイジュが、食器に触れるのか、カチャリカチャリと音がする。
「先ずは汁物からか、これは自分で飲んだ方がいいか?」
差し出した手に触れる器は、取っ手があり滑らず持ちやすい形状をしていた。
そっと口を付けて器を傾けると、トロリとした少し重めの汁物が口に入る。
青菜と生姜、玉子だろうか。
優しい味の汁物だ。
「美味しいです…」
「そうか、それは良かった…次は煮浸したな…揚げた豆腐だ」
「ありがとうございます」
おずおずと口を開くと、一口の大きさになった豆腐が入れられる。
舌先でほどけるような柔らかさ。
「美味しい…こんなの初めて」
ほんのりと温かさを感じる食事。
とても幸せだ。
「次は肉団子だな…少し甘酸っぱいかもしれないが…苦手なら言ってくれ」
こくりと豆腐を飲み込んだ後に差し出されたのは、肉団子に甘酸っぱい餡のかかったもの。
弾力のある肉団子はレイジュの手で半分にされているのだろう。
それでも、口の中はいっぱいで飲み込むまでには時間を要してしまった。
強い酸味と鼻に抜ける不思議な香りは黒酢というものなのだと教えて貰った。
その肉団子と同じ味付けの野菜。
ニンジン、タケノコ、芋も楽しみながら食事は進んでいく。
他にも魚の焼いたものをほぐした身やら、小麦の粉を練って焼いたものをが次々に出て漸く一回りと言うところで音を上げた。
もうお腹いっぱい。
たくさんの食事に息を吐いた。
「レイジュ…もう…」
「何だ?お腹いっぱいか…最後に甘味があるのに」
「甘味?」
今までレイジュが持ってきてくれる甘味はとても美味しかった。
「あぁ、甘味…」
「う、食べられるかなぁ…でも、お腹はち切れそう…」
服の上からぽっこりしたお腹を撫でてみると、レイジュがくすくすと笑った。
「ほら、口を開けて?少し冷たいぞ?」
言われるがまま口を開くと舌に乗せられたものは軟らかく冷たい。
「冷たくて甘い?」
驚きの声を上げてこくりとそれを飲み込んだ。
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