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時を止めるヒーラー
4-11 総攻撃で立ち向かえ
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まさかケスキモーがモンスター討伐に力を貸してくれるとは思わなかった。理由はなんであれ、助けてくれるならそれに越したことはない。
「リュウウウウ……リュウ!」
リリロイト・ドラゴンも、こちらに感づいたようだ。ツデレンが新呪文を習得して、仲間も加わった。今ならなんとかなるかもしれない。
気合が体中から湧き出てくる……勝てる、きっと勝てる……!
「あの、わたくし、杖を落としてそれっきりなので戦えません」
申し訳なさそうに、ジョーマーサが小さく手を挙げた。いきなり士気が削がれ、先行きが不安になった。
「ヨキヒルセ!」
ジョーマーサの杖は現在ドラゴンの足元にあった。それが呪文を唱えたツデレンの手元まで引き寄せられる。人以外でも対象になるとは、なんという汎用性の高さだろうか。
「ほらよ、これで……うう……!」
杖をジョーマーサに渡した直後、ツデレンは頭を押さえる。呪文の対象が人でない場合は、ツデレン本人が目を回してしまうらしい。
「おいおい……マヤイ・ユチルス」
ツデレンもかなり気楽に呪文を使うようになった。状態異常回復の呪文も、想像以上の汎用性がある。
良かった……これが無かったら、今頃どうなっていたことやら……。
「さ、今度こそ本当に気を取り直して……」
「リュウウウウウ!? リュウウッ!!」
仕切り直しをする暇がなかった。ドラゴンは足を踏み鳴らし、衝撃波を発生させた。
「ぐああああああああああ!!! ……ユチルス!」
俺たち4人はなす術もなく吹き飛ばされた。近くの木に腰を強打し、骨が折れたかのようなしびれが体中に走る。
すぐさま回復呪文で自分と仲間の傷を癒し、体勢を整える。
「くうぅ……アンタ、時を止める呪文あるんじゃないのか?」
ケスキモーが対処してくれる、そんな期待を勝手にしていたのが間違いだった。事前にどう戦うのか共有していなければ実質的な戦力が増強したとはいえない。
「連発はできない。以前君たちの戦いを見たが、大技はないみたいじゃないか。今回は攻めの機会に使うべきだろう」
ケスキモーなりに戦況を見据えてのものだったようだ。左腕の機械についた土をはらい、俺に視線を向けた。
「つってもなぁ、攻めるにも……」
攻めるためには近づく必要がある。しかし攻撃のせいで簡単に近づけない。
だからといって簡単に時を止める呪文を使えない。1つでも力の使いどころを間違えたら負けに直結しかねない状況だ。
「近づくなら私の呪文がある。ヨキヒルセ!」
俺の心を読んだかのように、ツデレンは杖をドラゴンの頭部に向けて叫んだ。するとツデレンの体が浮き、ドラゴンに近づいていく。
「なるほどっ……!」
ヨキヒルセで引き寄せられるものにも限界があり、それを超えると今度は呪文を唱えた側が近づくことになるのだろう。
ツデレンは空中で体勢を変え、今度は杖をこちらに向ける。
「おおっ!?」
後に続くように、俺たちもツデレンのほうへ引き寄せられた。恐らく彼女が再度呪文を唱えたと思われる。体が宙に浮き、最終的にはドラゴンの顔の上に着地する。
「マヤイ・ユチルス!」
目が回る代償が来る前に、呪文で相殺する。これで攻撃の準備は整った。
「リュ? リュリュ!? リュウウウウウ!!」
顔に乗られたことなんて滅多にないためか、ドラゴンは混乱していた。首を左右に振り始めた影響で、足場がグラグラと揺れる。
ヤバい……! せっかくここまで来られたのに……! 落ちてしまっては意味がない。
「おおっと! 今すぐ攻撃に移ろう、準備はいいね?」
ケスキモーだけはニヤりと笑っていた。この状況で長期戦ができるわけがない。俺はコクりとうなずき返した。
「……イテシルス!!」
