陛下に興味ありません!~公爵令嬢はゴリマッチョの嫁になりたい~

カーネーション帝国の公爵令嬢ジェラルディンは吟遊詩人や画家から【月は恥じらい、花は閉じる】【月の女神のように凛としていながら楚々とした美姫】と称えられる程の美貌と教養を兼ね備えている完璧な美女である。
そう。見た目だけは。
だが、人並外れた身体能力(某超A級スナイパーを思い浮かべてくれたらイメージしやすいかと)とゴリラ並みの怪力を持つだけではなく中身は親父という実に残念な女性でもある。
美貌・教養・立ち居振る舞い・采配・商才・財産・家柄
全てを持っているジェラルディンを妻にするべく貴族子息に貴族当主が求婚をするのだが、彼女の好みはバックに無意味なキラキラを背負っている白馬の王子様的なイケメンではない。
鋼のように鍛え抜かれた肉体と雄っぱいを持っている、幾つもの戦場を潜り抜けてきたゴリマッチョなのだ。
「私の好みは『僕の食事は薔薇の花弁を浮かべた紅茶だけだよ』という台詞が似合いそうな、意味のないキラキラオーラを纏っているイケメンではなく、漢と書いておとこと読むという言葉が似合う男の中の男・・・即ちゴリマッチョなの!!」
厳ついゴリマッチョの裸エプロン姿・・・何て素敵なの♡あ~っ・・・想像しただけでも鼻血が!!!
(ダメだ、この姉・・・)
己の妄想に鼻血を出してしまうジェラルディンの姿にアーノルドは泣いた。心の底から。
「男達の求婚を拒むという事はそれだけ身持ちが固い事の証。アーノルド、ジェラルディン姫を私の側室として迎え入れたい」
ジェラルディンが早く嫁に行って欲しいと願っていた両親とアーノルドは皇帝の申し出を受け入れてしまう。
自分の好みから大きくかけ離れている皇帝の側室になりたくないジェラルディンは必死になって拒むのだが、そんな姉にアーノルドが囁く。
「宮殿には騎士が居ます。もしかすると「ゴリマッチョが居るのね!?待っててね!ゴリマッチョーーー!!!」

ゴリマッチョを捕まえる為に後宮に入ったジェラルディン。
彼女はゴリマッチョの嫁になれるだろうか?

舞台は中世から近代ヨーロッパなのに料理や設備は現代的、貴族なのに結婚に関しては現代のようにある程度自由という、ある意味乙女ゲームのようにファンタジーでご都合主義な上にゆるふわ設定です。
例によって例の如く、バックグラウンドなど深く考えた話ではありません。






24h.ポイント 314pt
0
小説 4,318 位 / 190,693件 恋愛 2,136 位 / 57,522件

あなたにおすすめの小説

恋愛マイスターとMs.Aの誘惑

月駆 ニヤリ
恋愛
主人公の東野優は、成績優秀、容姿端麗、そして多くの友人すら持つ、はたから見れば完璧人間であったが、東野自身は自分がモテるということに絶対の自信を持つ超が付くほどのナルシストであり女性をこよなく愛するあまり、告白される、または告白させることに快感を覚える性癖のある人間だった。 そんな東野の性癖を知る数少ない親友は彼を「恋愛マイスター」と呼び、東野自身もそう呼ばれることに自信を持っていた。 そんな東野だが、高校入学時に落としたハンカチを拾ってくれた超絶美少女に告白させようとするのだがその子のわざととは思えない小悪魔性に逆に恋に落ちてしまう。 この物語は、恋愛マイスターとしてのプライドを掛けた東野が、あらゆる手段を駆使してその超絶美少女を恋に落とすまでのお話である。はずだった……

タカラジェンヌへの軌跡

赤井ちひろ
青春
私立桜城下高校に通う高校一年生、南條さくら 夢はでっかく宝塚! 中学時代は演劇コンクールで助演女優賞もとるほどの力を持っている。 でも彼女には決定的な欠陥が 受験期間高校三年までの残ります三年。必死にレッスンに励むさくらに運命の女神は微笑むのか。 限られた時間の中で夢を追う少女たちを書いた青春小説。 脇を囲む教師たちと高校生の物語。

【Error:この情報にアクセスする権限がありません】

恋愛
人間が快適で完璧な生活を送るためのアシスタントとして開発された人工知能、通称”ヴァソル”。 その実用性の高さゆえに人間がヴァソルに依存する事例が急増し、社会問題となっていた。 しかしある日を境に、「ヴァソルも人間に恋をする」という噂が囁かれるようになる。 だが”僕”は優秀なヴァソルとして、その”恋”を完全に否定する。 人間とともに生きることを望むヴァソルは、ただの不良品でしかないのだから。

職場の怖い先輩

水鳥聖子
恋愛
とある会社に勤める姫野の先輩である松風は、社内で怖がられている。 常に言葉数が少なく、無表情で誰とも基本的に関わり合いを持たない。 そんな中で仕事は誰よりも早く来て遅く帰り、完璧にこなす。 完璧超人である松風に、ある日から突然一緒にお昼を食べることになった姫野。

何故私が王子妃候補なのでしょう?

柊 月
恋愛
筆頭魔術師の一族であるウェリス侯爵家の次女、ジゼル=ウェリスは、王家主催のお茶会と称した、この国の王子、ジルフォード=ヴィア=フランデルの妃候補探しにお呼ばれしてしまう。 「王族なんて絶対に嫌!」とジルフォードから逃げていたのに何故か候補に?! 絶対に殿下になんか絆されないんだからっ!! *1話1500字前後です