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時を止めるヒーラー
4-6 1人じゃ勝てない
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今は仲間に頼れない……1人で勝つ方法をどうにかして模索するしかない。
気持ちを切り替えて再度モンスターに集中しようとしたところ、伸縮自在であるローズ枝が既に足元まで伸びていた。
「バーラバラ!」
「ぐああああああああああっ!!」
俺の体に枝が巻き付いた。トゲが腕や胴体に刺さり、皮膚の奥へ侵食する。締め付けはどんどん強くなっていき、息をするのもままならない。
わずかに肺を膨らませるだけでも激痛が走り、苦しみを声に出さずにいられない。
「ユ、ユチル……ス。うぐうっ!!」
回復をしても効果がない。体にトゲが刺さっている状態であれば、またダメージを受けるだけだ。
ローズが枝を振り上げると、俺も体を浮かされる。
「バラ! バラバラ! バラバラバ!!」
枝の動きはさらに激しくなった。左右に振り回されて、そこら中に生えている岩に激突する。
「だああっ! ユチルス! ぎゃあっ!!ユチルス! おわっ……! ユチルス!」
どれもこれも致命傷級の痛みが走り、即回復する必要があった。杖を離したらそれが死につながる。
「バラァ……」
ローズは飽きたのか、何回か攻撃した後、突如として俺を束縛から解放する。
「バラ! バラバラバ!」
ローズは攻撃手段を変更した。花の中心から粉を噴出、空気の色がかすかに緑色となり、風に流れて広まっていく。
「ぐっ……! あ、ああ……! うう、ごめんなさい……!」
「体が熱いですわ……これもわたくしのせい……!」
ツデレンとジョーマーサが苦しがった。
毒だ、この症状は毒に違いない。今回も岩の力で俺だけが変な効果を受けずに済んでいるようだ。
「マヤイ・ユチルス!」
俺はすぐさま2人を毒状態から回復させた。
「あら? ここはどこですの?」
「というかどういう状況だよこれ!」
「ん……?」
どういうわけか、2人が正気に戻った。
ツデレンもジョーマーサも、それまで自分があり得ないほど後ろ向きになっていたことを、全く覚えていないようだった。
まさに異常……そうか、状態異常だったわけだ!
そうすると状態異常にさせたのは……目の前にいるモンスターのはず。
「ツデレンとジョーマーサはアイツの粉で正気を失っていたんだ! 早く倒そう!」
状態異常が治ってしまえばこちらが有利だ。相手の花が弱点であることはだいたい想像がつく。
「わたくし、精一杯頑張ります!」
「よく分からんが、倒さない手はない」
「バラッバッバー!!」
2人がやっと戦う気を見せてくれた矢先、ローズが再び粉を噴出した。今度は青色だった。
「ああ、でも私……やっぱり旅に付いていくのやめようかな……」
「わたくしはどうせ、動かないほうがマシなのです」
再度、2人はしゃがみ込んでしまう。
ああ、やらかした……。
俺の呪文は『状態異常を回復する』のみ。再度状態異常をまけるローズにとって、回復はあってないようなものだ。
「おいおいおい……」
遠距離のマナダンでは勝てないし、突撃したら枝で相手の思うように振り回されてしまう。
最低限、ツデレンのマナルキは必要だ。なんとかして、せめて呪文さえ……!
「バラ! バラバラ!」
距離を取っていれば攻撃自体はかわせる。あくまで狙いは俺だけのようなので、2人に注意を向ける必要はない。
しかし、どうやって勝つべきか……。
「はぁ、わたくしは、どうしてシジューコさんの役に立てないのでしょうか……」
「どうせ私なんて、どうせ私なんて……」
2人の後ろ向きな発言は、こっちの気持ちまでじめじめとさせてくる。できることなら黙っていてほしい……。
「……ん?」
ふと疑問が生じた。
毒はどうしたのか?
今この場には毒の粉と後ろ向きになる粉の2つが広がっているはずだ。毒の粉を再度吸えば、ジョーマーサたちはまた毒状態に陥るはず。それなのに、2人は後ろ向きになる症状しか出ていない。
つい先ほど噴出したはずの毒の粉が、今は機能していない……? ということは、噴出した粉が状態異常にさせる効果時間は、かなり短い……。
であれば、マヤイ・ユチルスで回復させ、なおかつ粉を吸わせなければ勝機はある……!