ケスキモーは左手を開き、ドラゴンの顔にたたきつける。青白い光が手の中心から広がっていった。
ピタり、とドラゴンの動きが固まり、声も一切出なくなる。
「これが一周する間だけ時が止まる。狙うは鼻だ!」
ケスキモーは左の手の平を見せた。円の模様が光で記されていて、円の中心と弧を結ぶ直線が右回りで動いている。速度は目で見ても変化が分かる、そう長い時間ではない。
ケスキモーが鼻に向かって直進する。俺たちも後を追う。鼻の穴の前まで到着すると、各々の武器を穴に向けた。
「はあぁ……! マナダン!」
「ガイナ・マナルキ!!」
「第1の術、ユチダン!」
「スーリュイ・ハ・ゲダキ!」
魔球を放ち、刃を鼻に突き刺し、衝撃波を飛ばす。
時が止まっていても、ダメージは与えられるはず。そして過度なダメージを受けることで、セッカケラに変わるはず。
「マナダン! マナダン! マナダン! マナダン!」
しかし何度攻撃しても、その気配は一切ない。固まっているせいでダメージを与えられている実感も湧かない。
大丈夫なのだろうか……時を止める呪文は連続使用できないとなると、この機を逃すわけにはいかない。
ここを耐えられたら、完全にドラゴンに勝機が向いてしまう……!
「うおおおおおおおおおおっっ!!」
「ユチダン! はあぁ……ユチダン!」
「スーリュイ・ハ・ゲダキ……!」
3人も攻撃の手を止めることはない。ただひたすらに呪文を一点に当て続けた。ダメージの蓄積を信じ、呼吸をする間すら惜しんだ。
「リュ……!」
時が動き出した。
鼻の穴の周囲が、うっすらと白く変色する。しっかりとダメージは通っていたようだ。
「リュウウウウウウウウウウ!!! ウリュウリュウウウウウウウウウウ!!」
しかし、それで勝ちというわけではなかった。
蓄積したダメージが一気に襲ってきたからか、ドラゴンは激しく暴れまわった。首を振り、足踏みをし、体を大きくひねる。
さらに暴れまわると、白かった鼻の周りが元の七色に戻り始めていた。
ここまで暴れられて顔の上に居続けられるわけもなく、俺たち4人は振り落とされた。
「ぬわあああああっ!?」
ダメだ……!
どうすればいい? どうすれば勝てる?
あれだけの総攻撃でもセッカケラにはできなかった上、今は暴れていて攻撃可能な位置に行くことすらできない。
何かないのか? この状況の打破はできないのか?
必死に頭を巡らせる。でも方法は思い浮かばない。今使える呪文で、ここから形成を逆転できる手段はない。
それでも……それでも勝たなきゃいけない! こんなところで負けたくはない!
「俺に……!! 俺に力を!!!」
窮地に追い込まれても諦めない心……それが新しい呪文の習得につながる。
だとすれば、今すがれるのはこの杖しかない。
頼む……。
俺の潜在能力を、引き出してくれ……!
<****・****・****>
来た……!
頭に響き渡る長い呪文。
体中が熱くなり、痛覚が吹き飛んだ。
これこそが、逆転の一手……!
「ハコウツ……デイカ……」
口にするだけで周囲の空気が変わる。
落下速度が極限までゆっくりとなり、空中を泳ぐようにして、自由に体勢を整えられた。
まだ呪文を全て言い切っていないのに、今まででは考えられない桁違いの力を感じる。
杖をしっかりドラゴンの顔に向け、深く息を吸った。
「……マナセン!!!」
肺にたまった空気を全て吐き出した。
自分の肉体が発光を始め、光がドラゴンの頭部へ伸びる。野太い光線の中に自分自身がいる状態だった。
明るくて細かい様子が判別できないが、一直線にドラゴンに直撃したことだけは把握できた。
光線の発射音は骨を振動させるほど重々しい。他の周囲の音が全てかき消される。
そして、光は消えた。
ドラゴンの鮮やかなウロコは、白1色に変わっていた。
「リュウウウウ……リュウ!」
リリロイト・ドラゴンも、こちらに感づいたようだ。ツデレンが新呪文を習得して、仲間も加わった。今ならなんとかなるかもしれない。
気合が体中から湧き出てくる……勝てる、きっと勝てる……!
