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仲間を探そう
2-4 勝利への道筋
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「俺がこれで斬る。横がダメなら縦に真っ二つにすればいい」
杖から出る光は非常に鋭利な形をしていて、全てを断ち切れそうな気迫を感じられた。
「無理よ無理! アンタってほんっとに命知らず! バカ! 今度こそ死ぬよ!?」
それ以上に迫力があったのがツデレンだ。額に血管を浮かび上がらせ、今までで一番怖い顔で俺を制する。
「構わない、俺のせいでお前まで巻き込んじゃったから。攻撃が止んだらお前は逃げろ、それぐらいの時間は稼げるはずだ」
このままでは2人とも衰弱するだけだ。俺は自己責任だが、隠れる選択をしたツデレンが俺のせいで死ぬなんて絶対にあってはならない。
「今更見捨てるなんて……後味が悪いじゃない! そんな方法取らせない!」
グっと歯を食いしばり、目元に大粒の涙を浮かべるツデレン。
「もう決めた! 俺は命を懸ける!」
それでも俺の決心は揺るがなかった。
叫んだ瞬間、ちょうどリザードの放つ光線が止まった。
「はぁ!!」
俺は勢いよく跳躍し、ツデレンを飛び越えた。天井に髪先が当たるギリギリの経路で、リザードの頭上に紫光の刃をたたきつけた。
「グギャ! グ、ググ……!!」
左右に分かれるリザードの顔。切り口から徐々にセッカケラへと変化していく。
「……勝った。やっと……勝てた……」
杖が手から滑り落ちた。達成感に起因するものなのか、手先が震えている。
俺は強く手を握り、震えを消えるのを待つ。その後にスィギルムカードを取り出し、残骸に向けて投げた。
セッカケラを吸収し、手元に戻るカードをただ無心で見つめた。
「……フンッ」
ツデレンがじっとにらみながら、早歩きで近づいてきた。
「あ、杖ありがと。これが無かっ……グフッ!」
返さなくては、と俺は落としてしまった杖を拾おうとした。
その時、腹に思いっきり蹴りを入れられた。体の奥まで痛みが染み込んでいき、膝から崩れ落ちてしまった。
「痛い? 痛いでしょ」
その通りだ。痛い。
安物とはいえ俺の服は攻撃の威力を救出する効果があるはずだ。ただの蹴りなんて普通は何の痛みを感じない。
「私、呪文が代償付きで発動しちゃうの。回復呪文の場合、代償として受けるダメージが大きくなってしまう。アンタ、もしもモンスターからダメージを受けていたら……死んでいた」
顔をうつむかせ、ツデレンは自らの前髪を整えるようにいじる。
「マ、マジっすか……」
「だから戦わせたくなかった……、笑っちゃうでしょ? ヒーラーなのに味方を危険にさせるって」
杖を拾ったツデレンは背中を向けた。どこか落ち込んでいるような、後悔をしているような……彼女の落とした肩には哀愁があった。
「いや、そんなことないよ。俺が生きているのはツデレンのおかげだ。すっごいヒーラーだよ!」
俺にツデレンの気持ちは分からない。何を思っているのかなんて分かりっこない。
でも、彼女の行動に間違いはなかったはず。それだけはどうしても伝えたかった。
「昨日も悪かった。気に障ること、君の気持ちを考えられてなかった……ほんとごめん!」
「…………」
ツデレンは黙ったまま。けれど肩は少しだけ上向きになった。
「……あ」
「おおっ! もう倒されていたとは!」
振り向いたツデレンが何かを言おうとした瞬間、大きな声で全てをかき消された。
やってきたのはこの町で1番の討伐数を誇るというプレイヤー、エースだ。
「シジューコ少年とツデレン君が倒したのかい? ハッハッハ! ヒーラー縛りってやつか! よくやったな!」
「は、はぁ……」
疲労が蓄積している俺には、高らかに笑うエースの元気さに付いていけなかった。
***
ツデレンの言った受けるダメージが増える体質になるというのは、一定時間断つと元に戻るらしい。体が万全でない状態での旅は危険と判断し、それまでエースの家で休ませてもらうこととなった。
石造で2階建て、客間まで用意されているしっかりとした家だ。俺は壁に寄りかかってぼーっとしていた。