「ツデレン!」
俺はツデレンの元に駆け寄り、押し倒した。彼女の顔をローブでくるみ、外気を極力吸わせないようにする。
「マヤイ・ユチルス……」
杖先をツデレンのお腹に当てる。ツデレンは一瞬だけ光に包まれ、輝く。
「大丈夫か!?」
「……ん? なななっ……なんだ!」
ツデレンは辺りをキョロキョロと見回し、焦った顔を見せる。ローブで囲っているので、周りの様子は一切分からないはずだ。
「変態! 何する気だ!」
「マナルキ! マナルキ使え! 早く!」
変に勘違いをされているようだが、説明をしている時間はなかった。
「バラバラバー!! バラッバッバー!!」
後ろからはローズの声が聞こえる。背中は無防備なので攻撃を受けたらひとたまりもない。
「……お望みなら切るぞ! マナルキ!!」
「バラッバーー!!」
「っしゃ! 助かるぜ!」
ツデレンの杖に紫光の刃が発生する。俺は即座に奪い取り、振り返った。
ちょうどローズの枝が迫る。腕を伸ばし、刃を振りかざす。
スパッ、と枝は切断された。
「バアッ……ラ、ラ、ラ……!」
決まった……! 相手はうろたえ、動きが止まっている。
「これでトドメだ!」
俺は一直線に走った。そして跳びあがり、相手の花の中心めがけて刃を降ろした。
「おりゃああああああああああ!!」
「バラララララアアアアアッッ!!」
真っ二つになったローズが、裂けた箇所から白く固まっていく。全体にヒビが入っていき、砕け散った。
「はぁ……はぁ……!」
これで一件落着である。
***
その後、ジョーマーサもマヤイ・ユチルスで回復させ、俺は2人に一連の事情を改めて説明した。
「それにしても、珍しい能力でしたわ。そのようなモンスターがいたなんて」
「俺も名前しか知らなかったからなぁ……」
他の行方不明になった人たちもローズによって後ろ向きな性格になってしまい、帰れなくなってしまったのだろう。
もう戻らない人がいるかもしれないし、正確な行方不明者の数も知らない。後はギルド方面に戻り、スカトウさんに報告をするまでが俺たちの仕事だ。
「後ろ向きになったわたくしたちって、どんな感じでした?」
「え? いや、その……普通だったよ。うん」
答えられる質問ではなかったので、俺はジョーマーサから目を逸らした。
「何か隠してる。ちゃんと言え」
逸らした先にはツデレンの顔があり、今度は彼女と目が合ってしまう。ツデレンは目をじっと細め、疑心を訴えていた。
「知らない方がいいんじゃないかな、いろいろと」
「またそれか! いかがわしいことでもしたんじゃないか? この変態!」
「はぁ!? なんで俺がそんな扱い受けなきゃいけないんだ! むし……」
むしろ変態はそっちの方だった、と言いかけたが、途中でぐっとこらえた。
そんな会話をしていたら、砂地を抜けていた。陽はすっかり傾き、1日が終わろうとしている。
「あら?」
「おいおい……」
しかし俺たちが来た時の景色はない。空が赤く染まっていることを除いても、別世界だった。
「な、なんじゃこりゃ……!」
民家や道、木々が一掃され、瞳に映るのは更地のみである。
コルゴエが、何者かに崩壊された……!?
気持ちを切り替えて再度モンスターに集中しようとしたところ、伸縮自在であるローズ枝が既に足元まで伸びていた。
「バーラバラ!」
「ぐああああああああああっ!!」
俺の体に枝が巻き付いた。トゲが腕や胴体に刺さり、皮膚の奥へ侵食する。締め付けはどんどん強くなっていき、息をするのもままならない。
わずかに肺を膨らませるだけでも激痛が走り、苦しみを声に出さずにいられない。
「ユ、ユチル……ス。うぐうっ!!」
回復をしても効果がない。体にトゲが刺さっている状態であれば、またダメージを受けるだけだ。
ローズが枝を振り上げると、俺も体を浮かされる。
「バラ! バラバラ! バラバラバ!!」
枝の動きはさらに激しくなった。左右に振り回されて、そこら中に生えている岩に激突する。
「だああっ! ユチルス! ぎゃあっ!!ユチルス! おわっ……! ユチルス!」
どれもこれも致命傷級の痛みが走り、即回復する必要があった。杖を離したらそれが死につながる。
「バラァ……」
ローズは飽きたのか、何回か攻撃した後、突如として俺を束縛から解放する。
「バラ! バラバラバ!」
ローズは攻撃手段を変更した。花の中心から粉を噴出、空気の色がかすかに緑色となり、風に流れて広まっていく。
「ぐっ……! あ、ああ……! うう、ごめんなさい……!」
「体が熱いですわ……これもわたくしのせい……!」
ツデレンとジョーマーサが苦しがった。
毒だ、この症状は毒に違いない。今回も岩の力で俺だけが変な効果を受けずに済んでいるようだ。
「マヤイ・ユチルス!」
俺はすぐさま2人を毒状態から回復させた。
「あら? ここはどこですの?」
「というかどういう状況だよこれ!」
「ん……?」
どういうわけか、2人が正気に戻った。
ツデレンもジョーマーサも、それまで自分があり得ないほど後ろ向きになっていたことを、全く覚えていないようだった。
まさに異常……そうか、状態異常だったわけだ!