「あの、わたくし、杖を落としてそれっきりなので戦えません」
申し訳なさそうに、ジョーマーサが小さく手を挙げた。いきなり士気が削がれ、先行きが不安になった。
「ヨキヒルセ!」
ジョーマーサの杖は現在ドラゴンの足元にあった。それが呪文を唱えたツデレンの手元まで引き寄せられる。人以外でも対象になるとは、なんという汎用性の高さだろうか。
「ほらよ、これで……うう……!」
杖をジョーマーサに渡した直後、ツデレンは頭を押さえる。呪文の対象が人でない場合は、ツデレン本人が目を回してしまうらしい。
「おいおい……マヤイ・ユチルス」
ツデレンもかなり気楽に呪文を使うようになった。状態異常回復の呪文も、想像以上の汎用性がある。
良かった……これが無かったら、今頃どうなっていたことやら……。
「さ、今度こそ本当に気を取り直して……」
「リュウウウウウ!? リュウウッ!!」
仕切り直しをする暇がなかった。ドラゴンは足を踏み鳴らし、衝撃波を発生させた。
「ぐああああああああああ!!! ……ユチルス!」
俺たち4人はなす術もなく吹き飛ばされた。近くの木に腰を強打し、骨が折れたかのようなしびれが体中に走る。
すぐさま回復呪文で自分と仲間の傷を癒し、体勢を整える。
「くうぅ……アンタ、時を止める呪文あるんじゃないのか?」
ケスキモーが対処してくれる、そんな期待を勝手にしていたのが間違いだった。事前にどう戦うのか共有していなければ実質的な戦力が増強したとはいえない。
「連発はできない。以前君たちの戦いを見たが、大技はないみたいじゃないか。今回は攻めの機会に使うべきだろう」
ケスキモーなりに戦況を見据えてのものだったようだ。左腕の機械についた土をはらい、俺に視線を向けた。
「つってもなぁ、攻めるにも……」
攻めるためには近づく必要がある。しかし攻撃のせいで簡単に近づけない。
だからといって簡単に時を止める呪文を使えない。1つでも力の使いどころを間違えたら負けに直結しかねない状況だ。
「近づくなら私の呪文がある。ヨキヒルセ!」
俺の心を読んだかのように、ツデレンは杖をドラゴンの頭部に向けて叫んだ。するとツデレンの体が浮き、ドラゴンに近づいていく。
「なるほどっ……!」
ヨキヒルセで引き寄せられるものにも限界があり、それを超えると今度は呪文を唱えた側が近づくことになるのだろう。
ツデレンは空中で体勢を変え、今度は杖をこちらに向ける。
「おおっ!?」
後に続くように、俺たちもツデレンのほうへ引き寄せられた。恐らく彼女が再度呪文を唱えたと思われる。体が宙に浮き、最終的にはドラゴンの顔の上に着地する。
「マヤイ・ユチルス!」
目が回る代償が来る前に、呪文で相殺する。これで攻撃の準備は整った。
「リュ? リュリュ!? リュウウウウウ!!」
顔に乗られたことなんて滅多にないためか、ドラゴンは混乱していた。首を左右に振り始めた影響で、足場がグラグラと揺れる。
ヤバい……! せっかくここまで来られたのに……! 落ちてしまっては意味がない。
「おおっと! 今すぐ攻撃に移ろう、準備はいいね?」
ケスキモーだけはニヤりと笑っていた。この状況で長期戦ができるわけがない。俺はコクりとうなずき返した。
「……イテシルス!!」
ケスキモーは左手を開き、ドラゴンの顔にたたきつける。青白い光が手の中心から広がっていった。
ピタり、とドラゴンの動きが固まり、声も一切出なくなる。
「これが一周する間だけ時が止まる。狙うは鼻だ!」
ケスキモーは左の手の平を見せた。円の模様が光で記されていて、円の中心と弧を結ぶ直線が右回りで動いている。速度は目で見ても変化が分かる、そう長い時間ではない。