「ほら、今回の報酬」
その間、ツデレンはセッカケラへの換金を代わりに行ってくれた。ギルド手帳とエソをポンッと俺の目の前に置く。
「ありがとう……半分は返すよ」
今回の報酬は9900エソ。アンバレ・ボアより苦戦したけれど、1体しか倒していないから少なくても仕方ないかもしれない。
ここからさらに半分になるのは手痛い。しかし報酬は対等に得るべきだろう。ツデレンのおかげで勝てたのだから。
「もう取った」
「えっ、じゃあこの2倍なの?」
こんなに多いなんて……やっぱりまだ金銭の感覚がつかめない。
「はあぁー、すっげぇ」
「相場知らないって……アンタ、全然知識ないのね。洞窟だってよく知らないのに無茶ばっかだったし……」
ツデレンは俺の横に座った。相変わらずの鋭い目つきで、俺をじっと見つめる。
「いやぁ~、座学だけだとどうしても抜けが……」
呪文の出し方やモンスターの特徴については学舎で学ぶことができるが、換金相場なんて知る機会がない。
「アンタって本当に危なっかしい、またいつ死にかけるか分かんないよ」
「まぁそこは……次の町こそ仲間を作って知識と戦力を補強するってことで」
俺が未熟なのは自負している。しかし知識の抜けは個人じゃどうしようもない。結局仲間がいれば解決することだ。
「作れる保障どこにあるの? ヒーラーなんて滅多にいないでしょ」
「またケチ付けるのかよ……、俺だって仲間になってくれる人がいたら……」
仲間がいたら……俺の足りない部分を補ってくれるはず。
悔しくて耳を塞ぎたくなったが、ツデレンの言っていることは正しい。仲間になってくれる人はそもそもこの世に存在するのだろうか。仮にいたとして出会えるのだろうか。
現実が垣間見え、胸が痛くなる。
「じゃあ、私がなろうか?」
ツデレンの口から、到底聞けるとは思えない言葉が発せられた。
「へ? な、なんて……?」
聞き間違えかもしれない。俺は確認のために尋ねた。
「私がアンタの仲間になるって言ったの。私も結構忘れている部分あるけどアンタ1人よりはマシでしょ」
ツデレンは少しだけ目つきが穏やかになり、こちらをチラチラと見る。落ち着かない様子で、体をそわそわと小刻みに動かしていた。
改めて聞いたのにも関わらず、まだ信じられない。俺は固まってしまった。
「よっ! よく言った! アタシのお店は無問題よ~!」
喫茶店経営主のおばさん、テチョウンが急に部屋からひょっこり顔を出した。
「どええ!? なんでテチョウンもいるのぉ!」
ツデレンも知らなかったようで、顔をギョっとさせている。そんな彼女を見て、悪びれる様子もなくテチョウンは笑っていた。
「いーじゃない、どうせ私に伝えるんだし」
「それはそうだけど……。で、どうなの? 私が入ってもいいよね?」
ツデレンは俺の胸を人差し指でツンツンと数回つつく。
「もちろん! もちろんだよ! 良かった……! いやぁ……良かったぁ!!」
やっとできた最初の仲間。胸の奥がカッと熱くなり、ツデレンの手を強く握った。
***
ひと晩立ち、俺の虚弱になる体質は元に戻った。ツデレンも旅の準備を完了し、再出発の準備ができた。
「さ、出発しましょ」
玄関では帯付きの袋を背負ったツデレンが、背筋をピンと伸ばして待っている。家の前にはエースだけでなく、テチョウンも見送りに来てくれた。
「今までお世話になりました」
礼儀とは無縁そうだったツデレンが、ちゃんと頭を下げている。こんな光景、今後二度と見られないかもしれない。
「ハッハッハ! 次会う時が楽しみだ! 応援してるぞおおおお!!」
「いつでも戻っておいでね~!」
エースとテチョウンの暖かい声を背に、俺たちは喫茶店を離れた。
飲み屋街を過ぎた先はすぐに荒れ地だ。人の気配がなく、ただ単調な土地が続く。
「……と」
淡々と歩いていた中、ポツりとツデレンが何かつぶやいた。
「ん? なんか言った?」
「……別に」
「え、ウソ! 絶対なんか言ったよ! そうそう、洞窟でもなんか言いかけたよな?」
エースによって有耶無耶になってしまったが、ツデレンはあの時確実に何かを言おうとしていた。
「しつこいしつこい! 何も言ってないったら言ってないの!」