そうすると状態異常にさせたのは……目の前にいるモンスターのはず。
「ツデレンとジョーマーサはアイツの粉で正気を失っていたんだ! 早く倒そう!」
状態異常が治ってしまえばこちらが有利だ。相手の花が弱点であることはだいたい想像がつく。
「わたくし、精一杯頑張ります!」
「よく分からんが、倒さない手はない」
「バラッバッバー!!」
2人がやっと戦う気を見せてくれた矢先、ローズが再び粉を噴出した。今度は青色だった。
「ああ、でも私……やっぱり旅に付いていくのやめようかな……」
「わたくしはどうせ、動かないほうがマシなのです」
再度、2人はしゃがみ込んでしまう。
ああ、やらかした……。
俺の呪文は『状態異常を回復する』のみ。再度状態異常をまけるローズにとって、回復はあってないようなものだ。
「おいおいおい……」
遠距離のマナダンでは勝てないし、突撃したら枝で相手の思うように振り回されてしまう。
最低限、ツデレンのマナルキは必要だ。なんとかして、せめて呪文さえ……!
「バラ! バラバラ!」
距離を取っていれば攻撃自体はかわせる。あくまで狙いは俺だけのようなので、2人に注意を向ける必要はない。
しかし、どうやって勝つべきか……。
「はぁ、わたくしは、どうしてシジューコさんの役に立てないのでしょうか……」
「どうせ私なんて、どうせ私なんて……」
2人の後ろ向きな発言は、こっちの気持ちまでじめじめとさせてくる。できることなら黙っていてほしい……。
「……ん?」
ふと疑問が生じた。
毒はどうしたのか?
今この場には毒の粉と後ろ向きになる粉の2つが広がっているはずだ。毒の粉を再度吸えば、ジョーマーサたちはまた毒状態に陥るはず。それなのに、2人は後ろ向きになる症状しか出ていない。
つい先ほど噴出したはずの毒の粉が、今は機能していない……? ということは、噴出した粉が状態異常にさせる効果時間は、かなり短い……。
であれば、マヤイ・ユチルスで回復させ、なおかつ粉を吸わせなければ勝機はある……!
「ツデレン!」
俺はツデレンの元に駆け寄り、押し倒した。彼女の顔をローブでくるみ、外気を極力吸わせないようにする。
「マヤイ・ユチルス……」
杖先をツデレンのお腹に当てる。ツデレンは一瞬だけ光に包まれ、輝く。
「大丈夫か!?」
「……ん? なななっ……なんだ!」
ツデレンは辺りをキョロキョロと見回し、焦った顔を見せる。ローブで囲っているので、周りの様子は一切分からないはずだ。
「変態! 何する気だ!」
「マナルキ! マナルキ使え! 早く!」
変に勘違いをされているようだが、説明をしている時間はなかった。
「バラバラバー!! バラッバッバー!!」
後ろからはローズの声が聞こえる。背中は無防備なので攻撃を受けたらひとたまりもない。
「……お望みなら切るぞ! マナルキ!!」
「バラッバーー!!」
「っしゃ! 助かるぜ!」
ツデレンの杖に紫光の刃が発生する。俺は即座に奪い取り、振り返った。
ちょうどローズの枝が迫る。腕を伸ばし、刃を振りかざす。
スパッ、と枝は切断された。
「バアッ……ラ、ラ、ラ……!」
決まった……! 相手はうろたえ、動きが止まっている。
「これでトドメだ!」
俺は一直線に走った。そして跳びあがり、相手の花の中心めがけて刃を降ろした。
「おりゃああああああああああ!!」
「バラララララアアアアアッッ!!」
真っ二つになったローズが、裂けた箇所から白く固まっていく。全体にヒビが入っていき、砕け散った。
「はぁ……はぁ……!」
これで一件落着である。
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その後、ジョーマーサもマヤイ・ユチルスで回復させ、俺は2人に一連の事情を改めて説明した。
「それにしても、珍しい能力でしたわ。そのようなモンスターがいたなんて」
「俺も名前しか知らなかったからなぁ……」
他の行方不明になった人たちもローズによって後ろ向きな性格になってしまい、帰れなくなってしまったのだろう。
もう戻らない人がいるかもしれないし、正確な行方不明者の数も知らない。後はギルド方面に戻り、スカトウさんに報告をするまでが俺たちの仕事だ。
「後ろ向きになったわたくしたちって、どんな感じでした?」
「え? いや、その……普通だったよ。うん」
答えられる質問ではなかったので、俺はジョーマーサから目を逸らした。
「何か隠してる。ちゃんと言え」
逸らした先にはツデレンの顔があり、今度は彼女と目が合ってしまう。ツデレンは目をじっと細め、疑心を訴えていた。
「知らない方がいいんじゃないかな、いろいろと」
「またそれか! いかがわしいことでもしたんじゃないか? この変態!」
「はぁ!? なんで俺がそんな扱い受けなきゃいけないんだ! むし……」
むしろ変態はそっちの方だった、と言いかけたが、途中でぐっとこらえた。
そんな会話をしていたら、砂地を抜けていた。陽はすっかり傾き、1日が終わろうとしている。
「あら?」
「おいおい……」
しかし俺たちが来た時の景色はない。空が赤く染まっていることを除いても、別世界だった。
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