ケスキモーが鼻に向かって直進する。俺たちも後を追う。鼻の穴の前まで到着すると、各々の武器を穴に向けた。
「はあぁ……! マナダン!」
「ガイナ・マナルキ!!」
「第1の術、ユチダン!」
「スーリュイ・ハ・ゲダキ!」
魔球を放ち、刃を鼻に突き刺し、衝撃波を飛ばす。
時が止まっていても、ダメージは与えられるはず。そして過度なダメージを受けることで、セッカケラに変わるはず。
「マナダン! マナダン! マナダン! マナダン!」
しかし何度攻撃しても、その気配は一切ない。固まっているせいでダメージを与えられている実感も湧かない。
大丈夫なのだろうか……時を止める呪文は連続使用できないとなると、この機を逃すわけにはいかない。
ここを耐えられたら、完全にドラゴンに勝機が向いてしまう……!
「うおおおおおおおおおおっっ!!」
「ユチダン! はあぁ……ユチダン!」
「スーリュイ・ハ・ゲダキ……!」
3人も攻撃の手を止めることはない。ただひたすらに呪文を一点に当て続けた。ダメージの蓄積を信じ、呼吸をする間すら惜しんだ。
「リュ……!」
時が動き出した。
鼻の穴の周囲が、うっすらと白く変色する。しっかりとダメージは通っていたようだ。
「リュウウウウウウウウウウ!!! ウリュウリュウウウウウウウウウウ!!」
しかし、それで勝ちというわけではなかった。
蓄積したダメージが一気に襲ってきたからか、ドラゴンは激しく暴れまわった。首を振り、足踏みをし、体を大きくひねる。
さらに暴れまわると、白かった鼻の周りが元の七色に戻り始めていた。
ここまで暴れられて顔の上に居続けられるわけもなく、俺たち4人は振り落とされた。
「ぬわあああああっ!?」
ダメだ……!
どうすればいい? どうすれば勝てる?
あれだけの総攻撃でもセッカケラにはできなかった上、今は暴れていて攻撃可能な位置に行くことすらできない。
何かないのか? この状況の打破はできないのか?
必死に頭を巡らせる。でも方法は思い浮かばない。今使える呪文で、ここから形成を逆転できる手段はない。
それでも……それでも勝たなきゃいけない! こんなところで負けたくはない!
「俺に……!! 俺に力を!!!」
窮地に追い込まれても諦めない心……それが新しい呪文の習得につながる。
だとすれば、今すがれるのはこの杖しかない。
頼む……。
俺の潜在能力を、引き出してくれ……!
<****・****・****>
来た……!
頭に響き渡る長い呪文。
体中が熱くなり、痛覚が吹き飛んだ。
これこそが、逆転の一手……!
「ハコウツ……デイカ……」
口にするだけで周囲の空気が変わる。
落下速度が極限までゆっくりとなり、空中を泳ぐようにして、自由に体勢を整えられた。
まだ呪文を全て言い切っていないのに、今まででは考えられない桁違いの力を感じる。
杖をしっかりドラゴンの顔に向け、深く息を吸った。
「……マナセン!!!」
肺にたまった空気を全て吐き出した。
自分の肉体が発光を始め、光がドラゴンの頭部へ伸びる。野太い光線の中に自分自身がいる状態だった。
明るくて細かい様子が判別できないが、一直線にドラゴンに直撃したことだけは把握できた。
光線の発射音は骨を振動させるほど重々しい。他の周囲の音が全てかき消される。
そして、光は消えた。
ドラゴンの鮮やかなウロコは、白1色に変わっていた。
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