子供のように、ツデレンはぷっくりとほほを膨らませる。ムキになる理由が分からず、無性に笑いがこみ上げる。
俺は話し相手のいる心地よさを、身に染みて感じた。
杖から出る光は非常に鋭利な形をしていて、全てを断ち切れそうな気迫を感じられた。
「無理よ無理! アンタってほんっとに命知らず! バカ! 今度こそ死ぬよ!?」
それ以上に迫力があったのがツデレンだ。額に血管を浮かび上がらせ、今までで一番怖い顔で俺を制する。
「構わない、俺のせいでお前まで巻き込んじゃったから。攻撃が止んだらお前は逃げろ、それぐらいの時間は稼げるはずだ」
このままでは2人とも衰弱するだけだ。俺は自己責任だが、隠れる選択をしたツデレンが俺のせいで死ぬなんて絶対にあってはならない。
「今更見捨てるなんて……後味が悪いじゃない! そんな方法取らせない!」
グっと歯を食いしばり、目元に大粒の涙を浮かべるツデレン。
「もう決めた! 俺は命を懸ける!」
それでも俺の決心は揺るがなかった。
叫んだ瞬間、ちょうどリザードの放つ光線が止まった。
「はぁ!!」
俺は勢いよく跳躍し、ツデレンを飛び越えた。天井に髪先が当たるギリギリの経路で、リザードの頭上に紫光の刃をたたきつけた。
「グギャ! グ、ググ……!!」
左右に分かれるリザードの顔。切り口から徐々にセッカケラへと変化していく。
「……勝った。やっと……勝てた……」
杖が手から滑り落ちた。達成感に起因するものなのか、手先が震えている。
俺は強く手を握り、震えを消えるのを待つ。その後にスィギルムカードを取り出し、残骸に向けて投げた。
セッカケラを吸収し、手元に戻るカードをただ無心で見つめた。
「……フンッ」
ツデレンがじっとにらみながら、早歩きで近づいてきた。
「あ、杖ありがと。これが無かっ……グフッ!」
返さなくては、と俺は落としてしまった杖を拾おうとした。
その時、腹に思いっきり蹴りを入れられた。体の奥まで痛みが染み込んでいき、膝から崩れ落ちてしまった。
「痛い? 痛いでしょ」
その通りだ。痛い。
安物とはいえ俺の服は攻撃の威力を救出する効果があるはずだ。ただの蹴りなんて普通は何の痛みを感じない。
「私、呪文が代償付きで発動しちゃうの。回復呪文の場合、代償として受けるダメージが大きくなってしまう。アンタ、もしもモンスターからダメージを受けていたら……死んでいた」
顔をうつむかせ、ツデレンは自らの前髪を整えるようにいじる。
「マ、マジっすか……」
「だから戦わせたくなかった……、笑っちゃうでしょ? ヒーラーなのに味方を危険にさせるって」
杖を拾ったツデレンは背中を向けた。どこか落ち込んでいるような、後悔をしているような……彼女の落とした肩には哀愁があった。
「いや、そんなことないよ。俺が生きているのはツデレンのおかげだ。すっごいヒーラーだよ!」
俺にツデレンの気持ちは分からない。何を思っているのかなんて分かりっこない。
でも、彼女の行動に間違いはなかったはず。それだけはどうしても伝えたかった。
「昨日も悪かった。気に障ること、君の気持ちを考えられてなかった……ほんとごめん!」
「…………」
ツデレンは黙ったまま。けれど肩は少しだけ上向きになった。
「……あ」
「おおっ! もう倒されていたとは!」
振り向いたツデレンが何かを言おうとした瞬間、大きな声で全てをかき消された。
やってきたのはこの町で1番の討伐数を誇るというプレイヤー、エースだ。
「シジューコ少年とツデレン君が倒したのかい? ハッハッハ! ヒーラー縛りってやつか! よくやったな!」
「は、はぁ……」
疲労が蓄積している俺には、高らかに笑うエースの元気さに付いていけなかった。
***
ツデレンの言った受けるダメージが増える体質になるというのは、一定時間断つと元に戻るらしい。体が万全でない状態での旅は危険と判断し、それまでエースの家で休ませてもらうこととなった。
石造で2階建て、客間まで用意されているしっかりとした家だ。俺は壁に寄りかかってぼーっとしていた。
「ほら、今回の報酬」
その間、ツデレンはセッカケラへの換金を代わりに行ってくれた。ギルド手帳とエソをポンッと俺の目の前に置く。
「ありがとう……半分は返すよ」
今回の報酬は9900エソ。アンバレ・ボアより苦戦したけれど、1体しか倒していないから少なくても仕方ないかもしれない。
ここからさらに半分になるのは手痛い。しかし報酬は対等に得るべきだろう。ツデレンのおかげで勝てたのだから。
「もう取った」
「えっ、じゃあこの2倍なの?」
こんなに多いなんて……やっぱりまだ金銭の感覚がつかめない。
「はあぁー、すっげぇ」
「相場知らないって……アンタ、全然知識ないのね。洞窟だってよく知らないのに無茶ばっかだったし……」
ツデレンは俺の横に座った。相変わらずの鋭い目つきで、俺をじっと見つめる。
「いやぁ~、座学だけだとどうしても抜けが……」
呪文の出し方やモンスターの特徴については学舎で学ぶことができるが、換金相場なんて知る機会がない。
「アンタって本当に危なっかしい、またいつ死にかけるか分かんないよ」
「まぁそこは……次の町こそ仲間を作って知識と戦力を補強するってことで」
俺が未熟なのは自負している。しかし知識の抜けは個人じゃどうしようもない。結局仲間がいれば解決することだ。
「作れる保障どこにあるの? ヒーラーなんて滅多にいないでしょ」
「またケチ付けるのかよ……、俺だって仲間になってくれる人がいたら……」
仲間がいたら……俺の足りない部分を補ってくれるはず。
悔しくて耳を塞ぎたくなったが、ツデレンの言っていることは正しい。仲間になってくれる人はそもそもこの世に存在するのだろうか。仮にいたとして出会えるのだろうか。
現実が垣間見え、胸が痛くなる。
「じゃあ、私がなろうか?」
ツデレンの口から、到底聞けるとは思えない言葉が発せられた。
「へ? な、なんて……?」
聞き間違えかもしれない。俺は確認のために尋ねた。
「私がアンタの仲間になるって言ったの。私も結構忘れている部分あるけどアンタ1人よりはマシでしょ」
ツデレンは少しだけ目つきが穏やかになり、こちらをチラチラと見る。落ち着かない様子で、体をそわそわと小刻みに動かしていた。
改めて聞いたのにも関わらず、まだ信じられない。俺は固まってしまった。
「よっ! よく言った! アタシのお店は無問題よ~!」
喫茶店経営主のおばさん、テチョウンが急に部屋からひょっこり顔を出した。
「どええ!? なんでテチョウンもいるのぉ!」
ツデレンも知らなかったようで、顔をギョっとさせている。そんな彼女を見て、悪びれる様子もなくテチョウンは笑っていた。
「いーじゃない、どうせ私に伝えるんだし」
「それはそうだけど……。で、どうなの? 私が入ってもいいよね?」
ツデレンは俺の胸を人差し指でツンツンと数回つつく。
「もちろん! もちろんだよ! 良かった……! いやぁ……良かったぁ!!」
やっとできた最初の仲間。胸の奥がカッと熱くなり、ツデレンの手を強く握った。
***
ひと晩立ち、俺の虚弱になる体質は元に戻った。ツデレンも旅の準備を完了し、再出発の準備ができた。
「さ、出発しましょ」
玄関では帯付きの袋を背負ったツデレンが、背筋をピンと伸ばして待っている。家の前にはエースだけでなく、テチョウンも見送りに来てくれた。
「今までお世話になりました」
礼儀とは無縁そうだったツデレンが、ちゃんと頭を下げている。こんな光景、今後二度と見られないかもしれない。
「ハッハッハ! 次会う時が楽しみだ! 応援してるぞおおおお!!」
「いつでも戻っておいでね~!」
エースとテチョウンの暖かい声を背に、俺たちは喫茶店を離れた。
飲み屋街を過ぎた先はすぐに荒れ地だ。人の気配がなく、ただ単調な土地が続く。
「……と」
淡々と歩いていた中、ポツりとツデレンが何かつぶやいた。
「ん? なんか言った?」
「……別に」
「え、ウソ! 絶対なんか言ったよ! そうそう、洞窟でもなんか言いかけたよな?」
エースによって有耶無耶になってしまったが、ツデレンはあの時確実に何かを言おうとしていた。
「しつこいしつこい! 何も言ってないったら言ってないの!」
子供のように、ツデレンはぷっくりとほほを膨らませる。ムキになる理由が分からず、無性に笑いがこみ上げる。
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